〇〇地区の海岸付近
海岸付近にてリポーターの「笹川 友梨」が現場の様子を放送している。
「現場の笹川です!〇〇地区の名物の1つでもある巨大潜水艦が突如複数のトラブルにより活動を停止、中には乗客や校外学習に来ている子供達が大勢囚われています!現在巨大潜水艦が留まっているのは〇〇地区の最も深い海底、救助隊は急ぎ救出の準備を整えていますが場所が場所なだけに時間が掛かっているとの事です!」
すると何処かから潜水艦の警告音の様な音が聞こえてくる。
「この音は...?」
音が聞こえる方を見るとその方角からカーフォームのディープダイバーが海に向かって激走していた。
「あ!アレはもしや!?」
そしてディープダイバーは海岸から飛び出し、海へとダイブする。
「海に潜って行きました!もしや機動救急警察が開発した新たなドライブヘッドなのでしょうか!?」
海底・巨大潜水艦内
潜水艦内では乗客達が身を寄せ合って不安がる。
「どうすれば...?」
「僕達も潜水艦に囚われている以上、ドライブヘッドが出撃する事は出来ない。今は救助を待つしか無い。」
「でもタイガ君、この潜水艦がいつまで持つか分からないんだよ?」
「...きっと父さん達なら何とかしてくれてる筈だ。」
すると新門の携帯が震える。
「はい、新門です。」
『新門君。』
「!車田技術部長。」
「え?父さん?」
ゴウ達は新門の近くに集まる。
『状況はどうなっている?』
「今の所、問題ない様に見えますが、この海底でいつまで持つのか...。」
「父さん、僕達に出来る事は無い?」
『いや、今のお前達に出来る事は無い。』
「そんな...!」
「...。」
ゴウ、ジン、ミコトは戦慄し、タイガは沈黙を貫く。
『安心しろ、あくまで
「「「「...?」」」」
すると海底に潜水艦の警告音の様な音が響いてくる。
「?何だこの音?」
「何アレ!?」
するとゴウのクラスメイトの「春野 かすみ」が窓の外を指す。それを見てゴウ達も窓の外を見る。その方向には潜水艦に向かって凄まじいスピードで推進するディープダイバーが見える。
「凄ぇ早い!?」
「もしかして新しいドライブヘッドさん!?」
ディープダイバーを見てゴウ達は驚く。
「アレってディープダイバー!?」
「ドライバーが見つかってないんじゃ?」
「もしかしたら、ドライブギアに呼ばれて助けに来てくれたんだろう。」
「そうかも!」
ディープダイバー内
モニターに西園寺が映る。
『ウォーカービークルフォームに移行して、救助を行なってくれ!』
「了解。」
シズクはハンドルをしっかり握る。
「ドライブヘッド04 ディープダイバー!フォームチェンジ!」
シズクはドライブギアを変形させ、ディープダイバーのフォームチェンジを始める。
《ドライブヘッド04 ディープダイバー ウォーカービークルフォームに移行します》
するとディープダイバーが旋回し、変形を始め、本体が起き上がると胴体と下半身へと可変し、足が展開され、肩、腕も展開されると肩の側面のスクリュープロペラが肩の後ろへと移動し、最後にディープバイパーから頭部が出現する。
「ドライブヘッド04 ディープダイバー!GOレスキュー!」
ディープダイバーはゆっくりと巨大潜水艦の近くへと降りる。
『シズクちゃん、アサセちゃん、潜水艦の全体図を確認して欲しい、トラブルの原因が何処かにある筈だ。』
「「了解!」」
シズクはディープダイバーを操縦し、アサセと一緒に潜水艦の全体図を見て回る。
「あ!シーちゃん!」
「見つけた?」
「うん!プロペラの所〜!」
アサセに言われ、潜水艦のプロペラ付近を見ると、プロペラの奥で小さな岩やそこそこ大きな岩が転がっていた。
「何かしらの原因で岩がプロペラに入り込んでいたのか。」
「多分それでプロペラが不調になってシステムにも負荷が掛かったのかも〜。」
『となると引き上げるしか方法が無いな。』
『大丈夫だ、水中ならディープダイバーの力が最も輝く。シズクちゃん、ディープダイバーの装備に備え付けられている水中用ビットを潜水艦に貼り付けるんだ。』
「ビット...?」
「あ、これじゃないかな〜?」
アサセがスイッチを押すと、ディープダイバーの舵と錨が合わさった様な装備「カージブラスター」に取り付けられている6つの小型パーツが分離され、それぞれ推進し、巨大潜水艦の至る所に貼り付く。するとプロペラを勢いよく回転させ、巨大潜水艦を徐々に浮かせる。
「よし。」
「シーちゃん、私達も〜!」
「あぁ。」
ディープダイバーも潜水艦の真下に回り、持ち上げ始める。すると巨大潜水艦が浮く速度が上がった。
「これなら無事に助けれそうだね〜。」
「そうだな。」
そんな時だった。
ゴォォォォォォォォォ〜....!!!
「「...っ!?」」
『どうした!?』
「何かに引き込まれているよ〜!?」
『何...?』
「何が起きてる...!?」
するとドライブギアが返答する。
《付近で巨大な渦が出現した模様》
「渦だと...!」
ディープダイバーの顔を横に向けるとその先には大きな渦がいつの間にか発生しており、徐々にディープダイバーと巨大潜水艦の方へと近付いている。
「こっち来てるよ〜!?」
「だが無理に動かせば潜水艦の中にいる人達が...!」
だが渦が近付いている為、ディープダイバーと巨大潜水艦も僅かに渦の方へと引き込まれてきている。ディープダイバーの性能なら渦から簡単に逃れる事は出来るが、巨大潜水艦を持ち上げている為、逃れる事は出来ない。
「このままじゃ...!」
するとディープダイバーに向かって4機の潜水艦がやってくる。
「アレって?」
『サポートビークルのユナイトサブマリンとスクリューサブマリンだ。』
「ユナイトサブマリンと...。」
「スクリューサブマリン...。」
『シズクちゃん!その4機とディープダイバーでシンクロ合体だ!』
『っ!4機のサポートビークルとだと!?正気か車田!』
『言いたい事は分かるぜ西園寺、だが今後水中で事故が起きた時、唯一活動できるのがディープダイバーだけだ、他のドライブヘッドが出来ない以上、当然それだけの出力なども必要になる。』
『それは...。』
「...分かった。」
「シーちゃん...。」
「このままでは巻き込まれるだけ、やらないで後悔するよりやってから後悔した方がいいからな。」
ディープダイバーは巨大潜水艦を水中用ビットに任せ、離れるとシズクはコックピットに備えられていたシンクロバッジを手に取る。
「ドライブヘッド04 ディープダイバー!シンクロ合体!」
シンクロバッジをドライブギアにセットする。するとディープダイバーの両腕両足が分離され、ディープダイバーの上半身左右にユナイトサブマリン2機と真下にスクリューサブマリン2機が接近し、ユナイトサブマリンは腕へと可変し、スクリューサブマリンは脚へと可変する。そして可変したサポートビークル4機がそれぞれディープダイバーの腕と脚となり、合体が完了する。
「"ディープダイバー・アクアレギオン"!」
他のサポートビークルと違い、4機のサポートビークルが分離するわけでもなく、そのままダイレクトに合体している為、通常のシンクロ合体したドライブヘッドと比べ、全長が高い。
「シーちゃん策はあるの?」
「渦の中心に突撃する。」
「え?」
するとディープダイバーは迫る渦へと突撃する。
「うわわぁ〜!?」
「くっ...!」
渦の勢いに飲まれながらも、ディープダイバーは渦の中心へと突破する。
「渦の中心から渦とは逆方向へと旋回する。カージブラスター!」
ディープダイバーはカージブラスターを構え、渦とは逆方向へと旋回し始める。
「め、目が回るぅ〜!?」
「耐えろ!」
渦の中心で逆旋回する渦(ディープダイバー)が発生し、互いの渦が干渉し合って弱まり始め、やがて渦は消失する。
「せ、成功だぁ〜!」
アサセは目を回しながらも喜ぶ。
「最後の仕上げだ。」
渦を排除したディープダイバーは水中用ビットに任せている巨大潜水艦の真下へと移動し、底に手を当て、シンクロ合体によって得たパワーを使い、巨大潜水艦を海面へと押し上げる。
ザッパァァァァァァァァンッ!!!
巨大潜水艦は無事海面に上げられ、ディープダイバーは巨大潜水艦を海岸へと押していく。
「見てください!ドライブヘッドが巨大潜水艦の救助に成功しました!新たな情報によるとあの機体は水中での災害を想定して開発された新たなドライブヘッド名称はドライブヘッド04 ディープダイバー!そしてその合体した姿のディープダイバー・アクアレギオンです!」
巨大潜水艦内
「すっげー...!」
「初任務で更にはシンクロ合体まで...しかも4機同時に...!」
「頼もしい仲間が増えたね!」
「えぇ!」
ゴウ達はシズクの手際に感心する。