デュエマ・アーカイブ〜転生者と革命龍〜 作:ガチャ石は貯めない
アビドスに行ってから一週間後……
──今度はミレニアムですか……。
"うん。色んなところに顔を出しておくのは案外大切だからね。"
──外回りは大事ですもんね。……にしても俺はもう、アビドスとはもう関わらない方がいいのでは……?
"そんなこと言うユウキにはもっかい大きいシロコをぶつける必要があるね?"
「ん、そう言うと思って待機してた。殴り倒す。」
──チョチョチョマッテクダサイ!マッテ、タスケテ!ワ"ァ"ァ"ァ"ァァァーーー!!!
ヒィン……最近でっかいシロコさんこと、クロコにめちゃくちゃ狙われてるよォ……。使うデッキがデッキだからちゃんと戦わないと負けるしよぉ……。
なんで………なんで"デス・ザ・ロスト"に"デス・ザ・チョイス"がいるんですかねぇ……?
普通に出されるとは思わなかったよ?まだ、うん。ドギラゴン使ってるし、縁に引き寄せられたのかなー?でロストの方は分かるよ?(理解できぬ)
チョイスの方に関してはもっと先だろ巫山戯んな帰れ。サラッとレジェンドカード化してたし。元の時代に帰れ。敗北回避がなかったら即死だった……。
──死ぬかと思いました。(n回目)
"いい加減、アビドスの皆に会いなよ。会いたがってたよ?"
──いやぁ……普通に怖いノーネ。何言われるか分からないからホントに怖い。
「ん、ユウキのメンタルはよわよわ。よわシロコよりよわよわ。」
──うるせぇ!…………というか、この人も普通に考えたらイレギュラーですよね?ほぼ同一人物が居るんですから。
"あえて言うね、ユウキ程ではないよ。(即答)"
──……………………………………………………なんてこった、何も言い返せない。(リースボルシャック等のデッキを思い浮かべながら)
「ふっ、雑魚が。」
──は??連戦連敗してる奴には言われたか無いね!!
「ん、ならここで叩き伏せる。」
「「デュエマスタート!!」」
"仕事しようよ……。"(そう言いつつデッキを取りだして待つ教師)
そんな雑談とデュエマをしつつ、先生と共に仕事を終わらせた。ついでにクロコにも仕事を手伝わせた。
その数日後、先生に連れられてやってきたのは"ミレニアムサイエンススクール"。
言ってしまえばくっそ理系な学校。この学園に関してはもはや"理系大学だろ?"と聞かれても"はい(即答)"できるレベルな外見をしている学園だ。……学園でいいよな?
というか、校舎でっけ〜。施設多そ〜。人多そ〜。ウッ……ヒトゴミキライ……イエニカエリタイ……ベンキョウキライ……リケイゼンブイヤ……。
──………すんげぇ理系の気配がする……。
"ユウキは文系?"
──はい。まだそっちの方が楽しいです。理系には間違っても行かないですね。そもそも勉強が嫌いですけど。
"そっか〜……まぁ大丈夫だよ。ここの生徒はかなり温厚だし。"
ドカァァンッ!!!
そっか〜……ここの生徒って温厚なんだ〜……けどさ〜……
──ならなんで煙が出てるんですかねぇ。
"実験か何かで爆発したんでしょ。いつもの事だよ。"
──温厚とは?
"ミレニアムはこれが日常だからね。通っている子は「キヴォトス」の中ではまだ温厚な方だよ。"
──ええ....(困惑)
途中から白目になったよ?先生は悟った顔してた。なんなら話してる途中で爆破してなかった??
アビドスが実は平和な方なのバグってない??いや、あっちはあっちで結構面倒な環境があるけどさ。にしたって都会付近は爆発が絶えないとか……何処の"爆発は春の季語"とか言ってた探偵漫画???
まぁ、キヴォトスだから仕方ないね()。
これも転生者の運命か……。受け入れたくないものだな。
"とりあえず、中に入ろうか。"
──あ、はい。
ミレニアムの中に入り、先生の後をついて行く。ガラス張りの廊下は日がよく当たる。
日光浴は大事だ。適度に換気しながら受ける日差しは割と気持ちよかったりする。
"着いたよ、ユウキ。ここがミレニアムの生徒会……「セミナー」だよ。"
──ほへ〜。
なんとも間抜けな返事だなと、自分で思いつつ先生が入っていくので自分も続けて入る。
中には……
「今日こそ覚悟しなさいコユキ!!クリスタル・ツヴァイ・ランサーでT・ブレイク!!」
「うわぁぁあん!!ブロックできないのはズルいです!!な・の・で〜?S・トリガー!ナチュラル・トラップ!!」
「なっ……また運でひっくり返された…!?」
──お、デュエルしてる。……ユウカさんの相手って誰です?
"彼女は黒崎コユキ。ここミレニアムのセミナーの一人だよ。"
「そして、私達にとっては可愛い後輩です♪」
──あ、ノアさん。こんにちは。
「はい、こんにちは。」
いや〜そら居るよね。最初出会った時にミレニアムの生徒って言ってたし。
生塩ノアさん、そして早瀬ユウカさんの2人とは先生の当番として出会った。まぁ、危険人物としてミレニアムでは認知されてたんだけどね。
なんでだって?そらドラゴン召喚できる奴が居たら危険人物扱いされるよ。当たり前だよなぁ!(泣)
まぁ、ちゃんと誤解はとけてそう言うのはミレニアムでは無くなったらしい。まぁ、結局噂なりが出ているだろうけどね。
「……"午後13時12分。ユウキくんは今日も色々な表情を浮かべながら考え事をしている……。先生は、そんなユウキくんを見て朗らかな表情になっている"……と。」
"……あ、記録しちゃった?"
「ふふ♪はい。しちゃいました♪」
"そっか〜"
そんな会話が聞こえてきたが、まぁ気にする必要は無い。というか、デュエルの方が気になる。
ツヴァイ・ランサーて。普通に強いんだよなぁあいつ。DCGだと強化貰ってたしなぁ……普通に使われたら厄介すぎるッピ!
「うわぁぁぁぁーーーん!!せっかくマナ送りにしたのにまた出すのは卑怯ですよ!!」
「煩いわよ!そんだけ言うならメタクリーチャーでも積みなさい!ダイレクトアタック!」
「うわぁぁぁぁーー!!なんでーーー!!!」
お、終わった。ツヴァイ・ランサー強ぇ!これから擦りまくっていこうぜ!というか、普通の進化ならメタクリ意味無くない??大人しくトリガー増やしましょうね〜。
「………ん?あ、先生!来ていたんですね!」
"やっほーユウカ!……今日はユウキにミレニアムの見学をさせようと思ってて。お邪魔してるよ。"
──どもっす。
「こんにちは。……そうだ、コユキー!アナタも彼とデュエルして見なさい。」
「うぅ……え?……もしかして、先生ですか!?勝てるわけないじゃないですかー!最近の先生の赤単速攻は早すぎて誰も勝てないんですから〜!」
──へ〜。
先生のデッキ赤単なの??いっつもレッドゾーンか俺が貸した赤緑アポロとしか遊んでないから知らなかった〜……。でも、レッドゾーンに認められてるしな、この人。
なんで毎回ドローしてくるんです?なんで毎回アポロ引いて来るんです??毎回毎回トリガーチェックに命かけるのキツいッピ!
"ユウキは知らないよね。いつもレッドゾーンとかと戦ってもらってるから。"
「は!?」
「へ?」「はい?」
先生の言葉に、3人は反応する。なにか不味いこと言ってたか?先生がレッドゾーン持ってるのは知ってると思うし。
「………………先生……ユウキくんって、めちゃくちゃ強いんですか?」
"強いよ?私のレッドゾーンデッキは教えてない改良をして挑んでいるのに、いっつも返されるんだ。この前なんかも───"
〜回想〜
"侵略!レッドゾーン!!ユウキの一番パワーの高いクリーチャーを破壊!T・ブレイク!!"
──ウゲェ!?…トリガーなし!
"ラスト!轟速ザ・ゼットでダイレクトアタック!!"
──革命0トリガー!龍帝の紋章!革命の鉄拳!
"革命0トリガー!やっぱり来たね…って知らないの出てきた!?"
──龍帝の紋章は、上から2枚見て火のクリーチャーを選ぶ。それが相手のクリーチャーよりパワーが上なら、そのクリーチャーを破壊する!ザ・ゼットを破壊!
選ばれたクリーチャー:蒼き団長ドギラゴン剣
"なっ!?"
──その後、その中に自然のカードがあればそれをマナにおく。そして革命の鉄拳の効果!!上から4枚見て、その中のパワーが1番高い火のクリーチャーを選ぶ!そのクリーチャーより低いパワーの相手クリーチャーを破壊!レッドゾーンも破壊だァ!
選ばれたクリーチャー:燃える革命ドギラゴン
"そ、そんな……!?"
──俺のターンドロー!燃える革命ドギラゴンに進化!!ダイレクトまで直行だオラァ!!
"うわぁぁぁ!?"
〜回想終了〜
"とまぁ、こんな感じに叩き伏せられたからね。"
──お互い、パワーは落としてましたけどね。
落とさないと現代デュエマ並に高速化するし、なんなら俺はボルシャック取り出さないとまず勝てない……先生のデュエマの腕前がメキメキ成長してて俺は嬉しい!感動する!!
「それでも勝てるのは凄いですよ!?先生に勝てるデュエリストは、生徒の中でもかなり限られてますから。」
「そもそも、挑めるかどうかってのもありますけどね〜…」
"私にもっと時間があれば……!"
「色んな学園との縁があるんですから……そう気に病まないでください。……さてコユキ?彼に挑む勇気はできたかしら?」
「はい!?今の聞いてなかったんですか!?私が勝てるわけないじゃないですか!?」
──そうかな…?やって見なきゃわかんねぇ!
「なんでもうデッキ用意してるんですかぁ!?……ああもう!!腹括りますよ!!後でなにか奢ってくださいよユウカせんぱい!」
「いいわよ!ドンと行きなさい!」
──行くぞ!
「うっ……こうなったら、とことんやってやりますよー!!!」
「「デュエマ!スタート!!」」
5ターン後……
──俺のターン!アンタップドロー!
マナをチャージして、スクランブルチェンジ!
火のドラゴンのコストを5軽減!さらにSA(スピード・アタッカー)を付与!という訳で、2マナ。来いよ、ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン!!
──ついでにメンデルスゾーンを発動して……お、どっちもドラゴンなのでマナ送り〜
「うわぁぁぁぁーーー!?なんでーーーー!?」
"容赦ない……"
「や、やり過ぎ……かしら?」
「日々のツケが回ったと思ってもらいましょう…?」
──ふっとべぇえーー!!
「うわぁぁぁぁーーーーーー!?!?」
次のターン
──スクランブル・チェンジ×2!ボルメテウス・サファイア・ドラゴン!
「───────」
"あ、コユキが動かなくなった。"
「あのカード何!?私知らないんだけど!?」
「"ボルメテウス・サファイア・ドラゴン"……直近のパックで封録されたSRのカードですね。あまりの封入率に見た人は殆ど居ないとか。」
"ユウキ……やってる事がシロコより凶悪だよ……。"
「────はっ!?行けない行けない……まさかそんなことあるはずないですよね…?シールドを全部墓地に送るクリーチャーを並べてるなんて、そんな訳w」
──ボルメテウス・サファイアは、T・ブレイカーの焼却持ちだ。つまり、お前はこのターンで死ぬ。
「───なんてもんつかってるんですかぁぁあ!?!?」
──何したか知らねぇけど、お灸は据えた方がいいと、ボルメテウスも言っている。
「嘘つかないでください!?」
『何をしたか知らんが……中々にお前さんの先輩が怒っていたのでな。お灸を据えさせてもらうぞ。』
「「「「ほんとに喋った!?」」」」
──というわけで!やったれボルメテウス!!
「ぬぁぁぁぁぁあーーー!?!?!?!?」
ユウキWIN
▼コユキは、真っ黒焦げになった!
『……ふむ、やり過ぎたか?』
──まぁ、キヴォトス人だし大丈夫だろ。
「キヴォトス人に対するその謎の信頼はなんですかっ!?」
──あ、復活した。
黒焦げになったコユキは、首をブンブン降って復活した。これがキヴォトス人かぁ……やるなぁ…。
「………あの、そのドラゴン消えないんですか?」
『我はこう見えてもドラゴンとしてはかなりの存在だぞ?』
"そうなの?"
──はい……。種としてはドラゴンの中でも随一だったハズです。100万回死ねる炎を吐きますし、そもそもドラゴンがめちゃくちゃ高度な機械銃背負ってますし。
『……その通りだ。さて、我はもう帰る。マスターよ、たまには我を使えよ?』
──出番が来たら使い倒してやるよ。それまでじっくり待ってな。
『うむ。』
そう返事をしたボルメテウスは、そのままカードの中に帰っていった。うーん、ボルメテウスの圧は強いねぇ……。
「───ブー!ブー!なんでそんなカードを持ってるんですか〜!ずるいですよ!!」
──んな事言ってもなぁ……。
「こーら!コユキ!そんな事言わないの!そもそも、彼がドラゴンを呼び出せるのを忘れたの?」
「……あ、貴方なんですか!?確か、ミレニアムで現れたら……C&Cが来るんじゃ?」
「前まではそうでしたね……ですが、彼が己の意思で我々に危害を加える気があるなら、門前からドラゴンを出して攻撃するだけでいい。……そうでしょう?明楽ユウキくん?」
──…………いやぁ……ドラゴン達はそんな事しようとしたらまず出て来てくれねぇよ。そもそも、デュエマは争いの道具じゃない。遊ぶ為のもんだ。どんな力を持ってようが、それは変わらない。
「………すみません。失言でした。」
──大丈夫さ。ただ、俺がそう思ってるだけで、そうじゃない奴もいる。ここは"キヴォトス"だ。言っちゃあ悪いけど、デュエマで悪いことをしようとするやつも居るだろうよ。実際居るし。そう言う警戒は、怠らない方がいい。
「───その言葉、心に刻んで起きます。」
「そうね。貴方が違うだけで、他の人がそうじゃない可能性はない訳じゃないんだし。」
「………デュエマの力を、私利私欲に使う人って居るんですか?」
──………まぁ、な。悲しいけど、流行りに乗っかってバカする奴は居るもんさ。…とりあえず、ミレニアム回ろうぜ?今日はその為に来たんだし。
「なら、私が案内しますよ!」
「コユキは事務作業。案内は私がします。」
「なんで!?」
「今日怒られたのは、昨日の業務を何もせずに遊び呆けていたからでしょう?さ、やりますよコユキちゃん♪」
「うあぁぁぁぁぁ───!!!?なんで────!?」
──そら怒られても仕方ないね。またなコユキ、ノアさん。
"どんまいコユキ。またねノア。"
「はい♪」
「助けてくださいユウキさ──」
コユキの助けを呼ぶ声を無視して、俺たちは部屋を出る。コユキ、お前はとりあえず仕事をしろ。
「それじゃあ、まずはゲーム開発部の所に行きましょうか。彼女達はここだとデュエマにいち早く手を伸ばしましたから。」
──なら、案内お願いします。
こうして、ユウキのミレニアム見学が開催された。
某所
ミレニアムの何処かの地下にある、言ってしまえば秘密基地のような場所。そこに、2人の生徒が話をしていた。
「───んで?コイツはミレニアムにとって危険な奴なのか?」
「───いいえ。それはないわ。どちらかと言うと、貴方には彼の"本来の実力"を見定めて欲しいの。」
「………と言うと?」
「彼は、我々に本気を出そうとしない。デッキも未来的過ぎて、仕方ないにしてもプレイに関しては本気で戦うことが出来る。けれど、彼はそうしない。」
「………あー、つまり本気になるしかない状態に追い込んで、本気にさせるって事か?」
「──ええ、お願いできる?」
「───ああ、任せとけ。任務はきっちりこなしてやるよ。」
少女はニヤリと、好戦的な笑みを浮かべる。その手に持った、デッキを握りしめながら。
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