第12話 決着、フォーチュンカップ。新たなる戦いの始まり
~スタジアム 病室~
アキとのデュエルを終え、遊星達は急ぎ龍可の元へ来ていた
龍可「遊星!やったね!」
遊星「龍可、身体はもう大丈夫なのか?」
龍可「うん。もう大丈夫。決勝はみんなと一緒に客席で見ようかなって。」
遊星「さっきみんなとも話したんだが、この会場から離れた方がいい。」
龍可「え?」
遊星「この会場にはシグナーが4人集まっている。これ以上、シグナー同士でデュエルをするのは危険すぎる。会場にもいくらか被害が出ている。」
龍可「でもそれじゃあ、遊星のお友達も…」
遊星「ゴドウィンには俺が話をつけにいく。その間にみんなでここを出るんだ。」
矢薙「あんちゃんがここまで言うんだ。わしらはあんちゃんを信じようじゃないか。デュエルを見られないのは、少し残念だがね。」
遊星はそういうと病室を後にした。ゴドウィン長官の元へ向かったのだろう。仕方ない。一旦出ようとはしますか。
龍可達も遊星の後に病室を後にする。
~スタジアム 出入口付近~
スタジアムを出ようとした私たちはいつの間にか黒服サングラスの集団に囲まれていた。やっぱり治安維持局には見張られていたか…
氷室「なんだてめえら!」
するとイーッヒッヒと特徴的な笑い声が。イエーガー…
イエーガー「今あなた達をここから帰す訳にはいきません。」
氷室「だったら腕付くで通らせてもらう!」
氷室がイエーガーの胸ぐらをつかみあげる
イエーガー「遊星のお仲間が、どうなってもよろしいのですか?」
氷室「くっ!?」
その言葉に氷室さんはイエーガーから手を離してしまう。あんな脅迫までしてくるなんて、よく将来は長官にまでなれたわね。
イエーガー「ヒッヒッヒッ。仲間想いのあなた達の事だ。早く席へお戻りください。」
こうして私たちは客席へと戻された。
~スタジアム・客席~
矢薙「しかしなんで治安維持局があんなことをしてまで…」
龍可「きっと私達シグナーの力が目的なのよ。」
氷室「だろうな。しかし奴らはその力を使って何をしようってんだ…」
龍可「それは…」
龍亞「それは?」
龍可「わ、私に分かるわけないでしょ!」
龍亞「そ、そうだよね。ごめん。」
ゴドウィン長官はきっと遊星とジャックが戦うことで、あのサテライトを覆い尽くす蜘蛛の地上絵。ダークシグナーとの闘いを示唆するビジョンを、私達に見せるのが目的なのかな?
氷室「やはり、ジャックとの闘いはやるのか。」
色々と考え事をしていたら、既に遊星とジャックがDホイールでスタート地点にスタンバイしていた。
龍亞「どうした龍可?ぼーっとしちゃって。」
龍可「な、なんでもない!遊星のデュエルを見守ろう?」
MC「それではデュエルオブフォーチュンカップ。ラストデュエル!フィールド魔法、スピードワールド、セットオン!!」
遊星&ジャック「「ライディングデュエル、アクセラレーション!!」」
遊星とジャックのライディングデュエルが始まった。デュエルの内容も前とおんなじ。
遊星の守備固めをジャックがパワーで押しきる。そんなジャックの攻撃を受けつつも、遊星の反撃。
一進一退の攻防が繰り広げられ、ついに遊星の場にスターダストドラゴン。ジャックの場にレッドデーモンズドラゴンが姿を表した。
そこで赤き竜が現れ、スタジアムは光へと包まれた。
~赤き竜特殊空間~
遊星「ここは…」
ジャック「なんだ…?」
龍可「この空間は…あっ、アキさんも!」
私とアキさんは遊星とジャックの上空に不思議な力で浮遊している。不思議そうな表情をしながらアキさんも周囲をキョロキョロしていた。
アキ「何が起こっているの?…あれは…遊星?」
少しすると、大きな祭壇が見えてくる。祭壇の上には5人の神官。下にはその神官を崇める人々。
ジャック「これは、いつかゴドウィンが語った星の民…!?」
遊星「星の民…あれは、俺たちと同じ痣…」
ジャック「シグナー…俺たちは遥かなる時を超え、その因縁で結ばれているとでも言うのか。」
また少し走ると今度は見覚えのある町並みが見えてくる。
遊星「あれは、ネオドミノシティとサテライト!?」
すると突然町の一部から紫の炎が吹き出し、一つの絵を描き始める。
アキ「あれは…蜘蛛?サテライトに蜘蛛の地上絵が…」
地上絵の完成と共に徐々に町が崩壊を始めていく…こんなことあってはいけない…
遊星「街が滅んでいく。なんだこれは…」
ジャック「まさか、これが未来…」
遊星「サテライトは滅びる運命だと言うのか!そんな馬鹿な!」
ジャック「遊星、俺はデュエルを続行する。」
遊星「何!?」
ジャック「俺はこの先がどんな地獄に繋がっていようと、貴様との決着をつける!」
遊星「ジャック!」
ジャック「分からんのか!俺たちのデュエルが俺たちをここへ運んだ。ならば、ここから出るにはこのデュエルを完結させるしかない!」
ジャック…確かに遊星とのデュエルを自分のプライドの為にやっているのだろうけど、この時から勘がするどい。ああいえば遊星もやらざるを得なくなると思って言ってるかもしれないけど…
激しいデュエルが再開される。2人は攻撃、効果、スピードスペル、罠を巧みに使いお互いのライフを削りあっていく。
そして決着の時はきた。
遊星「SP-ファイナルアタック!!スターダストドラゴンの攻撃力を倍にする!」
スターダストドラゴンの攻撃力が5000ポイントに上がった…この攻撃で遊星の勝ち。
遊星「俺たちの絆は、誰にも負けはしない!スターダストドラゴン!」
『響け!シューティングソニック!!』
ジャックのライフが0になると同時にスタジアムへと戻ってきた…ジャックは攻撃と同時に転倒し地面へ倒れてしまった。スタジアムでは、モーメントの停止により固まったスターダストドラゴンとレッドデーモンズドラゴン。それも消滅した。
氷室「な、なんだ!何が起きた!?」
矢薙「赤い竜が現れたと思ったら突然目の前が光で真っ白になっちまったよ!」
龍亞「あ、あれ見て!」
龍亞はスタジアムのモニターを指差す。それはジャックのライフが0になった画面。
天兵「ジャックのライフが…」
龍可「このデュエル、遊星が勝ったわ。」
遊星「大丈夫か!ジャック!」
ジャック「な…何故…キングである俺が…再び敗れるなど…」
遊星「お前が同じ戦術で決着をつけることは読めていた。キングであろうとするプライドに、お前は負けたんだ。」
ジャック「キング故の…敗北か…ぐっ。」
会場は何が起きたか把握しておらず、静まりかえってしまっていた…まあデュエルを見てたのは私とアキさんだけだからね…
MC「つ、ついに決着!!WINNER!不動遊星!!ニューキングは不動遊星!サテライト出身のキングの誕生だーーー!!」
会場はその実況により大盛り上がりをみせる。遊星コールがなりやまなくなっていた。
氷室「おい、行くぞ!」
氷室さんに連れられ遊星の元へ向かう。まずはこの会場から早く出ないとね。
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私達が遊星の元に向かうなかジャックは病院へと搬送されたみたい。
龍亞「ゆーせー!!」
矢薙「あんちゃん早くここから逃げるよ!」
遊星「えっ?」
矢薙「あれだよあれ!」
矢薙が指差す先には大量の報道陣がいる。あれに囲まれたら大変なことになるわね…
氷室「遊星、早く!!」
素早く遊星のDホイールを回収した氷室さんが先導し、報道陣から逃げるように私たちはスタジアムを後にした…
〜スタジアム・緊急通路〜
氷室「ここはスタジアムを作るときに使われていた通路さ。」
天兵「へえー知らなかったよ。」
氷室「今じゃ誰も使ってないからな。雑賀の情報さ。」
矢薙「それにしてもすげえぜ、あんちゃんよ。ホントにキングになっちまうんだから。」
龍亞「遊星なら必ずキングになれるって信じてたよ。」
氷室「そんな呑気な事も言ってらんねえぞ。遊星の仲間を誘拐するような連中だ。何をしてくるか、しれたもんじゃねえ。とりあえずは、雑賀のアジトにいた方がいい。龍亞と龍可も一緒にいた方が安全だろう。」
龍亞「ホント!やったあ!遊星とまた一緒にいられる!」
遊星と一緒にいられるのは嬉しいし、安心出来る。でもすぐにダークシグナーとの闘いが始まるのよね…遊星もあの光景を思い出してるのか少し難しい顔をしている。
私たちは天兵と別れ雑賀さんのアジトへと向かった。
~夕方・雑賀のアジト~
雑賀さんのアジトについた私たちは矢薙のおじいちゃんから、シグナーについての話をしていた。
痣の形、会場のどこかに5人目がいたのかもしれないという話、矢薙のおじいちゃんがしる限りの情報を私達に話してくれた。
氷室「みんな疲れただろう。一回休もう。いろんな事がありすぎた。」
矢薙「そうじゃな。そうしよう…」
私たちは束の間の休息を取ることにした。
~夜~
陽が落ちて、すっかり夜。みんなは疲れて寝てしまっているみたい。…遊星以外は。遊星の姿が見えない。隣の部屋から物音がするし、何か機械をいじっているのかな?
私もそんなに寝る気にはならない。
龍可「少し、外の空気でも吸いに行こうかな…」
龍亜達を起こさないようにそっと部屋を抜け出す。
~夜・雑賀アジト近郊~
龍可「はぁ…」
思わずため息。やっぱりダークシグナーとの闘いは避けられない。私はまだしも、他の人たちの苦しさを考えるだけでちょっと鬱かも…
龍可「なんとかならないものかな…」
すると突然痣が疼きだす。今までと違う抉られるような痛みっ…!
龍可「っ!?この痛み…まさか、ダークシグナーが?」
周りを見渡すと黒いローブを被った人影がアジトへ近づいていた。その腕には黒く不気味に光る痣が見える。
龍可「ま、待って!」
??「!?」
ローブの男は私に気付くとすぐさま逃げてしまう。私は急いでその後を追う。
しばらく後を追うとそこは立体駐車場。なんでこんなところに…
龍可「どこにいるの!?」
??「ふっふっふっ。」
いつの間にか背後にっ…!
龍可「あなた、ダークシグナーね!」
??「なんと。私の事を知っているとは…」
龍可「狙いは私達シグナーでしょ!私が相手になるわ!」
??「ほう。お前は精霊に選ばれしシグナーか…本来ならば不動遊星を相手にしたかったのだが、まあ良いだろう。受けるがいい私の闇のデュエルを!」
龍可&??「「決闘!!」」
龍可 LP4000
?? LP4000
デュエル開始と同時に私達の周りを紫の炎が吹き出し囲う
??「ふっふっふっ。我らは闇の祭壇に捧げられし生け贄。もうここから逃れることは出来ない。」
龍可「もとより逃げるつもりなんてないわ!」
??「子供と侮っていたが、いい目をしている。」
遊星「龍可!!」
龍可「遊星!?どうしてここが?」
なんと、炎の外側には遊星の姿が
遊星「部屋に姿がいなかったから探していたんだ。そしたら痣がここに導いてくれた。」
??「不動遊星か。ちょうどいい。この子を倒したら次は貴様の番だ。」
遊星「なんだと…貴様。これは一体なんだ?」
??「これは闇のデュエル…勝敗が決するまで我々はこの外には出られない。」
遊星「やめろ!龍可を解放しろ!俺が相手になってやる!」
龍可「いいの、遊星。これは、私が挑んだ闘いだから。」
遊星「何?」
遊星見てて…これがダークシグナーとの闇のデュエル。
??「始めよう。私のターン!ブリザードリザードを守備表示で召喚。」
ブリザードリザード DEF1800 ☆3
??「カードを1枚伏せてターンエンドだ。」
?? 手札4枚 伏せ1枚
龍可「私のターン。ドロー!私はレグルスを召喚!」
レグルス ATK1700 ☆4
レグルス(龍可、闇のデュエルは危険だ!すぐに終わらせるぞ!)
龍可(うん、分かってる。)
龍可「装備魔法、団結の力をレグルスに装備、攻撃力を800アップ!」
レグルス ATK1700→2500
龍可「レグルスでブリザードリザードを攻撃!」
??「ブリザードリザード!」
レグルスがブリザードリザードに噛みついた瞬間、ブリザードリザードが吹雪を起こし破壊される。
龍可「うっ…!」
??「ブリザードリザードは破壊されたとき、相手プレイヤーに300ポイントのダメージを与える。」
ブリザードリザード(アニメオリジナル)
レベル3/水属性/獣族/ATK600/DEF1800
このカードが戦闘によって破壊された時、相手ライフに300ポイントのダメージを与える。
龍可 LP4000→3700
遊星「龍可!…この冷たさ、まさか本物の衝撃?サイコデュエリストなのか…?だが、何か違和感が…」
龍可「このデュエルは、私の攻撃も実体化されてるの。」
遊星「なんだと!?」
フードの男は不適に笑っている。
龍可「カードを2枚伏せ、ターンエンド。」
龍可 手札2枚 伏せ2枚
??「私のターン。このターンに面白いものを魅せてやろう。」
龍可「面白いもの?」
??「私は永続トラップ、リビングデッドの呼び声を発動。墓地のモンスター1体を、攻撃表示で特殊召喚。私はブリザードリザードを復活。」
ブリザードリザード ATK600 ☆3
??「さらに手札から、マジックカードアイスミラーを発動。自分フィールドのレベル3以下の水属性モンスターを対象に、その同名モンスターをデッキから特殊召喚する。私は2体目のブリザードリザードを特殊召喚。」
ブリザードリザード ATK600 ☆3
??「さらに私はもう1枚。」
遊星「2枚目のアイスミラーだと。」
ブリザードリザード ATK600 ☆3
遊星「何をするつもりだ!」
??「私は2体のブリザードリザードをリリース!レベル8のDTカタストローグを、アドバンス召喚!」
DTカタストローグ ATK0 ☆8
遊星「ダークチューナー…!?」
ダークチューナー…来るのね。アレが…!
??「ふっふっふっ。残り1体のブリザードリザードに、DTカタストローグを、ダークチューニング!DTカタストローグのレベルは8。ブリザードリザードのレベルは3…見えざる闇よ、姿を現せ!」
カタストローグから出てきた星がブリザードリザードの体内に入り込む。その星はブリザードリザードの星を消滅させ、新たな黒い星が5つ生み出される。
遊星「どういうことだ、星が闇に。」
??「そう、光は闇となった。ダークシンクロ召喚は、チューナー以外のモンスター1体のレベルから、ダークチューナーのレベルを引いた数のモンスターを召喚する。」
遊星「そんな馬鹿な!レベル3からレベル8をマイナスしたら…」
??「あるのだよ、我ら闇の世界には…レベルマイナス5のモンスターがね。」
男が見せてきたのはシンクロモンスターとは真逆でカードの縁が黒いモンスターカード…
遊星「馬鹿な…」
『闇と闇重なりしとき、冥府の扉は開かれる。光なき世界へ!ダークシンクロ!現れよ、氷結のフィッツジェラルド!』
氷結のフィッツジェラルド ATK2500 ☆−5
龍可「ダーク…チューニング。」
遊星「こんなことが…」
怪しく佇むダークシンクロモンスターが私を見下ろし、蜘蛛の痣を持つ男の笑い声が駐車場内に響き渡るのであった。
~続く~