龍可「二度目の今日をどう生きるのも自由だから」   作:ルカP

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フォーチュンカップ編
第1話 帰還、そして再会


龍可「エンシェントフェアリードラゴン!」

 

光を受けて意識を失っていた私は眼を覚ました時、その光を放っていたドラゴンの名を無意識に叫んでいた。あれは夢なんかじゃない。私は生きている。その事実がエンシェントフェアリーが力を使ったことをを証明している。

まずここはどこで、いつなのかを確認しなくちゃ。

 

恐らく自分の使っていたであろうベッドから降りようとした時まず自分の身体の違和感が凄い。

 

龍可(これ、子供の身体だ…)

 

20才になった私は自分で言うのもあれかもしれないけど身長はスラリと伸びスタイルは良かった方だろう。…胸はちょっと、ちょっとだけ控えめだったかもだけどね?

他にも色々確認しなくちゃ…

 

龍可はベッドから降り今の自分の状況を確認するため家を色々と漁った。

 

龍可(大体のことは分かった…この時代って…)

 

家を調べて分かったこと。時代はフォーチュンカップの招待が届いた時。招待状が置いてあったし日付も一致しているから間違いないと思う。ランダムに選ばれたデュエリストを招待なんて言って当時は信じていたけど、それは真っ赤な嘘でコドウィン長官が私達シグナーの力を覚醒させるための大会だったのよね…

 

龍可が調べて分かったことはそれだけではなかった。過去に戻ったのは間違いないのだが当時と決定的に違う点が2つあった。

 

龍可(まず私のデッキ。エンシェントフェアリードラゴンが入っている…ディマクの元に囚われていたはずのエンシェントフェアリーがどうして?それにこの白いカードは何?)

 

何も描かれていない白いカード。こんなカード過去でも未来でも持っていなかった。

 

そしてもう1つの違う点。自分の服の袖を捲り再び確認をする。

 

龍可(そして、これは当時まだなかったシグナーの痣。やっぱりエンシェントフェアリードラゴンが手元にあるからなのかな?それとも私自身がシグナーであることを自覚しているから?)

 

分からないこともあるけど、ひとまず時間が確認できたのはよかった。けど問題は山積み。フォーチュンカップはどうするか。ダークシグナー、イリアステル、アーククレイドル……

 

龍可「やり直し…か。」

 

ぽつりと呟いたとき

 

??「あれ?龍可?」

 

私に話しかけてきた…懐かしい姿。小学生だもんね。ずいぶんと眠そうに眼を擦りながら話しかけてくる私の自慢のお兄ちゃん『龍亞』。ずっと考え事してたら朝日が昇っていた。

 

龍可「いつもお寝坊な龍亜がこんな時間に起きてくるなんて、珍しいね。」

 

龍亞「実はさ、変な夢見ちゃって…」

 

龍可「夢?」

 

龍亞「うん。大きいお姉さんがさ自分の将来の事を考えながら歩いてたら車に跳ねられて死んじゃうんだ…」

 

龍可「それって…」

 

私の事?やっぱり双子だからかな?こうやって私が実際に受けたことを夢で見てるなんて…

 

龍亞「その女の人さ、龍可にすっごく似てたんだ。もちろん龍可がそんなに大人なわけないけどさ。見た目もそうなんだけどなんていうのかな…全部自分で抱え込んじゃうようなあんまり自分の事を人に話さないような雰囲気がしてさ。」

 

言葉がでて来なかった。龍亞って私の事そんなによく見てくれてたんだ…お調子者で猪突猛進。私の事を我武者羅に守ってくれていると思ってた。でも違ったんだね。私の方が龍亞のこと、分かってなかったんだ。

 

龍可の目からスッと1粒の涙がこぼれた。

 

龍亞「うわぁあ!?どうしたのさ龍可!俺何かまずいこといった?」

 

龍可「ううん。違うの。これはね、目に朝日が染みちゃってね。」

 

慌てて涙を拭う。本当に自分が情けない。

そんな私の体を暖かい温もりが包み込む。

 

龍亞「龍可、なんかまた辛いことがあったのか?俺に何が出来るかは分からないけど、何かあったらいつでも言ってくれよな?俺は龍可の兄貴なんだからさ。」

 

龍可「…ありがとう。もう少しこうして貰っていい?」

 

龍亞は何も答えなかったがぎゅっと私の体を抱き締めてくれた。私はしばらくの間その温もりを噛みしめていた。

 

龍亞「落ち着いた?」

 

龍可「うん。もう大丈夫。」

 

龍亞「よかったー…(ぐぅぅ~)あっ。安心したらお腹減っちゃた!」

 

龍可「もうしょうがないんだから龍亞ったら。朝ごはん食べよっか?」

 

龍亞の腹の虫ったら空気を読めるんだか読めないんだか。そんなことを思いながらキッチンへと行きご飯の準備を始める。

 

朝ごはんも食べ終わり、久々の龍亞との日常。昼には久しぶりのネオドミノシティでの買い物も龍亞と一緒。楽しみすぎたか帰ってくるのも夜になっていた。

 

龍亞「いやーやーっと帰ってきたよー。龍可ったら久々に外に出たいなんていうから一緒にいたら買い物長すぎだよ!」

 

龍可「女の子の買い物についていってぶつくさ言ってたらモテないわよ。」

 

龍亞「えー!」

 

ま、龍亞はそんなこと関係なくモテるようになるんだけどね♪そんなこと、今のお子さま龍亜には分からないか。

 

龍可「さて、それじゃとりあえず夜ご飯でも食べよっか?」

 

龍亞「やった!今日は何にする?」

 

龍可「そうねえ、私がカレーでも作って上げる。龍亜好きでしょ?」

 

龍亞「えっ?龍可が料理するの!?」

 

あっ。しまった。この時って私料理なんてしなかったんだっけ?イギリスで暮らしてた時お母さんから教わって、それからは自分で作るようになってたならつい…

 

龍可「た、たまには私だって料理したくなるわよ!絶対大丈夫だから任せて!」

 

龍亞「本当に?変なもん出さないでよね!」

 

龍可「心配しすぎ!ちゃーんとやるから。」

 

さて、龍亞の舌を唸らせちゃいますか。

私は気合いを入れてキッチンへと向かった。

 

~~~~~~~~~~~

 

龍亞「うんめーーー!!」

 

龍亞が本当に美味しそうにカレーを食べている。そりゃずっと作ってあげてたし、龍亞の好みの味は把握してる。

 

龍亞「いつの間にこんなに料理出来るようになったの?これなら毎日でも食べたいくらいだよ!」

 

龍可「それだと栄養が偏っちゃうでしょ。たまに作ってあげるから。」

 

龍亞「ホント!?やった!」

 

嬉しそうに。でもこれだけ美味しそうに食べてくれるなら作りがいもあるわね。

 

龍亞「ふあー!食った食ったー!ごちそうさまでした!」

 

龍可「お粗末様でした。」

 

龍亞「よし!今日もデュエルしよう。」

 

龍可「はいはい。片付けたら相手してあげるわよ。」

 

龍亞「それなら俺も手伝うよ。あれだけ美味しいもの作って貰ったし。」

 

龍可「ありがとう。それじゃあお皿こっちに持ってきてくれる?」

 

龍亞「オッケー。」

 

ささっと片付けを済ませる。これも手慣れたもの。

 

龍亞「なんか龍可少し変わった?料理もするし雰囲気もちょっと違う気がする。少し歳上の相手をしてるみたいだ。」

 

龍可「そ、そうかな?いつも通りだと思うんだけど…」

 

やっぱり双子だからかな?ずっと一緒にいる相手だけあって流石に鋭い。でも、中身は未来人です。なんて言ってもね?とりあえず誤魔化しておこう。

 

龍可「そんなことより。デュエルしたいんでしょ?相手になってあげる。」

 

龍亞「おっとそうだった。早速やろうよ。」

 

龍亞と龍可はデュエルをしようとテーブルに向かいあって座る。

 

龍亞「よーし、それじゃあ早速!デュエr」

 

龍可(!?)

 

今の感覚は…精霊の声?まさか今日なの!?

 

龍可は急ぎその場を立ち、精霊の声が聞こえた地下へと走り出す。

 

龍亜「おい龍可!どうしたんだよ!」

 

龍亞も慌てて龍可の後を追う。

 

地下へと到着した二人が目撃したのは荷物の山に埋もれる一人の男と赤いDホイールだった。

 

龍可(遊星…)

 

龍亞「あの人は…?」

 

龍可「気を失っているみたい。私達の部屋に運んであげよう。」

 

こうして、龍可は遊星との再会をはたした。

 

~続く~

 




日常回を文字で描写するのは難しい…
次回ようやくデュエル回です。
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