遊星を部屋へと運んだ龍可は遊星の看病を続けていた。そんな龍可を龍亞は隣でビクビクと見守っていた。
龍可「もう、そんなに怖いなら無理していなくてもいいのに。」
龍亞「だってさ、この人マーカー持ちじゃん。もしとんでもなく悪い人で起きた瞬間に龍可を襲ってきたら俺が守らないと。」
龍可「だから大丈夫だって何回も言ってるでしょ。この人のデッキとても大切にされてる。精霊たちが大丈夫だって言ってくれてるから。」
龍亞「精霊がいうならそうなのかもしれないけどさ。やっぱり万が一ってことも、あるじゃん?」
龍可「龍亞は心配性なんだから。」
まあ、前に遊星に初めて会った時は私の方が全然警戒してたしね…この時の遊星って少し棘のある感じもして怖い印象はあるよね。
遊星「うっ。」
龍亞「あっ!目が覚めた?」
遊星「誰だ?」
龍亞「覚えてない?昨日の夜、下で倒れてたんだよ。」
遊星は思い出したのか私達を警戒する。
龍亞「あ、俺龍亞っていうんだ。こっちは妹の龍可。俺たち双子なんだ。」
遊星はそれを聞くと机に置かれたデッキに手を伸ばす。やっぱりデッキを大事にしてるのね。
龍亞「ねえ、名前なんていうの?」
遊星「…遊星だ。」
そう名前だけ呟くと遊星は立ち上がり辺りを見渡し始める。
遊星「ここは?」
龍亞「俺らん家。ここら辺はトップスって言ってネオドミノシティで一番高いところにあるんだ。」
龍亞はそう説明しながらカーテンを開ける。
久々に見たけど屋上にプール付きなんて本当に豪華なところね。サテライトとかまだ知らないときだったから平気で住んでいたけど、ひどい格差社会作ったものね…
遊星「トップスだったのか…」
遊星も思うところあるわよね…
龍亞「遊星デュエリストなんだよね?」
遊星「ああ。」
龍亞「俺とデュエルやらない?いっつも龍可相手だからつまんなくってさ。」
龍可「失礼しちゃう。龍亞だって弱いじゃん。」
あれ?前もおんなじこと言ったっけ?
龍亞「これから強くなるの!ねえ、遊星は強いの?」
向きになっちゃって。遊星は今の龍亞じゃ、どう頑張ったって勝てないくらいなのにね。
遊星が顔を向けた先にある龍亞のジャックコレクションを見つめている。
龍亞「ああ、あれは俺のお宝。キングのグッズだよ。俺もいつかキングになるのが夢なんだ。ライディングデュエル、俺もやりたいんだよね。」
龍可「キングかー。龍亞になれるかな?」
龍亞「もう!龍可はちょっと黙っててよ。」
きっと龍亞はいつかキングの座にいくと思う。そうは思ってもやっぱりちょっと意地悪言いたくなっちゃうみたい。
龍亞「ねえ、遊星はキング好き?」
龍亞…それは地雷質問。って言っても分からないもんね。
遊星「興味はないな。」
龍亞「なーんだそうなのか。せっかくライディングデュエルやるのに、勿体ないなぁ。」
遊星「どうしてそれを?」
龍亞「だってあれ、Dホイールなんでしょ?」
龍亞が運んでおいたDホイールを指差す
遊星はそのDホイールのもとへ向かう
龍亞「やっぱさ、Dホイーラーならキングに憧れるじゃん?」
遊星は龍亞の話を無視し自分のDホイールをさわり始めた。やっぱりDホイール大好きなのは変わらないね。
龍可「龍亞の話聞いてないみたいよ。」
龍亞「うぅ…だったら」
龍亞はジャックコレクションの所に置いてある1通の手紙を持ち出し遊星に見せる
龍亞「遊星、これ見てよ、これ。キングとデュエルできるかもしれないよ。」
遊星は龍亞から手紙を受け取り開く
遊星「デュエルオブフォーチュンカップ…」
龍亞「うん。海馬コーポレーションがランダムに選んだ人たちがトーナメントするんだって。その中に龍可が選ばれたんだよ!優勝したデュエリストは、なんとキングとデュエル出来るんだ!」
大はしゃぎしちゃって…大体ランダムなんて嘘っぱち。私がシグナーだから選ばれたのに…それにこの後遊星もね。
龍可「優勝できればでしよ。きっと強い人ばっかりで龍亞が出たら簡単に負けちゃうわよ。」
龍亞「そんなことないって!俺が龍可の変わりに出る!」
龍可「龍亞に私の真似は無理だから。それに私まだ変わるとも言ってないわよ。」
龍亜亞「えーっ!?この前まで変わってくれるような事言ってなかった?」
龍可「龍亞が勝手に話進めてただけでしょ。」
龍亞「ひどいよ龍可!俺もう結構準備しちゃってるんだよ?俺に任せておけって。」
龍可「私、変わってくれなんてお願いしてないし。龍亞はなんでもかんでも自分の事をお喋りしすぎよ。遊星に対しても。」
龍亞「龍可は遊星の事信用出来ないのかよ!カードを大事にしてるデュエリストだって言ったの龍可じゃないか!そんな人俺だって力になりたい!」
龍可「龍亞、声大きい。」
龍亞がしまったという顔をして遊星の方を見た。遊星は私達の兄妹喧嘩には特に触れず手紙を戻し投げて元の場所へと戻す。
遊星「匿ってくれた事には感謝している。だが、俺には関わらない方がいい。」
遊星が玄関口の扉を開ける。本当に遊星のいいところでもあるけど悪いところでもあるなぁ。
龍亞「出てくの?」
遊星「迷惑はかけられない。」
龍亞「迷惑なんかじゃないよ!あっ、そうだ!」
龍亞は慌てて押し入れへとむかい物色を始める。そしてその身にあわないサイズのデュエルディスクを装着する。
龍亞「ねえ。俺とデュエルやろうよ。デュエリストなら挑まれた勝負は挑まなきゃ!」
龍可「龍亞じゃすぐに負けちゃうんじゃない?」
龍亞「そんなのやってみなくちゃ分からないだろ!遊星は確かに強そうだよ。でも俺、そんな強いやつとデュエルしたい。やろうよ遊星。俺、色んなやつとデュエルして腕あげたいんだ。ねえやろうよやろうよ!」
龍亞の駄々こねが始まった。あーあ、デュエルディスクのサイズ合ってないからあんなに腕上げたら。ほらずれた。そんな龍亞のこと見つめてる遊星の優しい目。やっぱり子供の事大好きなんだね。龍亞のこと、ラリーと重ねてたりして。
遊星「分かった。やろう。」
龍亞「えっ!やったー!」
遊星はデュエルを快諾するとDホイールについているディスク部分を自身の腕の機械と接合させる。あれを全部手作りで作ってるのいつ考えてもすごすぎ。
龍亞「おー、そうなってるんだ。すげえすげえすげえ!」
またはしゃいでたらディスクが…ほらずれた。
~朝・龍亞龍可宅プールサイド~
龍亞のディスクがなかなか固定されない。みかねた遊星が龍亞のディスクの固定を手伝いだしてくれた。
遊星「ここには、他に誰か住んでいないのか?」
龍亞「このフロアは俺たちだけだよ。」
龍可「ここはね、ホテルの一番上なの。私達、小さいときからずっと2人なの。両親はたまに連絡してくるくらい。お気楽でしょ?」
そんな説明をしながら私は近くのベンチに腰かける。
龍亞「勉強も全部ネットで出来るから、外にも滅多にでないんだ。」
外にあんまり出ないのは私の体を気遣ってだよね…龍亞はきっと外で遊ぶこともしたいんだろうけど。
遊星「そうか。」
たった一言だったけど遊星はきっと私達の環境について思うことがあったのかもしれない。それ以上何も言及してこないんだもん。
遊星が龍亞のディスクを紐でしっかりと縛り終える
遊星「よし、これでいい。」
龍亞「本当だ。ありがとう遊星!」
遊星「気にするな。始めようか。おまえのターンからでいい。」
龍亞「おう!俺のデッキ、ちょっとすごいぜ!」
遊星「いつでもいいぞ。」
龍亞「いっくよー!」
遊星&龍亞『決闘!』
久々にみる遊星のデュエル。でもこの時の龍亞。本当に弱いからなぁ…
~~~~原作通りのデュエルです~~~~
マグネロックを作ったりして龍亞にしてはよく頑張ったと思うけど。流石は遊星。カードフリッパーでロックを解いてから怒涛の二連シンクロ召喚。ニトロウォリアーを召喚。そして…
遊星「ニトロウォリアーよ。モバホンに攻撃!『ダイナマイトナックル』!」
龍亞「うわああああああ」
龍亞 LP0
こうやって振り替えるとわずか2ターンで龍亞を瞬殺か。ってあーあ龍亞ったら…
龍亞「うっ…」
龍可「ほら、泣かないの。」
龍亞「泣いてない。」
そんな目いっぱいうるうるさせてもね…
遊星「デュエルを心から楽しんでいるのは伝わってきた。だが、おまえのデュエルはちょっと自分勝手すぎる。」
龍亞「え?」
遊星「4体のディフォーマーを揃えたところで満足していなかったか?」
龍亞「あ…」
遊星「ディフォーマーは状況で効果を変えるモンスターだ。だが、その状況を変えることが出来てしまうのもデュエルだ。俺がどう反撃するか読まず、独りよがりのデュエルをしているようではキングへの道は遠いな。」
遊星、子供相手にもちゃんと全部言ってくれるのね。がっくり肩を落とす龍亞を励ましてあげなくちゃね。
龍可「ま、元気出せ出せ!」
龍亞「遊星!また俺とデュエルしてくれる?」
遊星「そのうちな。」
そういうと遊星は背を向けそそくさとここを出ようとする
遊星「世話になった。」
龍亞「ダメだよ!」
遊星「このマーカーを見ろ。俺といたらおまえたちに迷惑をかける。」
龍亞「どうしてさ?俺、遊星の力になりたいんだよ!」
龍可「龍亞の言う通り、私もあなたの力になってあげたい。」
遊星「だが…」
龍可「とりあえず今日くらいはここに泊まっていってもいいんじゃない?私達も親がいないし、遊星みたいな大人の人がいてくれたら安心できるし。」
遊星は何も言わなかった。でもすぐに出ていく素振りは見せなかった。きっと夜、私達が寝静まる頃にこっそり出ていこうなんて考えてるんだろうな…
~夜~
龍可「Zzz…はっ!?しまった寝ちゃってた!?」
しまった。出ていくときに止めようと思ってギリギリまでベッドにいたらいつの間に?やっぱり体が子供だからというのがあるのかな?まだ気配を感じる?
龍可は部屋を慌てて飛び出しリビングへとでた。しかしすんでのところで間に合わず遊星はDホイールを引き玄関エレベーターから出ていったところだった。
テーブルの上には自分達用のサイズにカスタマイズされたデュエルディスクが置かれている。
龍可(まだ、間に合う!)
龍可はテーブルに置かれたディスクを持つと急ぎ遊星の後を追った。
龍可「遊星!」
外へ飛び出した龍可は遊星の名を叫んだ。しかしDホイールに乗っているであろう遊星の姿はなかった。
龍可「確か。この後すぐにイェーガーに招待状を渡されたって前は言ってたはず…近くにいるかも。」
過去に聞いた話を思い出し龍可は街へと飛び出した
遊星…どこ?
龍可「はぁ…はぁ…」
慣れない全力ダッシュしてるからかすぐに息が上がってしまう。しかし足を止めることはしない。
少し走り続けていると何やらセキュリティの包囲網を見つける。
龍可(いた!きっとあそこに!)
龍可は足を止めることなくビルの角を曲がりセキュリティの包囲網へ飛び込む…はずだった。
??「おっと待ちなお嬢ちゃん。こんな時間にこんなところで何をしている?この先はセキュリティの怖い人たちがたくさんいる。」
何者かに腕を捕まれ止められる。誰?聞いたことあるような声をしてるけど今はそれどころじゃないの。
龍可「離して!この先には遊星が!」
??「君は、不動遊星の知り合いなのか?」
龍可は腕を捕んでいる男の顔を見てとある人物と確信を得た
龍可(あっ、雑賀さん!?)
龍可「そう、遊星が。家から出てっちゃったから。」
雑賀「まあ落ち着け。話は後で聞いてやる。その遊星さん、何やら治安維持局のお偉い様とお話し中みたいだぜ。」
イェーガー「デュエルオブフォーチュンカップにご参加ください。拒否すれば写真の4人にはあなたの想像も及ばぬ痛みを経験して貰うことになります。いいですね?」
イーッヒッヒッという独特の笑い声でイェーガーは去っていった。
龍可「遊星!」
雑賀に止められる前に龍可は遊星の元へと走り出していた。
遊星「龍可?こんなところで何をしているんだ!」
龍可「遊星が黙って家を出ていくから!心配で追いかけてきたんじゃない!」
遊星「だが」
龍可「だけどじゃない!私も龍亜も迷惑じゃないって言ってるの!なのになんで…なんで私達をもっと頼ってくれないの?」
遊星「待ってくれ龍可、俺は…」
雑賀「まあ待て2人とも。こんなところで大っぴらに痴話喧嘩なんぞされても困る。」
遊星「雑賀か…」
雑賀「遊星もこんな女の子には形無しだな。だが、夜も大分遅くなってきた。俺の連絡先を渡しておく。今日はこの子を家に送ってやるんだな。」
遊星「なぜ俺が…」
雑賀「こんなところまで追っかけてきた女の子だぞ。おまえが送らないでどうする。ということで俺はアジトに戻る。一段落ついたら連絡してくれ。」
雑賀さん…ありがとう。
遊星「龍可、少し落ち着いたか?」
龍可「うん。取り乱してごめんなさい。」
遊星「送っていこう。後ろに乗ってくれ。」
遊星は予備のヘルメットを取り出して渡してくれる。私はそれをつけ少し狭い遊星の背中に抱きつく。
遊星「しっかり捕まっているんだぞ。」
龍可「うん。」
遊星はバイクを龍可の家へと走らせた。
~夜・龍亞龍可宅 リビング~
遊星「龍可、今日はもう遅い。俺は雑賀のもとに行くが早めに寝るんだ。」
龍可「…」
遊星「龍可?」
龍可「遊星。やっぱり家にいてくれない?」
遊星「それは…」
やっぱり遊星、結構頑固なところがあるのかな?そしたら…
龍可「遊星、この痣なんだけど」
自分の袖をまくりシグナーの痣を見せる。
遊星「っ!?その痣は!?龍可、その痣の事を何か知っているのか?」
やっぱりこれなら食いついてくるね。ごめんね。少し卑怯かもしれないけど、遊星といたいから…
龍可「うん。全部の事を知ってる訳じゃないんだけど多少の事は聞いたことがあるの。」
本当はほとんど知ってるんだけどね?多分私が全部話しちゃうとこの先どうなるかも分からなくなっちゃうから…
龍可「遊星。この痣の事が知りたかったら私とデュエルよ。私に勝ったらこの痣の事を教える。その代わり私が勝ったらしばらくここにいて。遊星もフォーチュンカップに呼ばれたみたいだし、私も出るからちょうどいいと思わない?」
遊星「なるほど…分かった。そのデュエル。受けてたとう。」
~夜・龍亞龍可宅プールサイド~
私が遊星とデュエルをするなんて、前はこんなこと絶対になかったのにね。
遊星「龍可。お前は…」
龍可「えっ?何?」
遊星「いや、なんでもない。」
遊星(龍可が何を考えているのか、答えはデュエルのなかで見つける。)
龍可&遊星『決闘!!』
龍可 LP4000
遊星 LP4000
龍可「私のターン!ドロー!私はアーマードホワイトベアを攻撃表示で召喚。」
アーマードホワイトベア ATK1800 ☆4
龍可「カードを1枚伏せて、ターンエンド。」
龍可 手札4枚 伏せ1枚
まずは様子見…遊星相手だとあんまり悠長な事はしてる場合じゃないかな?
遊星「俺のターン。手札からマジックカード、ワンフォーワンを発動。手札のスピードウォリアーを捨て、デッキのレベル1チューニングサポーターを特殊召喚!」
チューニングサポーター ATK100 ☆1
遊星「さらに、ジャンクシンクロンを召喚!このカードの召喚に成功したとき、墓地のレベル2以下のモンスターを守備表示で特殊召喚する。さっき墓地へ送ったスピードウォリアーを特殊召喚!」
ジャンクシンクロン ATK1300 ☆3
スピードウォリアー DEF400 ☆2
いきなりシンクロ召喚!?思ったより早く仕掛けてくる。
遊星「チューニングサポーターをシンクロ素材とするとき自身のレベルを2として扱うことが出来る。レベル2のチューニングサポーターにレベル3のジャンクシンクロンをチューニング!」
『集いし星が、新たな力を呼び起こす。光り指す道となれ!シンクロ召喚。出でよジャンクウォリアー!』
遊星「ジャンクウォリアーがシンクロ召喚に成功したとき、自分フィールドのレベル2以下のモンスターの攻撃力をこのカードに加える。『パワーオブフェローズ』!」
ジャンクウォリアー ATK2300→3200 ☆5
龍可「攻撃力3200…」
遊星「チューニングサポーターがシンクロ素材となったとき、カードを1枚ドローする。ジャンクウォリアー、アーマードホワイトベアを攻撃!『スクラップフィスト』!」
龍可「トラップカード、レインボーライフを発動!手札を1枚捨てることでこのターン私の受けるダメージは全て回復となる。」
遊星「だが、モンスターの破壊を防ぐことは出来ない。」
龍可 LP4000→5400
龍可「アーマードホワイトベアが戦闘、または相手の効果で破壊されたとき、デッキからレベル4以下の獣族モンスターを特殊召喚する。来て、サンライトユニコーン。」
サンライトユニコーン ATK1800 ☆4
遊星(俺の攻撃で回復しただけでなく、後続も残してくるとは…やはり、ただの子供じゃない。)
遊星「ターンエンドだ。」
龍可 手札3枚
遊星 手札4枚
龍可「私のターン!墓地の妖精胞スポーアの効果。自分のフィールドに光属性の獣、植物、天使族モンスターのいずれかが存在している時、手札のこのカードを特殊召喚出来る。おいで、スポーア!」
妖精胞スポーア ATK400 ☆1
遊星「レインボーライフのコストで捨てていたモンスターか。」
龍可「さらに、スポーアの効果。特殊召喚に成功したとき、自分の場のモンスターの数だけレベルを上げることが出来る!」
妖精胞スポーア ☆1→3
龍可「私はサンライトユニコーンの効果を発動。デッキの一番上をめくり、装備魔法だった場合そのカードを手札に加える。私のデッキの一番上は…装備魔法、団結の力。よってこのカードを手札に。」
遊星「来るか…シンクロ召喚。」
龍可「私はレベル4のサンライトユニコーンにレベル3となった妖精胞スポーアをチューニング!」
『太古に生まれし輝く暴竜よ、その光で現世の全てを照らせ!シンクロ召喚。目覚めよ。エンシェントホーリーワイバーン!』
エンシェントホーリーワイバーン ATK 2100 ☆7
龍可「エンシェントホーリーワイバーンは相手よりライフポイントが高いとき、その差の数値分をこのカードの攻撃力に加える。」
エンシェントホーリーワイバーン ATK2100→3500
遊星「ジャンクウォリアーの攻撃力を超えてくるとは。」
龍可「エンシェントホーリーワイバーンの攻撃!『ホーリーブレス』!」
遊星「すまない、ジャンクウォリアー。」
遊星LP4000→3700
エンシェントホーリーワイバーン ATK3500→3800
龍可「エンシェントホーリーワイバーンは戦闘で破壊されたとき1000のライフを払うことで墓地から特殊召喚出来るわ。ターン終了。」
龍可 手札5枚
遊星「なるほど、多少の攻撃力を上回ってもまたそいつは復活するってわけか。面白い。俺のターン!俺はスピードウォリアーをリリース!サルベージウォリアーをアドバンス召喚。」
サルベージウォリアー ATK1900 ☆5
遊星「サルベージウォリアーはアドバンス召喚に成功したとき、手札、墓地のチューナー1体を特殊召喚出来る。戻ってこいジャンクシンクロン。」
ジャンクシンクロン ATK1300 ☆3
龍可(合計レベルは8…でも今あのモンスターを呼んでも何も出来ないはず。)
遊星「俺はレベル5のサルベージウォリアーに、レベル3のジャンクシンクロンをチューニング!」
『集いし闘志が怒号の魔神を呼び覚ます。光り指す道となれ!シンクロ召喚。粉砕せよ、ジャンクデストロイヤー!』
ジャンクデストロイヤー ATK2600 ☆8
龍可(そっか、そっちがいた…!スターダストにばっかり意識が行ってた。)
遊星(龍可はレベル8のシンクロ召喚の時、何かを身構えている…まさかスターダストを知っているのか?いや、そんなはずはないか。)
遊星「ジャンクデストロイヤーの効果発動!『タイダルエナジー』!」
ジャンクデストロイヤーの放つエネルギーの波でエンシェントホーリーワイバーンが消滅する
龍可「エンシェントホーリーワイバーンが!?」
遊星「ジャンクデストロイヤーはシンクロ召喚に成功したとき、チューナー以外を素材としたモンスターの数だけ相手のカードを破壊できる。これは戦闘ではないためエンシェントホーリーワイバーンが復活することはできない。」
龍可「こんな簡単に私のエンシェントホーリーワイバーンを突破してくるなんて…」
遊星「ジャンクデストロイヤー、ダイレクトアタックだ!『デストロイナックル』!」
ジャンクデストロイヤーが放つ拳の嵐が龍可を襲う。
龍可「ううぅぅ…」
龍可 LP5400→2800
遊星「俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド。」
遊星 手札3枚 伏せ1枚
龍可「やっぱり遊星は強いね。うまくやればエンシェントホーリーワイバーンだけでも戦えるかと思ってた私は全然甘かった。」
遊星「お褒めに預かり光栄だ。俺はあの痣の事について聞きたい。だから手加減はしない。」
龍可「私も遊星に勝ちたい。だからこのカードの力を使うよ。」
遊星(このカードだと?)
龍可「私のターン!私は森の聖騎士ワンコを召喚!このカードの召喚に成功したとき、デッキからFairyTale序章旅立ちの暁光を手札に加える。そしてそのままフィールド魔法Fairy Tale旅立ちの暁光を発動。」
森の聖騎士ワンコ ATK1100 ☆4
龍可「さらに、フィールド魔法が表側表示で存在しているためこのカードを特殊召喚!来て、チューナーモンスター、森の忍者バット。」
森の忍者バット ATK800 ☆3
龍可「さらに森の忍者バットは召喚、特殊召喚されたとき場か墓地にFairyTale 序章があるとき、デッキから光属性の獣族モンスターを手札に加える。デッキからレグルスを手札に!」
龍可(お願い。また力を貸して。)
龍可「レベル4の森の聖騎士ワンコにレベル3の森の忍者バットをチューニング!」
龍可と遊星の腕の痣が少し光り出す
遊星「っ!?これは!」
『聖なる守護の光、今交わりて、永遠の命となる。シンクロ召喚。降誕せよ、エンシェントフェアリードラゴン!』
エンシェントフェアリードラゴン ATK2100 ☆7
遊星「このドラゴンは!?」
遊星(ジャックの時と似ている。この痣の疼き…龍可、一体お前は何を知っている。何故この痣の輝きに疑問を持たない?)
龍可は自分の右腕の痣の光をまるで気にせず遊星をじっと見つめていた。まるでこの痣が光ることを知っていたかのように…
龍可「私はフィールド魔法、Fairy Tale旅立ちの暁光の効果、自分の場にレベル7.8のドラゴン族シンクロモンスターがいるとき、カードを1枚ドローする!さらにエンシェントフェアリーの効果。フィールド魔法を破壊してライフを1000回復する。」
龍可 LP2800→3800
龍可「さらにデッキから新たなフィールド魔法を手札に加える。私はFairy Tale 第2章 暴怒の太陽を加えてそのまま発動。」
Fairy Tale 第2章 暴怒の太陽
漫画オリジナル
このカードがフィールドゾーンに存在する限り、モンスターの攻撃で与える戦闘ダメージは2倍になる。
自分スタンバイフェイズにこのカードを墓地に送り、手札、デッキ、墓地からFairy Tale 第3章 黄昏の夕陽を発動できる。
龍可「まだまだ行くよ。手札の妖精霊クリボンはエンシェントフェアリードラゴンがいるとき、手札から特殊召喚出来る。おいで!クリボン。」
妖精霊クリボン DEF200 ☆1
龍可「装備魔法団結の力をエンシェントフェアリーに装備。装備モンスターの攻撃力、守備力は自分の場のモンスター1体につき800ポイントアップさせる!」
エンシェントフェアリードラゴン ATK2100→3700
龍可「バトル!エンシェントフェアリードラゴンでジャンクデストロイヤーに攻撃!『エターナルサンシャイン』!」
遊星「ジャンクデストロイヤー!うわああああああ!」
遊星 LP3700→1500
遊星「何故ライフがこんなに…」
龍可「フィールド魔法Fairy Tale 第2章 暴怒の太陽はお互いの戦闘ダメージを2倍する効果がある。それで本来1100ポイントのダメージが2200ダメージになったということ。」
遊星(エンシェントフェアリードラゴンに団結の力、龍可はこのドラゴンの力、絆の力を誰よりも理解している…だが、そこに何か悩みを抱えているようにも感じる。)
龍可「私はカードを2枚セットし、ターンエンド。」
龍可 手札1枚(レグルス) 伏せ2枚
遊星「俺のターン!(来たっ。)トラップカード、オープン。エンジェルリフト。墓地よりレベル2以下のモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。蘇れ、スピードウォリアー。」
スピードウォリアー ATK900 ☆2
遊星「そして俺は戦士族のスピードウォリアーをリリースしてターレットウォリアーを特殊召喚!ターレットウォリアーはリリースしたモンスターの攻撃力を吸収する。」
ターレットウォリアー ATK1200→2100 ☆5
遊星「ニトロシンクロンを通常召喚!」
ニトロシンクロン ATK200 ☆2
遊星「レベル5のターレットウォリアーにニトロシンクロンをチューニング!」
『集いし思いがここに新たな力となる。光り指す道となれ!シンクロ召喚。燃え上がれニトロウォリアー!』
ニトロウォリアー ATK2800 ☆7
遊星「ニトロシンクロンがニトロと名のつくモンスターのシンクロ素材となったとき、カードを1枚ドロー!ドローしたジャンクアタックをニトロウォリアーに装備!このカードを装備したモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊したとき、破壊したモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手に与える!」
龍可(これは、遊星が決め手に使うコンボ…!)
遊星「バトルだ!ニトロウォリアーよ、エンシェントフェアリードラゴンに攻撃!」
龍可「エンシェントフェアリードラゴンは団結の力の効果で攻撃力が3700にまで上がってるわ。」
遊星「ふっ、ニトロウォリアーは自分がマジックカードを発動している場合、攻撃を行う時に1度1000ポイント攻撃力が上昇する!」
ニトロウォリアー ATK2800→3800
龍可「だったらこっちは。リバースカードオープン!速攻魔法、ダブルサイクロンを発動。お互いの魔法・罠カードを1枚ずつ破壊する。私は自分の場のFairy Tale第2章と遊星のジャンクアタックを破壊する。」
龍可の魔法から放たれる竜巻がお互いのカードを破壊する
遊星「だが攻撃は止まらない。行け!『ダイナマイトナックル』!」
ニトロウォリアーの光り輝く両拳がエンシェントフェアリードラゴンを破壊した
龍可 LP3800→3700
龍可(ごめん。エンシェントフェアリードラゴン…)
遊星「さらにニトロウォリアーはバトルで相手を破壊したとき、相手の守備モンスターを攻撃表示にして、続けて攻撃出来る。『ダイナマイトインパクト』!」
クリボン DEF→ATK300
龍可「あぁ、クリボン!?」
遊星「続けて攻撃しろ!ニトロウォリアー。『ダイナマイトナックル』!」
龍可 LP3700→1200
龍可「うわああああ」
ニトロウォリアーの攻撃の余波が龍可を襲う。ソリッドビジョンといえど結構な衝撃だ
遊星(ライフはなんとか逆転したが仕留めきれなかったか。)
龍可(なんとかライフを守りきったけど、エンシェントフェアリードラゴンで勝てないニトロウォリアーをどうしたら…?)
??(龍可、龍可…)
龍可(この声はエンシェントフェアリードラゴン?)
この世界に来たとき力をほとんど感じなかったエンシェントフェアリーがどうして…?
EFD(龍可、あなたと遊星の、シグナー同士がぶつかり合うデュエルは想像以上のエネルギーを生み出しています。そのおかげで私は少しだけ自分の力を取り戻すことが出来ました。)
龍可(そっか。そんな力がこのデュエルにあったんだね。よかった。エンシェントフェアリーが無事でいてくれて。)
EFD (龍可、この世界に来たことで私に新たな力が生まれました。遊星とのデュエルならばその力を発揮できるはずです。どうか、私をもう一度フィールドに…)
龍可(新しい力?分かった。出してみるね。)
遊星「龍可?どうしたんだ?俺はターンを終了したがまだ何かあったか?」
遊星が心配そうにこちらを見ていた。精霊と話をする時あまり現実の方に意識が行かなくなっちゃうからエンドの宣言を聞いてなかったみたい。
龍可「ごめんね遊星なんでもないの。ターンエンドするならこのエンドフェイズにトラップカードを発動。」
遊星「何?」
龍可「永続トラップ、ウィキッドリボーン。ライフを800払うことで墓地のシンクロモンスターを効果を無効にして特殊召喚する。戻ってきて、エンシェントフェアリードラゴン!」
龍可 LP1400→600
EFD ATK2100
遊星「エンシェントフェアリードラゴンを復活させたか。だがニトロウォリアーを突破できるかな?今度こそターンエンドだ。」
遊星 手札2枚
龍可(確かに今の私の手札はレグルス1枚…エンシェントフェアリードラゴンも効果は封じられてる上に伏せカードもない。)
龍可「私のターン!ドロー!」
龍可(このカードじゃニトロウォリアーを突破することは出来ない…一体どうすれば…)
やっぱり私じゃ遊星には勝てないのかな…折角過去に来たのにこれじゃ前と何も変わらないじゃん…
EFD(龍可…諦めてはいけません。)
龍可(そんなこと言っても、この状況じゃどうしようもないよ。)
EFD(言ったはずです。私の新しい力が使えると。そしてその準備は既に整っています。)
エンシェントフェアリードラゴンがそう言うと突然私のとある1枚のカードが光り始めた。それはこの時間に来たときに確認した真っ白なカード。
龍可(このカードは!?)
EFD(今こそシグナーの竜として力を出すとき!)
エンシェントフェアリーの声と共にカードはさらに輝きを増し、カードにイラスト、テキストが宿っていく。
龍可(!?このカードなら!)
遊星「なんだ?何が起こっている?この光は…」
遊星(痣から伝わってくる…新たな力の目覚め!)
龍可「行くよ。遊星!私は墓地の妖精胞スポーアの効果を再び発動。1ターンに1度このカードを墓地から特殊召喚出来る。これはエンシェントフェアリードラゴンが存在する時でも適応出来る。」
妖精胞スポーア ATK400 ☆1
遊星「チューナーを出した。まさか!?」
龍可「私は、レベル7のエンシェントフェアリードラゴンにレベル1のスポーアをチューニング!」
『母なる世界を救うため、命の光が今永久に交わる!シンクロ召喚!命の芽吹き。エンシェントフェアリーライフドラゴン!』
エンシェントフェアリーライフドラゴン DEF3300
遊星「エンシェントフェアリードラゴンが進化した…だが守備表示で出して時間を稼ごうとしたところでニトロウォリアーが攻撃力を上げたら破壊されるぞ。」
龍可「エンシェントフェアリーライフドラゴンは守備表示のまま、その守備力を攻撃力として、攻撃することが出来る。」
遊星「守備表示のまま攻撃できるモンスターだと?」
遊星(ニトロウォリアーは破壊されてしまうが俺のライフは残る。まだチャンスは残されている。)
龍可「お願い力を貸して。レグルス!」
レグルス DEF 1000 ☆4
レグルス(龍可、エンシェントフェアリー様と共にこのデュエル勝つぞ!)
龍可「うん!私の最後のカードはこのカード!マジックカード『結束 UNITY』!」
遊星「結束のカード…」
龍可「私のモンスターたちも精霊同士が繋がりあってその力を増していく。結束 UNITY は自分のモンスター1体の守備力を自分の場にいるモンスターの守備力の合計分の数値にする!」
遊星「エンシェントフェアリーライフドラゴンの守備力は3300。レグルスの守備力は1000。合計4300。」
エンシェントフェアリーライフドラゴン DEF4300
龍可「エンシェントフェアリーライフドラゴンでニトロウォリアーに攻撃!『エターナルライフサンシャイン』!」
遊星(俺の…負けか…)
遊星LP1500→0
龍可「私の…勝ち?」
あの遊星に、勝ったの?何度も奇跡を目の当たりにした。奇跡の3人抜き、誰もが倒せないと思われた巨人の突破。3極神との死闘等。数えきれないくらい凄いところを見てきた人に?
遊星「そうだ、龍可。お前の勝ちだ。」
スターダストドラゴン不在とはいえ遊星に勝てるなん…て…
龍可(あれ、体に力が入らない…)
龍可の体が前のめりに地面に倒れこむ…ことはなかった。
遊星「大丈夫か?龍可。」
遊星が受け止めてくれたんだね。暖かい…
私の意識はそこで切れた。
~ 続く ~
ということで原作にはない龍可VS遊星でした。
エンシェントフェアリーライフ覚醒の理由を結構適当にしたんですが、無いとあまりにフィニッシャー不足なので早々に登場してもらいました。
エンシェントフェアリーライフ有で遊星がスターダスト奪還前だから龍可が勝つのもそんなに不自然じゃない…よね?
龍可のデッキに関してですが、現代リメイクのカード達を中心に漫画でも使用されたカードで構成します。ただそれだけだとあまりにカード足りないので、使っててもそんなに違和感ないと思うカードを使わせます。
基本的に全デュエル、OCGで存在するカード+アニメ、漫画で使われたカードのみで構成しオリカはほぼ登場させないようにします。ただ今後の展開でアニメとOCGで効果が違うものは基本的に都合のいい方を採用することになると思います。(地縛神とか)
デュエルしてるとめちゃくちゃ文字多くなりますね…今後もデュエルある回はこの長さになってしまうんですが、前後半に分けた方がいいとかありますかね?