龍可「二度目の今日をどう生きるのも自由だから」   作:ルカP

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第3話 魔女との再開

龍可「うぅん…」

 

あれ?ベッドの上?私昨日遊星とデュエルして…それで…あれ?どうしたんだっけ。とにかく起きなくちゃ。

 

ベッドから降りリビングへと向かう。そこでは龍亞と遊星が朝食を取り団らんしていた

 

龍亞「あれ、龍可。珍しいね。俺よりお寝坊だなんて。それより凄いんだよ遊星!俺達のデュエルディスクをカスマタイズしてくれたんだよ!」

 

龍可「それを言うならカスタマイズ。」

 

龍亞「うぅ、そうとも言う。」

 

龍可「そうとしか言わない。」

 

遊星「龍可。もう大丈夫なのか?」

 

龍可「大丈夫。それより遊星が運んでくれたの?」

 

遊星「あぁ。急に倒れるもんだから焦ったぞ。」

 

龍亞「あれ?なになに?昨日2人で何かしてたの??」

 

龍可「内緒。それよりちゃんとした朝ごはん。これどうしたの?」

 

龍亞「すごいだろー!遊星料理まで出来ちゃうんだぜ!」

 

遊星が作った料理!?機械いじりばっかりだと思ってたけど、ホントなんでも出来ちゃうんだ。

 

遊星が作ったのは簡単なハムエッグ、サラダ、そしてトーストだが盛り付けも綺麗にされており。とても豪盛なものに見えた。

 

遊星「サテライトにいるものは皆、ある程度自分で出来ることが増えていくのさ。龍可はミルクでもいいか?」

 

龍可「うん。ありがとう。」

 

それにしても遊星。特に何も聞いてこないのかな?痣の事とか色々聞きたいだろうに。きっとデュエルで負けたから律儀にこの家にいるって約束を守ってくれてるんだろうな。本当に大真面目なんだから。

 

TLLLL…

 

龍亞「あれ?電話だ。なんだろう?」

 

龍亞は家の壁にある電話の通話ボタンを押す。

 

??「おはよう!龍亞!」

 

龍亞「おお!天兵!」

 

天兵か。これまた懐かしい。アカデミアでも仲良くしてくれたしまた仲良く出来たらいいな。

 

天兵「約束今日だぞ!忘れてないよな?」

 

龍亞「えーっと…?」

 

天兵「黒薔薇の魔女だよ!」

 

龍亞「あぁ、そうそう。魔女倒しにダイモンエリアに行くんだっけ。」

 

遊星「魔女?」

 

龍可「黒薔薇の魔女。最近シティのダイモンエリアっていうところでデュエルして相手を消しているって噂なの。」

 

アキさん…この頃のアキさんはディヴァインに騙されて人々を傷つけまわっていたんだっけ。黒薔薇の魔女時代のアキさんは正直怖かったな。

 

天兵「あれ?龍亞と龍可以外に誰かいるのかい?」

 

龍亜「あぁそうなんだよ!実はさk龍可「ちょっと龍亞。」」

 

龍可「遊星一応追われてる人なんだよ?」

 

龍亞「あーっとそうだった…」

 

天兵「どうしたの?龍可?」

 

龍可「あー…えっと今日はちょっとお手伝いさん来てくれててね。私達今から朝ごはん食べるところだから。また後でね!」

 

とりあえず誤魔化しをして急いで電話の通話終了ボタンを押す。

 

遊星「2人はこの後、その魔女に会いに行くのか?」

 

龍亞「うん!天兵と一緒にその魔女やっつけにいこうってなってるんだ。」

 

遊星「そうか。俺もついていこう。」

 

龍可「えっ?遊星も?そういうの興味あるんだ。」

 

遊星「魔女に興味があるわけではない。昨日の夜雑賀と連絡を取ってな。サテライトの仲間たちについて話があるからダイモンエリアで会わないかと話をしたんだ。」

 

私が寝た後にそんな話になってたんだ。歴史の修正力?とかそういうのがあるのかな?まあ氷室さんとか矢薙のお爺ちゃんとかにも会っておかないといけないよね。

まあ、前の私はダイモンエリアにはいかなかったんだけど…

 

龍可「それじゃ私達と一緒に行きましょう。遊星が一緒ならあの辺りに行っても安心だし。」

 

龍亞「あれ?龍可も来るのか?前に誘ったときは魔女なんて興味ないなんて言ってたくせにー。」

 

龍可「いいじゃない、別に。」

 

龍亞「まあ龍可が外に出たがってくれるのは俺も嬉しいよ。」

 

龍可「じゃ、ご飯食べよ?私お腹空いちゃった。」

 

私達は遊星作ってくれた朝ごはんを美味しく完食した。私ももうちょっと料理頑張らなきゃかな?

 

~ダイモンエリア~

 

遊星「ここが、ダイモンエリア…」

 

龍亞「ここはね、シティの中でもあんまり治安がよくないとこなんだ。」

 

??「だからこそ、マーカー付きがこぞって集まり根城にしている地域でもあるんだ。」

 

遊星「雑賀か。」

 

雑賀「よ。お嬢ちゃんも、昨日ぶりだな。」

 

龍亞「だ、誰?龍可も知り合いなの?」

 

龍可「うん。昨日ちょっとね。雑賀さん…でしたね。昨日は本当にありがとうございました。」

 

雑賀「俺は何もしてないさ。それより遊星、お前に会いたがってた2人も連れてきたぞ。」

 

??「やっほ~矢薙のじいさんだよ~!」

 

??「よう。遊星。」

 

遊星「氷室、矢薙のじいさん。」

 

雑賀さんの後ろから白髪元気お爺ちゃんと刺々しい頭の大男。マーカー付きだけど収容所で遊星に感化されてもうこの時にはすっかり優しい人たち。

 

氷室「このちっちゃいのが雑賀の言ってた遊星を匿ってくれたって子供たちか。俺は氷室ってんだ。こっちは矢薙のじいさんだ。」

 

龍亜「ちっちゃいのじゃない!俺は龍亞でこっちは妹の龍可!」

 

氷室「はっはっはっ!わるいわるい。悪気はないんだ。よろしくな。龍亞に龍可。」

 

その時、聞き馴染みのあるエンジン音が入り込んできた。

 

龍亞「な、なんだ?」

 

見間違えるわけない。あの独特な形のDホイール…ホイールオブフォーチュン…

 

龍可(ジャック…)

 

龍亞「うぇえええ!?キング!?本物のキングがどうしてこんなところに?」

 

氷室「キング…なにしに来やがったてめえ!」

 

狼狽える龍亞と威圧する氷室を無視し、ジャックはヘルメットを取ったジャックの目はまっすぐ遊星を見据えていた。

 

遊星「ジャック…何のようだ。」

 

ジャックは胸元から1枚のカードを取り出し遊星に見せつける。あれってスターダストドラゴン?

 

矢薙「もしや、竜のカードか!?」

 

ジャック「フォーチュンカップに出るそうだな。」

 

遊星「何故知っている。」

 

ジャック「そんなことはどうでもいい。こいつを返しに来た。」

 

遊星「っ!?」

 

ジャック「スターダストはお前が使ってこそ意味をなす。こいつを使い、あの夜の決着をつけろ。」

 

遊星「ラリー達を売ったのはお前か?」

 

ジャック「何?」

 

遊星も胸元から1枚の写真を取り出しジャックへ見せた。

 

遊星「この写真は治安維持局を名乗る男が俺に渡したものだ。」

 

ジャック「ほう。」

 

遊星「俺がフォーチュンカップに出なければ、ラリーたちに危害が及ぶ。俺がフォーチュンカップに出るのは汚い治安維持局と闘うためだ。」

 

ジャック「ならばスターダストはお前が持つのに相応しかろう!」

 

スターダストドラゴンのカードを遊星に投げつけるジャック

 

ジャック「俺はここへきた。次はお前が俺のところに来い。」

 

そういうとジャックは再びヘルメットを被りDホイールにのりこむ。

 

ジャック「1つ言っておこう。あの日見た赤き竜は始まりにすぎない。」

 

遊星「何!?」

 

そういい残してジャックは不適な笑みを浮かべその場を去っていってしまった。

この頃のジャックと遊星の仲ってそんなによく見えないのよね…サティスファクション時代の話は聞いたことがあるけれど、あんなに色々あったらこうなっちゃうのも無理ないのかな?

 

矢薙「ふぅ。あんちゃん、ドラゴンを見せてくれ!」

 

ジャックが去ったことでその場にはしってた緊張が解かれ皆が遊星のもとに集まってきた。

 

遊星はちゃんとカードを皆に見せてくれた。

 

矢薙「おお!ついに…スターダストドラゴンっていうのか!かっこいいね!てことはあんちゃん。やっぱりシグナーなんだよ!」

 

矢薙のお爺ちゃんがハッと何かに気付く。

 

矢薙「はっ!?もしかしてあの晩あんちゃんとデュエルしてたのは?」

 

遊星「奴だ。」

 

矢薙「!?キングが?それじゃキングもシグナー?」

 

遊星はそれを聞くと一瞬だけこっちを見てきた。そういえば私の痣も遊星に見られてるし、どこかで教えなくちゃね?

 

遊星は何か思うことがあるのかジャックの去った方向をしばらく見つめていた。

 

天兵「おーーい、龍亞ー!」

 

龍亞「あっ、天兵!」

 

天兵「遅れてごめん!あれ?龍可も来たんだ?それにこの人たちは…?」

 

天兵は私達の周りにいた大人陣を見ると萎縮してしまう。仕方ないわよね。ほとんどがマーカー付きだもの。

 

天兵「る、龍亞、龍可。この人たちマーカーついてるけど大丈夫なの?」

 

龍可「大丈夫よ、天兵。遊星達は信用しても。」

 

龍亞「そうだよ!このディスクをカスマタイズしてくれたのも遊星なんだぜ!」

 

龍可「だから、それを言うならカスタマイズ。この子は天兵。私達の友達よ。」

 

天兵「ど、どうも…」

 

カスタマイズの突っ込み。1日に2度もさせないでよね。

 

雑賀「そういえば遊星。話がまだだったな。」

 

遊星「あぁ。」

 

雑賀「サテライトに潜り込めるよう話をつけてきた。今夜にでも立とうと思う。」

 

矢薙「驚いたね。シティとサテライトって行き来出来ないはずだろ?」

 

雑賀「建前ではな。だがゴミをだし再生して戻すというシステム上、作業船が出ている。それにのせてもらう話をつけてきた。」

 

氷室「流石何でも屋だ。」

 

雑賀「訳ありが集まるこの街だから出来た事さ。こういう話はシティでは目立つからな。ここに来てもらったんだ。」

 

ダイモンエリア中央部ではデュエルが行われており、その周りにはすごい数の観客、もとい野次馬が野次を飛ばしていた。むしろ、私達がいたら目立っちゃうかな?

 

氷室「マーカーつきがシティにはいけない。だがサテライトにも落ちたくない。そんなやつらがここには大勢いるからな。」

 

遊星は心配そうにフォーチュンカップの招待状を見つめていた。仲間の事を誰よりも大切にする遊星だもん…心配に決まってるよね。

 

雑賀「サテライトの仲間の事は俺に任せておきな。そのかわりお前はフォーチュンカップで思いっきり暴れてこい。」

 

遊星を安心させるため肩を叩きながら励ます雑賀さん、ちょっとかっこいいかも。

 

遊星「あぁ。」

 

遊星も安心したのか少し笑顔を取りもどして返事をした。

 

あれ?そういえば私の隣にいた龍亞がいつの間にいない?どこに?

 

龍亞「ねえおじさん。魔女とデュエルしたことある?」

 

野次馬の1人に魔女について聞いてるの?もー、好奇心旺盛なんだから。

 

野次馬A「ん?冗談じゃねえよお前ら。とっととかえんな。」

 

龍亞「誰も見たことないのかな?」

 

天兵「でも皆知ってるってことは絶対ここにいるって。」

 

龍可「ちょっと龍亞。何してるのよ。」

 

龍亞「なんだよ龍可。魔女を探す聞き込みに決まってるだろ。」

 

遊星「龍亞、ここは危ないところかもしれない。あまり長居はよくない。」

 

龍可&遊星「うっ!?!?」

 

あ、痣が…痛いっ!

 

思わず右腕の痣を抑えこみ膝をつく遊星と龍可

 

矢薙「どうしたんだいあんちゃん!?」

 

龍亞「龍可!大丈夫か!?」

 

遊星「あの時と同じだ…」

 

赤き竜が出るとき、確かに痛みはある…でもこの痛みは…

 

遊星「赤い竜が…現れた時…っ!」

 

するとデュエルしていた中央エリアの方が口々に魔女だ魔女だと騒ぎ出す。もしかしなくても…アキさん、、、

 

龍亞「えっ魔女!?どこどこ?」

 

中央部にいた人の波が一斉に遊星達のほうへと逃げてくる

 

魔女だ! 殺されるぞ逃げろ!! やべえよやべえよ!

 

逃げ去る人たちは口々にそうさけんでいた。

 

デュエルをしている対面から凄まじい風が吹き荒れる

 

矢薙「魔女だって?」

 

雑賀「あいつが来ているのか。」

 

氷室「あいつ?」

 

雑賀「巻き込まれるぞ、逃げた方がいい。」

 

苦しんでいる私達の方へ茨が襲いかかってくる。これはブラックローズドラゴン…だよね?

 

龍亞「龍可!危ない!」

 

『うわああああああああ』

 

その場にいた遊星達はその茨に吹き飛ばされる

 

龍亞「うぅ。大丈夫か?龍可?」

 

龍可「う、うん。ありがとう。」

 

吹き飛ばされた遊星と私、龍亞の前に煙でよく見えないが薔薇の翼を持つドラゴンがおぞましい咆哮をあげていた。

 

遊星「ドラゴン?っ!?」

 

遊星が手袋をとり袖をまくるとそこには赤く輝く尻尾のような痣が浮かび上がっていた。

 

遊星「痣が」

 

氷室「おい、こんなのあったか?」

 

矢薙「これがシグナーの印だよ。竜の痣なんだ。」

 

龍亞「竜の…痣?もしかして龍可、お前にも!?」

 

龍亞が私の袖を捲り確認してくる。そう、私の腕にもあるのよ。痣。

 

矢薙「龍可ちゃん!?あんたもシグナーなのか!?」

 

すると急に目の前が閃光に包まれていく。アキさんの力が大きくなっているのね。

まぶしくて思わず皆が目を覆う

 

ドラゴンのシルエットが威圧をさらに大きくしていく。

 

龍亞「あのモンスターは!?」

 

遊星はそのモンスターの元へと走り出していく。私も行かなくちゃ!

 

龍亞「っ!龍可!待てよ!」

 

煙が少しずつ晴れていく。ドラゴンの下にはそれを操っていると思われる、仮面をつけた女の人の姿が見えるようになった。

 

龍亞「あれが、魔女…」

 

雑賀「黒薔薇の魔女…本当にいたとは。」

 

矢薙「おったまげた…」

 

魔女…アキさんは私達のほうをじっと見てくる。私達の痣に気付いたみたい。

 

アキ「お前も…」

 

遊星「お前…も!?」

 

アキ「忌むべき印だっ!」

 

そう言うとアキさんは何かのカードを発動させた。凄まじい閃光がアキさんの周りを包み込んでいった。

 

龍可(ダメ…アキさん。この力は忌むべき印なんかじゃないの。サイコパワーを暴走させてはいけない!)

 

閃光を発生させた衝撃により私達はそれに飛ばされないように堪えるのが精一杯だった。その衝撃が収まったとき。魔女の姿はその場から忽然と消え失せていた。

 

氷室「いない…」

 

矢薙「今のはなんだったんだ?ソリッドビジョンなのに何でマジックカードでわしらは吹っ飛ばされたんだ?」

 

天兵「本当に、本当にいたよ…魔女!」

 

龍亞「消されなくてよかった…」

 

みんな驚いている。そりゃそうよね。カードの力を実体化させるなんて普通じゃありえないことだもの…周りの人たちはも今の衝撃で吹き飛ばされて中には軽傷者も複数出ているようだった。

 

雑賀「お前達を見た魔女の反応。気になったが。」

 

そして再び遊星は自らの腕を見るが、そこに痣はなかった。

 

氷室「消えている!?何故だ?」

 

矢薙「なんでー?勿体無い…」

 

遊星「きっと、あの魔女にも痣がある。お前「も」と魔女は言ったんだ。」

 

天兵「そっか、なるほど。」

 

龍亞「龍可!?お前の痣は消えてないのか!?」

 

龍可「どうやら…そうみたいね。」

 

本当はもうちょっと前からあるんだけどね?

 

氷室「今日のところは一旦解散しよう。この辺も安全とは言えなさそうだしな。」

 

雑賀「そうしよう。俺はこのままサテライトへいく。何かわかったらまた連絡する。」

 

遊星「頼む。」

 

雑賀はそういうと連絡船に乗るため港のほうへ向かっていった

 

氷室「俺達は雑賀のアジトヘ帰る。遊星はそいつらを頼むぞ。」

 

遊星「あぁ…分かった。」

 

矢薙「それじゃあんちゃん。フォーチュンカップに出るなら、わしらも観に行くからまたそこで会おう!」

 

氷室と矢薙もまた雑賀のアジトヘと帰っていった

 

龍可「私達も帰ろっか?」

 

こうして黒薔薇の魔女、アキさんと会うことは出来た。けど流石にとりつくしまもなかったわね。やっぱりフォーチュンカップでなんとかしないといけないのね。

 

~続く~

 

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