生粋のE.G.O.I.S.T   作:ペスト医師団

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情報︰T-06-k27(検閲済み)

 

[アクセス保護通知:閲覧者の職員ランクが十分ではないため、一部情報の閲覧が許可されません]

 

 


アブノーマリティ記録

 

 非常に細身かつ長身なアブノーマリティ。その形態は人間の姿に似ている。

 

 4mほどの身長と常に開いた瞳孔で、収容室の天井付近から、職員を威圧的に見下ろす。

 

 ときおりこのアブノーマリティは、服装や顔立ちなどの容姿が変わることがある。この現象は一種の擬態反応だと推定されており、もしその容姿があなたの無二の親友と似通っていても、関連性はない。

 

 それは巣の中小企業で発見された。

 映像記録や記録文書などを辿った結果、このアブノーマリティが外郭の小さな村に始まり、裏路地の組織、巣の工場といった順序で、過去これらのコミュニティに属していた事実が確認できた。

 現在、これらのコミュニティの構成員は、アブノーマリティ以外全員、その所在を確認できていない。

 

 アブノーマリティはたびたび苦痛に関して言及する。

 その言葉のように、このアブノーマリティの管理作業中、職員は激しい圧迫感を感じる。

 職員███は『収容室にたくさんの人がいる』と証言したのち、再度の作業で姿を消した。

 

 

 

〈事件番号███-█████に関する報告書〉

[警告]この文書はランク3以上の職員のみに閲覧が許可される。

 

 


アブノーマリティ情報

 

T-06-k27

私たちの苦しみ

 

◇アブノーマリティ 基本情報

 

危険度 HE

ダメージタイプ WHITE

 

◇管理方法

 

1.作業結果が普通以下の場合、クリフォトカウンターが減少した。

 

2.作業結果が悪い場合、施設内の職員一名に原因不明の強迫観念が生じ、私たちの苦しみの収容室へ入った。

 

3.職員アナスタシアが姿を消した。勇気ランク3未満の職員は私たちの苦しみに作業を行ってはいけない。

 

4.[ランク3未満の職員が閲覧することは許可されません]

 

5.[ランク3未満の職員が閲覧することは許可されません]

 

6.[ランク3未満の職員が閲覧することは許可されません]

 

◇アブノーマリティ 作業好感度

 

作業成功率

本能作業洞察作業愛着作業抑圧作業

ランク

低い普通低い普通

ランク

低い普通低い普通

ランク

低い普通普通普通

ランク

低い普通普通高い

ランク

低い普通普通高い

 

◇脱走情報

クリフォトカウンター 3

非脱走オブジェクト

 

◇E.G.Oギフト(獲得確率:4%)

 

道連れ(頭部 2)

 

見た目︰深緑色の、頭頂部がふっくらとしたハンチング帽(キャスケット)

 

効果︰

 精神力-4

 移動速度・攻撃速度 +6

 

◇E.G.O武器

 

HE

道連れ

 

見た目

 固く巻かれた鎖の塊のハンマー。

 

武器タイプ ハンマー

ダメージタイプ WHITE

ダメージ 15-21

速度 低速

射程 普通

 

*同名のギフト装着時、ダメージが20%増加

 

鎖によって何かが縛られている。

 

鎖の中身を見た者はいないが、それが縛られていることによってこの武器の強力さが保たれていることを多くの人が確信する。

 

鎖の隙間からは苦痛がこぼれている気がする。

 

◇E.G.O防具

 

HE

道連れ

 

見た目

 袖が長く、深緑色のスーツ。小さな鎖が左右の下襟を繋げている。

 

耐性

 

RED(1.0) 耐性

WHITE(0.6) 耐性

BLACK(0.8) 耐性

PALE(1.5) 弱点

 

深緑色のスーツは高級さを醸し出し、周囲の人々に威圧感を与えるだろう。

 

やや袖の長い装備だが、武器を持って振るうことに支障はない。このE.G.Oを装着した者はアブノーマリティのように腕が伸びる……という噂が絶えない。

 

これを抽出した職員は地位が高く部下に嫌われていたが、彼も最初は純心な新入社員だった。

 

苦しみを正当化する心はやがて他者を苦しめるかもしれない。

 

鎖は我々と苦痛を繋げているのだろうか?

 

 

 

裏話(読み飛ばしても問題ないです)

 

 群衆恐怖症(ochlophobia)のトラウマ型アブノーマリティです。

 

 作者の趣味ですが、トラウマ型アブノーマリティには"--phobia"のつく単語を割り当てたい気持ちがあります。

 

 そして、このページを読んだ方ならわかると思いますが、エンサイクロペディアを検閲してみました。このアブノーマリティの全貌が明らかになるのは少し後になります。

 

 主人公の職員ランクが上がったら全部の情報が開放されます。

 

 『私たちの苦しみ』のクリフォトカウンターが0になったら何が起きるんでしょうね?(にこにこ)

 

 このアブノーマリティのモチーフは苦痛の連鎖です。自分が不幸だったからと他の人も不幸にする不毛さは都市らしいですね。

 

 その性質をもうちょっと具体的にして、最初は『あなたより少し偉い上司』という名前だったんですが、いまの『私たちの苦しみ』という名前の方がスマートですね。

 

 でも元の名前も気に入っています。というかEGO防具のフレーバーテキストにその要素が入っちゃった気がする。

 

 かなりお気に入りのアブノーマリティなので、いい感じのホラー描写が出来ていたらうれしいです。

 

透明な一言︰[ランク3未満の職員が閲覧することは許可されません]




次回のアブノーマリティ→
『ほら、蝉時雨が聞こえる……』
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