生粋のE.G.O.I.S.T   作:ペスト医師団

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報告︰K-1844-2

 

報告書番号 K-1844-2

 

○当該職員の職員情報

 

 職員番号︰K-1844

 氏名︰アスカ

 容姿︰癖毛で灰色の髪の男性。黄色の目を持つ。身長は平均より低い。

 

○当該職員の能力評価

 

 ランクⅢ職員

 勇気︰Ⅲ

 慎重︰Ⅱ

 自制︰Ⅲ

 正義︰Ⅱ

 

○当該職員の所持E.G.Oギフト

 

懺悔(頭部 1)︰O-03-k03*1

 茨の冠。道連れギフトの上に装着

 体力+2

 O-03-k03の作業成功率10%上昇

 

道連れ(頭部 2)︰T-06-k27*2

 深緑のキャスケット

 精神力-4

 移動速度・攻撃速度 +6

 

無邪気(目)︰T-04-k06*3

 赤い星型のメガネ

 精神力+4

 作業速度・作業成功率+6

 PALE属性の攻撃を受けた場合、ダメージの10%分の体力を回復

 

証明(手 2)︰T-05-k51*4

 手の甲と手のひらに刻まれた癒えない引っ掻き傷

 移動速度・攻撃速度 +2

 

額縁(ブローチ 2)︰T-02-k43*5

 誰も描かれていない肖像画のペンダント。

 精神力+2

 移動速度・攻撃速度+4

 

○報告事例

 

 T-02-k43へ作業中、パニック状態に陥った当該職員は大規模な侵蝕現象を引き起こした。侵蝕当時の当該職員はK-1844-Bと付番。鎮圧時の作戦目標名は『引き摺る過去』だった。

 

 情報チームから、K-1844-Bの推定危険度はWAWと同等と評定された。またK-1844-Bの特徴から、当該職員が侵蝕当時装着していた全てのE.G.Oギフトで侵蝕現象が起きたと見られる。

 

 K-1844-Bにより多くの死傷者が出たが、特殊パニック職員鎮圧作戦案におけるβ作戦により、鎮圧。当該職員はパニックから回復し、元の姿に戻った。

 

 また、K-1935(報告書作成時ではすでに死亡)の報告によると、鎮圧業務中、当該職員はたびたび正体不明の言葉をつぶやきながらE.G.O武器を使用しているとのこと。そのつぶやきの内容には文脈がなく、状況に即していないものも多かった。

 

 同職員により、『声を聞く』ことの応用か、当該職員がアブノーマリティの気配および機嫌を察知している様子を見せていたことも報告を受けている。

 

○特記事項

 

 侵蝕事故により、当該職員の体質は侵蝕現象においても大きく作用することが確認できた。

 

 当該職員の装備は武器防具ともにZAYIN装備である『懺悔』であり、当該職員自身の能力もWAWクラスとは言い難かった。そのため、侵蝕現象のみによって危険度あるいは戦闘能力が高まった可能性が高い。記録から考えると、侵蝕現象によるこのような著しい危険度の上昇は特異的と言える。

 

 K-1844-Bにも『つぶやき』は見られた。その内容から、この『つぶやき』は、E.G.Oの『声』を深く聞くことによる同化現象の一つであると考えられる。

 

 

 

K-1844-Bの外見的特徴について、以下に示す。

 

・頭部全体に鎖が巻きつけられている。(道連れギフトの影響? 道連れのギフト自体はただの帽子のはず。E.G.O装備の方の特徴が発現している?)

 

・上記の頭部の鎖の上に、茨の冠が三本巻かれている。(懺悔ギフトの影響? 本来一本だけだったはずの冠が複製されている。原因・複製メカニズム共に不明)

 

・身体全体が平常時から縦に細長くなっており、身長は推定4mほど。(道連れギフトの影響? 抽出元アブノーマリティの特徴が発現している?)

 

・本来のE.G.O防具の上に茨と鎖が大量に巻きつけられている。

 

・頭部と身体全体からおびただしい量の出血をしている。(証明ギフトの影響? 傷が全体に広がっている?)

 

・複数の肖像画を胸の前面につけている。(額縁ギフトの影響? ペンダントから外れており、こちらも複製が起きている。)

 

・鎖の下のK-1844-Bの頭部は当該職員の頭を大きくしたものとほとんど同等だったが、まぶたが完全に消失しており、五芒星形の傷が確認できた。(無邪気ギフトの影響? 本来ギフトであるメガネは消滅していた。)

 

・懺悔武器は本来のものより巨大化しており、剣身に鎖と茨が巻き付けられていた。

 

・左手の爪が赤く変色し、異常に長く伸びていた。(証明武器に酷似している。一時的なE.G.Oの抽出が発生している?)

 

 

 

K-1844-Bの戦闘能力について、以下に示す。

 

・剣によって大きいREDダメージを与えられるが、攻撃速度は遅い。

 

・攻撃の余波は中程度のWHITEダメージを含む。

 

・爪によって中程度のPALEダメージを与える。この方法での攻撃頻度は低かった。

 

・爪による攻撃を受けた職員は大量の出血を引き起こし、その血に触れた慎重ランクⅠの職員はパニックに陥った。

 

・小さな爪を肖像画から出して小さなREDダメージを与える。

 

・短い瞬間移動が可能である。

 

○評価者の所見

 

 非常に面白いデータが手に入った。

 

 侵蝕時、当該職員はE.G.Oを本来とは別の使い方をしており、また自らの身体を変質させるのみならず装備やギフト自体にも変化が起こしている。

 

 これらが意味することはまだ断言できないが、しかし興味深い現象であることは間違いない。

 

 E.G.Oが影響を与えるのみならず、人間がE.G.Oに影響を与えることもできるのだろうか?

 

 しかし、これらはまだ研究の浅い侵蝕に関連する現象のため、当該職員の特異性が真の原因かはまだ特定できてない。

 

 また、私事だが、彼の『声を聞く』というやり方を模倣してみたところ、私がE.G.Oを使用した際も、平常時より大きなダメージを出すことができた。この方法は他の人間にも代替可能なようだ。

 

 当該職員をテーマとした研究結果を応用し、全く新しい職員の育成プログラムを現在教育チームと協議している。

 

評価者

K-1472

メイベル・マーフィー

*1
『たった一つの命と何百もの罪』または命罪さん

*2
『私たちの苦しみ』。のちにチーフを殺す

*3
『イタズラ小僧の悪戯』。悪質びっくり箱

*4
『傷ついた壁』。リアを殺した。

*5
『肖像蛇』。アスカをパニックにさせた大蛇。ちなみにTETH

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