THE_仮面ライダー ジ オ ウ レジェンドタイム 作:古明地こいしさん
チクタクチクタクと時計の針が進む音が鳴り響く
この空間には誰もおらず、またあるのは豪華な椅子だけ
椅子には素晴らしいの一言で片付けるにはあまりにも言葉にできない装飾が施されている
しかしそのどの部位にも数字が入っている
時計の音は止まることはなく、そこへ1人の男が
コートを着てストールを巻き、片手には本を持った男がいつの間にかいた
「時空が乱れている....荒れるぞ...後は....若き日の私を任せたぞ、"ウォズ"」
「はっ」
ストールで体を隠したかと思えばそこにウォズと呼ばれた男はいなかった
「....世界の変革か」
そうして最後に一人の男は...消えていた。いつ現れていたのかも分からないまま
ジリリリと目覚まし時計の音が鳴り響く
少年はうーんと目を覚ますと音の根源である目覚まし時計を止める
「よし!」
着替え終わると下に向かう
彼の名は常磐ソウゴ。普通の高校生....ではなく、進路希望には王様と書いたほどだ
もちろん冗談ではなく本人は至って真面目、それが当たり前だと言わんばかりに
先生に言った
しかし教師という仕事がある事情、もちろん生徒を教え導くためにそれなりに大学、就職の誘導はしたものの、そんな気は1ミリも見せずに学友にも王様になると知られてるほど
「おはよう、叔父さん」
「おはよう、ソウゴくん。ご飯出来ちゃってるから食べて早く行ってきなよ。卒業式でしょ?遅れたらみんなとの集合写真とか撮れなくなるよ?」
確かにと呟きながら食パンを口に運ぶ
しかし時間を見ながらまだ大丈夫と思ったのかのんびりとしている
「行ってきます」
「行ってらっしゃい...ソウゴくんももう卒業かぁ...」
常磐順一郎
ソウゴの叔父で亡くなったソウゴの母親と父親の変わりにソウゴを引き取って育てている
「さて、修理修理っと」
ちなみに彼に直せないものはない...それが時計ならどんなものであろうとも
卒業式が終わり、ソウゴやその友達と共に写真を撮り帰路に着くとソウゴの前にとても普通の人とは思えない服装の男が
「常磐ソウゴだな?」
「え、そうだけど...どこかで会ったことある?」
そう問いかけると
「いや、俺が一方的に知っているだけだ」
【ゲイツ】
戦闘服のようなものを着込んだ男がおもむろに取り出したのは時計
しかし普通の時計にしては時間を測るようなものでもないそれは
「変身」
【ライダータイム!仮面ライダーゲイツ!】
ソウゴは目の前の光景を疑った。それはテレビで出てくるような変身ヒーローがおこなったもの
いわゆる変身だった
そして
「はぁっ!」
「ちょっ、えぇ!?」
いきなり殴りかかられ引いていた自転車を手放し避けるも自転車は一瞬にして壊される
「っ、俺君になにかした!?」
「今のお前は何もしていない、今のお前は...なっ!」
胸ぐらを掴まれ持ち上げられてしまい何も出来ない状態
息もしずらいこのままで手を離すように持っている手を叩いてはいるが、痛くも痒くもないのか無視されている
空いた右手で拳を作り赤い戦士は殴りかかろうとしたその時
「ぐっ...なに?」
何かの衝撃でソウゴを手放し衝撃の正体を見るとそこには異形の姿が
数字がどこかしこに書いてある異形が19人
銀色のオーロラに18人が入っていくと残った1人は赤い戦士に襲いかかる
「けほっごほっ...何が...」
身に起きたこと。目の前で繰り広げられる戦い
何が起きているのか分からないと言った状態なのだが、それ以上に
記憶にないものがそれぞれの地域で現れる
日本を囲む壁
デカイ風車のようなタワー
世界樹を模した塔
鏡から聞こえる音
ビルになっているドラゴン
今までの常識が一気に崩れるような視界に広がるもの
「なんだよ、これ...」
夢なのかと頬を抓っても何もならないのは夢でない証拠、そして
「こっち!」
「え?うわわ!?誰君!?何か知ってるの!?」
「私が知りたいわよ、貴方が常磐ソウゴ...本当に?」
「え、うん。そうだけど...」
ひとまず落ち着いて肯定する
変な誤解を産んでもいけないと思ったからか
「オーマジオウは一体...貴方、アレらについて知ってることは?」
指をさしているのはタワーや壁、様々なものだった
「いや、俺も知らないよ?ついさっき出てきたし...」
「あれらは仮面ライダーに於いて重要なファクターさ」
ここに白い服の少女、そしてソウゴ以外の人物の声
先の赤い戦士はまだ同じ赤い異形の怪物と戦いっている
「誰!?」
銃を向ける少女の先にはコートとストール...例の本を持った男が
「我が魔王、これを」
銃なんて知らないと言った風に片膝をついて上質な布が敷かれた箱に乗っているベルトを献上している
「魔王って...俺の事?」
「はい、使い方は分かっているはずです」
「...これを使えばあの怪物を倒せるって事だよね?」
黙って頷く
それは肯定か、ただの沈黙か
「よし」
ソウゴはそれらを手に取るとさっきの赤い戦士がやったのと同じやり方でベルトを付ける
【ジクウドライバー!】
【ジオウ】
「....変身!」
【ライダータイム!仮面ライダージオウ!】
「祝え全ライダーの力を受け継ぎ時空を超え過去と未来をしろしめす時の王者その名も仮面ライダージオウまさに生誕の瞬間である。さぁ我が魔王、思いのままに」
「うん、なんかよくわかんないけどありがと!」
走って向かうジオウとなったソウゴ、それを見届けた本を持つ謎の男に対して
「貴方...どうしてソウゴを魔王に」
「これは決まっている事さ、それに...今起きている事をふまえれば我が魔王がいなければこの未来、どの道消えることになる」
「どういう...いない...」
建物をカゲに消えてしまった謎の男、少女はただ黙って2人のライダーの戦いを見るしか出来なかった
「はぁっ!」
「ッ!?」
取っ組み合いをしていた赤い戦士達に割って入るジオウ、その姿を見た赤い戦士、ゲイツは
「っ、まさか変身したのか!?ならば」
「そんな事言ってる場合じゃないでしょ!っと、コイツ倒さないとこのままだと街が」
その言葉を聞いてゲイツは動揺を見せる、先の少女と同じで本当にこれがオーマジオウなのかと、オーマジオウになるのかと
「うわっとと。さっきから剣とか槍とか斧とか...こっちも武器があれば...ん?」
腕に備え付けられたフレックスアームガーダーにある時計、先程変身に使ったものとは違うのを見て、使えると思ったジオウは取り外す...が、まだ戦いだして間もない。経験など皆無
「ふんっ」
「わっ、と...ありがとう?」
斧で攻撃してきた赤い異形に対してゲイツはジカンザックスで受け止める
「別にお前を助けた訳ではない。お前の言う通りこのままでは街が壊される。それは忍びないからっな!」
ジカンザックスに力を込め振り払うように横なぎに切り払う
エネルギー波が異形の怪物を襲う
【ジカンギレード!】
「やっぱり!これなら...行ける気がする!」
手にした時計は剣に変わった。それを見た途端行けると思いゲイツと共に異形へと向かっていく
「はぁっ!」
「せい!」
異形は2人のライダーからの翻弄でたじろぐ、そして決断したのは....逃走
軽快な音が鳴り響く、しかし何か鈍い感じが....まるで駅のホームで聞こえる音である
そしてその正体は空から
「え、え...ぇええええええ!!?」
空から現れたのは電車。それが空からレールを作り出して走っている
それに飛び乗る異形は最後の抵抗と言わんばかりに銃を向け放つ
「っと...ねぇ、電車って空飛ぶっけ?」
「....」
それには答えず、黙って構え直すゲイツだったがそこへ
「待って!ゲイツ!」
「ツクヨミ...どういうつもりだ?」
「常磐ソウゴは...彼を殺してはダメ、今広がってるこの光景、彼がいないと収拾がつかない...らしいから」
「...詳しく話せ」
変身を解くゲイツ、それを見て安心したジオウ...ソウゴは続いて変身を解いた
「やっとちゃんと話せる。知ってるみたいだけど一応言っておくね?俺は常磐ソウゴ。君たちは...」
「....」
「ツクヨミよ、こっちはゲイツ。ここで話していたら警察がくるわね...」
「じゃあ家来る?」
「いいの?」
「うん、2人とも悪い人って感じじゃないし、それに叔父さんも帰り待ってるから...俺もアレらの事知りたいからね」
そう言って道を教えながら進むソウゴ
続いて歩くツクヨミとゲイツ
それを物陰から見る懐中時計を持ったロングコートに帽子で目元を隠した何者かが....彼らを見ていた。鳴っていなかった手に持っていた懐中時計はその針が動きだしまるで物語が進んだ...と言わんばかり
そしてその場から消えていた
『次回、THE_仮面ライダー ジ オ ウ レジェンドタイム』
「ライダーの歴史?」
「特異点を...消す」
「デネブ!アイツらを追うぞ!」
「「痛たた...え?」」
「『俺!参上!』」
タイムトリップ 2007