伊織「余命1年?」   作:heart-earth

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頭の中では映像化されてるのにそれを文字に起こそうとするとなかなかうまくいかない・・・。
伊織の両親が会話してるシーンが少なくて口調があってるか不安・・・原作でセリフが多少ある父親ばっかり喋ってますが許して・・・ユルシテ・・・
あと、なんかUAが1000超えてるんですが・・・駄文で申し訳ない・・・。


第3話

打ち明けてからだいたい1時間が過ぎただろうか。ようやく涙が止まる。

情けない姿を見せたと今更思い、気恥ずかしさから顔を上げられない。

「大学はどうする?このままこっちで療養するか?」

親父が声をかけてくる。

「いや、向こうでよくしてくれた人達に恩返しがしたいんだ。だからもう少し通わせてほしい。」

「そうか・・・。向こうの人たちにはもう病気のことは伝えたのか?まだなら俺の方から話そうか?」

「まだ伝えてないけど・・・俺の口から伝えたいんだ。大丈夫。ちゃんと伝えるから」

「お前がそういうなら・・・。ひとまず部屋は用意してあるからそこで少し休んできなさい。朝早くからの移動で疲れただろう」

そう言って部屋の鍵を渡される。

礼を言って部屋を出る。用意された部屋に向かうとき、さっきの部屋から泣き声が聞こえてきた。

思わず足が止まり、目頭が熱くなるが振り切るように部屋へ向かう。

部屋に入るとすでに布団が用意されていた。

布団に倒れこむとすぐに瞼が重くなってきた。

そういえば無事に着いたことを連絡してなかったなと思い、携帯を出そうとするが体は言うことを聞かず、後でいいかと今は睡魔に身をゆだねた。

 

部屋をノックする音で目が覚める。

窓の外からオレンジの光が見える。時計を見ると17時過ぎを指していた。

ドアを開けると親父が立っていた。

「起きたか。聞いてなかったがどれくらいこっちにいるんだ?」

「明日は部屋の掃除をして、明後日ぐらいに伊豆に戻ろうと考えてるよ」

「そうか。それなら明日は病院に行きなさい」

「病院って・・・急に行っても診てもらえないだろう」

「大丈夫だ。話は通してある」

そう言ってここから数駅離れたところにある大学病院のパンフレットを渡される。

「セカンドオピニオンっていうやつだ。母さんも一緒に行くと言っていたぞ」

「うげっ、付き添いが必要な年齢じゃないんだが」

「そういうな、母さんもお前のことが心配なんだよ。仕事がなければ父さんも行きたいぐらいなんだから」

そう苦笑しながら言われる。

心配していると直接言われると何だがむず痒い気持ちになるが、ありがとうと礼を伝える。

「あと、このあと栞を迎えに行ってくれないか?」

パンフレットを鞄にしまっていると頼みごとをされる。

「迎えにって図書館だろ?そんなに遠いわけでもないしあいつも迎えがいるような年でもないだろ?」

「それはそうなんだが、なんだか今朝から少しボーっとしていてな。理由を聞いても何もない、大丈夫の一点張りで教えてくれなくてな。念のため頼まれてくれないか?」

「まあ、そういう事ならわかった。顔洗ったら向かうわ」

そう答えると洗面所に行き身だしなみを整える。

外に出ると夕方になっても残暑は厳しくじんわりと汗がにじむ。

サクッと済ませるかと早歩きで図書館に向かった。

 

図書館に着くと丁度閉館のアナウンスが鳴っているところだった。

(探しに行って入れ違いになると困るな)

そう考え出入り口付近のソファーに座って待つ。

少しすると友達と話しながらこちらに向かってくる栞が目に入る。

友達は何か心配しているようで、栞がそれを苦笑しながらなだめている。そのように見て取れた。

(ちゃんと友達とかいたんだな)

栞が同年代の子と一緒にいる場面をあまり見たことがなかったため少しうれしくなる。

ただ、栞の横顔をよく見ると目の下にうっすらと隈があるように見える。

(あいつ、ちゃんと寝れてるのか?)

そう思いながら観察していると視線を感じたからか栞がこちらに顔を向ける。

目が合ったためソファーから立ち上がりながらヨッと手を上げる。

「兄さま!」

そう言いながら一目散にこちらに突撃してくる。

ビックリするような反応を期待していたため突然の突進に対応できず、そのまま腰に抱きつかれ勢いそのままに尻もちをつく。

「本当に兄さまなのですか?」

そうこちらを見つめながら確認してくる。

「おう、正真正銘お前の兄だよ」

いててっと尻をさすりながら栞と共に立ち上がる。

「親父からお前の迎えに行ってくれって頼まれたんだよ。今朝からボーっとしてたから心配だってことで」

そう言いながら頭を撫でる。

「ボーっとなんてしてないのに」

少しきょとんとした顔をした後に頬を膨らませてつぶやく。

そんな年相応な態度に少し笑みがこぼれる。

そこでそういえばと目線を上げると栞の友達が見てはいけないもの見てしまったというように手で口を覆いながら、顔を赤くしてわなわなと震えていた。

「栞、友達が置いてけぼりになってるが大丈夫か?何か勘違いしてそうなんだけど」

「あ、そうですね。少しお話してきます」

そう言うと友達に近づいていく。俺からも何か弁明をした方がいいのかなとついていく。

「あ、お構いなく~。あとは若いお二人で~。栞ちゃん、また学校でね!詳しいことはそこで聞かせてくれれば大丈夫だから」

話しかけようとすると早口で告げられ止める間もなく走り去っていく。

「・・・栞、なんか盛大な勘違いをされてるぞ?」

「大丈夫です。あの子とは明日しっかりとお話をしますので。それより閉館時間ですし早く帰りましょう」

「お前がいいならそれでいいんだが・・・。誤解はちゃんと解いておけよ?経験者からの助言だ」

梓さんに耕平との仲を誤解されたままになっていることを頭に思い浮かべる。

「それじゃ帰るか」




あともう少しでシリアスも終わる・・・はず!
でもちょっと体調不良で筆が止まるかも
正直、栞ちゃんの行動力的に余命のことを知った時点で学校とかほっといて伊織に会いに来る気がする・・・本作ではまだ理性が強めだということにしてください。
誤字報告、感想ありがとうございます。すごく嬉しいです!
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