書いた当初は10人ぐらいが見てくれればいいやと思ってたのでUAが増えると嬉しい反面、プレッシャーが・・・w
いつも通りの駄文です。
夕暮れの帰り道、俺の少し後ろを栞が歩く。
「千紗姉さまたちとこちらにいらしたのですか?」
「いや、今回は俺だけだ」
「今日はどのお部屋に泊まるのですか?」
「親父たちが梅の間を要してくれたからそこで寝るよ。俺の部屋はあの散らかりようだし」
そんな他愛ない話をしながら歩く。
「兄さまはいつまでこちらにいるのですか?」
「あ~明後日には伊豆に戻るつもりだよ」
「そう・・・ですか・・・」
そうつぶやくと栞がうつむいて足を止める。
「ん?急に立ち止まってどうした?暑いし早く帰ろうぜ?」
そう声をかけると顔を上げてこちらを見る。その眼には何か覚悟のようなものを感じた。
「兄さま、話したいことがあるので夕飯の後で私の部屋に来てもらってもいいですか?」
「お・・・おう、いいけど・・・」
そう答えるとにこりと笑って今度は栞が前を歩く。その顔に思わず身震いをする。
(栞が話したいことってなんだ?)
そう考えながらついていく。脳裏によぎるのは監禁という単語。
(念のためナイフ・・・は持ってないから割れたガラス片を忍ばせておこう)
あの顔をしたときはたいていひどい目にあったので警戒を強める。
(そういえば、俺が帰ってきた理由を聞いてこなかった)
先ほどの会話を思い出しながらふと思う。まあ、聞かれても嘘を答えてどっかでボロが出そうだし助かったなと心を撫でおろした。
パスポートを取りに来た時に食べたような献立の夕飯を一人で食べる。
黙々と食事をするが箸の進みが遅い。
甘い味付けの卵焼きを口にする。ついこの間も食べたはずなのに今日の食事はどこか味気なかった。
その理由はすぐに分かった。
(あぁ、そうか。いつも誰かと一緒に食べてたからそう感じるのか)
伊豆に行ってからはほぼ毎日飲み会、飲み会がない日も奈々華さんや千紗と食卓を共にし、少なからず会話があった。
それ以前も家で飯を食うときは基本的に栞が一緒だった。
そう思うと今度は別の思いが浮かび上がる。
(俺がいなくなってから栞はこの状態なのか・・・)
そのことに気が付き箸が止まる。
それと同時にあと少しで俺が本当の意味でいなくなる。その後に栞は・・・と考え言いようの知れない憤りを覚える。
直後にいなくなる側が抱く思いではないし、父さんたちも栞を愛しているしそのことはちゃんと伝わっているから大丈夫だと自分に言い聞かせる。
「兄さま、食事は終わりましたか?」
部屋の外から栞が声をかけてくる。
「もう少し待ってくれ、もうすぐ食べ終わる」
「それでしたら私は自室で待っていますね」
そう言い残してパタパタと足音が遠ざかる。
急いで残り僅かの食事を急ぎ済ませる。
「ごちそう様でした」
手を合わせてから食器を片付けた。
「さて、覚悟を決めるか」
栞の部屋の前で深呼吸をする。
コンコンッとノックをすると中から入ってきてくださいと言われる。
内心ビクつきながら部屋に入るとPCを触る栞が目に入る。
栞が機械を使っていることに驚いていると栞がこちらの方を見る。
「兄さま、驚きましたか?」
そう言って栞がこちらに振り向く
「驚いたというか、そのPCは母さんが仕事で使ってるやつか?」
「いえ、自作PCです」
「え?お前って機械音痴じゃなかったっけ?」
「いいえ?兄さまは勘違いしているようですが機械は得意ですよ?」
まさかのカミングアウトに目が点になる。
そんな中後ろのディスプレイの画面に動きがあった。
そこには全裸の男たちが騒いでいる映像が映っていた。だが、映っている男に見覚えがあった。
「栞?その画面に映っているのは?」
「あぁ、これは盗撮しているグランブルーの様子ですよ」
そう口にする実の妹に開いた口がふさがらなかった。
妄想すればするほど栞ちゃんが暴走してしまう。
暴走しないルートを模索した結果、監視のカミングアウトということに落ち着きました。
あとPabの先輩と耕平がノンデリ過ぎて伊織が秘密にしてることに対してド直球に聞いてくるイメージしかわかず、どうしたものかと思案中w