リムル、ゴブリン達に名付けする
リムル、ランガに名付けして気絶する
そして三日が経った…
リムル目覚める
リムル困惑←イマココ
今回はリムル視点とセンヤ視点を両方やります。
─Side リムル─
「リムル様が目覚められた。宴の準備は出来ているな?」
そうムキムキマッチョのホブゴブリン…リグルドが言った。
(なあ、センヤ。宴とか聞いてないんだけど、お前発案?)
(いや?アイツラが自主的にやったことだよ。確かに食糧調達とかは手伝ったけど)
そうなのか、疑ってすまんな。だってお前急に突拍子もない事するもん。
……しかしまぁ、随分と変わったものだな。名前つけただけでこんななるとか
(慣れろよ)
そうセンヤが言った。分かってるって。
「えーでは、皆の進化と戦の終わりを祝って、かんぱー……」
じっ……
「…ーい。って!見つめてないで乾杯しろよ!」
恥ずかしい!
「リムル様、カンパイ?とは一体…」
そうリグルドに言われた。そっか、この世界には無いのか…
センヤ!
「わかった」
そう言って、センヤと乾杯の実践をした。よく考えてみれば、前世の常識が通じるわけないか、そもそも人間じゃないし。
一通り見渡してみると、服は布切れ、家はボロボロ、飯なんてほぼ生肉だぞ…。流石元現代日本在住、目が肥えている。
「センヤ、当分の課題なんだが…」
「ああ、分かってる。まあ、進化したてのゴブリン達に急に求めるってのは酷だったからな」モグモグ
お、わかってんのか。センヤはスキルで生み出した火で焼いた肉を食いながら、そう答えた。
「てゆーか、使えたんだな。スキル」
「ん?ああ、この火ね。周囲の魔素を使って燃えてるんだけどさ、この森って意外にも魔素があったから、この程度だったら使えるんだよ。」
ふーん…。
「まあ、人間の国とかだと多分使えないな。それは他のスキルとかも同じだ。」
そうか…
翌日…
「皆広場に集まれ!リムル様とセンヤ様より、大切な話がある!」
そうリグルドが声を張ると、皆一斉に広場に集まった。
俺とセンヤは一足先に、広場にある高台に座っていた。センヤが座って、俺がその膝に乗る感じだ。
「話ってなんだろ」「おはよ〜」「なんだっていいよ、あのお二方の言葉なら」「リムル様今日も神々しい…」「リムル様可愛い!」「私も膝の上座りたーい!」………
ザワザワ…ザワザワ…
「………」
ザワザワ……ザワ……
シン……
「……はい、皆さんが静かになるまで、5分掛かりました!」
『………?』
俺の持ちネタが通用しない!?
「いや伝わるかよ、相手ゴブリンと狼だぞ」
そうセンヤにツッコまれた。ヒゲも付けてたのに、恥ずかしい!
「えー、気を取り直して。見ての通り、俺達は大所帯になった。
そこで、なるべくトラブルを避けるため、ルールを決めようと思う」
「一つ、仲間内で争わない
二つ、進化して強くなったからと言って、他種族を見下さない
三つ、人間を襲わない」
「以上だ、最低この三つは守ってもらいたい」
さて、反応は…
「宜しいでしょうか、リムル様」
「はい、リグル君!」
「なぜ人間を襲ってはならないのでしょうか」
来たな…
リグルドが怒ったような目で見ていたが、これを制止。そりゃ気になるから仕方無いって。
「簡単な理由だ、俺が人間を好きだからだ」
「成る程、理解しました!」
軽っ!
「…これは他者と関わる上での絶対条件だ。『私はあなたを殺しません。なのであなたも私を殺さないでください』」
「この殺しを何に置き換えようとも、まずこれができてから他者との関わりが始まる」
「…いくら進化したからといっても、その強さには限りがあるし、いくら個々が力で勝っていても、人間の数には敵わない」
「いつか絶対やり返されるからな、こっちから攻める意味が全くないんだよ」
そうセンヤが続ける。
……おお、結構シビアな考えだな。だが核心を突いている。
「…だから、こちらから手を出すのは禁止だ。仲良くしたほうが利益があるしな」
まあ、人間が好きって方が本音だけど。
「そんなところだ、なるべく守ってくれ」
そう締めると、おー!と皆が声を上げた。
あと、もう一つ
「リグルド」
「はっ」
「お前をゴブリンロードに任命する。村を上手く治めるように」
ピシャアン!と、リグルドに雷が落ちたように感じた。
「ははぁ!身命を賭してその任、引き受けさせていただきます!」
「うむ、まかせたぞ」
おおっ!っと歓声が聞こえる
うん、基本俺達は口だけ出してればいいかな。君臨すれども統治せず、いい言葉だ。
その間、センヤはずっと俺をポヨポヨしてた。そんな気持ちいいのかな…。
リグルドに任せて、これでとりあえずは大丈夫。そう思ってた時期が俺にもありました…。
「建て直してこれなのか?」
「お恥ずかしい限りです…」
リグルドが申し訳無さそうにしている。が、
「いや、リグルドのせいじゃないよ、そもそも技術者がいないからこんなもんだろってリムルもわかってたし」
そうセンヤがフォローする。
だが、ゴブリンだけだとインフラすらも作れないし、元ゼネコン勤務とは言えそこまでの専門知識はない…。
「そういえば、センヤは何やってたんだ?」
「んー…、国専属の…掃除屋?」
いや俺に聞かれても…、つーか国の掃除ってなんだよ、殺し屋かよ。
「こうなると、技術者がほしいな…」
「あっ」ポンッ
そう呟いた俺の言葉で、リグルド何かを思い出したらしい
「今まで何度か取引に応じた者が御座います。器用なので、家の作り方も存じておるやも!」
「「ほう…?」」
センヤと声が被った。異世界で、技術者と言えば…。
「取引相手か、なんて名前だ?」
「ドワーフ族です」
ドワーフ!
「ドワーフって言うと、あれか?確か、鍛冶の達人ってイメージの…」
(いいな、異世界って感じがしてきた)
確かに。
「ご存知でしたか」
どうやら、ドワーフの王国が近くにあるらしく、大河沿いに北上し二ヶ月程の距離にあるらしい………近く…?
テンペストウルフの足なら、もっと速く着くかも、とのこと。
と、言うわけで。早速そのドワーフの王国に行くことに決めた!
メンバーは俺、案内役にホブゴブリンのゴブタ、リグル、その他数名の護衛と、全員が乗れる数の
センヤも一応誘ってみたが…、
「行ってみたい気持ちはかなりあるけど、俺のスキルがドワーフの国でしっかり使える確証がない。危険を犯すくらいなら、こっちでリグルドと一緒に村人達の面倒を見るよ。やってみたいこともあるし」
とのこと。そっか、来ないのか…
まあ、来ないものは仕方がない。善は急げだ、早速俺達は村を出たのだった。
「うぉぉぉぉ!!!速いぃぃぃぃ!!!」
俺達は現在、嵐牙狼族の背中に乗って森の中を進んでいる。時速はおよそ80キロ。水平に落ちてると言っても過言では無いほどのスピードを体験できた。
「かなり速いな!大丈夫か!」
そうランガに問いかける。
「ご心配なく!なんならまだまだ上げられますぞ!」
上げなくていい上げなくていい!!
「うわぁぁぁあ!!」
し、死ぬかと思った……。
センヤ、来なくて良かったかもな…いや、あいつなら絶対にランガ達と並走してくる。そんでランガ達もスピードを上げる…。
やっぱ来なくてよかったわ。
…そういえば、
(なあ、ランガ)
(なんでしょうか、我が主)
俺はランガに、牙狼族のボスを殺したことについてどう思っているか聞いてみた。俺って一応、仇だし。
曰く、思うところが無いといえば嘘になるが、自分たちを配下に加えてくれた恩義もあるので、感謝こそすれど憎むことはないらしい。
一応センヤについても聞いてみたが、やっぱりあいつが威圧した狼の一人だったようで。
最初は恐怖心もあったが、共に過ごすにつれセンヤの優しさを知り、恐怖はすっかり裏返り安心感と信頼に変わってったんだとか。
…俺も同じ感じだったし、その気持ちは分かる。
あいつ、露骨に気遣ったりしないくせに、こっちのスピードに合わせてくれたり、何も言わずに俺の発声練習に付き合ってくれたりするんだもん。
センヤ、前世で絶対モテてただろ。俺が女だったら惚れてたもん。
日が沈んできたので、俺達は川の畔で休憩をしている。
そこで、丁度よくリグルが休んでいたので、話を聞いてみることにした。
「リグル」
「はい、なんでしょうリムル様」
「お前のお兄さんって、誰に名付けしてもらったんだ?」
「確か、魔人ゲルミュッド様です」
「ゲル…なんて?」
「ゲルミュッドです」
どうやら、昔あの村に立ち寄った魔王軍の幹部が名付けの親らしい。リグルの兄は才能がすごかったらしく、いずれ部下に欲しいと言われたこともあったらしい。
魔王軍かあ…、やっぱ異世界だな。勇者、ドラゴンと来て、ついに魔王か…人間の国とか攻めたりするんだろうか?
後は、ゴブタにドワーフの王国、ドワルゴンについて聞いたりした。どうやら中立国らしく、中には入ればゴブリンであろうと自由に動けるらしい。
そしてなんと、エルフもいるらしい!
いやー異世界様々だなー!センヤもくればよかったのになー!
一方その頃…
─Side センヤ─
いやあ…あいつら、かなり速いな。こりゃ結構速く帰ってくるんじゃないかな?
「センヤ様、いかがいたしましょう」
そうリグルドが問いかけてきた
「うーん…リムル達が技術者連れ帰ってくるまで、特に進めるものもないし…服…いや無理だな。家…はさっき見たし…」
んー…そういえば、嵐牙狼族の家ってあったっけ?
「いえ、まだゴブリンの家しかありません」
「んじゃあ、雨風凌げるくらいにはしておくか。木ぃ切りにいくから、動けるやつ連れてきてくれない?」
「はい?センヤ様が行くのですか?」
そうだけど…?
「いけません!センヤ様の手を煩わせる訳には…!」
え!?何で!?…村の守護者に力仕事をさせるわけには…って、んなこと気にすんなよ…。
「いやいいんよ。俺も自分のスキルで、試したいことあるし」
「そ、そうですか。では、連れてまいりますので…」
いやー、ビビったわ。まさか行けないとは思ってなかったし。
まあとりあえず許可されたから気兼ねなく試すか。
どうやら俺のスキル、呪術師の効果である魔素呪力化によってできる呪力。
これが俺の呪力に変わっているらしく、俺の一部と認識されるのだ。
そして、スキル斬撃は触れたものを切るスキルだ。
これは俺が直接触らずとも、例えば俺の千切れた腕が触れてもスキルの対象になるらしい。
そして、俺の一部と認識される呪力…。
これって、『飛ぶ不可視の斬撃』とか出来たりするんじゃね?
んでそれを、木を切る過程で実践。俺の呪力に触れないと威圧感は認識できないので、ゴブリンや狼達には無害。
そして加工の段階で斬撃の調整の練習……
「センヤ様、連れてきて参りました!」
「ありがとね。今回木は俺が切るから、倒れた木を協力して運んでいってほしい。出来るか?」
「「了解しました!」」
「おっけ、んじゃ行くか!」
そう言って、周囲の木々に対して。
(解答者、あの木々の周りにだけ、呪力を張り巡らせることってできる?)
《可能です。》
よろしく。…んじゃ早速、木の切れ方をイメージして…周囲に影響が出ないように比較的自分たちよりに倒すように…。
《スキル、斬撃を使用しますか?》
ああ!
「
そう言い放った途端、周囲の木々が音も無く倒れだしていった。
…………えぇ…?範囲も切れ味もヤッベェ……下手に使えないなこりゃあ。
…まあとりあえず!
「おっし、大成功!」
「あ、あのセンヤ様、今のは一体…!」
そう、ついてきてくれたゴブリンの一体が聞いてきた。
「んー…あんま難しいことは言えないけど、取り敢えず見えない、飛ぶ斬撃ってだけ」
まあ実際は斬撃を飛ばしているわけじゃなく、対象の周囲に斬撃を発生させてるだけだが…。
「な、成る程…!やっぱりセンヤ様は凄いですね!」
いやいやそんなコト、こんなの前世の再現でしか無いし。
「取り敢えず、切ったやつ皆で運んでってー」
「了解しました!」
いやー素直でいい子達だわ。
《…告、エクストラスキル、呪力特性付与の封印を解除しました》
あ、これって呪力にスキルを付与してるって感じだったのか。
まあいいや、取り敢えず実験実験〜♪
斬撃は弱体化すると言ったな?(成体の嵐蛇の鱗をすんなり切る、魔鉱石から箸を作る)→(周囲の木を一刀両断、飛ぶ不可視の斬撃)………あれは嘘だ。
斬撃スキルが遠距離でも使えることが判明、ねえこれって宿n…。
ちなみに、呪力による威圧効果はしっかりと発生しています。
所持スキル
解析鑑定、思考加速、並列演算、魔力感知など
呪力保持、魂及び肉体保持、身体能力封印、呪力封印、呪術封印、魔法封印、一部スキル封印など
硬質皮膚、高密筋肉、硬質骨格、再生力、超感覚
呪力魔素化、呪力強化(封印)、呪力放出(封印)、呪力感知(封印)、呪力収集、呪力特性付与(封印)
呪力隠蔽、存在隠蔽、非認識時情報取得不可など
斬撃
触れたものをイメージ通りに切り落とす、呪力も対象内。
火種
周囲の魔素を利用して燃える火を生み出す。複数発動可能
─じゅじゅコラム─
姉妹校交流戦の時に、憲利に喧嘩を売られています。なぜ…?
幕間にする程長くないけど、じゅじゅコラムに載せると長くなっちゃう話、どうする?
-
纏めて幕間
-
長くていいからじゅじゅコラム
-
知らんわカス(作者の好きにしていーよ♡)