リムル、オーガに故郷の仇と間違えられる。
オーガ、聞く耳を持たず、臨戦態勢に
センヤ、オーガを煽り散らかす
オーガ、センヤの挑発に乗り、ヤル気
俺、最強だから←イマココ
今回はセンヤ視点、次回はリムル視点でお送りします
「戯言を!!」
そう赤髪のオーガが言い放ち、戦いの火蓋が切られた。
(後ろから黒髪の大男、前方から紫髪の女、それらを囮に青髪の男が奇襲…)
凄まじい統率力だ。俺かリムルじゃなかったら、これには対応できなかっただろうな。
「まずは一人目」
ドッ!
そう言って俺は、後方にいる大男の鳩尾を殴り、そのまま吹き飛ばした。
前方の女は武器を取り、首を叩いて気絶させる。
気絶した両者を
「罠を敷いてからの死角への即座な移動、間髪を置かずに攻撃…見事だね」
後ろから仕掛けてきた男の刀を摘み、刀ごと赤髪達の方に男を投げ飛ばす。
「……爺や、どう見る」
「影による拘束以外は一切のスキルを使わずに、彼等を鎮圧しました。しかも、離れていても影による拘束が一向に崩れる気配がしない………底が全く見えない。お気を付けて下さい、若様」
「生物本来の技術と身体能力のみで、あれらを成し遂げたとでも言うのか!?化け物め……!!」
いや、少しだけ違う。正確には呪力を使っているからね。
「魔力感知は?使っているとは思わないのか?」
「ホッホッホ、惚けるでない。罠に一瞬で勘付いたではないか。あれは魔力感知でどうこうできるものではない、おぬし自身の判断であろう」
「……気付いてんのかよ、あんたは幾分かデキるみたいだな」
「…なあ、そろそろいいんじゃないか?俺の誤解を解くとか「いいんだよ、忘れて」……ええ?」
リムルがなんか言うが、知ったこっちゃない。
「それと、話している間に一瞬で移動した老人の技術も、もう少し見てみたいしな」
「!?」
既に抜刀していた老人が、多少驚愕したような表情を浮かべたが、もう遅い。普通なら、このまま首やらなんやらを斬られて終わり…。
「そう、普通ならね」
(刀に違和感……!?)
刀が首にかかった瞬間、
老人は慌てて離れていったが、それでも挟み撃ちの状態は続く。おそらく仕込み刀を持っているだろう。
だがそれと同時に、老人には刀を粉にされた事に対する警戒が生まれた。下手に近付こうとすることはないだろう。
「……ホッホッホ。先ほど儂の気配を見切っただけでなく、まさか武器を粉にしてしまうとは…。何も使っていない、という言葉は撤回しよう。一体、
「………あんたの気配に気付いたのは、ただの経験だよ。あんたみたいな武人なら、あの隙を見過ごすわけがない。そんで、もう一つの疑問は…」
「……?」
「御三家秘伝・落花の情」
「らっかの…じょう…?」
「そう、詳しく説明すると、まずは自分の周囲を呪力で覆い、そこに接触したものにオートで反撃するっつー代物だ。まあ、見様見真似で昔作った別もんだし、反撃には呪力じゃなくてスキルを使ってるんだけど」
「……!?つまり、あの一瞬で爺やへの最適化を………!?」
「正っ解!!……まあ、反撃にスキルを使うってのは、元から考えてはいたんだけどね」
ゾッ……!!
「ばっ、化け物め!!
そう赤髪が言い放つと、俺は一瞬で炎に包まれた
「やった…のか…?」
赤髪が、その場に立ち尽くす。
「……悪いな」
炎の中から、男の声が聞こえた。オーガからすれば、地獄の様な光景だっただろう
「
何と、何事もなかったかのように、男が姿を現したのだ。
「今獲得しただと…!?ふざけるな、そんな奇跡のような事が起きるわけ…「適応者の効果でね、逐次耐性獲得ってのがあるんだよ」………は?」
あ、リムル達も困惑してる。
「そんな…、元から勝ち目など…!!」
「いや、これでも結構制限あるんだよ?一度攻撃を受けてからじゃないと獲得できないから初見の攻撃は効くし、持てる耐性は一つだけだから他の攻撃を受けたらその攻撃に耐性が付くし、だから……解」
ズバァッ!!
そう言って俺は、自らの腕を切断した。
「何を…している…!!!?」
「
これにより後ろにいる爺さんへの牽制にもなる。
その後、俺の腕は即座に生えてきたのだった。
「天賦之肉体で再生力、適応者の効果で超速再生。同系統のスキルかと思ったんだけど、基本速度を上げる効果と、そこからの倍化。かなりのシナジーがあるね、一瞬で腕が生えてきた。…その代わり、燃費はクソだな。やらなきゃよかった」
本当に人間なのか?この男は。誰も口には出さなかったが、ここにいる全ての者が思ったであろう。
「さて…赤髪の、お前は炎が得意らしい…。せっかく楽しくなってきたんだ、
その言葉は、オーガにとって最悪な言葉だっただろう。全ての攻撃に対応されたどころか、あまつさえお前の得意で勝負してやる?
馬鹿げてる、とんでもない侮辱だ。
ただ、目の前の光景を目にした瞬間、そんな考えは風に飛んでいった。
俺は手を合わせ、合掌をする。
「『
合わせた手の間から、僅かに炎が漏れ出る。
「
手を離し、炎を纏め、片手に集める。
「………それは……炎か…?」
赤髪のオーガが零した言葉、それはそこにいる皆の総意であっただろう。
オーガの顔には、ただ絶望しか残っていなかった。
「どうした?構えなよ」
小さいというのに、自分の炎よりも
「……あの炎、周囲の魔素を一切使っていません。つまり、あれだけの火力を自力で出し、あまつさえ完璧に御している…」
ピンク髪は、どうやら冷静な判断を下せるらしい。
「……化け物め」
「失礼だな……ホント失礼だな」
そう言ったオーガは、もはや笑うしか無かった。
「爺や…俺が時間を稼ぐ、その間に皆を連れて逃げろ」
「…若様、貴方はオーガ族最後の希望。ここは儂が「ならん」…」
「
「…左様で」
そう言った男の目は、覚悟に満ちていた。
「…マシになったじゃん。見直したよ」
「ふん、抜かせ」
オーガがそう言い放ち、自身の最高火力を持って相手をしようとしたその時。
「…お待ち下さいお兄様!!」
ピンク髪のオーガが、間に入ってきたのだ。
「そこをどけ!これは俺の「いいえ!」…」
「この方たちは敵ではないのかもしれません!」
しれないって言うか、ほんとに敵じゃないんだけどね。
…俺に限っては別かもしらん。もうこれわかんねえな。
「昏睡の魔法に
手を出すな、って言った命令をしっかりと守ってくれている。やっぱりまじめだね、ランガ。
「それは、オーク共を率いていた魔人の有り様とは、明らかに違うようにも思えたのです」
…おお、しっかりと見てるな。
「それに、この方程のお力があれば、徒党を組まずとも一人のみで我らを滅ぼすことも容易いはずです。わざわざ豚どもを配下に置き、全員で攻めてくるなど、到底考えられません」
「…そうだぞ。よく考えろよ、この姫様がどちらを庇おうとしているのか。なあ若様?」
リムルからの援護射撃、オーガは図星を突かれたようだ。
「……どうやら、話を聞いてくれるみたいだな」
そう言って俺は、炎を消し去った。
…いやまあ、喧嘩売ったの俺なんだけどね?
「今、何を…」
「熱変動無効を再取得して、握りつぶした。あんなの空に放っても被害が出るしな」
「……結局、お前達何者なんだ?」
そうオーガが問いただす。
そう言えば、もう拘束も必要ねーな。
「俺?俺はただの人間だけど…」
「「「いや、それはない」」」
ここにいた全員に否定された、私は悲しい…。
「……んで、俺はただのスライムだよ。スライムのリムル。そっちのニンゲンモドキはセンヤな、俺の…まあ、親友だ」
リムルがそう言うが、オーガは信じていなかった。リムルが実際にスライムに戻ったところ、どうやら信じてもらえたようだ。
「ちなみに、この仮面はある女の人の形見で、今朝俺のもとに戻ってきたばかりなんだ。なんだったら、近くで見て調べてもいいぞ」
そういって、リムルが仮面を渡す。仮面の装飾が全然違ったらしく、間違いを認め、俺達に謝罪してきた。これで晴れて俺達への疑いは晴れたのだった。
「……いやー、しっかし、久しぶりに頭使って戦ったから、腹減ったわ」
「…そうだな、そろそろ飯の時間か、…お前らも来るか?」
そうリムルがオーガ達に声をかける。
「いいのか?俺たち襲ったんだぞ?」
「それに関しては煽ったセンヤも同罪だから、まあ気にすんな」
「そうだぞ?気にしたら負けだ。怪我人はそれぞれいないし。それに今日は宴だからな。多いほうが楽しいぜ」
そう言うと、オーガ達は納得したらしく。同行することになった。
道中聞いたのだが、彼らの中には名持ちは居ないらしい。それであの戦闘力か、逸材だな。
そうして、俺たちとオーガとの、勘違いから始まった戦いは終わったのだった。
はい、センヤの戦闘回です。前回煽り散らかしてた奴の面影が全然…いや少しだけあったわ。
まあ、元特級術師ですし、こんくらいはね?
斬撃と業火とセンヤの記憶を統合して、ユニークスキル、
基本的にはあの御厨子と同じで、ユニークスキルになったことで威力の底上げ、爆発特性の呪力の付与が可能になりました。
ちなみに、逐次耐性獲得はその特性上、痛覚無効を獲得できないらしい。
つまり自力で耐えてるよこいつ。
所持スキル
解析鑑定、思考加速、並列演算、魔力感知など
事象適応、身体適応、精神適応、逐次耐性取得(複数取得不可)、統合分離、逆境覚醒、栄養生成、血液生成、超速再生、超才能など
呪具召喚、武具呪具化、武芸百般
呪力保持、魂及び肉体保持、身体能力封印、魔法封印、一部スキル封印など
硬質皮膚、高密筋肉、硬質骨格、再生力、超感覚など
呪力魔素化、呪力強化、呪力放出、呪力感知、各種呪術、呪力収集、呪力特性付与、呪力魔素化など
呪力隠蔽、存在隠蔽、非認識時情報取得不可など
影操作、影移動、呪力影化、魔素影化など
斬撃(解、捌)、業火(竈)、爆発特性
センヤの記憶を混ぜたたことで、少しだけ強化が入っています。まあ死因だし、耐性みたいなもんじゃろ。
─じゅじゅコラム─
千夜は伏黒甚爾の事を五条から聞いています。恵には話してないよ。
幕間にする程長くないけど、じゅじゅコラムに載せると長くなっちゃう話、どうする?
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纏めて幕間
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長くていいからじゅじゅコラム
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知らんわカス(作者の好きにしていーよ♡)