転生しても呪術師だった件   作:自給自足マン

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あらすじ

オーガ達も一緒に街での宴を送る

オーク、武装していたことが判明

リムルとセンヤ、オーガを仲間に誘う

オーガ、苦悩の末、配下に加わることを決意

リムル…では無く、センヤが、名付けすることに←イマココ

名付け回です、後リムルのご機嫌がナナメになります。


名付け、あとクソ不満

─Side センヤ─

 

オーガ達が集まって、改めて名付けをすることを伝えたが…。

 

「お、お待ちください。名付けとは本来、大変な危険を伴うもの。それこそ高位の…」

 

そうピンク髪の子に止められた。

 

「大丈夫だ、問題ない」

 

だが、なにも俺だって考えなしに了承したわけじゃない。

 

「ですか…」

 

それに、最悪何日か眠るだけでしょ?マジで問題ない。

 

「それとも、俺に名付けされるのはいやか?嫌ならそっちのリムルでもいいけど」

 

「おい」

 

軽く茶化しながら言う。まあ、皆が皆気にしていない訳もあるまい、嫌がるやつだっているだろう。

 

「そういうことでは…「異論など無い」…お兄様!」

 

「ありがたく頂戴する」

 

「…んじゃ、始めるか。先に言っておくけど、気い失わないように気をつけてね」

 

俺は皆にそう伝えた。横からリムルに怪訝な目で見られたが、気にしない。

 

……さて、解答者。

 

《了。第一段階、開始。安全装置(セーフティ)として、帳を構築します。『闇より出でて闇より黒く、その穢れを禊ぎ祓え』…成功しました。続いてユニークスキル、静寂者(シズカナルモノ)を、帳に付与…成功しました》

 

そう解答者が答えた瞬間。俺の周囲は()()()()結界に包まれた。

 

「…消えた!?」

 

「おいおい、逃げたんじゃないか?センヤのやつ」  

 

《……第二段階に移行します。呪力魔素化を起動、一部呪力を魔素に変換…成功しました。続いて適応者(コタエエルモノ)により、スキル等を魔素で動かせる様に再適応、及び自身に魔素耐性を取得…成功しました》

 

結界の中で、()()()()()()()()()()()()()()()

 

それと同時に自身のスキルを魔素で動くように適応し直す。

 

……ウゴゴゴゴゴゴ!?魔素と呪力の両立やべえ!!気い抜いたら一瞬で爆散する!!耐性あってもこれかよ!!

 

《続いて、結界の外殻を室内と同化…成功しました、過剰に漏れ出た魔素を防ぐため、魔素呪力化を帳の外殻に付与、加えて、下限を高く設定します。呪力収集を外殻に付与…成功しました》

 

「…マジかよ」

 

リムルがそう漏らした。それも当然、もはや室内は、ヴェルドラの居た洞窟の()()()()()()()()()に変わっていたのだ。俺から漏れ出た魔素によって。   

 

…魔素の制御、呪力の制御と同時並行だとマジで無理。解答者も結界の維持とかで手ぇ離せんし。一生やらん。

 

「……気、失ってないよね。んじゃ始めるよ」

 

実は最初見た時にはある程度決めていたのだ。しょうがないよね、印象的だもん

 

「まず、お前の名は………」

 

 

 

 

 

 

「…………納得いかない」

 

「何が?」

 

名付けが終わり、すっかり日が暮れていた。

 

俺はその後も、体内の魔素がなくなった都度、呪力を魔素に変換を繰り返していたが、まだ余力は残っていた。

 

「なんで…なんでお前は気絶しないんだよ!?たとえ六人だけだったとしても、俺だったら多分一人目で意識失い始めてたぞ!」

 

「なんでって…そりゃ、俺の呪力が多かったからだよ」

 

「そもそもの話、なんでお前は魔素を持ってても平然としてんだよ!?魔素が毒とか言ってたじゃねえか!?」

 

「平然じゃないぞ!?あれかなり死にかけだったからな!!…それと、一応平気だったのは()()()だよ。自分の魔素に限り、耐えられるように耐性を獲得したんだ」

 

「めちゃくちゃチートじゃねえか!?なんでそんなにスキルとかフル活用して、全然平気そうなんだよ…」

 

おや、リムルがうなだれてしまった。…だから平然じゃねえって。

 

「どっかで言った気がするんだけど、魔素から呪力の変換って、凄い効率悪いんだよ。なんでか分かる?」

 

「……そりゃ、変換する間にかなりの無駄があるから、変換したときには少なくなってるんじゃないのか?」

 

()()()()()()()()?」

 

「……それは…」

 

「実は、そうじゃなかったんだよ。魔素から呪力の変換効率が悪い理由…、それは、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「…!?つまりそれって…!」

 

「ああ、同じ体積なら、呪力のほうが圧倒的に勝ってるんだよ。……そして、呪力から魔素の変換は、まるっきり逆になる。つまり…」

 

「……呪力を薄くして、魔素に変換している…?」

 

「正解。つまりもともとの呪力量が多い俺は、おそらく名付けしたくらいじゃ意識を保てないほど呪力を失うことはないんだよ。…分かった?」

 

これには俺も結構驚いた。俺自身、自分の呪力が多いのは自覚してたし。それが原因で魔素に変換できないとばかり思っていた。

 

だけど、それだけじゃ無かった。俺が持っていた呪力を全て変換してしまうと。もはや物理的に世界が持たないんだとか。

 

………あの時の爆発が一点に、しかも数万倍の威力で…か。

 

確かに魔素には変換できないな。

 

まあ、出力には制限があるから、一度にまるっきり使えるわけじゃないんだけど。

 

言ってしまえば、巨大ダムの放出口がペットボトルくらいみたいなもんだ。爆発しないようにするには苦労したよ。

 

「……理解はしたが、納得したくない。お前も気絶してほしい」

 

「おいコラ」

 

失礼なやつだな。

 

 

 

 

 

 

─Side リムル─

 

センヤに名付けをさせることになり、あとは眺めるだけになった。

 

…魔素が無いセンヤが名付けをできるようになったとか言ってたが…、まさか、自分の呪力とやらを魔素に変えることができるとは…。

 

まあだとしても、名付けの相手はオーガだ。それなりに魔素を持っていたとしても、気絶は免れないだろう。

 

さんざ俺に押し付けてきたんだ。こんくらい許される。

 

そう正当化し、暫くやり取りを眺めていたんだが…。

 

「先に言っておくけど、気い失わないように気をつけてね」

 

などと言うではないか。

 

…なにを言っているんだ?名付けをする側が気絶するなら分かるが、される側が気絶するなんて話…。

 

《…告。解答者の行動を察知しました。静寂者(シズカナルモノ)を、帳に付与…成功しました》

 

え、どゆこと?

 

そう思った矢先、センヤが急に見えなくなってしまった。

 

……おいおいセンヤの奴、急に嫌になって逃げ出したんじゃないのか?

 

口に出てしまったが気にしない、オーガも困惑してるしこんくらいいいだろう。…取り敢えず今は、センヤの出方を…っ!?

 

《…!!告。急激な魔力の増幅を感知しました。自身及び、オーガへの多重結界を展開します》 

 

おいおいおい、急になんだよ!?どうしてこんな…!

 

()()()()()()()()()()()()()()!?

 

「…マジかよ」

 

そう声が出てしまったが、仕方がないだろう。

 

この部屋は、あのヴェルドラの居た洞窟よりも遥かに魔素の濃度が濃くなっていたのだ。

 

《…解。現在の魔素の濃度、洞窟を参照した場合、凡そ十倍に変化しています。……個体名センヤ=テンペストの体内に魔素を感知しました。その量、最低でもマスターの魔素量の数十倍》

 

数十倍!?どうなってるんだよセンヤは!?

 

「……気、失ってないよね。んじゃ始めるよ」

 

そういってセンヤは、何事もなかったかのように名付けを始めた。

 

「まず、お前の名は………」

 

 

 

 

…納得いかない。

 

「何が?」

 

どうやら声に出てしまったようだ。取り敢えず問い詰めてみる。

 

何故あれだけの魔素を作り出せたのか。何故あれだけの魔素持っていても平気そうだったのか。

 

何故持っていても平気だったのかは、彼のユニークスキル、適応者(コタエエルモノ)が理由らしい。何でも、自分の魔素に限り、自身への悪影響を完全無効にしたらしいのだ。

 

………いやいやいや、意味が分からん。チートじゃんそれ!?

 

条件を加えてるって言っても、ちょっと範囲を狭めるだけで、あれだけの量で平然とできるとか、やっぱおかしいってコイツ!

 

 

……それと、オーガに名付けをした際に気絶しなかったのは。魔素と呪力の秘密にあったようだ。

 

センヤに、魔素から呪力の変換効率が悪い理由を聞かれたが、ただ単に無駄があったんじゃないかと思っていた。大賢者もそう言ってたし。ただ、センヤに

 

「解答者がいるのに?」

 

と聞かれ、確かにと思ってしまった。解答者は、センヤの持つ俺の大賢者のようなスキルだ。エネルギーの変換に無駄が出来る訳がない。

 

じゃあ何故なのかと言うと、どうやらセンヤの持つ呪力というエネルギーは、魔素と比べても破格の性能らしく、解析の終了した大賢者曰く、魔素と呪力の持つエネルギー量には、凡そ一万倍程の差があるらしい。

 

………もう、驚くのにも疲れたが、合点がいった。

 

あの時洞窟で感じた異様な妖気(オーラ)は、センヤから僅かに漏れ出た呪力を、センヤに触れたことで感知してしまったのだ。

 

…ただ、

 

「理解はしたけど、納得したくない。お前も気絶してほしい」

 

これが、俺の答えだった。センヤばっかりずるい。

 

それと、あそこまで魔素が濃くなっていた原因は、解答者が例の結界の維持にかかりっきりだったかららしい。解答者に任せとけば、普通は起きなかったとか何とか。

 

なんでも、シャボン玉の中で二つの災害が暴れまわっているようなもんだったのだとか。それが外に溢れたら大変だから、あんな大がかりな事をしていた、とのこと。

 

「静寂者を付与してから、結界を広げる必要があった。魔素と呪力の両立を可能になったら、あそこまではやらなくていいな」

 

まあ一生やらんけど、と付け加えた。

 

……無限牢獄を挟んでもヴェルドラの魔素は漏れてたのに、何でコイツのあれは漏れてないんだよ。

 

やっぱセンヤおかしいって。




衝撃の事実、呪力は魔素よりも格段に強力な物だった!!!
…まあ、五条一人いれば、大国の電力を賄えるだけのエネルギーがあるし、それ以上の呪力量を持つセンヤなら、まだまだ底すら見えないでしょうね。
呪力と魔素の違いはオリジナル設定なので、あしからず。

体内の呪力を魔素に変えるやつ、耐性の獲得と変換が少しでもズレると身体が崩壊します。

魔素からの悪影響は無効化していますが、呪力からの悪影響は無効化できないので、意地で維持する必要があります。(激ウマギャグ)

所持スキル

解答者(コタエエタモノ)
解析鑑定、思考加速、並列演算、魔力感知など

適応者(コタエエルモノ)
事象適応、身体適応、精神適応、逐次耐性取得(複数取得不可)、統合分離、逆境覚醒、栄養生成、血液生成、超速再生、超才能など

呪具十種(トッキュウジュグ)
呪具召喚、武具呪具化、武芸百般

呪縛者(シバラレルモノ)
呪力保持、魂及び肉体保持、身体能力封印、魔法封印、一部スキル封印など

天賦之肉体(フィジカルギフテッド)
硬質皮膚、高密筋肉、硬質骨格、再生力、超感覚など

呪術師(ハラウモノ)
呪力魔素化、呪力強化、呪力放出、呪力感知、各種呪術、呪力収集、呪力特性付与、呪力魔素化など

静寂者(シズカナルモノ)
呪力隠蔽、存在隠蔽、非認識時情報取得不可など

影操術(カゲソウジュツ)
影操作、影移動、呪力影化、魔素影化など

御厨子(オロスモノ)
斬撃(解、捌)、業火(竈)、爆発特性

─じゅじゅコラム─
千夜、海外で特級呪霊と戦った時、お世話になった先輩を死なせています。

幕間にする程長くないけど、じゅじゅコラムに載せると長くなっちゃう話、どうする?

  • 纏めて幕間
  • 長くていいからじゅじゅコラム
  • 知らんわカス(作者の好きにしていーよ♡)
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