転生しても呪術師だった件   作:自給自足マン

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あらすじ

センヤ、ゲルドの意識を引きずり出し、選手交代

リムル、困惑しながら戦おうとしたところ、センヤから見殺し宣言をうけ、同様

ゲルド、何かを理解したように呟き、リムルがそれに反応

リムルとゲルド、喰い合いの戦いをする

ゲルドの心の中に。センヤが前に来て、呪いを引き受けようとしたことを告げる

ゲルドが覚悟を決める

リムル、罪を喰らうことを決意

リムル、勝負に勝ち、ゲルドは暖かい草原の中で眠る

戦いが終わった←イマココ

今回から新章です。


カリュブディス討伐まで
同盟、組むってよ


…戦いが終わった。俺達の仲間は歓喜し、オーク達は主を失ったことで正気に戻った。

 

「…王よ、やっと…解放されたのですね…」

 

一人のオークが、そう呟く。

 

……さてと、俺も色々やることが…「センヤ」…?

 

「リムル?」

 

()()()()()()()()って、どういう事だ?」

 

お、聞いたなこいつ。

 

「ゲルドどうだった?やっぱ責任感強かっただろ?」

 

「いや強かったけど!!…てゆーかその聞き方、俺も背負うことも、ゲルドが拒んで最後まで戦うこともわかってたのか?」

 

「まあな、なんせ俺は…「流石はセンヤ様にリムル様、見事約束を果たして下さいましたね」…トレイニーさん」

 

トレイニーが現れた事で、周囲の魔物が騒ぎ出した。忘れてたけど、そういえば神出鬼没だったな、この人。ポテチ摘んでる印象しかねえ。

 

「森の管理者の権限において、事態の収束に向けた話し合いを行います。日時は明日早朝、場所はここより少し南西、森よりの広場」

 

「参加を希望する種族は一族の意見を纏め、代表を選んでくるように。以上です」

 

…おお、シャキッとしてる。何かカッコイイな。

 

「それから異論は無いと思いますが…」

 

ん?

 

「議長はリムル=テンペスト及び、センヤ=テンペストとします」

 

ヴェ!?

 

…リムルと一緒に驚いてしまった。

 

「……取り敢えず帰るか」

 

「……そうだな」

 

皆は待機させ、ひとまず俺達は先に報告をしに、一度街に帰ったのだった…。

 

 

 

(皆が出立されて早一週間、無事だろうか…)

 

「元気そうだな、リグルド」

 

「リムル様!?それにセンヤ様も!?」

 

リムルが何かを考えていたリグルドに話しかける。どうやって移動してきたのか聞いたので、リムルが影移動と答えた。俺も一緒。

 

他のもの?今向こうに置いてきて…ああ、みんな無事だよ。オークロードは倒したから。

 

そう伝えると、皆を集め、宴を始めようとしていた。

 

…ただ、今はそれどころじゃない。宴は一ヶ月ほど後に延ばす。

 

……休んだほうがと言われたが、俺達だって休みたい。でもそんな悠長な事は言ってられない、何故なら…。

 

 

 

……そう、話し合い(会議)である。

 

出席者は俺とリムル、鬼人達、リザードマンから首領と親衛隊長とその副長、ガビルは反逆罪で捕らえられてるらしい、残当…。

 

それとトレイニーさん、ガビルの連れてきたゴブリン達から数名。

 

そして、オークから代表十名ほど。飢餓者(ウエルモノ)の効果がなくなって、理知的にはなったけど、皆死にそうな顔をしている。ウケる、いやウケん。

 

(まったく、何が議長はセンヤとリムルです。だよ!戦後処理なんてやり方わかんねーよ!な!?センヤ!)

 

リムルに念話で話しかけられた。

 

(言ってもしゃあないよ。相手はトレイニーさんだぞ?何訴えても…ほら、笑顔で返された)

 

(…くそう)

 

別に戦後処理はそこまで苦じゃない。もうやることは決まってるし。後はそれを貫くだけだ。……それよりも、

 

(いつも思ってんだけど、何でシームレスに俺の膝に座ってんの?)

 

シオン泣きそうだよ?

 

(……別に、ただの精神安定剤だよ。気にすんな)

 

ああそう!答えになってないがな!

 

「…えー、こういった会議は、俺もセンヤも初めてで苦手なんだ。だから俺達は思ったことだけを言う、その後皆で検討してほしい」

 

そう言って俺を見つめる。…先に俺が言うの?この体勢で?

 

「…えー、まずは俺から。最初に言っとくが、俺とリムルはオーク達に罪を問う考えはない」

 

「!?」

 

そう言うと、オーク達が驚いていた。…鬼人達はあんまり驚かんのね。そっちのがびっくり。

 

「…被害の多いリザードマンと鬼人は不服だと思うが、聞いてくれ」

 

…彼等は俺がそう言わなくとも、既に聞くつもりで居た。

 

「今回の武力蜂起に至った原因と現在の状況を話す。…リムルが」

 

(お前じゃねーのかよ!?)

 

仕方ないじゃないか。俺が話すと私情モリモリになりそうだもん。

 

…リムルは、オークの支配領域について話した。大飢饉に魔人ゲルミュッドの介入。それに加え、オーク達に賠償できる蓄えがないこと。

 

「…まあ、これは建前だがな。な?センヤ」

 

「建前?では、本音を伺ってもよろしいかな?」

 

「…ああ、オークの罪と呪いは、全て俺達が引き受けた。文句があるなら俺達に言え」

 

そうリムルが締めた。

 

(…フッ。知ってたさ。お前ならそうするってな)

 

……リムルからジト目で見られた。

 

「お、お待ち下さい!いくら何でもそれでは道理が…」

 

「それがゲルドとの約束だ」

 

そう俺が言う。名を聞いた事で冷静になったようだ。

 

「…成る程、しかしそれは少々ずるいお答えですな」

 

…まあ、反発は出るよな。

 

「魔物に共通する、唯一不変のルールがある」

 

そうベニマルが言う。

 

「弱肉強食。立ち向かった時点で覚悟はできていたはずだ」

 

…成る程、それが鬼人達の考えか。

 

「弱肉強食…確かにあなたの言う通り。このまま駄々を捏ねれば、リザードマンの沽券が下がりましょう」

 

「いいのか?」

 

そう問うと、もとよりこの戦いの勝者は貴方達だから、貴方達の考えに従う。とのこと。この人、俺達を試してたな。

 

そして首領が、罪を問わないというのであれば、アレだけの数のオークをどうするのかと聞いてきた。…確かに、数は減ったが十五万は流石に多すぎる。これにリムルが答える。

 

「……夢物語のように聞こえるかもしれないが、森に住む各種族で、同盟を結めないだろうか」

 

「大同盟…」

 

俺が続ける。

 

「オーク達は一度各地に行ってもらうが、この森、その土地での労働力になってもらいたい。その代わりに俺たちからは食料と住む場所を提供する」

 

「成る程…」

 

それに、

 

「ただ頼む訳じゃない。うちからは技術支援を街の職人に頼む」

 

「もちろんただじゃないぞ。うちは人手不足だからな。オークの労働力は頼りにしたいところだ」

 

俺とリムルの言葉に、オーク達が涙ぐむ。

 

「技術をつけたあと、この森で自分たちの村をつくればいい。散った仲間たちも一緒に住めるようにな」

 

「最終的には多種族国家とか出来たら面白そうだよな」

 

(あー、アメリカみたいな)

 

「わ、我々がその様な同盟に参加させてもらってよろしいのでしょうか…」

 

オーク達がよそよそしく聞く。

 

「よろしいも何も、この同盟の基盤はお前達だ。むしろこっちから頼みたいくらいだよ」

 

「しっかり働けよ?サボることは許さんからな」

 

「勿論…勿論です!!」

 

俺達の言葉で、オーク達の決意も決まったらしい。

 

「…我らも賛成です。是非協力させて頂きたい」

 

そう言って、リザードマンの首領が膝をつく。

 

取り敢えず俺たちも、座りながらだけどお辞儀を…リムル潰れる!やりづれえ!!

 

「何をなさろうとしておられるのですか?」

 

横で立っていた(座るよう言ったが断られた)シオンが、俺たちに聞く。

 

え?そういう儀式的な…。

 

ん?何で皆跪いて……あっ!!そういう!?

 

(リムルどけ!!俺も跪く!!)

 

(何急に言ってんの?)

 

「よろしいでしょう、では森の管理者として、私トレイニーが宣言します」

 

この時点で、リムルも気がついたらしい。遅えよ。

 

「リムル様とセンヤ様をジュラの大森林の新たなる盟主と認め、その名のもとに"ジュラの森大同盟"は成立いたしました!!」

 

そう言ってトレイニーも跪いた。

 

遅かった…!

 

(いやてか、何責任から逃げようとしてんだよ!?オークの呪いを引き受けたんだろ!?)

 

ぐぅ。

 

…しかし、呪いを引き受けるだけならトップでなくとも成立するのである。

 

……まあいいさ、腹ぁ括った。

 

「じゃあ皆、ヨロシク!」

 

『ハハッ!!』

 

やけっぱちとも言うな、これ。

 

 

 

 

 

その後、リムルと一緒にベニマル達と話していた所、一人のオークが話してきた。

 

何でも、弱肉強食といえど、全てを割り切れる訳では無い事は分かってる、だから自分の命だけで勘弁してほしいとのこと。

 

それに対しベニマルは、今の自分たちの状況を話した。

 

そう、ベニマル達との契約はオークロードの討伐まで…だったが。

 

帰る場所がないのは知っていたので、改めて役職を与え、もう一度俺達に仕えてもらうことになった。

 

シオンは秘書の武士(モノノフ)…秘書だよね?ハクロウは指南役、ソウエイは隠密、後二人にも、帰ってから改めて役職を与えるつもりだ。

 

で、ベニマルには侍大将、軍事を任せることにした。俺もリムルも軍事についてはよく分からん。

 

…んで、優秀な人材を自分の一存で潰すわけにはいかないし、今は同じ主をもつ仲間。俺達のことを裏切らない限り、殺すことは一切ない。

 

精一杯役に立って、それを詫びとする。そうベニマルは言った。

 

「父王ゲルドの名に誓って…!」




センヤとリムルは一心同体(常にくっついているの意)なので、リムルの前世とかはよく知りませんが、リムルのやりそうなことは知ってます。

所持スキル

解答者(コタエエタモノ)
解析鑑定、思考加速、並列演算、魔力感知など

適応者(コタエエルモノ)
事象適応、身体適応、精神適応、逐次耐性取得(複数取得不可)、統合分離、逆境覚醒、栄養生成、血液生成、超速再生、超才能など

呪具十種(トッキュウジュグ)
呪具召喚、武具呪具化、武芸百般

呪縛者(シバラレルモノ)
呪力保持、魂及び肉体保持、身体能力封印、魔法封印、一部スキル封印など

天賦之肉体(フィジカルギフテッド)
硬質皮膚、高密筋肉、硬質骨格、再生力、超感覚など

呪術師(ハラウモノ)
呪力魔素化、呪力強化、呪力放出、呪力感知、各種呪術、呪力収集、呪力特性付与、呪力魔素化、呪力精神干渉など

静寂者(シズカナルモノ)
呪力隠蔽、存在隠蔽、非認識時情報取得不可など

影操術(カゲソウジュツ)
影操作、影移動、呪力影化、魔素影化など

御厨子(オロスモノ)
斬撃(解、捌)、業火(竈)、爆発特性

─じゅじゅコラム─
千夜、女性経験も裸も見たこともない、超ピュアボーイです。ち◯こで爆笑できるガキとも言う。

幕間にする程長くないけど、じゅじゅコラムに載せると長くなっちゃう話、どうする?

  • 纏めて幕間
  • 長くていいからじゅじゅコラム
  • 知らんわカス(作者の好きにしていーよ♡)
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