転生しても呪術師だった件   作:自給自足マン

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あらすじ

ガビル達が街に来る

ソーカ達をソウエイに付ける事に、ガビルはヒポクテ草の栽培

暇になったハクロウ、ハクロウと模擬戦

ガゼル王達が来た。決闘を押し付けられた←イマココ

今回は戦闘回です。短めなのでリムル視点もやります。三人称のが分かりやすいしね。


決闘、いろいろ試したり

「…驚いたな、俺であっても気付かぬとは、まるでお師匠の…、いや、今はいい。出て来い、そこの男」

 

「…ウッス」

 

目の前の男に呼ばれ、俺は草むらから出る。

 

「貴様、センヤと言うらしいな。剣は出来るのか?」

 

「…その前に、俺はあんた達知らないんだけど」

 

リムルがギョッとしているけど、お前教えてくれなかったじゃん。何?誰?

 

「…き、貴様!?ガゼル王に向かって何て言葉を…!!」

 

「まあまて、…センヤとやら、失礼をした。余は武装国家ドワルゴンの王、ガゼル・ドワルゴンである」

 

「あ、そうなのね。よろしくねガゼル王」

 

今度はガゼルさんにもギョッとされた。ウケる。

 

「…質問に答えてもらったし、こっちも答えるけど…、一応、使えるよ」

 

「…一応、とは?」

 

「剣も使えるけど、主軸は剣じゃないってこと。どうする?剣でやる?あんたの希望で変えるけど」

 

「…ふはっ、ふはははははは!!!センヤとやら、気に入ったぞ!!折角だ、貴様の得意で付き合え!」

 

陽気なオッサンだな…ん?何か気配が…。

 

「我らが森の盟主達に対し、傲慢不遜ですよ。ドワーフ王」

 

お、トレイニーさん達、ちっすちっす。トレイニーさん初見の人達が驚くのは名物。

 

「ご無沙汰しております。センヤ様、リムル様。数カ月以来ですわね」

 

あ、そんな経ってたんだ。

 

「ふっ、ふははははは!森の管理者が言うのであれば真実なのであろう。ホラ吹き呼ばわりは謝罪するぞ、リムルとセンヤよ」

 

「…じゃあ、決闘は要らないんじゃ…「それとこれとは別の話よ。センヤ、武器を取れい!」…えぇ」

 

リムルが仲裁に入るが、ガゼルさんがそれを否定する。

 

「…まだ無礼を…」

 

「いいよ、トレイニーさん。俺もちょっと今日はやる気だし」

 

そう言って俺は、影から小手…鈍骨という呪具を出す。

 

「ほう…」

 

「センヤ、それって…」

 

「んじゃ、トレイニーさん。審判よろしく」

 

「…わかりました。森の管理者として、私が立ち合いましょう」

 

「…始め!」

 

…まず、相手の出方を見るか。

 

腰を落とし、居合の型を作る。

 

「…!何か円が…」

 

()()()()。呪力ではなく魔素で動かしているので、この世界の生物に害はない。模擬戦用の技だ。

 

「…迎撃の構え、面白「そこ、間合いだよ」…!!」

 

俺の簡易領域には、結界に侵入した物体に、オートで拳撃を行う。常に足に()()()()()、一瞬で拳の間合いに迫る初見殺し。何故呪力を使えるかって?適応者だよ、適応者。

 

あとめっちゃがんばった。ほめて。

 

ガキィン!…ザッ

 

「グッ…重い…!」

 

お、結構強めに殴ったけど、しっかりと耐える…つーか重いな、この人。踏み込みの体勢から一瞬腰を落として、重心を落として耐えてきた。先に伝えたとは言え、ここまで速い反応ができるやつはそう居ない。

 

「…あんた、強いな」

 

「この俺を動かした奴がよく言うわい」

 

楽しそうに笑うガゼルさん。…さて、次は俺が受ける番だ。

 

ガッ…!

 

「うぉ!!」

 

重たいな!受けたのに押し返される…!呪力強化使うか。

 

「…突然固くなったが、これも急に迫った時と同じ力か」

 

「正解、なんで分かるんだよ」

 

「これからが本番と言うことか…ふ、面白い!」

 

そう言ってガゼルさんはまた攻めてくる。速い!…が、この剣、何処かで…。

 

「…これでも本気で打っているのだが、まさか全て受け切られるとは」

 

「こっちも本気なんだから、受け切れなきゃこっちが困る。…それに、まだ技はつかってないだろ?」

 

「!?…ふははっ、気付いておったのか!」

 

打ち合いながら話す。にゃろう、息一つ切れてねえ!…俺も同じだけど。

 

バッ!ガキ、ドッ!

 

一度離れ…るように見せかけ、剣を掴みながら蹴りを入れる…が、腕で受けられてしまった。

 

「っ…!貴様、なかなか面白い。それに、俺の〝英雄覇気〟に対して少しも臆さないとは、貴様一体何者だ?」

 

「…そこにいるスライムの親友だよ。英雄覇気?ってのはよく知らんが」

 

なにそれ?

 

《対象を萎縮させ、屈服させる効果のあるエクストラスキルです。精神適応で既に無効済みです》

 

耐性取得しなくてもそゆのできるんね。俺の呪力の威圧も似たようなもの?

 

《呪力による威圧は、精神への過剰な干渉による影響です》

 

結構違うのね。…ていうか、悪影響ってそんなもんなの?

 

《呪力、または魔素への耐性がないと、内部から崩壊する恐れがあります》

 

ふーん…。

 

ガゼルさんと見合いながら、解答者と話をする。

 

「……では、行くぞ!朧・地天轟雷!!」

 

…!この感じ…。

 

ビュッ…ブオ!

 

下からの強襲…崩すための攻撃!これは…。

 

「上から来るぞ!気を付けろ!!」

 

「!?」

 

ガキィィィン……!!!

 

…上から迫ってきた剣を、小手で受け止める。…地面が少しへこんでしまった。

 

「…ふっ」

 

ん?

 

「ふはははははははは!!こいつ、俺の剣を腕で受け止めおったわ!!」

 

そう言ってガゼルは踵を返す。

 

「あのー…?」

 

「降参だ、俺の負でいい。邪悪な存在でないと判断した。できれば話し合いの場を設けたい」

 

…終わってしまった。()()()()()()()()()()()()…。

 

「…では」

 

「勝者、センヤ=テンペスト!!」

 

わぁっ!と周囲は沸き上がった…、俺も切り替えよ。

 

この後ガゼルに街を案内せよと言われたので、腹いせに俺の手料理を食わせたりした。え?酒?いや流石に昼から酒は出せんて。

 

 

 

─Side リムル─

 

センヤに押し付け、俺は観戦に回る。

 

「なあ、リムルの旦那。センヤの旦那、大丈夫だろうか」

 

「カイジン?大丈夫だろ、センヤなら」

 

「いやしかし…」  

 

カイジンが心配するのもまあ分かる。ガゼル王とやら、おそらくオークディザスターよりも強いのに、妖気(オーラ)に一切のブレが無い。相当鍛えてるな。

 

センヤが小手の呪具を取り出したのでなんだそれはと聞いてみたが、どうやら聞こえてなかったらしく、トレイニーさんに声をかけてしまった。

 

「…始め!」

 

お、トレイニーさんがそう言って、二人の決闘が始まった。

 

「…!何か円が…」

 

まずはセンヤが居合の型を…円?なんだあれ?そもそも武器持ってないのに…っ!?

 

ガキィン!…ザッ

 

速っ!?ってゆーか、何だあの青いオーラ!

 

《解。簡易領域、センヤの生前の結界技術です》

 

あんなのあんの!?一体どんなことが…。

 

《結界に侵入したものへの迎撃。また、スキルの必中を無効にします》

 

必中を無効?どういうこと?

 

《現在ガゼル・ドワルゴンの発動しているエクストラスキル、英雄覇気の範囲内にいても、その効果を受け付けません。しかし今回は、適応者の精神適応で無効済みです》

 

英雄覇気ってーと、この異様な威圧感のことか。

 

スキルでも出来るし、技術でもそれが出来るのか、つえーな。…ってか、それが技術として確立されてるとか、センヤの世界どれだけ修羅の世界だったんだよ。

 

それからもセンヤとガゼルの応酬は続く。切って、躱して、殴って、受け止めて、回避…と同時に放った連撃をこれまた躱して…どれだけ高度な戦いだよ!?

 

…あ、センヤとガゼルが見合って…ガゼルが消えた!?これってハクロウの…。

 

下から来た攻撃を避け、次の攻撃は…、

 

「上から来るぞ!気を付けろ!!」

 

「!?」

 

ガキィィィン……!!!

 

「ブフォォ!?」

 

「リムルの旦那!?」

 

つい笑ってしまった。それはズリぃじゃん!

 

ガゼルはセンヤが腕で受け止めたことで降参し、センヤの勝利が決まった。…なんでセンヤ悲しそうにしてんだよ。

 

《解答者曰く、まだ試したいことがあったのだとか》

 

どんだけ引き出し多いんだよ!?

 

「ホッホッホ、見事でしたなセンヤ様。何も言うことはありますまい」

 

「お、ハクロウ。…お前、なんでさっき消えたんだよ」

 

「いえいえ、あの場に儂は必要ありませんでしたので」

 

ん?ハクロウがセンヤに話しかけてる。

 

「失礼ですが、剣鬼殿ではございませんか?」

 

「…先ほどの剣気、如何なる猛者かと思って見れば、随分と成長なされた」

 

ん?ん?どゆこと?

 

どうやら、この二人は古くからの知り合いだったらしく。三百年振りの再会らしい。…三百年て、この人、俺の兄弟子だったのか。

 

その後、ガゼルを街に案内することになった。

 

俺は弟弟子というとこで気に入られたが、センヤはライバルとして気に入られたらしい。お気の毒に。

 

 

 

 

 

この時俺達は気がついてなかった。

 

オークディザスターを倒したことにより、俺達に注目しているのがドワーフだけでは無いと言うことに。

 

 

─Side ???─

 

…一人の男、クレイマンが椅子に座っていたところ、一人の少女がやってきた。

 

「…来ましたか」

 

 

 

 

 

「…何だと!?では、オークロードを魔王化させると言う話はどうなるのだ?」

 

「ですからミリム、オークロードが死んだ以上、この話は白紙に戻すしかないでしょう」

 

その言葉に、少女…ミリムがワナワナと震える。

 

「久々に新しい魔王が生まれると思ったのに!つまらぬのだ!」

 

ガシャーン!

 

ミリムが置物をクレイマンに向かって投げる。

 

「どこのどいつなのだ!?オークロードを倒したのはっ」

 

 

 

 

この時、最古の魔王の一柱に目を付けられた。




センヤ戦闘回でした。新(?)術式は今回はお預け。残念。

所持スキル

解答者(コタエエタモノ)
解析鑑定、思考加速、並列演算、魔力感知など

適応者(コタエエルモノ)
事象適応、身体適応、精神適応、逐次耐性取得(複数取得不可)、統合分離、逆境覚醒、栄養生成、血液生成、超速再生、超才能など

呪具十種(トッキュウジュグ)
呪具召喚、武具呪具化、武芸百般

呪縛者(シバラレルモノ)
呪力保持、魂及び肉体保持、身体能力封印、魔法封印、一部スキル封印など

天賦之肉体(フィジカルギフテッド)
硬質皮膚、高密筋肉、硬質骨格、再生力、超感覚など

呪術師(ハラウモノ)
呪力魔素化、呪力強化、呪力放出、呪力感知、各種呪術、呪力収集、呪力特性付与、呪力魔素化、呪力精神干渉など

静寂者(シズカナルモノ)
呪力隠蔽、存在隠蔽、非認識時情報取得不可など

影操術(カゲソウジュツ)
影操作、影移動、呪力影化、魔素影化、影捕食など

御厨子(オロスモノ)
斬撃(解、捌)、業火(竈)、爆発特性

─じゅじゅコラム─
千夜は宿儺の領域に三回耐えてます。

幕間にする程長くないけど、じゅじゅコラムに載せると長くなっちゃう話、どうする?

  • 纏めて幕間
  • 長くていいからじゅじゅコラム
  • 知らんわカス(作者の好きにしていーよ♡)
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