センヤ、この世界の階級を知る
魔王達が何か企んでいる
センヤとリムル、王になる←イマココ
「ではこれよりドワルゴンと、ジュラ・テンペスト連邦国における協定の証として、両国の代表による調印を行います」
そう言われ、気を引き締め直す。ちなみに調印をするのはリムル。何故かと言うと、俺は一応人間なので、魔物の国の代表として、スライムであるリムルが調印を行ったほうがいい、と理論武装で押し付けた結果だ。
(俺の名前これで合ってる?)
(俺もこっちの字見るの初めてだよ)
この盟約は魔法によって保証され、世に公開される。これに名を書いたら最後、俺達の国が世に知られることになる。
ジュラ・テンペスト連邦国という名前は、リムルが名付けた。
ジュラは言わずもがな、テンペストは俺達のファミリーネーム。連邦国というのは、リザードマンなどの支配領域を持つ種族も加わっているからだ。
それに従い、俺達の街は首都になったのだが、その名付けでひと悶着あり、国名を考えた所まで遡る。
「…ジュラ・テンペスト連合国なんてどうだ!?」
「いいんじゃないか?わかりやすいし」
「…センヤ、俺の名付けた名前にそれしか言わないけど、ほんとは何も考えて無いんじゃないか?」
む、そんなことはないぞ。
「これでもこの街の名前を考えていた。一応この街が首都になるわけだしな」
「お、いいな。どんな名前だ?」
「リムル」
「……え?」
「リムル。それが名前」
何か文句ある?
「いいですね、センヤ様!」
「魔都リムル!素晴らしい名です!」
「では国の名前はジュラ・テンペスト連邦国、中央都市の名はリムルという事で!」
「異議なし」
「…センヤァ!!何言ってんの!?俺の名前って…、なんで俺の名前なんだよ!?」
「だって自分の名前使うのハズいじゃん」
仕方ないよね、犠牲になれ。
「…次何か名前使う時、お前の名前使うからな」
「街の名前よりはマシだね!」
…ということがあったのだ。最後なんか言ってたけど…まあ、ヨシ!
それからの街の騒がしさといったら、もう語るまでもない。
住民どころか、森中やドワルゴンからさまざまな種族が押し寄せてくるようになった。俺達への挨拶や、街の見学だとか。それに俺達への庇護を求めてくる奴もいたり。カブトムシの魔物と、蜂の魔物だ。
「ヒャッハー!良さそうな街じゃねえか!今日から贔屓にしてやるぜー!」
それらとは別に、街へ悪意を持って訪れる奴もいる。
すんごいテンプレみたいな奴らだが、俺達が対処するまでもなく鬼人達が片付けてくれる。
殺すな、と言ってるしまあダイジョブだろう。
「…今なんか悲鳴聞こえなかった?」
「ハクロウの訓練に悲鳴を上げているだけですよ、センヤ様」
「そっか」
俺は今、シュナの料理を食べている。いやあ、実に平和だ。特に異常も無く《告。強大な魔力の接近を感知しました》…っ!?
「っ!センヤ様、この気配は一体…!?」
「取り敢えずリグルドに住民への避難警告させといて。俺はあの気配を辿る」
「了解しました、どうかお気を付けて!」
そう言ってシュナは去っていった。…さて、
「俺も飯食ってから行くか。どうせリムル達が行っておろう」
俺はゆったり行くことにした。
…着いたはいいけど、何かを話しているようだ。スライムの姿から人の姿に…。あ、シオンが割って入ってランガが連れてった。んでそこからの鬼人の連携…全く効いてないな。そこは擦り傷位できとけよ。
つーかやべえな、あのピンク髪の子。魔素の量が計り知れない。…それに、流石にあの攻撃を受けて傷一つつかないとか、最低でも宿儺以上だな。ありゃあ。
ゴッ!
うおおおお!?気を張っただけでここまでの風圧!近くにいたヤツらは皆吹き飛んでしまった。…ただ、あの少女には敵対の意思はなく、ただ遊びたいだけらしい。
ならリムルに任せるだけでいいか。
(リグルド、住民の避難撤回で、普通にしてていいよ)
(センヤ様!?しょ、承知しました!)
…お、リムルも戦いを始めるようだ。右手に何かをため…ってあれ、蜂蜜じゃねーか!?
あんなのが効くとは…効いた!?どうやら味覚は見た目相応らしい。
俺も合流…いや。
「先帰ってよーっと!」
俺の方に来た時に考えよう。
─Side リムル─
「初めまして、ワタシは魔王ミリム・ナーヴァだぞ!お前がこの街で一番強そうだったから、挨拶に来てやったのだ!」
開口一番そう言われた。…魔王かよ!?つーか、俺が一番強そうって…。
「初めまして、リムルと申します。何故私が一番強いと思ったのですか?」
「ふふん、それで
そう言って俺の事を持ち抱えた。…ああ、魔素量、それにあいつには静寂者があるしなぁ。俺の事を一番だと勘違いしたわけだ。
それで、この姿が本当の姿なのかと聞かれた。どういうわけか俺の人間体を知っているらしいので、姿を変える。
オークロードを喰ったか?ええまあ、一応…。それが理由か?
あいつらの復讐に…え?ただ挨拶しに来ただけ?それだけかよ!?
…まあ、戦わなくていいのに越したことはない。
《測定可能な下限段階で、魔素量が十倍以上です》
大賢者にそう言われたし。…センヤの時も同じ様な事を言われたが、まさかあいつも魔王クラス…?
…ん?シオン?何して…振り下ろした!?うおっ、ランガ。何して…うわ、鬼人達の連携エッグ…。それで一切傷を負ってないあいつもあいつだな…。
「待てって!」
そう言って枝を掴み、ブレーキを掛ける。
ゴッ!
ミリムが気合を入れただけで、周囲が吹き飛ぶ。やばい!アイツラが…。あ、全員無事みたいね、よかった。
(リムル様、さっきセンヤ様から、避難警告を解くように言われたのですが、一体なにが…?)
どうやらセンヤは、この状況を把握しているらしい…なら助けに来いよ!?まさか、ここはお前に任せた!的な…?
……しょうがない。誰もいないってんなら、やるだけやってやるよ。
「ミリム様、一つだけ言っておきたいことがあるんですが…」
「なんだ?」
「さっき、俺がこの街で一番強い、と言っていましたけど、実は俺よりも強いやつがいるんですよ」
「なんと!?ワタシでも感知できぬ者がいるというのか!?そう言えば、水晶に映らなかった空間…。気になる、気になるぞ…!?そいつに会わせるの「その前に、俺と戦って下さいよ」…ほう?ワタシに通用する攻撃があると?」
一つだけな。通用しなかったら部下になれと言ってきたが、以外にも優しい。通用しなかったら殺すとか言われるかと思った。
「じゃあ、受けろよ」
大賢者からおびただしい数の警告を受けるが、元から正面から戦うつもりはない。こういう子供っぽい相手には…
パァン!
それ相応の戦い方ってのがあるんだ。俺はミリムの口の中に蜂蜜を押し込んだ。
え?気になる?まだまだあるけど、負けを認めたらあげようかなー。んー、おいし。
え?引き分け?今後は手出ししない?…勝ったな。
「お前ら、大丈夫か?」
「はい、申し訳ありません。リムル様…」
逃がそうとしてくれたのはありがたいけど、今度から気をつけろよ?
…んじゃ、呼ぶとするか。
ミリムとセンヤの会合は次回です。
所持スキル
解析鑑定、思考加速、並列演算、魔力感知など
事象適応、身体適応、精神適応、逐次耐性取得(複数取得不可)、統合分離、逆境覚醒、栄養生成、血液生成、超速再生、超才能など
呪具召喚、武具呪具化、武芸百般
呪力保持、魂及び肉体保持、身体能力封印、魔法封印、一部スキル封印など
硬質皮膚、高密筋肉、硬質骨格、再生力、超感覚など
呪力魔素化、呪力強化、呪力放出、呪力感知、各種呪術、呪力収集、呪力特性付与、呪力魔素化、呪力精神干渉など
呪力隠蔽、存在隠蔽、非認識時情報取得不可など
影操作、影移動、呪力影化、魔素影化、影捕食など
斬撃(解、捌)、業火(竈)、爆発特性
─じゅじゅコラム─
千夜、宿儺に気に入られています。
幕間にする程長くないけど、じゅじゅコラムに載せると長くなっちゃう話、どうする?
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纏めて幕間
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長くていいからじゅじゅコラム
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知らんわカス(作者の好きにしていーよ♡)