センヤ、リムルに呼ばれる
ミリムがセンヤの実力を疑ったので、魔素を表層に出す
一目見て一気に興味が湧き、センヤに襲いかかる
初めての術式を使用し、ミリムに迫る
軽く殴るつもりが、黒閃発動←イマココ
────黒閃連続発生記録保持者、外張千夜は語る。
「………黒閃の連続記録ぅ?別に、凄いことでもないよ。二回以上なら連続か、その日のうちに出すのが一番いいってだけで」
「一回目はまぐれで良いんだ。決めた術師はアスリートで言う、"ゾーン"みたいなのに入る」
「そうなると、今まで意識して行ってた呪力の操作だったりが、息をするようにできる。自分以外が自分中心で動いてるみたいな…何ていうか、万能感…みたいな?」
「…そもそも、黒閃を連続して放っても、必ずしも凄いってわけじゃないんだけどね」
「言っちゃえば、黒閃っていう必殺技でも倒せなかったって事だし。…あ、七海さんは違うよ?あの人は複数に連続発動してたからね」
「あとは、黒閃の発動条件…かな。俺や七海さんみたいな『肉体のみで完結する術式』と、五条先生みたいな『空間にも作用する術式』とで、かなりの難易度の差があるみたい。発動条件がタイミングだけなら、五条先生いくらでも連発できるしね」
「俺の記録?」
机に置いていたコーヒー(砂糖、ミルクガンガン)を一口のみ、言葉を吐く。
「………
そう言った外張千夜は、何処か遠くを見つめていた。
─Side リムル─
ドゴォォォン…!
……おいおいおいおい!なにやっちゃってんのセンヤ!?つか、何だよあの黒い稲妻!?
「っっっべえぇぇぇ………」
「お、おいどうすんだよセンヤ!?」
そもそもあれ、だいじょ…いや大丈夫か。
《告。個体名ミリム・ナーヴァは多重結界により守られています》
なるほど、それでベニマル達の攻撃も効かなかったのか。ならセンヤのもだいじょ《解答者より、その多重結界は
「…まあ、落ち着けよリムル」
「何でお前は落ち着いてんだよ!!?」
ほんとなにしてくれ…っ!?
「センヤっ!?」
ガッ、バギィ!!
センヤに一直線に何かが近付き、腕を吹き飛ばす。
「ぐっ…!」
「わはははは!まさかワタシを吹き飛ばすとはな!一体何をしたのだ?」
全く効いてなさそうな感じでミリムが帰ってきた。…センヤ、よくあれ反応できたな。
「ん?何故効いていないのかって?いやいや、ワタシをあそこまで吹き飛ばしたのだ。恥じる事はないぞ?」
「…黒閃っていって、まあクリティカル攻撃みたいな物だ」
腕を再生させながら、センヤは答えた。やっぱり再生速度がキモい。ゲルドでも引っ付けてたからあの速さだったのに。つーかクリティカルって…。
《
なるほど、確かにクリティカル。…しかし、技ではなく現象か…。誤差がなくなっても確実に発動する訳じゃないんだな。
「クリ…?にしても、異常に再生が早いな!超速再生を所持しているのか?」
「いやクリティカルは通じねえよ…」
「…まあいい!面白いヤツを見つけたのだ!!そして合点がいったぞ!お前、飛んでたリムルの横にいた、あの透明な空間だな?」
そういえばそんなこと言ってたな。
「はあ?透明な空間?」
「ミリムはどうやら、オーク達との戦いを水晶で見てたみたいなんだ。その時お前が見えなかったらしくてな。そんでお前に興味が湧いたらしい」
にしても、何で見えなかったんだろ…。
《告。
何それ?聞いてないんだけど?…そういえばドワルゴンで水晶に映ったやつ、俺以外見えてなかったな。あれも静寂者の影響か。
「…格上でも見れないんだな」
そういえば、ガゼル王達もセンヤの事は知らなかったしな。
「ああ!まさか直接見ても何も分からぬとは思わなかったのだ!!」
「…んで、どうする?続ける?」
「ふむ…。センヤが負けたら、ワタシの部下にするか…」
は?何言ってんのコイツ?
ビクゥッ!!
「ど、どうしたのだリムル?」
「…センヤは俺の親友だ。そいつが部下になるなら、俺も部下になるけど」
「なぬ!?…じゃあ、負けたらセンヤもワタシの友達になるがよい!!」
「まあ、それだけならいいけど」
そうセンヤが答えた。……まあ、それなら。
…は?嫉妬?してねぇし!!
「よし!では早速始めよう!」
……ミリムの動きに警戒しながら、センヤは自身の血液を周囲に浮かべる…?なにあれ。
《先程発動した、『赫鱗躍動・戴』と同系統のスキルであると推測します。正確な情報は
あれ、すぐには伝えてくれないんだね。持ち主に似たのか?
「百歛」
「それは…血液か?」
ミリムが聞いた。
「正解、自分の血液を凝縮させている。これが赤血操術の起点になる技だ」
その言い放つと、血液がさらに凝縮される…時間経過で強化されるのか…?
「と言うとつまり、センヤのスキルは血液に関するスキルなのか?赤血操術…それが名前か?」
「数あるスキルの一つだな。自分の血液を操るもんだ。さっきの赫鱗躍動・戴は、自分の体内の血液を操作して身体能力を向上させる」
また詳しく答える。スキルを晒すって結構なデメリットな気がするんだが、どうしてそんな……あ、
「…制約と誓約?」
なんてな。そんなまさか…合ってるっぽい。
「せい…?」
「…まあ、簡単に言えば代償を払って技を強化してるんだ。さっきで言う、技の説明とかだな」
「おお!凄いな!」
…ジト目で見ながらミリムへ説明する。…いや、まず俺に話してくれよ。
「…どうせさっきまでも効かなかったんだから、良いだろ別に。俺から行くぞ」
「うむ。来い!」
そう言うと、先程の血液の塊…百斂を一つ手に取り、両の手の平で押し潰す。
「穿血!」
ヒュッ…パウッ!
穿血という技は、血を矢の様…と言うよりもビームの様にして目前に放つ技らしい。
放たれた血のビームは、音速を優に超えていた!
「おお!圧縮した血液を潰してビームのように放つか!」
ミリムはそれを片手で防ぎ、血はミリムの前で傘のように広がる。傘っつっても、もはや血の壁だな。
「…解。
…?今何かボソッと…、
キンッ
センヤが解を放ち、自身の手を切り離す…何してっ!?あ、その手を血の石像で固定して…何あの血の石像。
《血液を凝縮し、固める技のようです》
ふうん…、あれ?何でそんなに血を使って失血死しないの?
《
なるほど…。あ、血の壁の奥から…。
「だがそれでは動くことは出来ぬだろう!…っ!?」
掻い潜って来たミリムが、センヤ…では無く血の像を殴った。なるほど、囮か。確かに魔素を持たないセンヤに対しては、偽物との区別はすんでまで付かない。
……え?てかあの血、壊れないの?どんだけ硬いんだよ!?
先にセンヤが穿血を放つのを見せたのは、使っている間は動けないと思わせるためと、目隠しのため。そして…。
「赤縛、血星磊!」
「ぬぐ!?」
殴ってきた腕に血液を這わせ、ミリムを拘束、それではまだ足りないと思ったのか、先程の血星磊をまた使用。かなり薄く細いため、あの像ほどの硬度はないだろうが、それでも少しはマシだろう。
センヤは右腕に小手をはめている。
《…告。
なんでそんなことを!?
《小手の効果は内外からの衝撃を吸収し、放出するものです。百斂で常に衝撃を加え、速度と威力を上昇させています》
あの一瞬でそこまで…!
「これは…!!」
先ほどのシンプルな攻撃よりも更に強力な、まさにてんこ盛りな打撃。更には…っ!?
「翅王」
「二度は受け…っ!?」
バッ…ガッ!
穿血を発動していた手が動き、ミリムのガードを弾いた!気持ち悪!?
「黒閃!」
バギィ!ド…ゴォォォン…!
黒閃とやらがもう一度!まさか二回連続で発動するとは…、
土手っ腹をぶち抜いて、そのままミリムを吹き飛ばした。
「……今度はやばいか?」
魔王だし多分大丈夫かな…。
「…すげえな、センヤ。ベニマル達の攻撃とか一切効いてなかったのに…」
「…多分俺の攻撃も効いてねえよあいつは。ただ遊んでるだけだ」
「どんだけ規格外何だよ…おっ」
…来たな。
「…ハッハッハ!凄いな、まさかワタシに傷をつけるとは!!」
「…かすり傷だし、もう既に治ってんだろ?」
「それはセンヤも同じだろう?これならもう少し力を出しても…「いやだめだぞ?」……」
「それをやったら、力を抑えてやるっていうルールを破る事になる。街にも被害が行くし、破ったら負けになるぞ?」
「う、うぐぅ…」
…これでセンヤが死ぬことはなくなっ「…なら、周囲に被害が行かなければ良いのだな?」…へ?
ガシッ、ヴン!
「うおおおおお!!?」
上にぶん投げられてしまった!
「センヤァァァァ!?ちょ、ミリム!何しようとしてんの!?」
「リムル達が気にしているのは街への被害であろう!上であれば気にする必要などあるまい!!」
そう言ってミリムは手にエネルギーを溜める。
…やべぇ!?
「待て待て待て待て!?そんなの使ったらセンヤが…!!」
「ワタシを殴っても反動が無い肉体だ!死にはしないだろう!!」
何言っちゃってんの!?
「…行くぞセンヤ!!
センヤ!せめて直撃は…っ!?
「あの時の悪寒がまた来たのだ!!」
ミリムが驚愕するが、俺達も驚いている。何が…?
《解。拡大した帳を再び自身を中心に収縮されたようです》
確かにセンヤが帳を作った理由は、街への被害を無くすため。上空であれば街の心配は必要ないから、小さくして防御にまわす事に。
理解はできるが…!!
「駄目だセンヤ!それだけじゃあミリムの攻撃は…中を血で満たした!?」
あれは…、血星磊か!それに周囲にも複数の血が…。
「今度こそ!
ミリムが技を放つと、無数の光線がセンヤの入っている球に向かって放たれる。普通直撃すれば跡形も無く消し飛ぶだろう。
ドドドドドドドド…!!
ただ、血の球に当たる前に、周囲に浮遊している血に当たり、威力が減衰していたようだ。
「センヤ!!」
「…ハッハッハ!どうだセンヤ!流石のお前もこれなら…っ!?」
僅かではあるが、血の球は形を保っていた。その血の球は崩れ、液体となって俺達に降り注いだ。
「…………は?」
「………へ?」
黒閃二度目の発動、今ん所ゾーンに入っているので、元から早い思考速度が更に早くなっています。
ちなみにセンヤの影移動ですが、自分(呪力とか血液とか呪具とか)が接触している物の影を使えます。
やったか!?
所持スキル
解析鑑定、思考加速、並列演算、魔力感知など
事象適応、身体適応、精神適応、逐次耐性取得(複数取得不可)、統合分離、逆境覚醒、栄養生成、血液生成、超速再生、超才能など
呪具召喚、武具呪具化、武芸百般
呪力保持、魂及び肉体保持、身体能力封印、魔法封印、一部スキル封印など
硬質皮膚、高密筋肉、硬質骨格、再生力、超感覚など
呪力魔素化、呪力強化、呪力放出、呪力感知、各種呪術、呪力収集、呪力特性付与、呪力魔素化、呪力精神干渉など
呪力隠蔽、存在隠蔽、非認識時情報取得不可など
影操作、影移動、呪力影化、魔素影化、影捕食など
斬撃(解、捌)、業火(竈)、爆発特性
血液操作
─じゅじゅコラム─
千夜の血液はかなり応用が効き、もう一つの術式の効果を載せることも出来ます。呪物によって起こされた術式なので、毒も入っています。魔王クラスには通じない位の毒だけど。
幕間にする程長くないけど、じゅじゅコラムに載せると長くなっちゃう話、どうする?
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纏めて幕間
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長くていいからじゅじゅコラム
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知らんわカス(作者の好きにしていーよ♡)