転生しても呪術師だった件   作:自給自足マン

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あらすじ

センヤ、リムルに呼ばれる

ミリムがセンヤの実力を疑ったので、魔素を表層に出す

一目見て一気に興味が湧き、センヤに襲いかかる

初めての術式を使用し、ミリムに迫る

軽く殴るつもりが、黒閃発動←イマココ


特級再臨・壱

────黒閃連続発生記録保持者、外張千夜は語る。

 

「………黒閃の連続記録ぅ?別に、凄いことでもないよ。二回以上なら連続か、その日のうちに出すのが一番いいってだけで」

 

「一回目はまぐれで良いんだ。決めた術師はアスリートで言う、"ゾーン"みたいなのに入る」

 

「そうなると、今まで意識して行ってた呪力の操作だったりが、息をするようにできる。自分以外が自分中心で動いてるみたいな…何ていうか、万能感…みたいな?」

 

「…そもそも、黒閃を連続して放っても、必ずしも凄いってわけじゃないんだけどね」

 

「言っちゃえば、黒閃っていう必殺技でも倒せなかったって事だし。…あ、七海さんは違うよ?あの人は複数に連続発動してたからね」

 

「あとは、黒閃の発動条件…かな。俺や七海さんみたいな『肉体のみで完結する術式』と、五条先生みたいな『空間にも作用する術式』とで、かなりの難易度の差があるみたい。発動条件がタイミングだけなら、五条先生いくらでも連発できるしね」

 

「俺の記録?」

 

机に置いていたコーヒー(砂糖、ミルクガンガン)を一口のみ、言葉を吐く。

 

「………()()()()()。あれは相手が悪かったね」

 

そう言った外張千夜は、何処か遠くを見つめていた。

 

 

 

─Side リムル─

 

ドゴォォォン…!

 

……おいおいおいおい!なにやっちゃってんのセンヤ!?つか、何だよあの黒い稲妻!?

 

「っっっべえぇぇぇ………」

 

「お、おいどうすんだよセンヤ!?」

 

そもそもあれ、だいじょ…いや大丈夫か。

 

《告。個体名ミリム・ナーヴァは多重結界により守られています》

 

なるほど、それでベニマル達の攻撃も効かなかったのか。ならセンヤのもだいじょ《解答者より、その多重結界は適応者(コタエエタモノ)の事象適応により無効化されました。とのことです》…………!?

 

「…まあ、落ち着けよリムル」

 

「何でお前は落ち着いてんだよ!!?」

 

ほんとなにしてくれ…っ!?

 

「センヤっ!?」

 

ガッ、バギィ!!

 

センヤに一直線に何かが近付き、腕を吹き飛ばす。

 

「ぐっ…!」

 

「わはははは!まさかワタシを吹き飛ばすとはな!一体何をしたのだ?」

 

全く効いてなさそうな感じでミリムが帰ってきた。…センヤ、よくあれ反応できたな。

 

「ん?何故効いていないのかって?いやいや、ワタシをあそこまで吹き飛ばしたのだ。恥じる事はないぞ?」

 

「…黒閃っていって、まあクリティカル攻撃みたいな物だ」

 

腕を再生させながら、センヤは答えた。やっぱり再生速度がキモい。ゲルドでも引っ付けてたからあの速さだったのに。つーかクリティカルって…。

 

解答者(コタエエタモノ)からの情報共有。打撃と呪力の衝突誤差が限りなく小さくなった時、稀に発生する『現象』のことです》

 

なるほど、確かにクリティカル。…しかし、技ではなく現象か…。誤差がなくなっても確実に発動する訳じゃないんだな。

 

「クリ…?にしても、異常に再生が早いな!超速再生を所持しているのか?」

 

「いやクリティカルは通じねえよ…」

 

「…まあいい!面白いヤツを見つけたのだ!!そして合点がいったぞ!お前、飛んでたリムルの横にいた、あの透明な空間だな?」

 

そういえばそんなこと言ってたな。

 

「はあ?透明な空間?」

 

「ミリムはどうやら、オーク達との戦いを水晶で見てたみたいなんだ。その時お前が見えなかったらしくてな。そんでお前に興味が湧いたらしい」

 

にしても、何で見えなかったんだろ…。

 

《告。静寂者(シズカナルモノ)の効果によるものです。一度でも直接認識されない限り、遠見、あるいは情報伝達による認識を不可能にします。オーガへの名付けを行った時と同じ原理です》

 

何それ?聞いてないんだけど?…そういえばドワルゴンで水晶に映ったやつ、俺以外見えてなかったな。あれも静寂者の影響か。

 

「…格上でも見れないんだな」

 

そういえば、ガゼル王達もセンヤの事は知らなかったしな。

 

「ああ!まさか直接見ても何も分からぬとは思わなかったのだ!!」

 

「…んで、どうする?続ける?」

 

「ふむ…。センヤが負けたら、ワタシの部下にするか…」

 

は?何言ってんのコイツ?

 

ビクゥッ!!

 

「ど、どうしたのだリムル?」

 

「…センヤは俺の親友だ。そいつが部下になるなら、俺も部下になるけど」

 

「なぬ!?…じゃあ、負けたらセンヤもワタシの友達になるがよい!!」

 

「まあ、それだけならいいけど」

 

そうセンヤが答えた。……まあ、それなら。

 

…は?嫉妬?してねぇし!!

 

「よし!では早速始めよう!」

 

……ミリムの動きに警戒しながら、センヤは自身の血液を周囲に浮かべる…?なにあれ。

 

《先程発動した、『赫鱗躍動・戴』と同系統のスキルであると推測します。正確な情報は解答者(コタエエタモノ)からの情報をお待ち下さい》

 

あれ、すぐには伝えてくれないんだね。持ち主に似たのか?

 

百歛

 

「それは…血液か?」

 

ミリムが聞いた。

 

「正解、自分の血液を凝縮させている。これが赤血操術の起点になる技だ」

 

その言い放つと、血液がさらに凝縮される…時間経過で強化されるのか…?

 

「と言うとつまり、センヤのスキルは血液に関するスキルなのか?赤血操術…それが名前か?」

 

「数あるスキルの一つだな。自分の血液を操るもんだ。さっきの赫鱗躍動・戴は、自分の体内の血液を操作して身体能力を向上させる」

 

また詳しく答える。スキルを晒すって結構なデメリットな気がするんだが、どうしてそんな……あ、

 

「…制約と誓約?」

 

なんてな。そんなまさか…合ってるっぽい。

 

「せい…?」

 

「…まあ、簡単に言えば代償を払って技を強化してるんだ。さっきで言う、技の説明とかだな」

 

「おお!凄いな!」

 

…ジト目で見ながらミリムへ説明する。…いや、まず俺に話してくれよ。

 

「…どうせさっきまでも効かなかったんだから、良いだろ別に。俺から行くぞ」

 

「うむ。来い!」

 

そう言うと、先程の血液の塊…百斂を一つ手に取り、両の手の平で押し潰す。

 

穿血!

 

ヒュッ…パウッ!

 

穿血という技は、血を矢の様…と言うよりもビームの様にして目前に放つ技らしい。

 

放たれた血のビームは、音速を優に超えていた!

 

「おお!圧縮した血液を潰してビームのように放つか!」

 

ミリムはそれを片手で防ぎ、血はミリムの前で傘のように広がる。傘っつっても、もはや血の壁だな。

 

「…解。()()()

 

…?今何かボソッと…、

 

キンッ

 

センヤが解を放ち、自身の手を切り離す…何してっ!?あ、その手を血の石像で固定して…何あの血の石像。

 

《血液を凝縮し、固める技のようです》

 

ふうん…、あれ?何でそんなに血を使って失血死しないの?

 

適応者(コタエエルモノ)の血液生成、超速再生。天賦之肉体(フィジカルギフテッド)の再生力により、常に欠損した分を再生しています》

 

なるほど…。あ、血の壁の奥から…。

 

「だがそれでは動くことは出来ぬだろう!…っ!?」

 

掻い潜って来たミリムが、センヤ…では無く血の像を殴った。なるほど、囮か。確かに魔素を持たないセンヤに対しては、偽物との区別はすんでまで付かない。

 

……え?てかあの血、壊れないの?どんだけ硬いんだよ!?

 

先にセンヤが穿血を放つのを見せたのは、使っている間は動けないと思わせるためと、目隠しのため。そして…。

 

赤縛、血星磊!」

 

「ぬぐ!?」

 

殴ってきた腕に血液を這わせ、ミリムを拘束、それではまだ足りないと思ったのか、先程の血星磊をまた使用。かなり薄く細いため、あの像ほどの硬度はないだろうが、それでも少しはマシだろう。

 

センヤは右腕に小手をはめている。

 

《…告。解答者(コタエエルモノ)からの情報共有。血星磊で失った分の腕の形を作り、小手と血の腕の間に百斂を敷き詰めています》

 

なんでそんなことを!?

 

《小手の効果は内外からの衝撃を吸収し、放出するものです。百斂で常に衝撃を加え、速度と威力を上昇させています》

 

あの一瞬でそこまで…!

 

「これは…!!」

 

先ほどのシンプルな攻撃よりも更に強力な、まさにてんこ盛りな打撃。更には…っ!?

 

「翅王」

 

「二度は受け…っ!?」

 

バッ…ガッ!

 

穿血を発動していた手が動き、ミリムのガードを弾いた!気持ち悪!?

 

黒閃!

 

バギィ!ド…ゴォォォン…!

 

黒閃とやらがもう一度!まさか二回連続で発動するとは…、

 

土手っ腹をぶち抜いて、そのままミリムを吹き飛ばした。

 

「……今度はやばいか?」

 

魔王だし多分大丈夫かな…。

 

「…すげえな、センヤ。ベニマル達の攻撃とか一切効いてなかったのに…」

 

「…多分俺の攻撃も効いてねえよあいつは。ただ遊んでるだけだ」

 

「どんだけ規格外何だよ…おっ」

 

…来たな。

 

「…ハッハッハ!凄いな、まさかワタシに傷をつけるとは!!」

 

「…かすり傷だし、もう既に治ってんだろ?」

 

「それはセンヤも同じだろう?これならもう少し力を出しても…「いやだめだぞ?」……」

 

「それをやったら、力を抑えてやるっていうルールを破る事になる。街にも被害が行くし、破ったら負けになるぞ?」

 

「う、うぐぅ…」

 

…これでセンヤが死ぬことはなくなっ「…なら、周囲に被害が行かなければ良いのだな?」…へ?

 

ガシッ、ヴン!

 

「うおおおおお!!?」

 

上にぶん投げられてしまった!

 

「センヤァァァァ!?ちょ、ミリム!何しようとしてんの!?」

 

「リムル達が気にしているのは街への被害であろう!上であれば気にする必要などあるまい!!」

 

そう言ってミリムは手にエネルギーを溜める。

 

…やべぇ!?

 

「待て待て待て待て!?そんなの使ったらセンヤが…!!」

 

「ワタシを殴っても反動が無い肉体だ!死にはしないだろう!!」

 

何言っちゃってんの!?

 

「…行くぞセンヤ!!竜星(ドラゴ)…!?」

 

センヤ!せめて直撃は…っ!?

 

「あの時の悪寒がまた来たのだ!!」

 

ミリムが驚愕するが、俺達も驚いている。何が…?

 

《解。拡大した帳を再び自身を中心に収縮されたようです》

 

確かにセンヤが帳を作った理由は、街への被害を無くすため。上空であれば街の心配は必要ないから、小さくして防御にまわす事に。

 

理解はできるが…!!

 

「駄目だセンヤ!それだけじゃあミリムの攻撃は…中を血で満たした!?」

 

あれは…、血星磊か!それに周囲にも複数の血が…。

 

「今度こそ!竜星拡散爆(ドラゴ・バスター)!!」

 

ミリムが技を放つと、無数の光線がセンヤの入っている球に向かって放たれる。普通直撃すれば跡形も無く消し飛ぶだろう。

 

ドドドドドドドド…!!

 

ただ、血の球に当たる前に、周囲に浮遊している血に当たり、威力が減衰していたようだ。

 

「センヤ!!」

 

「…ハッハッハ!どうだセンヤ!流石のお前もこれなら…っ!?」

 

僅かではあるが、血の球は形を保っていた。その血の球は崩れ、液体となって俺達に降り注いだ。

 

「…………は?」

 

「………へ?」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()




黒閃二度目の発動、今ん所ゾーンに入っているので、元から早い思考速度が更に早くなっています。

ちなみにセンヤの影移動ですが、自分(呪力とか血液とか呪具とか)が接触している物の影を使えます。

やったか!?

所持スキル

解答者(コタエエタモノ)
解析鑑定、思考加速、並列演算、魔力感知など

適応者(コタエエルモノ)
事象適応、身体適応、精神適応、逐次耐性取得(複数取得不可)、統合分離、逆境覚醒、栄養生成、血液生成、超速再生、超才能など

呪具十種(トッキュウジュグ)
呪具召喚、武具呪具化、武芸百般

呪縛者(シバラレルモノ)
呪力保持、魂及び肉体保持、身体能力封印、魔法封印、一部スキル封印など

天賦之肉体(フィジカルギフテッド)
硬質皮膚、高密筋肉、硬質骨格、再生力、超感覚など

呪術師(ハラウモノ)
呪力魔素化、呪力強化、呪力放出、呪力感知、各種呪術、呪力収集、呪力特性付与、呪力魔素化、呪力精神干渉など

静寂者(シズカナルモノ)
呪力隠蔽、存在隠蔽、非認識時情報取得不可など

影操術(カゲソウジュツ)
影操作、影移動、呪力影化、魔素影化、影捕食など

御厨子(オロスモノ)
斬撃(解、捌)、業火(竈)、爆発特性

赤血操術(ソメルモノ)
血液操作

─じゅじゅコラム─
千夜の血液はかなり応用が効き、もう一つの術式の効果を載せることも出来ます。呪物によって起こされた術式なので、毒も入っています。魔王クラスには通じない位の毒だけど。

幕間にする程長くないけど、じゅじゅコラムに載せると長くなっちゃう話、どうする?

  • 纏めて幕間
  • 長くていいからじゅじゅコラム
  • 知らんわカス(作者の好きにしていーよ♡)
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