センヤとリムル、焦る
ミリムとセンヤ、戦闘に
センヤを上に投げ飛ばし、攻撃
センヤ、いなくなる
─Side リムル─
「せん…センヤ!!」
「センヤ様!」
《…告。センヤ・テンペストの反応が、消失しました》
は…?
「………そん、な…じゃあ、センヤは…」
俺がセンヤを呼ばなければ、そもそもセンヤの事を伝えなければ、防げたかもしれない。
「う、嘘であろう?センヤだぞ?」
「…魔王ミリム、貴様……!!」
怒りで我を失った鬼人達が、襲いかかろうとして「いや、勝手に殺すなよ」
ズボッ
「……………え?」
………は?
「…え?センヤ……?」
「はい、センヤです」
「なん、で…生きて…大賢者だって…」
うろたえながら聞く俺に対して、センヤは飄々と返す。
「…あー、異空間だと魂の回廊が繋がってても認識できなくなるのか。そりゃそうか、呪力で動いてるんだもん」
「生きてる…のか?ホントに?死んでない?どうやって?」
「ああ、それは…」
─Side センヤ─
…おお、上に投げ飛ばされた。
《告。ミリム・ナーヴァから測定不可能な量のエネルギーが溢れてきています》
なるほどなあ…、俺では空中でどうこうすることはできないし、俺達が街のことだけ気にしてると思っているから、いい判断だと思ったのだろう。
…しかしやけに頭が冴える。確かに二回も黒閃は発動したが…。
《…告。
それってピンチの時にも発動するんすね。
…取り敢えず帳と…、
「血星磊」
球状の帳の内側を血星磊で固める。最低限の防御はできるであろう。
《…提案。血液に接触した時点で適応が開始されます。もしかすると適応ができる可能性があるかもしれません》
まじ?じゃあ…。
《血星磊、及び帳に
ただ、これでは一瞬で崩れ去ってしまうだろう…ので、
「百斂」
百斂を帳の外に複数設置、血はともかく、内部にある呪力により幾文か威力は落ちてくれるはず。
なら呪力をそのまま出せばって?多分吹き飛ばされるから…。
《適応の伝達よりも早く防御が崩れた場合、適応は完了せず、そのままの攻撃を受けてしまいます》
なら、影操術で万一の逃走手段を、
「
そうこうしている内に、ミリムの攻撃が始まった。ドラゴ・バスター…、けっこうかっこいい…。
ドドドドドドドド…!!!
うお!!球の中にいるのに衝撃が来た。
《告。百斂が次々と破壊されています》
まあ予想通りではあるけど、想定よりは随分速いな。
《ミリム・ナーヴァの攻撃、
じゃあなんで…あ、
《出力の差です》
やはり。
そう、俺の呪力は生前よりも出力が下がっているのだ。呪縛者の影響ではなく…いや影響ではあるな、とにかく肉体が弱体化しているために。そりゃあ魔王に出力で勝てる訳がない。
「なら、適応は無理か?」
《百斂の内部呪力により、相当に威力が減衰しています。これなら耐えられる可能性はあるかと》
なるほど…迎撃は?そっちに割くと防御がおろそかに…なら無理だな。防御、適応に賭けよう。
ドドドドドドドド…!!!
うーん、かなりの衝撃だ。特級呪霊と戦った時よりも更に酷い。
そんな悠長な事を考えていた時…、
《…告。帳の維持が崩壊しました。血星磊の損傷率、六十%を超過…》
チュンッ!
首元を光線が掠めていった。恐らく呪力で減衰していないものだろう。
《否。減衰して尚あの威力です》
…………マジかよ。
その後にも二個三個貫通してきたがこれらは避けることができた。
……やばそうだし移動しよっか。
ドドドドドド…!
「うおっ!!影の中にも衝撃が…」
《適応が不完全なため、無力化は不可能でした。…影操術の維持が崩壊しました。周囲の影を模索…飛び散った血液がリムル=テンペスト及びミリム・ナーヴァに付着しています。両者の影に移動可能です》
少しだけ適応してこの威力か…。まあ、死んではない。影を繋いで少しだけ周囲の確認…。
「………そん、な…じゃあ、センヤは…」
「う、嘘であろう?センヤだぞ?」
「…魔王ミリム、貴様……!!」
…何か、リムルが絶望顔してるわ、ミリムは狼狽してるわ、そのミリムに対して鬼人達がキレてるわ、めちゃくちゃじゃん。何があった?
《解。どうやらマスターが死んだと思っているようです》
え?
「いや、勝手に殺すなよ」
そう言いながらミリムの影から這い出て、ついでに影にミリムを埋め、今に至る。
─Side リムル─
あの血の球の中から、今までのことをセンヤが説明する。
異空間なのに余波でボロボロだぞ、とセンヤが言う。
…のだが、
「…なんで、すぐ避けなかったんだよ」
「まあ、ギリギリまで足掻いてたからな。…そのせいでかなり食らったけど」
なんだよそれ。……にしても、
「……よかった〜〜〜」
へなへな。と、膝から崩れ落ちる。鬼人達も気が抜けたらしく、腰が抜けたようだ。
…本当に良かった。あのままセンヤが出ていなかったら、勘違いで後を追うところだった…。
「…さて、ミリム」
ビクゥッ!っと、首から上だけ出ているミリムが震える。
「な、なんだ?センヤ…」
「…センヤ?」
「……俺はお前の必殺技を避けたけど、これってミリムの負けって事でいいのか?」
「……へ?」
「いや…そもそも、手加減してやるって言うルールを破ってたし、ルール違反で問答無用負けだろコレ」
「い…いやでも!街に被害は行っていないし、そもそもワタシの本気はあんなものではない!ルールは破ってないのだ!!」
「手加減って本気を出さなきゃいいってもんじゃないし!あれは俺の安全のためでもあるの!!俺もうボロボロじゃねえか!?」
「ぐう!?」
「…ただ、俺の攻撃もお前に効かないし、俺の勝ちとも言えない。違うか?」
「そ…そうだな!」
「ルール違反でお前の負け…しかし、俺の攻撃も通らないなら、俺の勝ちとは言えない…。なら」
「なら?」
「引き分け。これでどうだ?」
「ぐ、だがそれだと…!!」
「…そもそも、わざわざ戦わなくても友達にはなるっての」
「ほ、本当か!?」
「ホントホント。どうだ?引き分けでもいいか?」
「…いやしかし「いやなら友達にもならないけ「引き分け!!引き分けでいいのだ!!!」
影の拘束を破りながら、ミリムがそう言った。
「…良し!決まりだな!お前ら、そろそろ帰んぞ。飯食お飯」
「…おう」
…少しだけモヤモヤするが、センヤとミリムの問題だし、そもそもセンヤを連れてきた俺の責任だ。
…今度からはしっかりと注意しなければ…。
センヤ復活!センヤ復活!
いや死んでないわ。
曇らせなんて無いです。センヤは死なないので。
適応のプロセスですが、接触→情報伝達→適応といった順番です。今回は情報伝達までで、不完全な情報量で適応したため完全には適応できませんでした。
肉体なら情報伝達はスキップできます。死ぬ可能性あるけど。
所持スキル
解析鑑定、思考加速、並列演算、魔力感知など
事象適応、身体適応、精神適応、逐次耐性取得(複数取得不可)、統合分離、逆境覚醒、栄養生成、血液生成、超速再生、超才能など
呪具召喚、武具呪具化、武芸百般
呪力保持、魂及び肉体保持、身体能力封印、魔法封印、一部スキル封印など
硬質皮膚、高密筋肉、硬質骨格、再生力、超感覚など
呪力魔素化、呪力強化、呪力放出、呪力感知、各種呪術、呪力収集、呪力特性付与、呪力魔素化、呪力精神干渉など
呪力隠蔽、存在隠蔽、非認識時情報取得不可など
影操作、影移動、呪力影化、魔素影化、影捕食など
斬撃(解、捌)、業火(竈)、爆発特性
血液操作
─じゅじゅコラム─
継戦能力は随一です。魔虚羅とやり合ったあと十五本宿儺に善戦するくらいには。
幕間にする程長くないけど、じゅじゅコラムに載せると長くなっちゃう話、どうする?
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纏めて幕間
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長くていいからじゅじゅコラム
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知らんわカス(作者の好きにしていーよ♡)