転生しても呪術師だった件   作:自給自足マン

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名前が出ると言ったな?アレは嘘だ
主人公に当たったところからスタート。

ほぼ原作本文なので読み飛ばしてもオケ(スマヌ)


肉と沈没とドラゴンと

─Side スライム─

 

俺の名前は三上悟。

 

通り魔に刺されて、死んで、そしてスライムに転生した。

 

一人で不安だったが、俺のユニークスキルである大賢者が話し相手になってくれて、その不安も紛れていた。 

 

やることもなかったので、そこら辺にある草やら鉱石やらを食いながら洞窟を移動していた所…。

 

ポヨッ!

 

俺は何かにぶつかった、今までのものとは違う、硬いけど少し柔らかい物に。

 

(大賢者、これってなんだ?)

 

よくわからなかったので大賢者に聞いてみることに。こいつならわからないことも無いだろう!!

 

《解析失敗。対象が見つかりませんでした》

 

そう思ってた時期も、俺にはもありました。大賢者でも分からないことってあるのか……。

 

(……?対象が見つからないってどういうことだ、さっき俺は当たったぞ?)

 

言い方に少し疑問が残った。

 

不可能なら分かるが、見つからないってなんだ?

 

《………接触時、解析できる情報が取得できませんでした》

 

え?どゆこと……?

 

草やら変な鉱石やらを、触れただけで解析した大賢者が、この至近距離で…?

 

つまり……俺って今、絶体絶命………?

 

《是》

 

是。じゃねーよ!!どうすんだよ!!!俺なんっにもできねーぞ!?

 

「…………………☆」

 

なんか、話しかけられた…?

 

…ってゆーかヤベェ。

 

敵意は特に感じないけど、っつか相手の気配を感じないけど!!なんでかその空間から異様なオーラが漂っている……気がする!!  

 

仕方がない、ここはこの愛くるしい見た目に騙されて、攻撃せずに帰ってもらえないか。

 

………なんかずっと見られてる気がする。

 

……何も話さないのか?

 

………いなくなったのか?

 

そう考え、恐る恐る前へ進むと…

 

ススス…ピトッ

 

(何かに乗った!?)

 

《解析完了。テンペストサーペントの焼肉のようです》

 

テンペストサーペントの焼肉!?

え、何その強そうな名前の生き物、何でそんなものの肉手に入れてんの俺!?

 

《捕食可能です。ユニークスキル、捕食者を使用しますか?》

 

いやまあ、料理してるってことはそりゃまあ食えるってことだろうけど…。てゆうか、料理できるってことは、こいつ人間か?

 

(とりあえず、YES)

 

そうして、俺の初めてのまとも(?)な食事が終わった。

 

(……特に味は感じないし、身体に異常はないな)

 

強いて言うなら、少しだけ魔素が増えたか?ヒポクテ草とかと同じ感じか……。

 

そんなことを考えていたら、急に目の前で振動が起きた。

 

ゴトンッ!

 

ねえ、なんか置かれたんだけど…これってまさか…、

 

《告。大量のテンペストサーペントの肉です》

 

(やっぱりなー!!残飯処理かよ!!いいよ!やりますよ!!これで生き残れるなら残飯でも何でも食ってやるよ!!!)

 

 

 

 

 

 

…それから数時間…。

 

なかばやけっぱちで全部食い切った。意外にも魔素がしっかりと増えていたので、まあいい収穫になった。

 

(はぁ…はぁ…もう無いよな…?)

 

追加の気配はなかった、どうやら一気に出してくれたらしい。

 

(もういいよな?行くぞ?俺)

 

やっと解放された俺は、とりあえずさっきと同じ方向…つまりは謎の生き物の方向に進んでいった。

 

(…どうやら、捕まえる気はないみたいだな)

 

少しだけ安心して、足取りも軽くなった、その時だった。

 

チャポン!

 

(…………え?)

 

この浮遊感…風呂に入ったみたいな…って!!

 

(あぁぁぁぁぁぁ!!!??)

 

水に沈んでしまったのだ!

 

残飯を食い終わって油断したらこのざまだよ!クソッ!

 

せっかく転生したのにもう死ぬ!!!

 

(大賢者!窒息死ってどれだけ苦しい!?)

 

《解。スライムに呼吸は必要ありません》

 

(え…?あっ!そういえば苦しくない…)

 

よかった、二回目の人生、いやスライム生がこんなあっけなく終わるのかと思ってしまった。

 

………ん?それじゃあ

 

(ここにある水を捕食して、それを放出すれば、抜け出せるんじゃね?)

 

善は急げだ、とにかくやるだけやってみよう。

 

ブクブクブク…ブシャァァ!!!

 

うぉぉぉぉ!!!抜け出した!速いぞこれ!!

 

《告。水圧推進を獲得しました》

 

うぉっしゃぁ!!これで恐れるものは何もない!!

 

あばよ水没!!あばよ謎の生命体!!!これで俺は………!!!

 

(自由だぁぁぁぁほぶぅ!!)

 

気を抜いていたら何かにぶつかってしまった。

 

痛い、自由だーとか言ってた癖に壁にぶつかるとはめっちゃ痛い。

 

やばい、ちょっと泣きそ「聞こえるか、小さき者よ」…っ!?

 

誰かが話しかけてきたぞ、ていうかこの声は聞こえるのね。

 

あいつが何か話してたのかは知らんが。

 

…やばい。緊張してきた。つまりこれが人生(スライム生)初の会話ってことだよな。何とか友好的に…。

 

……って俺、どうやって声出せばいいんだよ!!スライムの身体での声の出し方とか知らねえよ!!

 

「おい、返事をするが良い」

 

無茶言うなハゲ!!こっちはもうあの変なのでお腹いっぱいなんだよ!2つの意味で!!あーもう、もどかしい…!!

 

「ハゲ!?変なの!?ホホ〜ウ、どうやら貴様、死にたいらしいな?」

 

聞こえんのかよ!やべっ弁解しねーと…!

 

(すんませんっ、スキル相手以外にも心で思っただけで伝わるとは思わず…)

 

「これは念話だ」

 

(自分、目も見えない状態で…ええと、貴方は?)

 

「む、我が名は…」

 

「いや、姿が見えんことには何も始まらんな。よし、我が手伝ってやろう」

 

(えっ、いいんですか?)

 

「但し、我を見ても怖がるなよ」

 

「魔力感知、というスキルがある。周囲の魔素を感知するのだ」

 

魔素?

 

《解。この世界は、魔素に覆われています。スライムは、周囲の魔素を吸収して動いています》

 

(へぇー、あの変なのも?)

 

《解析不能の物体には、魔素が確認できませんでした》

 

まじかよ。

 

「体外の魔素を感じ取ることができる。これで見ることも聴くことも可能だ」

 

なんか難しそうなんだけど…。まあ、やってみるか。

 

少し集中して、周囲を見渡すと、何か漂っているものを感じた

(これが魔素か…?)

 

《エクストラスキル、魔力感知を取得》

 

え、そんな簡単に取得していいのか?

《膨大な情報量を管理するため、大賢者との同期を推奨します。魔力感知を使用しますか?》

 

そりゃあもちろん

(YESだ!)

 

すると、急激に世界が広がった用に感じた。

今まで暗闇だったところに形がつき、色がつき、光がついた。

 

(お、おお、おおお〜〜〜〜!)

 

見える!見えるぞーー!!

 

「できたようだな」

 

(はい、ありがとうごz 「では、改めて名乗ろうか」

 

 

 

「我が名は暴風竜ヴェルドラ!この世に四体のみ存在する、竜種の一人である!クァーッハッハッハッハー!!!」 

 

 

……竜じゃねーか!!!

 

「む、おい、怯えるなと言っただろうが」

 

(い……、いえいえ怯えてなどいませんよ!!!じゃあ私はこれで、失礼します!!)

 

「なんだ?話していかないのか?それは少し寂しい……む?」

 

……ん?

 

《告。魔素の存在しない空間が接近してきています》

 

ヴェ!?空間が接近!?ドユコト!?

 

《現在は水上を高速で移動中。方角からして、先ほど私たちがいたところと一致しています》

 

じゃああいつじゃねーか!!!!

 

何であいつここにいることがわかったんだよ!!!?

 

「なんだ?何かよく分からんものが接近してきているが…?」

 

ハッまずい!恩人をこのまま置いていったら………

 

蛇肉の餌食にされてしまう!!!

 

(ヴェ、ヴェルドラさん!!早く逃げましょう!)

 

「いや、訳あって我はここから出られないのだが…というか、なぜ貴様はそこまで焦っているんだ?」

 

(さっき言ってた変なのが来るんだよ!!早く逃げないと蛇肉の餌食にされるぞ!!!)

 

「???言っとることがさっぱり分からんのだが…」

 

自分でももうわかんねーよ!!!

 

 

《告。接触まで10秒を切りました》

 

あぁぁぁもうおしまいだぁぁ!!!

 

(もうだめだ……あきらめて蛇肉を詰め込まれよう………)

 

諦めの境地に達した俺は、おとなしく湖の方に目を向けた。

 

そこで俺は、信じられないものを目にしてしまったのだ

 

あの時見た変なものは人間の男だった。その男は、()()()()()()()()()()

 

それも、真顔で走っていた、それがさも当然かのように。

 

(?????)

 

いやアレ、人間だよね?少なくとも人間の…子供の姿してるよね?何で水面走れてんの?大賢者?

 

《理解不能。本人の身体能力のみで水面を移動、それだけしか分かりません》

 

大賢者も少しだけ混乱していた。

 

その中で一番最初に動いたのは、当然のごとく、ヴェルドラだった

 

「…ふむ、どうやらもう一人客が来たようだな。…おや?貴様は…」

 

「………ど」

 

 

「ど?」

 

「ドラゴンだぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

大きな声に、かなりびっくりしてしまった。ヴェルドラも心なしか驚いていた。

 

「まじのドラゴンかよ!!!スゲェ!!!翼でけえ!!!カッケェ!!!」

 

この男は肝が据わっているらしい、流石は初対面のスライムに肉を与え続けただけのことはある

 

「う、うむ…まさか我を見ても怖がらんとは…。そこまで褒められると、少し照れてしまうな///」

 

「怖がるわけねえじゃん!!むしろかっこよすぎて大興奮だわ!!!うわー、初めて見たけど迫力あるなぁ!!」

 

「そ、そこまで言われると悪い気もしない…、ゴッ、ゴホン!!では、客人も増えたのだし、改めて自己紹介をしておこう!!」

 

「よっ!待ってました!!」

 

せっかく色々と見れるようになったのだし、変なのは男だったと分かった。この男についても少しは分かってくると思っていたんだが………

 

「では改めて…」

 

「我が名は暴風竜ヴェルドラ!この世に四体のみ存在する、竜種の一人である!クァーッハッハッハッハー!!!」

 

「ウォー!!!!」

 

少し考えが甘かったようだ




主人公が水面を走っていた間、スライムは、ほぼ原作をそのまま行ってました。つまり主人公がいなければ主人公できたと言うこと、おいたわしや、スラ上………。

主人公はスライムについてよくわからないから好奇心が湧いて、
スライムは主人公について全くわからないので恐怖心が湧いています。


─じゅじゅコラム─
実は彼の世界の渋谷事変の被害者は、原作の被害者からかなり減っているらしい。その理由とは一体…?

幕間にする程長くないけど、じゅじゅコラムに載せると長くなっちゃう話、どうする?

  • 纏めて幕間
  • 長くていいからじゅじゅコラム
  • 知らんわカス(作者の好きにしていーよ♡)
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