転生しても呪術師だった件   作:自給自足マン

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あらすじ

俺の名前は、センヤ=テンペスト……!

センヤ=テンペストなんだ……!!

リムル、ドラゴンを食う

判明!リムルとセンヤは魂が繋がっていた!

リムル、魔物をいっぱい食う

そしてついに外の世界へ……!


洞窟の中の蛙共、世界を知る

ついに…ついに…!!!

 

「外に…出ったぞーう!!」

 

(うぉーう!!)

 

どうやらリムルも興奮してる模様。

 

「うわっスッゲ眩しい!太陽眩しい!焼かれて死ぬ!」

 

(死なねーよ!でも確かに眩しいな!)

 

俺達ってどんぐらい洞窟の中いたのかな、体感1、2週間くらいだった気がするけど…  

 

「ま、いいか。それにしても、森の中にあったんだな。洞窟って」

 

(だから扉が錆びてたのか)

 

なるほどなぁ。

 

「…よし、行くか」

 

(おう)

 

それから俺達は、森の中を進んでいった。

 

ただ進むだけでなく、リムルのスキル練習だったり、発声練習だったりをしながら。

 

「あめんぼあかいなあいうえお」

 

「あめんぼあかいなあいうえお」

 

「お、言えたじゃーん」

 

「ふふん、伊達に練習してねーんだわ」

 

「東京特許許可局」

 

「東京特許きょきゃきょく」

 

「フッ、あめーわ」

 

「難易度高すぎんだろ、こちとらスライム生数週間だぞ」

 

 

 

 

「粘糸って結構伸びるんだね」

 

(そうだなー。逆に硬糸はほぼ伸びないし千切れない、ってゆーかかなり硬いから移動には向かないな)

 

「あれ、発声練習は?」

 

(アレ結構疲れるんだよ)

 

そんなこんなで、

 

「……結構平和だな」

 

(だな)

 

「あの洞窟が異常だったのかな、あいつら死に対して恐怖無いっていうか、本能すら無いみたいな」

 

………ザッ

 

ん?

 

「今なんか…」

 

そう思い、木の下をみてみると

 

 

グルルルル………

 

なんと狼がいた。この森初の生き物なのだが…、

コイツらなんか威嚇してね?少なくとも友好的ではないな…

なんかずっと睨んでくる。

 

…試しに使ってみるか  

 

(解答者、魔素呪力化の範囲を少し広げてくれ)

 

《了解しました》

 

そう伝えると、俺を中心に周囲の魔素が薄まり、そのまま消え、変わりに呪力が覆った。

 

「あ゛ぁ゛?」

 

 (ヒュッ)

 

「ピッ」  

 

威圧感に身体を強張らせ、小刻みに震える狼達。

 

…これでも周囲の魔素の事を考えて、かなり薄く弘めてたんだがね。

 

「……キャイーーン!!」

 

そう鳴きながら、一目散に逃げていった。

 

………解答者、もういいよ。

 

そう伝えると、俺は呪力を吸収し、周囲には次第に魔素が戻っていく。

 

「やっぱりこれ、威圧としては使えるけど、それ以外のデメリットがでけーな」

 

何をしたかと言うと、自分の周囲の魔素を呪力に変えて、超薄く広めたんだ。

 

(……あうあうあう……)

 

どうやらリムルの反応をみるに、俺の呪力は威圧能力があるらしい。それを試しに使ってみたかったのだ。

 

そんなことを考えていた時に、横から急に声が聞こえた。

 

(………センヤ、それ、今後俺の前では禁止な?)  

 

「え(いいから)…ウッス」

 

どうやら巻き込んでしまったらしい。申し訳ない。

 

…まあ、元から使うつもりなかったしいいか。

 

……ん?

 

「またなんか来たのか?」

 

これは…、ゴブリンか。まあドラゴンとかいるし、そりゃいるか。

 

(ざっと30匹……にしても貧弱だな。剣はボロボロ、鎧なんてほぼゴミじゃねーか)

 

いいすぎ…まあその通りなんすけど。

 

「…グガッ、強キ者達ヨ、コノ先ニナニカ用事ガオアリデスカ?」

 

………えっ喋った?てゆーか分かるんだ…

 

《意思が込められている音波を、魔力感知の応用で理解できる音に変化しています》

 

はへーハイテク。

 

……つまりこいつらは「はじめまして、俺はスライムのリムルという」………!!!

 

ビリビリビリビリィィ…………!!!!!

 

っっってぇぇぇ!!!!鼓膜無いなった!!鼓膜無いなった!!

 

「グガッ!強キ者ヨ、アナタ様ノオ力ハ十分ニワカリマシタ!

デスノデ、ドウカ声ヲ鎮メテクダサイ!」

 

…そりゃあ、こんなのが急に地上に出てきたらどんな種族も警戒しにくるな。なんだよ、こいつ俺以上に災害じゃん、ウケる。

 

(え、なんかだめだった?)

 

(多分思念を込めすぎたんだよ。耳死んだぞ)

 

(え?大丈夫!?)

 

鼓膜は治ったから大丈夫、天賦之肉体すさまじいな。

 

「すまんな、まだ調整がうまくいかなくて」

 

「オ、恐レ多イ!我々ニ謝罪ナド不要デス!」

 

「…で、俺たちに何か用?この先には特に用事はないけど」

 

「左様デシタカ。コノ先ニ、我々ノ村ガアルノデス。強力ナ魔物ノ気配ガシタノデ、警戒ニ来タ次第デス」

 

強力な魔物……あぁ。そういうこと。

 

「俺の魔力感知には掛からなかったけど…」 

 

そうリムルが聞き返す。…自覚無いのか。

 

「グガッ、グガガッ。御冗談ヲ」

 

「我々ハ騙サレマセンゾ。ソチラノ御人ハ兎モ角、タダノスライムニソコマデノ妖気(オーラ)ハダセマセヌ」

 

(俺のことなのか……ん?妖気(オーラ)?俺そんなの出してないぞ?…センヤ、どういうことだ?)

 

(魔力感知の視点とか、切り替えてみれば分かるんちゃう?)

 

気付くのがおせー。俺は横で笑いをこらえるのに必死だった

 

(…おいコラセンヤ、気付いてたなら言えよ)

 

「いやいやまさか、私ごときがそこまでの妖気(オーラ)を漂わせるお方にそんなこと…」

 

(テメェ表でろやコラ!!!)

 

もうここが表だよ。

 

「ふ、ふふ、わかるのか」

 

「勿論デス。漂ウ風格マデハ隠セマセン」

 

その問答をあとに、リムルは自分の妖気(オーラ)を全て収めた。

 

その後は緊張の解けたゴブリンと談笑し、俺達はゴブリン達の村まで案内されたのだった。どうやら泊めてくれるらしい。

 

「あそこです」

 

連れて行かれた村…というより集落は、案の定かなりボロかった。

 

(元からこんな感じ…というよりも、何かに襲われたのか?)

 

さあな。一つだけ分かるとしたら、コイツらが襲われたら全滅しそうってことだけだ。

 

「お待たせいたしました、ご客人達。大したもてなしもできませんので、申し訳ない。私はこの村の村長をしています」 

 

連れて行かれた小屋の中で暫く待っていると、この村の村長である老ゴブリンが入ってきたのだった。

 

…かなりの御老体だな、動いて大丈夫なのか?

 

「あぁいや、お気遣いなく」

と、リムルが言う。

 

出された茶(?)を飲んでみたが、どうやらただ雑草を煮ただけらしい。リムルよ、味覚がなくてよかったな… 

 

「それで、何か用があるから俺達を招待したんですよね?」

と聞いてみたら、

 

バッ!

 

「「!?」」

 

村長と付き添いが急に土下座してきた。二人してギョッとしちゃったよ。

 

「貴方方の秘めたる力、息子から聞き及んでおります。我らの願い、何卒聞き届けては貰えませんでしょうか」

 

……えっ俺も?

 

《先ほどの、魔物に威嚇をした時のことを言っているのかと思います》

 

あっそっかぁ。

 

「…内容によるな。言ってみろ」

 

安請け合いしないのか。ちょっと意外。

 

「ははっ。…一月ほど前、この地を守護する竜の神が突如消えてしまわれました。その為、縄張りを求める近隣の魔物たちがこの地を狙ってやってきたのです」

 

竜…ヴェルドラか?

 

んじゃあこいつ(リムル)のせいじゃん。

 

なんでも、その中でも牙狼族と呼ばれる者たちに苦戦していて、ゴブリンの戦士がかなりの数なくなってしまったらしい。その時に、村一番の戦士であるリグルという戦士が亡くなってしまったんだとか。

 

その戦士は死に物狂いで帰還し、牙狼族に関する情報を話した後に亡くなってしまったらしい。

 

……正直言って、この集落が滅ぶのは必然だろう。

 

俺たちの世界なら、弱い者は強い者によって安全が保証される。…だが、この世界は弱肉強食だ。弱い者は淘汰される。

 

そこに部外者である俺たちが挟める口など、あるわけがない。

 

…まあ、リムルがどうかは知らんが。

 

「村長、一つ確認したい事がある」

 

そして、元の世界でも弱者が守られる時には決まり事がある。

 

「俺達がこの村を助けたとして、その見返りは何だ?

お前たちは、俺達に何を差し出せる?」

 

そう、代償だ。この村には、それを出せる余力は無いだろう。

もしここで……例えば、ここの者たちが忠誠を誓ったとしても、損得でいえば余裕で損に傾く。

 

「強き者達よ、我々の忠誠を捧げます!」

 

………損得だけで見れば、誰も助けないだろう。

 

だが俺達は、そんなものを行動の指針にしていない。  

 

ワォーーーーンンン……

 

「牙狼族の遠吠えだ!」「近いぞ!」「いよいよ攻めに来るのか!?」「これやばいって!」「おしまいた!」「俺達皆食われちゃうんだ!!」

 

ゴブリン達の悲鳴が聞こえる。それを落ち着かせる村長の声も。

そして、もう二つの声が。

 

「ビビる必要はねーよ」 

 

「そうだな。これから倒す敵だ」

 

この森に於いて、恐らく最強の二体が弱者達(ゴブリン)の味方についた。




問題児(災害)二人、但し(森の中に限り)最強。

センヤはかなりシビアな世界で生きてきたので、世界の鉄則とか、死生観とかにかなり理解があります。
理解しつつ、気に入らないなら真っ向から立ち向かうかんじ。

所持スキル

解答者(コタエエタモノ)
解析鑑定、思考加速、並列演算、魔力感知など

呪縛者(シバラレルモノ)
呪力保持、魂及び肉体保持、身体能力封印、呪力封印、呪術封印、魔法封印、一部スキル封印など

天賦之肉体(フィジカルギフテッド)
硬質皮膚、高密筋肉、硬質骨格、再生力、超感覚

呪術師(ハラウモノ)
呪力魔素化、呪力強化(封印)、呪力放出(封印)、呪力感知(封印)、呪力収集、呪力特性付与(封印)

静寂者(シズカナルモノ)
呪力隠蔽、存在隠蔽、存在認識時意外情報取得不可など

斬撃
触れたものをイメージ通りに切り落とす

火種
周囲の魔素を利用して燃える火を生み出す。複数発動可能

─じゅじゅコラム─
外張千夜は3年生で、秤金次とか東堂とかと同学年。東堂とは1年のときには会っており、ブラザー認定されているらしい。類友…〈失礼では?(by千夜)

幕間にする程長くないけど、じゅじゅコラムに載せると長くなっちゃう話、どうする?

  • 纏めて幕間
  • 長くていいからじゅじゅコラム
  • 知らんわカス(作者の好きにしていーよ♡)
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