センヤ、グランドマスター、ユウキと初会合
リムルを一旦外に出し、二人のみで相対す
ユウキの正体は、体を乗っ取った羂索だった
羂索は、乙骨に首を切られて死亡、数万年前のこちらの世界にやって来る
暫くはエンジョイしながら生きて、数年前、急に挑んできたユウキを殺してユウキに成り替わる
センヤの混沌具合にご満悦な様子
リムルを呼び戻す←イマココ
も1回くらい早めに出しても…バレへんやろっ
「……子供達はもう大丈夫だ。ひと月以上様子を見ていたが、魔素は安定している」
「そのようですね。他の教師も驚いていましたよ」
一体何をしたのか、と聞くユウ…羂索に対して、リムルは企業秘密だと返す。
……結局、あの後普通に話を続けている。
縛りはちゃんと俺の呪力を使用しているので、どちらかが無理矢理破ろうとすれば、かなりのダメージが入るだろう。
「…流石はリムルさん、それにセンヤさんだ。シズさんも浮かばれるというものです」
どの口で言ってるんだか、チッ。
「どうやったか僕にだけ教え「駄目」えー」
羂索を軽くあしらい、ケチだと難癖を付けられたリムルに申し訳なく思う。
…てかこの様子だと、すっくんがいる事には気付かれてないっぽいな。…安心した。
「…それじゃあ、俺達は子供の所に戻るよ。先生やるのもあと数日だしな」
羂索は俺達にちゃんとお別れを済ませろと言ってきた。
連れて帰ろうかな…そっちの方が危険は少な(センヤ、大丈夫か?さっきから何か難しそうな顔してるけど…)
(…なんでもねーよ。そんなに心配なら俺の分も別れの挨拶考えてくれん?)
(大丈夫そうだな。…にしても、夢みたいだよ。魔物になっても人間の子供と関われるなんてな)
……それもそうだな。羂索には恨みと殺意しか湧かないが、そればかりは嬉しく思っている。
羂索には恨みと殺意しか無いが。
(最初は勝手に祀り上げられて…そういえばあの時のセンヤ、逃げようとしてたよな)
まだ言うかよ。…流石に覚悟もできてるさ、現にしっかりと国主できてると思うんだがねぇ…?
(どうだか、大事な場所はことごとく俺が前面に出てるじゃねえか)
そりゃあ、魔物の国の主は、魔物がふさわしいからねぇ。
……俺やリムルも、俺達が国を創るということ、それに伴う周囲の変化も、わかっていたつもりだった。
責任なんざなかったら、さっき相打ち上等で殺しにかかっていたし。
………俺達が繁栄すりゃあ、損失を被る者もいる。それはわかってた。
だけど、予想を上回っていた。
一般人だったリムル、呪術師として若くして死んだ俺。国や政治なんて理解してもいなかった。
……未熟故の代償。俺達は人の呪いによって、それを払うこととなる。
─Side ファルムス─
「ジュラ・テンペスト連邦国。それが彼の国の正式な名です」
「経済担当大臣の報告では、我がファルムス王国の損失は火を見るより明らか」
「如何いたします、王よ」
一人の大臣の言葉に、エドマリス王は少しだけ考える。
(隷属させられるのだとしたら…これほど美味い話もない)
そこで、近くにいた大司教レイヒムに、西方聖教会の意見を聞いた所…。
「もとより教会のスタンスは一貫しております。ルミナス教において、魔物の殲滅は絶対の教義」
「魔物の国ですって?言語道断ですな」
レイヒムの言葉を聞いたエドマリス王は…、
「諸侯を集めよ。緊急会議を開く」
「はっ」
「整えようではないか。『聖戦』という体裁をな」
不気味な笑みを浮かべ、魔物の国へ牙を剥く。
─Side 羂索─
…ふう、終わった終わった……。
「いや何なんなのセンヤって、化け物でしょアレ…」
呪力を持ってるって事前情報も相まって、かなりの威圧感だった。
私が気付かぬ間に帳を張ったり、そもそもからして高すぎる身体能力……ハッタリで誤魔化したけど、普通に私負けてた…。いやまあ、全力出せない以上センヤ以外にも負けるんだけどさ…
アイツなんで死んだのかわからないんだけど!!
六眼もなしに、あんなデタラメな呪力の奔流を完璧に制御するなんて、ながい呪術の歴史から見ても、バグとしか言いようが……。
ていうか、私のやることなすこと全部に先んじて対策してくるとかさぁ!!
一応これでも数千年行きてたんだけどねぇ!?まあこの世界で上位張ってる面々には程遠いんだけども。
…しばらく呪術から離れてるのがいけなかったのかな、かなりショック…。
いやまあ、魔法使っても、呪力を持ってるセンヤにはあんまし効果無いから仕方も無いか…。
てか白面金毛祓ったって……何?あの、平安でも殆どの術師…どころか、非術師の殆どすら、名を聞くだけで恐れたビッグネームを?
現代の呪術師が???
?????
…下手したらアッチの世界の私、本懐を果たすことなく死んだ可能性があるね…。
まあ私も本懐を見ることなく死んだんだけどね!タハーww
…空笑いしなきゃ、やってらんないねこれ。
いやでも、これでほぼ確証に変わった。
……センヤ=テンペスト。彼という存在が「羂索。用は済んだか?」…カガリ。
「…まあ、ね。…君から見て、彼らはどうだい?」
「彼…というと、あの妙なガキの事か?」
その括りだとまだ二人だね。ほら、私がタイイチで話してた方。
「それでも二人だろう……所感でいいか?」
どうぞ?
「正直、近接戦闘は門外漢なんだが…そんなオレでも、逆に不自然に思える程に、
確かにねぇ。注意を向けてた私でさえ、彼の攻撃の出だしが
早いとか、あの隠蔽スキルが本当は発動してるのかとか、そんな考えが出てくる程に。
溶け込みすぎてるって言った方がまだ正しいかな。
「彼の前世からの技術だろうねぇ。隠すのが上手すぎるし」
「前世…というと、貴様と同じ世界か?」
うーん…まあほぼ?厳密に言うと私のいた世界には彼は居なかったんだけどね。
「居ない……と言うのは?」
「彼が生まれるまでは、恐らく同じ道を歩んでたってこと」
白面金毛の顕現とか……まだ他にもあるだろうけど、現代でこれだけの事に彼が関わっていることを考えると、もう確実だろうね。
彼は伏黒甚爾同様、因果の外にいる…あるいはその流れを捻じ曲げられる存在だ。
…そんな彼が原因だとすれば、私が、私の知らない呪霊を所持している事にもまあ納得……いや出来ないけどね?
「なら、これ以上の情報は出て来ないか…」
……いいや、分かったことがある。
「……それは?」
「今の私達が束になってかかったとしても、勝率はほぼゼロってこと」
「……ラプラスらも含めて、か?」
まあうん。
「……嫌になってくるな。あんなのが、貴様が知るだけでもまだ沢山いるのだろう?」
そんな訳無いでしょ、あのクラスは片手で数えられるくらいさ。
(いや、一人いるだけで十分だろう)
それはそう。
…それが現代に揃い踏みだったんだから、五条悟の効果はえげつない。
「にしても、あの呪具…」
「……ジュグ?」
私達の世界にあった武器だよ。最高クラスの特級は、厳重に保管されてるのがほとんどなんだけど…。
「それを、少なくとも四つ…か」
持ってきてるってことは、呪術的にも所有者として定着してて、それで連鎖的に…って感じかな?
スキルかな。
恐らく一つのスキルに纏めて……あのレベルが、少なくとも四つあるスキルって何?
「……最悪でも、アレらは自由に使わせたくないね」
そこは…玉藻前に任せるしかないけど。
……詳しいこと言わなければ大丈夫だし、いけるでしょ多分。
「…その四つは、どういう武器なんだ?」
…ま、教えとこうかな。まず少なくとも、あれ全部特級なんだけど「知らない単語を一々出すな」……まあ、こっちの指標に直すとして…。
「ピンからキリまで幅広いけど、少なくともあの四つは…」
「…
正確な測定は流石に無理だけども。
「……本気か?」
本気と書いて大マジさ。
ま、見た感じの呪具の説明だと……。
「永遠に伸びる鎖、万里之鎖と…多分あっちは物理法則の無視かな?」
…万里之鎖に至っては、なんか自発的に動いてるように見えたけど。あれただ伸びるだけじゃなかったっけ?
それと術式…多分スキルや魔法も対象かな?それを打ち消す短刀…天逆鉾と、何でも切れる刀、釈魂刀。
私がいた世界ではすでに無くなっている呪具もあるが、まあ世界が違うんだ。残っていてもおかしくはない。
「…ただの人間が持ってて良いものではないな」
君も分かる口みたいだね。
……直接的な介入は、出来るだけ避けていたいな。君達もあまり近づかない事をお勧めするよ。
「言われなくとも。貴様同様、オレが万全で無いのは知っているだろう」
あっそう。
─Side センヤ─
「…先生、……行っちゃうの?」
そうクロエに聞かれる。
引き留めるように縋り付くクロエを、リョウタが慰める。
「そうよ、早く行っちゃえばいいんだわ」
お?アリスそんな生意気いっていいんか?
……すっげえ悲しそうな目で見てくる。そんな見つめられても…。
「…仕方ないな。これをやるから元気だせよ」
そう言ってリムルが、仮面を…マジ?
(クロエなら、シズさんも許してくれるだろうしな)
…まあ、お前が良いってんなら止めはしないさ。
「あーっ!ずるい!私も欲しかったのにー!」
「だめー、私がもらったの!」
おいおい、喧嘩すんなよな。…あ、泣きそう。
「仮面くらいいいだろ」
「センヤ先生、新しい制服をくれれたしね」
「まさか俺の分まで作ってくるとは思わなかったぞ、センヤ」
作ったのシュナね。俺はそれの調整。
すっくんはまあ、一人だけ半裸ってのも…ねえ?
「ふ…まあ、この世界の人間に合わせるのも悪くない」
ほんっっっとに根っから別だよなあんた。つっても、あんま外には出んなよ?
「うぬっ…」
「すっくん。仕方ないよ。普通に上位精霊とか人前に見せたらダメだろーし…」
「……了解した、ケンヤ」
「似合ってるよ、アリスちゃん」
リョウタがそう言う。……うーん、たらしの片鱗が…。
「…お前達に渡した制服は、うちの巫女姫が祈り込めて織ってくれたんだ。軽くて丈夫で質がいい」
(おまけにベレッタのゴーレムに付けた、極小の呪力もな)
まあ、魔素に耐えられるようになった子供達への、ちょっとしたおまじないくらいのもんさ。
「レースをあしらってるのは、アリスのだけだぜ?」
そう言うと、アリスは機嫌を直してくれた。…シュナのセンスに感謝やね。
「お前ら、しっかり勉強するんだぞ?」
…そうだな、しっかり勉強しろよ〜?
「次に来た時テストするからな。サボんなよ?」
「センヤ先生、おーぼーだ!」「別れの時に言うことじゃないですよね!?」「僕も勉強がんばんなきゃ…」「ま、まあ私にかかればテストなんて楽勝よ楽勝」「私…頑張る」
「……俺にもあるのか?」
ハッハッハ、喜んでくれたようでなによりだ。…いやすっくん、あんた知識司ってるやん。
それと、俺の作ったお菓子を沢山。
「保存方法書いてるけど、なるべく早めにな?手作りだからな」
「ちょっと多すぎない…?」「僕達だけじゃ持てないですよこれ!」「すっくん手伝ってー!」「表に出れん以上、俺にはどうすることも…」
……あああと、すっくん。
「なんだ?センヤ」
……頼んだぜ?コイツらのこと。
「任せておけ」
……それじゃ、
「「またな!」」
「……二人共、行っちゃったね」
「あっさりしてるんだから」
「…よしっ!今度会った時、二人が腰抜かすくらい強くなってやろうぜ!」
「何鼻声で仕切ってんのよ」
「う、うるせー!」
「ケンヤ、俺が指導してやろうか?」
「マジ!?すっくん教えられんの!?」
「出来るに決まってるだろう。光の上位精霊だぞ?」
「光の上位精霊スゲー!」
「……?クロちゃん、いこう?」
「………うん」
……そろそろ、見えなくなってきたな。
別れはあっさりと。リムルがぐずっちまうからな。
(流石にぐずんねーよ!?…まあ、ここなら人目も無いし、早いとこ移動しちまおう)
そうだな。早いとこ………ん?
「どうした?」
空間移動が発動しない?
えー…?んなわけ《告。広範囲結界に囚われました。結界の外への空間干渉系の能力は封じられました》……っ!!
「結界!?なんでそんなものが…」
リムルがそう言葉を漏ら「リムル様、センヤ様!」…っ!
ソウエ…んだよその傷!!
「これは分身体…本体は無事ですので、ご心配には及びません」
いや、十分心配に及ぶ「それよりも、センヤ様…」…何だ?
「敵です。それも想像を絶する程の強さの…っ」
「どうか、お逃げくだ…」
パシュ…
俺達が駆け寄った瞬間に、ソウエイの分身は消えてしまった。
これ、は…。
(…センヤ、何が起こってるか、分かるか?)
……考えたくはないが「初めましてかな」…!
「もうすぐさよならだけど」
「……何か、用事ですか?俺は冒険者のリムルで、こっちが…」
「……センヤです。失礼ですが、どなたかとお間違いでは?」
…さて、リムルの演技に合わせたが、こんなもの通用しないだろう。状況把握の時間稼ぎに過ぎない。
(センヤ、俺はもう分身作ったから、お前もなんとかしてこの場を乗り切れよ)
どうだろ。逃がしてくれるような隙あるかな。
「間違ってないわ、魔物の国の主さん。君の国がね、邪魔なの」
剣を手に取りながら、そう言い放つ。
「だから、潰すことにした。…そう言う訳で、今君に帰られるのは都合が悪いのよ」
…すっげえ殺気。羂索に出くわした時の俺並みじゃん。
それに、国を潰すって「…それとそこの君、人間でしょ?」
…ん?
「私が用があるのはそこのスライムだけだから、今逃げるのであれば、見逃してあげるわよ」
あったわ。
(ほら今のタイミング!!早く逃げて逃げて!!)
んな急かさなくてもさぁ……。
「…初めまして。西方聖教会の騎士団長、ヒナタ・サカグチ」
ついに会合って感じやなぁ…。
所持スキル
解析鑑定、思考加速、並列演算、魔力感知など
事象適応、身体適応、精神適応、逐次耐性取得(複数取得不可)、統合分離、逆境覚醒、栄養生成、血液生成、超速再生、超才能など
呪具召喚、武具呪具化、武芸百般
呪力保持、魂及び肉体保持、身体能力封印、魔法封印、一部スキル封印など
硬質皮膚、高密筋肉、硬質骨格、再生力、超感覚など
呪力魔素化、呪力強化、呪力放出、呪力感知、各種呪術、呪力収集、呪力特性付与、呪力魔素化、呪力精神干渉など
呪力隠蔽、存在隠蔽、非認識時情報取得不可など
影操作、影移動、呪力影化、魔素影化、影捕食など
斬撃(解、捌)、業火(竈)、爆発特性
精神接触、精神防御、肉体貫通、防御貫通
血液操作
重力操作
召喚呪法
─じゅじゅコラム─
─Side 直毘人─
「外張千夜について…?フンッ!それを儂が話す義務が何処にある!」
「…まあ、強いて言うのであれば、アヤツの投射呪法は、もはや儂の物とは全くの別物と言うことだ。」
「…特別変異呪災の話、貴様も知ってるだろう。その後に一度、我が屋敷の門をくぐらせたことがある。…あれは、まさしく……」
「特級呪災」
「…貴様も、あやつの大まかな情報くらいは知っておるだろう、人の形をしているだけの災い。あやつのみに与えられた規格だ」
「……大蝗害にも呪災と名付けられたぁ?そんなもの知っておるわ!アレは
「……とにかく、その呼び名に違わぬ化け物っぷりであったわ」
「…ただ!」
「フレーム数を増やしたり、異常な負荷がかかるほどの術式行使を順転などと呼んだり!!その負荷を赤血操術で軽減したり!気に食わんとは思うがな!一つの術式で完結できておらんなど、不細工にも程があるわ!!」
幕間にする程長くないけど、じゅじゅコラムに載せると長くなっちゃう話、どうする?
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纏めて幕間
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長くていいからじゅじゅコラム
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知らんわカス(作者の好きにしていーよ♡)