転生しても呪術師だった件   作:自給自足マン

9 / 84
あらすじ
洞窟の外に出る、外は森だった

色々と試しながら森を散策

狼に威嚇、リムルに禁止される

ゴブリンに出会う、リムルが無自覚に威嚇

ゴブリンの村に行く、狼が攻めてくるらしい

主人公コンビ、ゴブリンの味方に←イマココ


決戦!牙狼族

「ビビる必要はねーよ」

 

「そうだな、これから倒す敵なんだしな」

 

そう言った俺たちの前に、ゴブリンが集まり、一斉に頭を垂れた。

 

「我らに守護をお与えください、さすれば今日から我々はお二方の忠実なるしもべです!」

 

村長がそう言った。

 

(……いいのか?センヤ)

 

(何がだ?)

 

リムルが急に話しかけてきた。

 

(いや…今回の責任は、ヴェルドラを食った俺にあるんだ。一応体裁は整えたが、最初から助けるつもりだったし)

 

(だから、関係ないお前まで巻き込むつもりはなかったんだが…)

 

そんな事を言ってきた。

 

(あのなぁ……、友達が人助けするって言ってんだから、それくらい手伝うだろ、フツー)

 

(……え?友達?)

 

(え?違うの)

 

(いや、違くはないけど…) 

 

よかった、ちょっとびっくりした。

 

(いや…え?それだけなの?)

 

(いや別に、それだけじゃないよ)

 

(なんかつーか、ほっとけなくてな、ただの気分だよ)

 

(それに、村のために最期まで戦った、リグルってやつが気に入った。ちゃんと村守って、墓立ててやりたいしな)

 

(……そっか)

 

納得してくれたようだ。

 

…よし、それじゃあ

 

「ただ話してるだけじゃ何も進まないからな。とりあえず俺は村の周囲の守りの確認してくる。村長の息子と、あとは動けるやつ、ついてきてくれ」

 

「わかった。じゃあ俺は、負傷者の確認に行ってくる。村長、案内してくれ」

 

俺達は二手に分かれて、打倒牙狼族に向けて進んでいった。

 

 

 

 

さてと…、ざっと確認してみたけど、この村…

 

「守りが薄すぎない?辺りは木がたくさん生えてるだけだし、柵とか作らなかったの?」

 

「ココラ一帯ハ守護者様ノ影響デ、攻メテ来ル者ナドオリマセンデシタノデ……」

 

「なるほどなぁ、んじゃまずは、柵から作っていこうか。使える木材とかある?」

 

「グガッ、先程ノ家ノ近クニ保管シテイマスノデ、スグニ取ッテ参リマス!」

 

やる気があって十分だな

 

この間に柵の設計でも考えとくか。とりあえず……

 

 

 

 

暫くして……

 

 

「おーいセンヤー」

 

「お、どしたん?」

 

「いや、とりあえず怪我人を全員治したからさ、進捗がどんな感じかなと見に来たんだが………しっかり埋まってるな、これなら倒れることもないだろう」

 

お、いい感じか。解答者の助力のおかげだが。

 

「ただこの村の技術力だと、あまり強い紐は作れなくてな、そこでリムルには…」

 

「おっけ、粘糸ね」

 

俺が全て言うまでもなく、全ての結ばれている箇所を粘糸で縛ってくれる。

 

「ここまでちぎれにくいと、ちょっとやり過ぎな気がするけどな」

 

「リムル様、その糸は一体?」

 

「ん?あぁ、洞窟で蜘蛛から奪ったんだよ」

 

「…奪った?」

 

どうやらゴブリンはリムルが出した糸に驚いたらしい。

まあ、他の魔物のスキルを使うスライムとか意味分からんしな

 

「………それで、お前は今何してるんだ?」

 

俺か?

 

「村にあった武器の補修だけど?」

 

「………できるの?」

 

「昔取った杵柄でな」

 

「ちょくちょくお前についてわかんなくなってくるわ」

 

心外だな、

 

「俺よりお前のほうがよっぽど不思議生物だからな。なんだよ糸吐くスライムって」

 

「にゃんだとぅ!」

 

「ああ、それとさ、リムル」

 

「なんだ?」

 

ゴニョゴニョ…

 

「人から出る案じゃねえな」

 

うるへー。

 

さて、準備はこんなもんかな。

 

 

 

 

夜、狼の群れが、月明かりに照らされる。

 

「いい月だ、今夜あのゴブリンの村を滅ぼし、ジュラの大森林への足がかりをつくる」

 

オオォォォォンン……!!

 

群れのリーダーと思わしき狼の言葉の後に、他の狼の遠吠えが森に響く

 

「行くぞ、奴らに邪竜の加護はすでに無い、蹂躙の始まりだ」

 

その言葉を最後に、戦いの火蓋が切られた。

 

 

 

 

「あ、来た。き、来たっすよ!」

 

「餓狼族っす!!」

 

見張りのゴブリンが声をかけた後、俺とリムルが牙狼族の導線上に割り込んで話をした。

 

「そこで止まれ」

 

「!オヤジ殿、あの者達です!」

 

「あれが貴様の見たという、異様な妖気(オーラ)をまとった人間とスライムか」

 

「……ふん、くだらんな。ただの人間とスライムではないか」

 

何か狼が話している。

 

「一度しか言わないからよく聞け。このまま引き返すなら何もしない、さっさと立ち去るがいい」

 

と、リムルが言った。

 

「ふん!戯言を」

 

「オヤジ殿!」

 

どうやら、リーダーの息子らしい額に星の模様がついた狼……あれ、なんか見たことあんな。そいつがリーダーに声を掛ける。

 

(ふむ…、人間の村によくある柵か。この人間が持ち込んだものだな、くだらん。あのスライムは所詮貧弱な人間の威を借っていたにすぎんのだ。その程度に慄くとは、わが息子もまだまだよの)

 

「行け、お前たち!!」

 

そう言うと、他の牙狼族たちが一斉に近づいてくる。

 

掛かったな。

 

「ギャン!?」

 

ズパン!

 

「何ぃ!?馬鹿な、一体何が起こったと………!何だこれは!?」

 

「あの糸は、さっき柵を補強した…」

 

「粘糸だなそっちは。この罠は硬糸」

 

「そんで最後に…」

 

ヒュンッドスッ!!

 

「弓矢による攻撃だ」

 

バカ正直に駆け出したやつは硬糸で切り裂かれ、ゆっくりと進んでいるやつはさっき補強した弓矢で射抜く。

仮にたどり着いたとしても、粘糸で補強された柵をそこそこの力程度で壊せるはずはない。そこに追撃。

これだけで有象無象は片付けられる。

 

「やっぱ作戦って重要だな」

 

「センヤ、お前結構エグいことするな…」

 

なぜかドン引かれたが、気にしない。

たかがゴブリンだと舐めて掛かってきた、彼奴等の責任だ。

 

 

 

 

(ありえん!我ら牙狼族がゴブリンやスライム、ましてや人間の考えた策なぞに翻弄されているなど!!)

 

(……認めぬ)

 

「オヤジ殿!?」

 

なんと、リーダー自ら出張ってきた。

 

「硬糸には血がべっとりだし、多分あの個体ならちぎれるだろう、仲間を使ってこちらの作戦を暴いたな」 

 

「言ってる場合かよ」

 

「調子に乗るなよスライムが!!捻り潰してくれる!!」

 

「リムル様!」

 

「だが、読みが甘かったな」

 

ピィン……!

 

「これは…!?」

 

「粘糸だよ、甘かったな」

 

仕掛けていたのは、硬糸だけではなかった!

 

スキル、水刃

 

粘糸に動きを阻まれた群れのリーダーは、抵抗すらできずに水の刃によって首を落とされた。

 

「オヤジ殿…!」

 

「聞け、牙狼族よ。お前らのボスは死んだ!!選ぶがいい、服従か死か!」

 

その一言で、牙狼族は動きを止めた。

 

…まずいんじゃないか?侍みたいに「屈辱を受けるくらいなら、一矢報いてくれる!」みたいな。

 

あ、リムルが狼を食った。あ、狼に化けた。

 

「ククク、仕方がないな。今回だけは見逃してやろう」

 

コケ威しに入った!

 

うわぁぁぁぁ!クソうるせぇ!!

 

俺横にいるのに叫ぶのやめてほしいわ、まじで。

 

んで、牙狼族は近付いてきますと。

ん?いやでも、この感じは……。ちょリムル、一回叫ぶのやめて、

やめてって、ちょまおい、ヤイコラ、おいテメェ!!

 

「一回叫ぶのやめろって!」

 

「アォォォォォォン……え?」

 

「狼見てみろよ」

 

「「我ら一同、貴方様方に従います!!!」」

 

「…………え?」

 

困った顔でこっち見んなよ。




威嚇したのはセンヤで、今回圧倒したのはリムルという感じで、二人の力を十分分からせることに成功。見事二人に忠誠を誓います。

所持スキル

解答者(コタエエタモノ)
解析鑑定、思考加速、並列演算、魔力感知など

呪縛者(シバラレルモノ)
呪力保持、魂及び肉体保持、身体能力封印、呪力封印、呪術封印、魔法封印、一部スキル封印など

天賦之肉体(フィジカルギフテッド)
硬質皮膚、高密筋肉、硬質骨格、再生力、超感覚

呪術師(ハラウモノ)
呪力魔素化、呪力強化(封印)、呪力放出(封印)、呪力感知(封印)、呪力収集、呪力特性付与(封印)

静寂者(シズカナルモノ)
呪力隠蔽、存在隠蔽、非認識時情報取得不可など

斬撃
触れたものをイメージ通りに切り落とす

火種
周囲の魔素を利用して燃える火を生み出す。複数発動可能

─じゅじゅコラム─
実はセンヤ、基本は徒手空拳だけど、個人で呪具を所持するくらいには武器の扱いが上手いらしい。その結果、原作にも出ていた呪具が一部センヤの所有物になっています。
禪院家憤死案件で草。

幕間にする程長くないけど、じゅじゅコラムに載せると長くなっちゃう話、どうする?

  • 纏めて幕間
  • 長くていいからじゅじゅコラム
  • 知らんわカス(作者の好きにしていーよ♡)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。