いや、私は見るだけで十分だから……   作:新緑葉

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というわけで第一話

別に好きな生徒って訳でもないので口調は適当です


狼二匹とネコ一匹

 

 

「ん、セリカは私の。でかシロコなんかにはあげない」

「ん、セリカは私の。弱シロコは帰って銀行でも襲ってて」

「なんでこんなことに……」

「来ていきなり喧嘩しないでくれない?てか銀行を襲うな」

 

本日の来訪者

砂狼シロコ×2

黒見セリカ

 

 

……『来訪者』であって、別に当番でもないんだよなぁ

 

「ん、コノミはどっちがいいと思う?」

「言うまでもなく私、弱シロコにセリカは任せられない」

「どうでもいいし、さっさと帰って欲しいんだけど……本人にでも聞いてみたら」

「……タスケテ」

「あぁそれどころじゃなさそうだね」

 

ここからアビドスまでの距離

ずっと二人に引っ張られながら運ばれたんだろうし

 

「シロコ×2、セリカちゃんしんどそうだから、まずは離してあげて」

「……ん」

「ん……ごめん、セリカ」

「し、死ぬかと思ったわ……」

「ん、一時休戦」

「そうする……ところで」

 

 

 

 

「コノミはどっちがセリカにふさわしいと思う?」

「まだ言うかこのバカ狼」

 

「ん、人にバカとか言っちゃいけない」

「ん、謝るべき」

「……私が悪いのか?これ」

 

 

 

 

「……そうよ、(生贄)が一人だからこうなるのよ」

「セリカちゃん?」

「もう一人……もう一人いれば、獣にそれぞれ餌がいくのよ……」

「……なんでこっち見るのさ」

「……ん」

「ん」

「……どこ見てんの」

「ん、よく見たらコノミも悪くない」

「ん、コノミを襲う」

「HA☆NA☆SE!!この……盛りのついた狼共め!……セリカ、お前もか!」

「私だけこんな目に遭うのは御免……コノミも、犠牲になって……!」

「裏切り者!」

「ん、大人しくするべき」

「コノミは弱シロコにあげる。私はセリカをもらう。それでいい」

「ん、セリカは私の。でかシロコにはコノミでいい」

「『でいい』とか言うな」

「私がセリカ、弱シロコがコノミ。これは譲れない」

「……分かった、そこまで言うなら」

 

 

 

 

「これで決着をつける」

 

そう言って銃を構える……

 

 

 

ちょっと待って

 

「ここでやるなよ?どうなるかぐらい分かるでしょ?」

「ん……」

「仕方ない、移動する」

「……あ、だったらここ出て少し歩いたら広めの空き地があるから。そこならシャーレの管轄だし好きに暴れていいよ」

「ん、ありがとう」

「行ってくる……待っててセリカ」

「あ、うん……いってらっしゃい……」

 

 

 

……行ったな

 

「ほら、今のうちに帰りな。裏口開けてあげるから」

「あ、ありがとう……それと、ごめんなさい、巻き込んじゃって」

「うんホントにね。しかも結構早い段階で売ったよね?この事は忘れないよ」

「うっ……ごめんなさい……今日は帰らしてもらうわ……」

「見つからないように気を付けてね」

 

 

 

 

 

「さて……と」

 

「鍵は閉めて……仕事するか」

 

 

 

 

「はぁ……」

 

 

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