デビハンならハンターとしても生きてけるって?無理無理   作:愚かなるホモサピ

1 / 1
第1話

俺の名前は西川ダイキ。高卒。不景気のこの時代、安定した給料欲しさに公安デビルハンターになった俺は今日も今日とて悪魔を討伐していた。

「姫野、粗方片付いたか?」

「うん」

討伐対象は高所の悪魔。人が高い所を恐れ、怖がることから生まれた悪魔。足場を消して殺そうとする悪魔でほどほどに強かったが無事に任務を終わることができた。

姫野と組んだのは最近だ。俺と歳の近い奴。姫野はバディーが死んだばっかだから暗い。お通夜並みに暗い。あ、お通夜だった。

こういうところがだめなんだろうな。昔からそうだった。別に悪意があってしたことじゃないのに嫌われる。空気が読めないんだろうな、俺こそがKY。

 

そんな俺は今の姫野にかける言葉を見つけられない。

「ご愁傷様です」って言ったらいいんだっけ?なにか違う感じがする。言ったらなんとなく殴られそう。 

 

 

「あー、姫野」

「…どうしたの?」

 

 

「死んだ奴の分まで頑張れよ」(頑張れ!)、「そんなに怖いなら公安じゃなくて民間のデビルハンターになったらどうだ?」(公安より民間の方が安全だぞ)、「落ち込んでると悪魔にとっていい餌だぞ」(マジで狙われるから、危ないぞ)…ダメだ。俺ってやっぱりいい言葉が出てこない。

姫野が何?と目線を寄越してくる。だよなぁ俺が呼んだんだもん。

 

「あー、姫野」

「だから何?」

「死ぬなよ」

 

するっと口から滑った。姫野の目が見開かれていく。

うわ恥ずい。落ち込んでるから励ましてやろうとか考えなきゃよかった。きもって思われてたら泣く。バディー組んだばっかなのに。

 

突然足場がなくなった。ックソ!まだ生きてたのか!?いや確かに消滅するところは見ていた。疲れたところにこの一撃。開いた下が落ちたら死ぬような所だったのでこれじゃあもう無理だろう。

「西川!」

叫んだ姫野の声が上から聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下は池で盛大に水飛沫をあげて俺は落ち切った。

 

 

金がねぇ文字読めねぇここがどこかも分からねぇ

詰み状態の俺に一体何ができるのか、池に浸りながら俺は考えた。

ところで悪魔蔓延る世界は就職難だった

就職難を乗り越える方法として資格というものがある

資格は当然難易度が高いほど仕事に就きやすい

しかし勉学系はだめ。なぜなら文字が読めないから

打って変わって任務中に落っこちたこの世界は悪魔はいないがとんでもねー生き物がウヨウヨいやがる。落ちた池しかり、でも近くの漁港の魚は普通だし、遭難者だろうと善意で出してくれた飯は普通に美味しかった。

そして命の危険はあれどハンターという高収入が約束された仕事がある

というわけでハンターになるべく俺は今ハンター試験に参加しているなう

 

最終試験場、格闘家が優勢な試合で距離をとった男が何かを呟いた。

ネテロは今、信じられないものを

見ていた。念を習得していない者が、念としか説明できない人外の能力を使っているのである

「孤独の悪魔」

男がそう言えば悍ましい風貌の化け物が現れた

目と口がが空洞で体表が白く、長い手足の爪には金色の渦が巻いた目がついた人型の化け物

その化け物が対戦相手の格闘家に襲いかかる

「致命傷は避けろ」

男がそう言えば内臓や首は避けて、対戦相手の体に穴が空いていった。再起不能となった相手にもはや勝機はない

「勝者、ダイ・ニシカー!!」

判定に男、ダイは「控え室に行っても?怪我してしまって」と聞いてきた

「構わんぞ」

「それじゃあ、ありがとうございました」

踵を返す男が扉の奥に消えるまでネテロは男を見続けていた。

 

ハンター試験、ベリベリハード。

幾つまであるんだよと愚痴を漏らしながらやってまいりました!

最終試験なう

対戦相手は格闘家さん。体術では互角らしい。殴る蹴るの応酬。俺はちょっと殴られるのも蹴られるのも嫌だから避けた。ガードしても痛いものは痛い。格闘家っていうのもあっておじさんの攻撃あたったらめっちゃ痛そう。

右の殴りを避けて、次は______!?おじさんの回し蹴りが俺の脇腹に入った

「ゴホッ!?」

綺麗に血を吐いて、急いで距離を取る。デビハンの組み手と蹴りの重さが違う、格闘家だからとかじゃなくて、デコピンと助走付きグーパンくらい次元が違う。人が出していい威力じゃない。当たったら死ぬ。

あっ次元違うから当たり前か

そうとなれば万事解決。俺とあのおじさんの威力の違いにも納得。

次元の違いを利用されたんだ、俺だって次元の違いを利用してもいいと思う

なのでカモンベーイベー。親しみを込めてお呼び出しするぜ

「孤独の悪魔」

推定彼女の名前は孤独の悪魔。できることは感覚の麻痺と代償付きオプションで物体に穴を開けること。

とっても親しみやすさがないお顔をしているが、仲良くなりやすい悪魔だ、人型だし

「両腕、両足を打て」

「なんだ、なんだ、なん________!ッグァァァ、アアアッ」

穴が空いたおじさんは戦闘不能。俺の中指の爪はさよなら。

蹴られた痛みを麻痺させる

これがなかったら俺は今頃真っ青で倒れている。

何とか許可をもらって控え室に行き俺は治療してもらった。

 

世に面倒なのは星の数ほどあるがその多くある星の一つを挙げるなら「老人から若者への長話」というものがある。これは若者からすれば望んでもないのに喋り出したジジババ供の話を聞かなくてはならない苦痛を伴うものなのだが、どうもこのジジイは分かってないらしい。

「というわけでじゃ、お主の力を見込んで儂の元で働かぬか?」

「…あー、実は俺故郷に残したお袋を看病しなきゃいけないんです、ハンターの資格を欲しがったのも生活費を稼ぐためで、だから誰かの専属になって働くのはちょっと…それに、1人で動く方が性に合ってあっているので」

老人から若者への長話といってもこの場合、偉いじーさんからのスカウトなので一見聴く意義があるかのように思えるかもしれない。

だが残念。人が怪我してるのに押しかけてきたあたりこのジジイ人が良さげに見えて我儘なのだろう。よってジジイにいいように使われるだけだと考える。頭使うのは苦手なのでやばそうと思ったら手を引こう、それに民間ではなく公安を選んだのは早急に金がいるからだった俺にとって自営業とかいう自由な方と組織所属の二択を出されたら間違い無く自営業を選ぶ。

 

「ダイってお母さんいたの!?」

OK、ゴン。バットタイミングだぜこの坊主、少しお静かに。

下からひょっこり現れたのはゴン=フリークス。どうやらノックもなしに部屋に入ってきたらしい。「ノックはしたよ!それでネテロさんが入れてくれた!」OK、ノックはしてくれたらしい。彼は俺を池から引っ張り上げてくれた優しい少年だ。ハンターになりたいとは言っていたが同じ期の試験を受けるとは思ってなかった。俺が少ししてくじら島を飛び出して行ったからな、この少年と同じ試験を受けたく無くて!だってこの圧倒的無邪気。何しでかすかわからねぇから無邪気ってのは怖いんだぜ、

口を挟んでどっからどう見ても断ろうとしてる俺の邪魔をするようにな

「ほう、ゴン。此奴のことを知っておるのか」

「うん!!」

うん!!じゃねぇんだよ

 

 

ある日ゴンが池で魚を釣ろうとしたら空から降ってきた青年、それがダイである。

ゴンにとってダイはよくわからない。

「ダイってどこからきたの?」

「うーん、内緒ー」

「ダイってスーツで降ってきたけど何か仕事してたの?」

「うーん、してたー多分」

「ダイって何歳で、家族はいるの?」

「うーん、何歳だろ、家族いるのかなー」

このようにはぐらかされまともに取り合ってくれない。

それでも分かったことはある。

ダイは男の人で俺より少し年上なこと

全然健康そうに見えるのに病弱なこと

それが分かったのは森に入った時毒蛇に噛まれたからだ

その蛇は町の人でも噛まれてもケロリとする毒しかないのにダイは3日間寝込んだ

少しの間ゴンの家に住んでいたことがある。家事手伝いをしていたダイはミトなら軽々持てるものも持てるが息を切らすほどだった

健康そうなのに不思議なほど身体が弱い青年だった

わかることよりわからないことが多い青年だったがゴンとよく遊んでくれた。だからゴンは彼がいい人だと思っている。

「まあ、ゴンは騙されやすいから宛になんねぇけどな」

「そんなことないよレオリオ!」

 

ゴンがネテロ会長にペラペラ喋ってくれたおかげで俺が故郷もお袋の介護も無いことが分かっちゃったねホントこの坊主

 

「してお前さん、もう一度聞くが働く気はないか?儂の元で」

威圧感を感じる、嘘ついたから会長怒ってるよ

「ないですねぇ」

「….そうか」

それだけ言うと会長は「邪魔したの」と言って出ていった。意外と怒ってなかったな

「ねえダイ!今までどこで何してたの?試験でダイをを見かけて、そしたら全然見当たらなかったんだ」

「おーゴン。久しぶりだな!お前な、俺が断りたくて嘘ついてんのわかるだろぉ?何してくれてんだよ」

拳を作って米神をウリウリ、ウリウリ

ぎゃーと言ってゴンが逃れようとしている

しばらくそうしてるとゴンを含む3人組の内、唯一喋っていなかった金髪の女の子が話しかけてきた

「私はクラピカという。失礼、貴殿のその瞳は何だ。珍しいと思うのだが」

「やっぱ珍しい?」

このおっかなびっくりな世界は髪も目もカラーバリエーション豊富なのでこの金色の同心円状の目も何らおかしくはないと思ったんだけどな

池に落ちた後、俺はゴンの家に案内され風呂を借りていた

上がって鏡を見たら目だけが悪魔の目になっていたのだ

魔人と思われて狩られる!?と思ったが俺以外にデビハンはいないので一安心できた

悪魔の能力を受けている影響でこの目になったんだろうな

だけどなぁ、何で言おうか

「そうだ君たちってさ、ハンターだからきっとこれから世界中飛び回るんだよね?」

「…質問に答えていただきたい」

「あー、ごめんごめん。そんな怒んないで。そうだな、俺もよく分かってなくて。普通の黒目だったはずなんだけど池に落ちたらこの通り」

「そういやあんた、空から落ちてきたんだよな。空からってどうやって落ちてきたんだ?」

「アイヤーその、本当に空から落ちてきたんだって。あっこれ俺の携帯番号」

3人にそこにあったメモ用紙に携帯番号を書いて渡した

「もし俺と同じ目の奴がいたら教えてほしい、同期のよしみでさ頼むよ」

「構わないが…見つけてどうする?」

「殺す」

この世界に同じ目の生き物がいたらまず間違い無く俺を落とした悪魔だろう

ピシリと空気が固まった

うーんこの、発言を間違えた感

「ッ貴様!!瞳を理由に人を殺めるつもりか!」

鬼のような形相の女の子に胸ぐらを掴まれた。思わず呻き声を上げてしまう

「待ってよクラピカ!ダイにも何か理由があるはずだよ!」

待ってよそこで話を振られてもな

俺は嘘をつくのが苦手だ、せっかくの協力を失いたくないし

「…俺が殺すのは人じゃない、悪魔だ。この目は悪魔の目だ」

「悪魔だぁ?そんなのいるわけ「悪魔ってのは比喩じゃない、文字通りの悪魔だ。この世界の生き物じゃない。遠く、外側の世界からやってきた奴等だ。彼奴等は人の恐怖が大好きで人を恐怖のどん底に陥れようとする」

「それって魔物じゃないの?」

魔物?そんなんいんの?

「…まあ、魔物がどういうものか知らないが多分そうだ、続けるぞ。俺はそれに狙われてあの池に落とされた。で俺の目が悪魔と同じ目になった。ってことはどこかに俺を落とした悪魔がいて、そいつ殺せば俺は元場所に帰れるって考えたわけ、だから情報が欲しいの」

「…そうか、私は特殊な瞳が理由で同胞が殺された。ついかっとなってしまい、すまない」

「いや別に、だから見かけたらマジで連絡くださいお願いします」

本当に探してるんで!

「俺たちこれからキルアの家に行くんだけどダイも一緒に行かな

い?」

「その前にダイ=ニシカーにはハンターライセンスの受け渡しと簡単な講習が残っておりますので、ゴン君はそれが終わるまで待っていただかなければなりませんね」

「あっサトツさん!」

えっそんなん残ってんの?

ゴンと一言二言交わしたサトツさんは「さあ、行きましょうか」と俺を案内してくれた

「じゃあなーゴン」

「終わったら中庭に来て!待ってるから」

 

 

 

「ほう、そうか。”外から”かのぅ」

魔物という言葉も知らない。なら本当にこの世界の人間ではないのだろう

ネテロはこう考えながら青年を見ていた

一方青年は

なんでこのジイさん講習も終わったのに解放してくれねぇの?頷くまで話さねーよってこと?すごく粘着質で迷惑なんですけど

と考えていた

 

どうやらサトツさんは俺とゴン達の会話を報告していたらしい

「会長に頼まれまして、不躾ですがすみません」

そう思うなら言わないでほしい

「案内御苦労じゃった、この青年と2人だけで話をさせてくれんか?」

「分かりました」

えーサトツさん出ていくの?このジジイと2人きりは嫌なんだけど

不満です、と態度に出していたらネテロ会長は徐に話し始めた

「ダイ、お主はこのままだと研究所送りじゃ」

「はい?」

はい?

「暗黒大陸から来たと知られれば秘密裏に存在する専門の研究所にお主は送られるだろう」

待て待て、待ってくれ

「そうなれば当然、自由な生活はできまい。望んでいなくても力ずくで連れて行かれる」

「いや俺は暗黒大陸なんていうところから来てないですし収監されるようなことしてないです!」

「暗黒大陸とは儂らが勝手にそう呼んでおるだけじゃ。第一お主、外から来たと言ったではないか。

外のセカイのことを知っておるのにこの名を知らぬとはやはり…って大丈夫かの?」 

監禁…研究…明らかにまずい

いくらムカつく爺さんとはいえ、悪いが力で持って逃げさせてもらう

「こう…ッ!?」

「まあ、人の話は最後まで聞けよ」

ジジイが急に強く…俺は馬鹿か元から強かったんだ

絶対に勝てない、力量の差を見誤った俺の失態だな

あーあ実験体送りかぁと中指を突き立てたい思いでジジイを睨む

「ふぉっふぉっふぉ。まあそう睨むな。連れてくだけなら話なんてしねーよ」

俺が逃げないと分かったのか人好きのするジジイに戻って話を続けた

「一応、儂の元でハンターになれ。そうすれば研究所送りにはならん。なんたって儂、偉いし」

加えて儂直伝で鍛えてやるありがたく思え、だってさクソジジイ。いつか絶対テメーが膝をつくとこ拝んでやるからな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あとがきというなのざれごと
男主(西川ダイキ、ダイ=ニシカー)
名前決めてからハンター世界にあってねーなとなってまた名前を作った。目を悪魔のものにするっていうのが前々からやりたいな、かっこいいしと思っていたので私的には大満足
契約してる悪魔は2体
孤独の悪魔と〇〇の悪魔(2体ともオリ)

ネテロ会長
念能力者じゃないはずなのにおかしい‥ってことでサトツさんに会話ちょっと盗み聞きして?と頼んだ人

たろーの物語に組み込むかもしれない話
孤独の悪魔ってまるでアルカみたい!
あい
一体どこの暗殺一家が絡んでくるんだ?

頑張れ男主!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。