あと令和の時代にドルベMAD最新作が作られるこの世の中にも感謝。
今回の一気見、96がムキムキになることをすっかり忘れていたので不意打ち食らいました。あんなん笑うって。
「あのホント……警察だけは……」
「いやあ冗談だよ! 半分」
半分本気じゃねーか。
はははと空笑いをしながら向けられた店長のDゲイザーには、俺との通話を終了した画面が映っているだけ。この絵面で通報されてたら流石に逮捕……までは行かなくても警察沙汰だろうから、見つかったのが店長で本当に良かった。
「んで、その子は? えーっと、忘れ物してたお客さんであってる?」
「そうです! 届けようとしたら急に決闘を挑まれて!」
「ああ……だからキミもその子もボロボロなんだ」
依然懐疑の混じった目で見られ、説明が少し食い気味になってしまったが無事納得してくれた。デュエルで人が吹っ飛ぶ世界観万歳。いや万歳じゃないが。
「そっか、決闘で負けたショックで気絶しちゃったんだ」
「はい、路地裏に放置するのもアレですし……一旦安全な場所に運ぼうかなと」
「あーじゃあひとまず店に戻る? 急いで閉めてきたからね、また開けるにしてもそのまま休業するにしても色々やんなきゃだし。その子もウチで起きるの待っとけばいいじゃんね!」
体力的には人一人背負って帰るよりは距離的に楽で助かるし、何よりほぼ確定で融合次元の刺客を家に連れて帰るのは正直不安だ。
……だがその提案は渡りに船だとすぐに飛びつくべきではないだろう。ともすれば彼女とその店を危険に晒しかねず、でもって事情だってどう話せばいいか分からない。正直公園にでも放置したいが、コイツが起きた時何をするか分かったもんじゃないから見張っておく必要もある。
「その提案はありがたいんですけど、家に戻ろうかなって。介抱もそこで……」
「……、え」
「…………気絶した知らない子どもを、連れ込むの……?自分ちに……?」
「何でもないです店行きます行かせてください!!!!」
懐に仕舞ったDゲイザーを再び取り出そうとした店長に、俺は全力で頭を下げた。大人は世間体に弱い生き物である。
──────…………
そんなわけで店に戻ってきたはいいけれど、これからどうしたものか。奥にあるテーブル席の椅子に仮面の男を寝かせる。デュエルディスクは邪魔だろうし外しといて、仮面は……まあ、起きてからでもいいだろう。
「仮面付けてるし、ディスクの形も見ない感じだし。変わった子だねー」
「そっすねー」
めちゃくちゃ呑気な空気感。いいのか? いいか。
俺一人だけだったら多分きっとかなり悲観的になってただろうから、なんだかんだ結構ありがたいかも。
店は臨時休業することに決めたらしい。
店長と共に片付けやらレジ締めやらの作業を終わらせたところで。
ちょうど、奥の席からごそりと物音。
「ここ……は……?」
「お、気が付いたか」
「ッ貴様!!」
テーブル席を覗き込めば、警戒心剝き出しの鋭い視線を仮面越しに感じ取った。瞬間沸騰した激情に身を固くするが、先程対峙していた時ほどの緊張はない。ここが俺のホームグラウンドだからか、それとも一度打ち負かした相手だからだろうか。
此方を睨んでいた仮面だったが段々と俺以外の周囲を認識しだしたようで、表情が困惑混じりのものに変わっていく。
「何故帰還できていない……!? ッは、ディスクは、通話装置は!」
あー、そういやあったな、自動転移装置。
アニメでは融合次元の戦士達には敗北した時の保険として、光となって消えるような強制送還の機能が備わっているんだっけか。
しかし今回、それは作動しなかった。当人すらもその理由が分からず混乱しているらしい。
「ディスクとかはこっちで預かってる、帰還とやらは知らんけど……」
「返せ! この盗っ人が!!」
「盗っ人て。安全確認取れたらちゃんと返すから! 危害加える気もないし!」
ここで装置を返してしまえば今度こそ元の世界に逃げられるかもしれないし、はたまたもう一回決闘だなんて話になるかもしれない。何とかして宥めすかす。
「……ふん、私を捕縛してどうする。人質か、拷問か」
「さっきから人聞きが悪過ぎるなお前……まあ、事情を聞かなきゃ何とも。デュエルには俺が勝ったんだ、話してくれるよな?」
仮面の男の話振りから、状況が良くないことは重々理解していると分かる。それなのにここまで態度が高慢だと、呆れよりいっそ感心が先に来てしまう。人質にされる可能性は頭にあるのに、その態度のせいで待遇が悪くなるとかは考えないのだろうか。いやそんな事しないけど。
「……貴様、この後に及んでシラを切るのか? どういう訳かは分からんがアカデミアの名を知っているのに、我々の目的は知らないなど道理に合わん」
「うーん」
それはそう、と胡乱な目で見られて唸る。思わず口に出してしまった言葉だったけど、ここまで後を引くとは。
「じゃあ単刀直入に聞くけど。お前が来たのはアカデミア……融合次元からで合ってる?」
「……ああ」
「んで、俺たちがいるとこがエクシーズ次元と」
「ああ」
「わざわざ次元を超えてきた目的は、エクシーズ次元への侵攻。あと全部の次元の統合か?」
「ああ、……? 統合? 何だそれは」
「アレッ違う?」
予想外の反応に面食らう。アカデミアってその部分情報統制してたっけ? してなかった、ような気がする。何十年前の記憶だから覚え違いがあるかもだけど。
トンチンカンな問いを投げ掛けたらしい俺を笑うように、もしくは平静を取り戻したように。仮面の男は腕を組み、フン、と鼻を鳴らす。
「……我々の目的は、エクシーズ次元を滅ぼすことだけだ」
……いや。いやいやいや。
「引き裂かれた次元を元に戻す、とかじゃ……」
「は? 何故そんなことを」
「こっちこそ何で? だよ! 何で滅亡だけが目的になんの!? エクシーズ次元が何したってんだよ!」
「それがアカデミアの方針だ。我々の次元の総意でもある」
「ええ……」
融合次元の殺意が高い。 泣きそうなんだが。
助けてくれ今倉庫に引っ込んでる店長。いややっぱ説明出来ないことばっかだから来なくていいや店長。
融合次元なのに、侵攻の目的は次元統合じゃない? てことはARC-Vじゃないの? 何やってんだ赤馬零王、どうなってんだアカデミア。
……この世界、なんなの?
変な方向に舵を切りました。ちなみに何も考えてないです。
ガガガシリーズの可愛さにやられている毎日です。
ガガガ学園でガガガガールのファンボーイやってるモブの日常みたいなお話ないですか? 先輩後輩のわちゃわちゃを横で眺めることはできませんか? 誰か書きませんか? 前書き後書きがアニメの感想欄になってませんか?
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