思いついたのが悪い
風都、鳴海探偵事務所。
ここにはいつも、依頼が舞い込んでくる。
「翔太郎、今日は平和だね?」
「あぁ、嫌なくらいに平和だ」
普段なら「仮面ライダー」として、「ガイアメモリ」による犯罪を解決している__はずなのに。
「ねー!暇ー!翔ちゃん、ちょっと仕事無さすぎない!?」
「それは嬉しい悲鳴、というやつだね」
「コーヒー飲んで落ち着こうや」
「フィリップ君!ほらほら」
「亜希子ちゃん、強引だね」
「コーヒー冷めちゃうでしょ」
ソファに無理やり座らせ、コーヒーを勧める。
「翔太郎……ん、何をしているんだ」
「竜くん!」
「おう照井、なんか事件とかないか?」
「……暇そうだな。よし、とある都市伝説を調べにいくぞ」
「都市伝説ぅ?」
__博麗神社__
「本当にあるのかよ?」
「照井にしては珍しいね、冗談を言うのは」
「本当にあるんだ、ここで「神隠し」のような事件が発生していてね」
「ホーン……っ!?」
「うわっ!」
「っ!左!フィリップ!……いない、まさか」
「神隠しは、実在した……?」
__博麗神社?__
「ってて__ん?おい起きろフィリップ!」
「うっ……はっ!?」
目を覚ました2人が顔を上げると、困った顔の巫女と、魔女みたいな服装の少女がいた。
「2人も幻想入りって……」
「お、驚いたぜ」
「俺たちも驚いてんだが……ここ、どこなんだ?」
「はぁ。__ここは幻想郷、忘れ去られたものが流れ着く場所よ」
「ちなみにここは「博麗神社」。霊夢の家だぜ」
「結界を保護する場所ね。……あ、素敵な賽銭箱はあちらよ」
「ふむ、興味深い。「幻想郷」、聞いたことがない場所だね」
「あー、お二人さん、俺たちはどうすりゃいい?」
頭をかきながら、ゆっくり立ち上がって尋ねる。
「んー、人里に行けばいいんじゃないかしら」
「人里?」
「翔太郎、人里へのマップを検索した。僕が道案内するよ」
「そりゃ助かる」
2人が神社の階段を下ると、2人の専用バイク「ハードボイルダー」が停められてあった。
「ちょうどいい、これで行こう」
「あぁ。んじゃ、道案内頼むぜ、相棒!」
__人里__
「とまれ!」
「へいへい、止まりましたよ」
「顔を見せろ!」
2人がバイクから降り、ヘルメットを外すと、門番の2人は納得した表情で
「行ってよし」
そう言った。
__寺子屋__
「霊夢の紹介だね、「ばいく」はそこに停めなさい」
「ああ、助かる」
この人_「上白沢 慧音」と言うらしい_のツテで、人里内で探偵業をできるようになった。
家も手に入ったし、手続きその他は慧音さんがやってくれた。
「さて__検索を始めよう」
フィリップが「地球の本棚」を開く。
「翔太郎、検索するワードは?」
「まず、『幻想郷』」
本棚が絞られていく。
「次は『博麗の巫女』」
「『妖怪』、『神隠し』」
「__ビンゴだ」
「おっ?」
「『八雲 紫』、スキマ妖怪?と言う種族らしい」
「そいつがなんかしてたのか」
「そうだね、僕たちをこの世界へ招き入れたのも彼女らしい」
「へぇ、一回会ってみたいな__」
「呼んだかしら♡」
「うぉお!?」
「……ほう、君が紫さん、だね?」
「名前で呼んでくれるなんて、嬉しい♡」
「お姉さん、急に来ないでもらえないか?」
「まぁ、お姉さんだなんて♡嬉しい!ハードボイルドね♪」
気づかなかった。まるで、後ろから急に現れて話しかけたようだ。
「お姉さんはどこから現れたんだい?」
「ふふ、『スキマ』で来たのよ」
「……妖怪って、すげー」
風都が平和な理由?
察しろ()