残響と青春と楽団の協奏   作:イズモ様 カワ(・∀・)イイ!!

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リアルがごたついていて。。あとは察して 

あと少ないです


チン黙の艦隊 ビナー

先生視点

 

青い残響、様々な場所でこの名を聞いて、その場ごとに様々な評価をキヴォトスで聞いてきた”キチガイ” ”壊れてしまった天才” ”カッコいいアウトロー”彼女を”団長”と呼び従うする子達までけれど……それでも私は先生として彼女の犯してしまった罪を償うことを手伝ってあげたい、そして何よりあの初めて会った時の行動がニセモノとは思えない

 

 

初めて会った時はいつか?確かアビドスでホシノを助けた後に砂漠に居た機械の――ヘビ?のビナーくんが襲ってきたときでね

 

 

いや、嘘なんかじゃないよ!当番が終わったらマキに聞いてみて、知ってるから。と言うかホラそこにビナーくん像あるでしょTORMENTのやつ頑張って取ったんだよ!!

 

 

え、結局何があったのか?ちょっと危なかったとき助けてくれてね………………

 

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

 

砂嵐を裂くような轟音が響いた。

 

「シロコ、避けけて!」

先生の叫びに振り返ると同時、視界の端に赤い光――ビナーのミサイルが迫っていた。

 

「……っ!」

心臓が跳ねる、脚が動かない

 

「さてと、じゃあ……取り掛かろう」

爆風が背中をなでる。耳をつんざく破裂音と共に、熱風が頬を焼いた。誰かが助けてくれなければ、今ごろ身体ごと吹き飛ばされていただろう。

 

シロコは膝をつき、荒い呼吸を整えている

 

「ん……危なかった……」

シロコの掌には冷や汗がにじんでいた。

 

そして助けた本人はいつもの楽しそうな微笑の表情を崩さずに魑魅魍魎の仲間たちと共に巨大な屑鉄鯨に刃向ける

 

シロコは助けに入った彼女をただ見つめていた。救われたという事実を否定できない。けれど、その救いの手がどれほど危ういものかも、本能が理解していた。

 

――そして、背後から別の気配。

 

「駒はそろってる。俺が糸を引けば、進むしかないんだ」

 

低く重い声。ゼホンである。彼の頭部は多角形の鉄塊のように変形し、赤い目がいくつもぎらつく。彼が手をかざすと、地面から立ち上がる影があった。人形だ。元は人だったであろう死体が、無数の糸に操られて立ち上がり、無感情に前へと進む。

 

「人……?」

 

私は吐き気を覚えながらも、その効率に戦慄する。ミサイルの標的を逸らし、肉盾となるように動かされた人形たち。轟音と炎の中で、ゼホンはただ淡々と糸を操る。

 

「怖がることないさ。彼らはもう人間じゃない。ただの人形だ」

 

そう言い放つ声には、諦めと皮肉が入り混じっていた。彼の人形たちが盾となり、ビナーの攻撃を受け止める。その隙を縫って、漆黒の影が前に出る。

 

「制御権を奪う……あんな巨体でもできる物かしら」

 

エレナだ。白い肌に黒ずんだ半身、吸血鬼の牙が光る。彼女の手から滲み出す血が糸となって広がり、まるで生き物のようにビナーの装甲に絡みついた。赤い血脈が巨大な機械を蝕んでいく光景に、私の背筋は凍り付いた。

 

「エレナ、」

 

アルガリアが声を飛ばす。同時に鎌を振り抜き、飛来するミサイルを次々と切り裂いていく。その動きはまるで舞うように軽やかだ。振動の残響が砂を巻き上げ、私たちを守る壁となる。

 

そしてエレナは退かない。血の糸を伸ばし、ビナーの外殻を食い破るように侵入させる。彼女の瞳は爛々と輝き、狂気と歓喜の狭間で揺れていた。

 

「見つけた……巨体を流れるこの力の心臓……」

 

ビナーが唸り声のような電子音を上げた。装甲が軋み、動きが鈍る。制御権に侵食が始まっている。ゼホンの人形たちは次々と破壊され、肉片と鉄屑と化して散っていく。それでも彼は一歩も退かず、淡々と次の糸を操っていた。

 

「人形が減っても関係ない。俺はただ、糸を操るだけだからな」

 

アルガリアの鎌が最後の弾頭を斬り裂く。爆炎の中、彼女は笑みを絶やさず、指揮者のように腕を広げた。

 

「さぁ、エレナ。フィナーレだ」

 

血の糸がビナーの核心に到達する。赤い輝きが閃光となり、巨体が一瞬震えた。耳をつんざく轟音が響き、そして――

 

ビナーの動きが止まった。砂嵐の中、巨大な機械の目が赤から黒へと沈んでいく。

 

「……ふふ。ビナーのパスいただき」

 

エレナが囁いた。その声には陶酔が滲んでいた。彼女の血がビナーの制御を縛りつけ、完全に支配したのだ。

 

私はただ、息を呑んでその光景を見守っていた。ゼホンの人形の残骸が転がり、エレナの血の糸が巨体を締め付け、アルガリアが笑いながらその全てを指揮している。――狂気としか思えない光景。だが確かに、あの時の彼女たちは私を、シロコを、そして仲間たちを救ったのだ。

 

「先生、今の……味方なの?」

 

セリカが震える声で問う。

 

答えは「だって、そうでしょ? あの子たちがいなかったら、私たち今ごろ跡形もなく吹っ飛んでたんだよ。

敵なら、助ける必要なんてないじゃん。だから――味方じゃない?」

 

セリカは反論しかけたが、ホシノは気楽な調子で続ける。

「ほらほら、真面目に考えすぎても仕方ないって~。

今は助かったっていう事実だけで十分じゃない? 後のことはその時考えればいいんだよ」

 

その言葉は軽く聞こえるのに、不思議と胸の奥に真っ直ぐ届いた。

迷いを切り裂くような、けれど優しい断言。

 

「……そうだね」

 

鎌を肩に担いだ姿はどう見ても「敵」そのものだったが、その微笑みは意外なほど柔らかかった。

 

「……久しぶり、ホシノ」

 

耳を疑った。アルガリアの口から出たのは、確かにホシノの名前だった。

 

「うへ〜、会いたくなは無かったかな、アルガリア?」

ホシノは目を丸くして、それからのんびり笑う。

「こんな、びっくりショーなんてやりだして、どうしたの」

 

「ふふ、まさかこんな所で会えるなんて思ってなかったよ。

あの頃から君は随分変わって、ゆるゆるだね」

 

「いやいや、ここに来ておじさんに会わないのは”避けないと“まずないとおもうよ。

それに、むしろ変わったのはアルガリアの方でしょ?なんかすごい立派な“団長さん”やってるみたいじゃん」

 

アルガリアは肩をすくめて笑い、鎌を軽く回した。

「ははは、立派かどうかはわからないけど……まぁ、好き勝手やってるのは昔からだよ」

 

二人のやり取りに、セリカが目を見開く。

「ほ、ホシノ先輩!?知り合いなんですか!?」

 

「うん、ちょっとね。昔、同じバイトで顔合わせたことがあるんだ~。“ね”アルガリア、」

 

「ははは、そうだったかな?」

アルガリアは笑みを深め、小馬鹿にホシノを見つめた。

 

――この距離感は、決して今出会ったばかりのそれではなかった。

二人の間には確かに「過去」が存在している。

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