ホロライブラバーズ『Undertaleを愛する者』獲得ルート   作:ヘビーなしっぽ

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今日一日中ずっと小説投稿してたので初投稿です。



おぉ…生きてる…生きてるよぉ…(半泣き)

 

<再び目を開けた時には、真っ白な見慣れない天井があった。

 

>………病院?

 

<小さく声を上げてから、首を動かして辺りを確認する。

<部屋の隅のバクが立てかけられていた。

<右腕のあたりに重みを感じてそっちに視点を転じれば、潤羽が寝ていた。

<ベッドの横に置いてある机を見ると、そこには皮の剥かれたリンゴが皿の上で鎮座していた。

<どうやら俺が寝ている間ずっとここにいたようだ。目の下にかなり濃い隈が見える。

 

>……あー、潤羽。起きれるか?

 

<右腕を軽く動かしながら潤羽に聞くと、潤羽は、ううん…と唸りながら体を起こした。

 

>おはようさん。

「…おはようなので………す……」

 

<潤羽は言葉の途中で固まってしまった。

<…まあ無理もない…のか?

<どうしようか悩みながら右の人差し指で頬を掻いていると、ガラ空きの胴体に潤羽が突っ込んできた。

 

>っぐ?!

 

<突然の事に驚き、思わず間抜けな声が出てしまった。

<潤羽を引き剥がそうとするが、物凄い力で掴まれている為今の俺の力ではどうにも潤羽のパワーには敵わなかった。

 

「…生きてる。生きてるのです…!」

 

<…心配をかけさせてしまったようだ。

<肩が小刻みに震えている。

<どうしたもんかと頭をガシガシと掻いてから、俺は潤羽の頭に触れた。

<そのままなるべく優しい手つきで潤羽の頭に手を添える。

 

>あ、あー、その…なんだ。この通りピンピンしてるから大丈夫だz「そんなわけないでしょ?!」…ですよね…。

 

<潤羽は、ガバッと頭を上げると、俺に物凄い剣幕で語り始めた。目の淵にはうっすらと涙が溜まっている。

 

「サンズ君の体! 発見当初は泡吹いて痙攣してたらしいですよ?! それに左手消失! 体の8割が腐敗してたとも聞きました!」

>は、8割…。

 

<改めて聞くと我ながら壮絶だな…。究極再生様様だ…。

 

「それなのに無事だなんてよく言えましたね?!」

 

<潤羽は自分の事のように俺を叱りつけた。

<こんな風に怒られた事が無い俺は、感じたことのない感覚を覚えながら潤羽に言葉を返す。

 

>…あー。うん。悪かった。

 

<頭に添えていた手を動かして頭を撫でる。

 

>…まあ俺がやりたかった事もできたからな。心配しないでくれ。

 

<そう言うと潤羽はハッと俺の目を見つめてきた。

 

「そういえばサンズ君幽世まで何しに行ってたのです?」

>ああ、百鬼が学校来てない日があったろ?そんとき帰り際に変なやつと一緒に歩いてる百鬼を見つけてな。なんか嫌な予感を感じたから百鬼をちょ〜っと追跡してみたら幽世の中心街から25kmくらい離れた廃倉庫にいてな。そこで百鬼を操ってた魔王軍のベルゼブブ

 

とちょっと殺り合っただけだ。

<言うと、潤羽は頭痛でもするのか頭を抑えた。

 

「医者の方から聞いたサンズ君の体の事からなんとなく想像ついてましたけど…やっぱりベルゼブブでしたか…」

 

<潤羽は渋い顔で頭を抑えつけている。

 

>分かってたんだな?

 

<俺が言うと、潤羽は眉を顰めながら言った。

 

「…まあ。ベルゼブブの特徴は、一度腐敗の能力を発動させたら相手の体は一欠片も残らない腐敗性なのです。だから予想は容易いのです」

 

<潤羽は言うと、右の人差し指で俺の額をグリグリしながら言った。

 

「ベルゼブブと。いいえ、魔王軍と一人で戦うなんて命知らずどころの話ではありません!今後は無いようにしてください!」

>…確約はできないけどな。

 

<そう言って潤羽の頭から手を離…そうとしたら手を掴み返された。

 

>…まだ何か?

 

<そう聞くと、

 

「…………もうちょっと撫でててください」

 

<プイッと顔を背けながら言った。

 

>分かったよ。

 

<そう言って潤羽の頭に再び手をやって頭を撫でる。

<……どれくらいそうしていただろうか。

<何かが落下して、カランという音がするまでそうしていた気がする。

<二人揃って音源を見てみると、看護婦らしき女性がドアのところで固まっていた。

<……やべ、ナースコールすんの忘れてた…。

<女性はカタカタと体を震わせると、物凄い勢いで廊下へ駆け出し、

 

「先生ーーーー!!!!!!! サンズさんが! サンズさんが目覚めましたあああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

<そう絶叫を上げた。

<離れていた俺達もうるさいと思うくらいの絶叫だった。

 

 

 

<……それからどれくらい経ったか。

<医師による検査やら何やらでかなり経った気がする。起きた時間を知らないからどれだけ経ったか分からない。

<やっと部屋に戻れた時には外はもうオレンジ色に染まっていた。

 

「散々でしたね…」

 

<潤羽は、俺が起きたばかりでうまく歩けなかったので、ずっと補助をしてくれていた。感謝しかないな…。

<っていうか普通にまだ体腐ってた。3割くらい。なんで動けてんだ…?俺…。

 

>すまんな、大変だったろ。

「いえ、そんな事ないのです。ところで…」

 

<潤羽が途中で言い淀む。

 

>? どうした?

 

<俺が聞くと、潤羽は言った。

 

「サンズ君軽すぎません?私もビックリですよ」

 

<……え? そんな事???

 

>そうか?ちゃんと食ってはいるんだがな…。

 

<支えて貰っていたからか? そんな事を心配されても…。

 

「あ、そうそう。看護師さんから聞いた話だと、百鬼さんもうそろそろ目を覚ますかもしれないそうです」

>マジか?! よかった…。

 

<安堵して思わず力が抜ける。と同時に内臓が少し痛んだ。やっぱり腐敗がまだ残っているようだ。

 

「百鬼さんも大変だったらしいですよ。体っていうよりも精神的な疲れが大きかったらしくて、サンズ君よりも目覚めが遅くなるそうです」

<なるほどな。

 

>潤羽もありがとな。疲れてるだろ。

「いえ…私は…」

 

<はぐらかそうとしているが、目の下の濃い隈を隠しきれていない。

 

>今日は帰ってくれ。寝てないんだろ?

 

<そう言うと、潤羽は肩を揺らし、目を逸らした。

 

>だから今日は帰ってくれ。また明日来てくれると…あー、その…なんだ。嬉しい。

 

<言うと、潤羽は顔をパアッと明るくし、床に置いていた鞄を拾い上げてドアの所まで移動した。

 

「…じゃあサンズ君。また明日」

>おう、また明日。

 

<ちょっと不服そうな顔をしながら潤羽はドアを開けて部屋を出て行った。

<そして、俺は思考を巡らせる。

<俺と百鬼をここまで運んだのは誰なのだろう。と。

<バクが人を二人抱えて走る事自体は容易いが、俺が腐敗し切る前に移動できただろうか?

<いくらバクでもそれは無理だ。

<となると、医療関係者がたまたま通りすがりでもしたのだろうか?

<可能性はないかもしれないが、バクのと同じく時間的に無理だ。

<そうなるとバクでも医療関係者でもない完全な第三者の介入があったのだろう。

 

>……バク。起きてるか?

 

<部屋の隅に置いてあるバクに問いかける。

 

「あァ、起きてるよ。ずっと黙ってんの暇だったんだぜ?」

 

<バクはいつもと違って笑いもせずに淡々と言った。

 

>あの後…何があったんだ?

 

<問うと、バクは言った。

 

「……。オレにもよく分からねえ。分からねえが、気づいたらどこからかは知らねェが全

身真っ黒で触手の生えたガイコツが現れやがった」

 

<触手の生えた真っ黒のガイコツ……?

<ここまで聞くにはさっぱり意味がわからない。

 

「そいつがお前らに近寄ってきたんだよ。オレは、ソイツがお前らをどっかに連れ去ろうとしてんじゃねェかと思って戦ったんだ。…まあ惨敗したんだがな。見ろよ」

 

<バクを見てみると、ファスナーの横にザックリと深い傷が入っていた。

 

「負けちまってどうしようもない時に…。オレとお前らを連れてソイツは中心街を少し離れたところに移動したんだ。瞬間移動ってやつか? 本当に一瞬だった」

>な……るほど?

「さっぱり分かんねェよな…」

 

<バクも何が起こったのか分かっていなかったようだ。

<その後、通りかかった人に発見され、病院に運び込まれたらしい。

 

>それでバク。その黒いガイコツは…強かったんだろ?

 

<問いかけると、バクは苦い思い出を思い出すように口を歪ませると言った。

 

「ああ、認めたくはねェがオレなんかよりも圧倒的にな」

>そうか。それで、バクは黒いガイコツをどう思う?

「……敵…じゃねえんだろうな。敵ならお前らあそこで殺されてたぜ」

>…そうか。

 

<そこまで言うと、バクは黙り込んでしまった。バクなりに落ち込んでいるのだろう。

<潤羽が剥いてくれたリンゴを一つ掴んで口に運ぶ。

<時間さえ経っていたが、リンゴは美味しいままだった。

 

<……朝だ。いつもの癖で早く起きすぎた…。

<昨日あの後知ったのだが、俺は大体2〜3日くらい昏睡してたらしい。

<そんな事を思いながらボーッとしていると、突然ドアが開いた。

 

「ウェーンヒッヒッ、ウェンヒッヒ。怪我したと聞いて来てみれば。元気そうですねェ、随分」

 

<ジェビルだった。部屋に入るなり笑いながら言った。

 

>なんですか、ジェビル。弟子の無様を笑いにでも?

「呼びなさいヨ。師匠と」

>はいはい、師匠。

「マッタク…。まあいいです。別に。それで?どうなんです?怪我は」

 

<ジェビルはベッドの横に置いてある椅子の横まで移動し、ぴょんとジャンプして椅子に飛び乗りながら言った。彼の身長では、よじ登るかジャンプしないと椅子に座れないのだ。

 

>全然大丈夫ですよ。むしろ快調です。…医者の話ではまだ体の3割は腐ってるらしいですけど。

「そうですか。でも、相変わらず回復が早いねェ」

 

<ジェビルがやれやれと呆れたように言う。

<それを見ながら、俺は言う。

 

>…師匠。

「何か?」

>ベルゼブブの一件を通して分かった。俺は…師匠からしたらまだまだなんですね。

「ええ、未熟者にもあります。程が」

 

<ジェビルはマントを口元に当て、口を隠しながらヒッヒッヒッといやらしく笑いながら言う。

 

>……これからの特訓。もっとハードにしてくれるか?

「分かってますぞよ。言われずとも」

 

<ジェビルはニヤっと悪い笑みを浮かべながら言った。

 

「ああ、そうそう。サンズ君。キミと一緒にいた鬼人のコ…もうじき目が覚めるそうですよ。医師の見立てでは後数時間程だとか」

>本当ですか?

 

<少し、驚きだった。鬼人だからか? 俺には及ばないだろうが回復が早いな…。

 

「ええ、こんな事で吐きますか。ウソなんて」

 

<そこまで言うと、ジェビルはマントに手を突っ込むと、マントのどこに隠してあったのかしらないが、メロンを取り出した。

 

>それは?

「鬼人のコにですよ。アナタが剥いてあげなさい」

 

<そう言いながらジェビルは俺にメロンを手渡してきた。

 

「ワタシの友人が取り寄せて送ってきたんですが、ワタシは果物あんまり食べませんからネ」

 

<俺は棚の上にメロンを置きながら言う。

>そうですか。喜んでくれるといいですね。

 

「ええ。………ア、そうそう。サンズ君」

 

<ジェビルが何かを思い出した風に声を上げた。

 

「特訓をハードにするので、見直しますよ。食生活なども。よって、今日からワタシはアナタの家にお邪魔します」

>………は?

 

<まさかの予想外だった。

 

「?何をそんなに呆けて……。ああ、もしかして気にしているのは自慰ですk」

>言わせねえよ?!?!

 

<とんでもない事を口走ろうとするジェビルを大声で制する。

 

「なんですか。死活問題でしょう?アナタからしたら」

>馬鹿かっ?!一ヶ月に一回するかしないかだぞ?!

「アレ、そうなんですか?ワタシの見立てではもっt…」

>だから言わせねえっての!

 

<…久し振りにこんなでかい声出した…。

<喉にそれなりの負担がかかったのか、喉が痛くなり始めた。

 

「まあまあ。一環じゃないですか。冗談の」

>アンタの言う事は冗談じゃないんですよ…。

 

<一気に疲れた…。これならもう一眠りくらいできそうだ。

 

>家の鍵は渡しとくんで勝手に入ってください。

「オヤッ、イイのかい?」

>…駄目って言ってもどうせ来るでしょう?

「ヒヒヒ…バレてましたか」

<バレバレだよ師匠…。

 

<心の中で言うに留めておいた。

<重力操作で、バクを手元に持ってくると、中身を漁り、家の鍵を取り出し、ジェビルの手に鍵を落とす。

<ジェビルはそれを受け取るや否や口を開いた。

 

「それじゃ、ワタシはそろそろ行きますネ。ああ、忙しい。荷物の整理。しなくちゃね」

 

<ジェビルはカラカラと快活に笑いながら椅子から飛び降り、スキップでもするよう軽やかさで部屋を出ていった。

<…はあ、妙に疲れた…。

<さっきも言ったが、もう一眠りくらいならできそうだ。

<寝ることにした。

 

…あ? ジェビルと同棲確定?

ウッソだろお前wwww。

何笑ってんだ殺すぞ。

はあ…サンズ君が生きてることが確認できたら疲れたので今日は終わります…。ありがとうございました。

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