ドラゴンボール -アフターアース-   作:モンスターどんぐり

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第十三話です!

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毎日投稿したいんですが、忙しい!!


奇襲

 

 

 

「質問の意味がわからないか?地球人かと聞いている。」

 

-----コイツが『カルゴ』ってヤツか。いや…確かデンデの弟と聞いていたが妙に歳を食ってるように見える…。

 

「一応地球人ではあるが、それよりも自分から先に名乗るのが礼儀なのは地球だけか?」

「知ってどうする?そんな事はどうでもいい。それよりも貴様ドラゴンボールを知っているのか?と言うよりも、分かった上で集めているのか?そのカバンの中にある物がどれ程の価値の物か。」

 

17号は何故ドラゴンボールを所持している事がバレているか分からなかった。見られていた可能性は極めて低い。

では何故か?それはカルゴが『龍族』と呼ばれる希少種族故に、ドラゴンボールから発せられる微弱なエネルギーを感知出来る為である。もっとも、龍族としての資質はほとんど失ってしまっている故に大まかな場所までしか探知は出来ないが。

 

「あぁ、これの事か。高く売れるってのか?俺は綺麗な物が好きでただ集めていただけだ。何ならひとつ売ってやろうか?」

「フンッ!くだらん戯言を。今すぐそれを俺に全て渡せ。渡さんのなら力ずくで奪ってもいいんだぞ?小僧。」

 

17号は戦力を計る事が出来ない為、警戒心は解かない。対してカルゴは、自分自身の力に慢心し絶対的な自信を持っている。

目の前の相手がただの一般人なら簡単に事は済むだろう、しかし相手は17号。彼もまた歴戦の猛者であり、戦闘経験において遥かに上回っている。

 

これ以上の会話は無駄だと言わんばかりにカルゴは17号に接近し、鳩尾に一撃入れた。

背中が膨らむ程の衝撃に、17号の口からは血の混じった唾液が吹き出る。

 

「初めましての挨拶にしては随分と丁寧な挨拶だな…。」

 

力の抜けそうな下半身を無理矢理に奮い立たせカルゴを煽るがただの強がりに過ぎない。ほとんど不意打ちであったが、想像以上の重い一撃に「これはマズイな。」と、相手があながちハッタリを抜かしている訳では無いと悟った。髪を括る振りをしてさりげなく汗を拭うが、焦りが出始めている証拠に他ならない。

 

「ほぅ…。不意打ちだったにも関わらず普通に立っていられるとはな。貴様もよっぽどの達人のようだ。」

 

-----17号!!急に凄まじい気が現れたと思い、下界を覗いたら…お前は何をやっている!!ソイツがカルゴだ!!今すぐ逃げろ!!お前の敵う相手ではない!!

-----やっぱりコイツか。だが、何もせずに逃げるなんてカッコ悪いじゃないか。多少の抵抗はさせてもらうぞ。

 

 

 

焦るピッコロの忠告を無視し、カバンを肩から外して、上着を脱いで投げ捨てた。そしてカバンを目一杯の力で遠投し、目にも止まらぬ速さであっという間に消えて行った。

カルゴは17号の無駄な抵抗を受け入れる為にゆっくりと、そしてドッシリとした構えを取る。

 

「カバンを投げ捨てる事が名案だとでも思ったのか?小僧。俺は大まかにだが探知が出来るのだ。無駄な事を。」

 

お互いの距離はおよそ2メートル。17号は軽く跳躍しカルゴの頭目掛けて蹴りを仕掛ける。

寸前で仰け反り回避、目の前を音速を超えた脚が通過したが、すぐにもう一方の足の踵が頬に突き刺さる。

 

廃墟と化したこの町の古びた建物を幾つも破壊しながら吹き飛ぶ。受け身を取ろうにも、頬に喰らった衝撃により脳が揺れた事で上手く力が入らず、最後は巨大な廃ビルがブレーキとなった。

17号は、カルゴが吹き飛んで行くのを上空から追跡し廃ビルに向けて大量の気弾を放つ。

 

 

「これでお陀仏とは思わないが、このまま撃ち続けさせてもらうぞ。」

 

無限エネルギーの17号の気弾は、全てフルパワーで撃ち込まれる。

凄まじい気弾の雨は砂埃を大量に巻き上げ、町を丸ごと飲み込む程の巨大なクレーターを作った。

 

-----17号!!危険だ!お前には分からないと思うが、ヤツの気はほとんど減っていない!!もう後1時間程で18号達が出て来る!!急いでその場から離れろ!!

 

「…仕方ない。これだけ撃ったんだ、多少の足止めにはなっただろう。じゃあ俺は逃げさせてもらうぞ。」

 

17号はオーラを纏い向きを変え、すぐにこの場を離れようとゼロ距離での音速加速を開始した直後。この間1秒にも満たない時間。

 

すでに足を掴まれていた。

 

「なん…だとッ!?」

 

カルゴは掴んだ足をグイィッと引き込み、すぐに目の前の獲物の息の根を止めようと首目掛けて手刀を放つ。

ダメージを最小限にするべく咄嗟に顔の前で腕を交差させて防御姿勢を取った。

 

オーラを纏ったカルゴの手刀は抜群の切れ味の刃となり、いとも容易く17号の両腕を切断した。

 

「ぐあぁぁぁ…!!!?」

 

「おっとすまない、勢い余ってついつい…。どうだ?痛いか?本当は首を狙っていたんだが、苦しめてしまってすまないな。再生出来ないんだろう?かわいそうに。」

 

人造人間とは言え当然痛みも有る。サイヤ人のように痛みに強く屈強な戦士ではない。人間ベースであるが故に強く痛みを感じる。普通の人間より多少の耐性はあるが、激痛に変わりない。

 

激痛に顔を歪め、多量の出血により視界がボヤけ、体全体の力が完全に抜け切る。

意識を完全に手放すまいと必死に奮い立たそうとするが、脳に送る血液が明らかに足りていない為本人の意思に反して完全に沈黙。地上から数十メートルの高さを顔面から自由落下し、地面を小さくバウンドした。

 

「俺は少々強くなり過ぎてしまったようだ。だが、歳には勝てんな…。大した事はしていないのに、意外に消耗してしまう。」

 

17号にトドメを刺すべく、ゆっくりと地上に降り立ち、17号の胸ぐらを掴んで持ち上げた。

力なくだらんと意識を失っているのが分かる17号の胸に手を当て、気功波を撃ち込む。

巨大なエネルギーの塊が17号の胸から下を抉り取り、両腕の無い17号の上半身をまるでゴミでも捨てるかのように放り投げた。

 

-----なっ!?17号…!!

 

「呆気ない。ソンゴクウのような強者が居れば簡単には済まなかっただろうが、今の俺に脅威となる者は居ないな。」

 

カルゴは、17号が投げ捨てたカバンの方向から感じるドラゴンボールの微弱なエネルギーを頼りに舞空術で回収に向かう。

 

「チッ。随分と遠くに飛ばしやがって。…この辺りから感じてはいるが。」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「ダンデッ!!ヤツらはまだか!後どのくらいで出て来るんだ!!」

「も、もうしばらくしたら出てくる筈です…!」

 

下界の様子が把握し切れていないダンデにも、ピッコロの動揺は伝わっている。

ロータス達が戻って来るまで残りわずかな時間となっていた。

 




デンデです!

まさか外界でそんな事になっていたとは…
17号さん…
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