ドラゴンボール -アフターアース-   作:モンスターどんぐり

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第十六話です!

閲覧ありがとうございます!
スピード仕上げではちゃめちゃですが、ご愛嬌という事で…


接触

 

 

 

 

 

 

「くだらん抵抗をしおって…。無駄に体力を消耗してしまったじゃないか…。」

 

 

東の都の上空で何もなくなった街を見下ろしながらカルゴは呟いた。

 

 

 

 

 

 

「何だ…?カルゴの気がさっきからどんどんと減っていっている。あれだけ巨大な気だったにも関わらずこの消耗は何か変だ…。」

 

カルゴの暴走を神殿から様子を伺いつつもロータスに稽古を付けていたピッコロは、カルゴの異変にいち早く気がつく。

 

 

-----ピッコロさんは今集中してないぞ!今ならアゴに一発お見舞いしてやれる!

 

ロータスはピッコロにバレないようにニヤリと笑い、素早く跳躍してガラ空きのアゴに狙いを定める。しかし当然通用する訳もなく、片手で簡単に受け止められ、素早く身を反転させたピッコロから脇腹に重い蹴りをモロに食らう。

 

 

「…まぁ悪くは無いが不意打ちにしてはまだまだだ。気配が完璧に消されていない。そんなに殺気を溢れさせていては、一生かかってもこの俺に一撃をお見舞いする事など出来ん。」

 

大きく咳き込み、必死に呼吸を整えるロータスの瞳はまだ目の前の獲物を諦めていない。四つん這いの格好だったロータスはクラウチングスタートのような姿勢に切り替えて勢いよく神殿の床を蹴り上げた。

弾丸のようなスピードでピッコロの鳩尾目掛けて強烈な頭突きが突き刺さる。

 

「グウゥッ…!!?」

 

不意打ちとは言え、見事な一撃にさすがのピッコロも一瞬息が止まり腹を押さえた。ロータスは間髪入れずに足を薙ぎ払うように蹴り、宙に舞ったピッコロの背中に渾身の拳を打ち込んだ。

爆発的な威力のパンチを浴びて体をはるか上空に打ち上げられたピッコロは、ここでようやく苦悶の表情へと変わる。

 

舌打ちしながら上空で急停止しクルリと体を反転させ、ロータスの方を向くが彼は既に次の攻撃モーションに移行している。

 

 

片手に気を密集させ、掌を目標に向けて狙いを定める。

 

 

「ふははは!!見事だロータス!!やはり18号との訓練は正解だったようだな!さぁ、お前の渾身の一撃を見せてみろ!!」

 

予想外にダメージを食らわされ苛つきを覚えたピッコロだったが、同時にここまで成長したロータスに嬉しくもあった。

空中で構えを取り、受ける姿勢のピッコロ。

気を掌に集中させ、この一撃で決める決意のロータス。

 

 

 

「パワーブリッツ!!!」

 

 

ロータスの掌から放たれた巨大な気弾は、けたたましい爆音と共にピッコロ目掛けて一直線に向かう。

かわすつもりも弾くつもりもなく全身で受け、着弾と同時に凄まじい閃光を放ち、爆風が神殿のヤシの木を大きく揺らす。

 

確かな手応えはあったがピッコロの気に大きな変化は見られ無い。

煙が晴れて行き、ピッコロの姿を目で確認したロータスは大きくため息を吐き落胆した。

 

「凄まじいエネルギーだ。やるじゃないかロータス。想像以上の成長だ。」

「凄いですよロータス!この短期間でこの成長は並大抵の者には出来ません!」

 

一部始終を見ていたダンデもロータスを褒めちぎるが、自信のあった渾身のパワーブリッツを浴びていてもピンピンとしているピッコロを見て当然気は晴れない。

 

「18号さんから教えてもらった技なんだ…。自信もあったし、油断もしてない…。これじゃあ皆の足を引っ張るだけだ…ピッコロさんどうやったら強くなれますか?」

「そう落ち込む事じゃない。その歳にしてそのパワーは素晴らしい才能を秘めている。後は経験と、気を大きくして行く事が強さへの近道だ。気の大きさとは、言わば容量のようなモノ。その容量を増やして行く事で気が増幅する。そしてお前にはサイヤ人としての血と素質がある。すぐにでも俺を追い抜く日が来るだろう。」

 

ロータスはこの年齢にして自身の弱さをよくわかっている。その為に18号や、ピッコロとの差がもどかしく歯痒い。だんだんと力を身に付けて来た事で余計にそれ感じていた。

しかしそれと同時に戦いへの意欲、強さへのこだわり、そして好敵手への高揚感、サイヤ人としての本能が次第に表面に出始めて来たのもこの頃である。

 

「さぁロータス。特訓はまだ終わってはいない。続きを始めるぞ。」

 

ピッコロの一声に「はいっ!」と大きく返事をし、再び二人は拳を交えた。

 

 

 

 

 

その頃、18号は順調にドラゴンボールの回収を続け、二つ目を入手し残り一つとなった所でレーダーを確認する。

四つのドラゴンボールの塊が最後の一つを目指して移動しているのが分かり、当然それがカルゴであるのは疑う余地も無い。

 

 

 

「さて、どうしようかね。このままだと衝突は免れないし、かと言ってこのまま神殿に帰ってもピッコロとロータスじゃあ少し不安だね。どうせなら少し顔を拝んでやるとしようか。」

 

 

正面衝突を決めた18号はレーダーを再びポケットへしまい、最後のドラゴンボールの回収へと飛び立った。

 

 

 

一方カルゴも18号の存在に気が付いてはいるが、生体エネルギーの反応が無い為に破壊した筈の17号の生存を疑い、多少の不安を抱えていた。

 

「ぬぅ…。先程のヤツは確かに抹殺した筈だが…。生体エネルギーの無いままあれほどの移動速度は何か引っ掛かる。まだ他に同じようなヤツがいるのか?だとすれば少々困ったモノだな…。」

 

カルゴはブイ・マリカの進行を懸念している。それもそのはずで、一度の戦闘活動での消耗が著しい為なるべく戦闘は回避したい。17号程の戦闘力を持つモノであれば尚更の事。

デンデらしき生体エネルギーが突如として現れた事も、近くに二人の達人と思われるエネルギーが居るのも感知済み。しかしデンデの抹殺はドラゴンボールの消滅を意味する事を当然知っている為に優先順位としては低い。

つまり、未確認のドラゴンボール探索者との衝突を選択する他無い。

 

「背に腹はかえられんか…。認めたくは無いがこちらも切羽詰まっているのは事実。ならば速攻でカタを付けるまで。」

 

最後の目的地に向けてお互いがスピードを緩める事無く接近し合う。

 

 

そして、この二人の激突は人類が忘れかけていた『滅亡への恐怖』を思い起こさす程凄まじい戦いとなる事をまだ知る由も無い。

 

 

 




ロータスです!

早く僕も一人前の戦士となって、ピッコロさんや18号さんに頼られる存在になります!!
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