タイトルって難しいですね。
-----ダメだ。それには賛同できない。
天空にそびえる神殿。
この惑星の神デンデが住まう場所にて、もう1人のナメック星人ピッコロが声を荒げる。
先ほどピッコロが拾って来た人間の赤ん坊をあやしながら、地球の神が突拍子も無い事を言う。
-----ドラゴンボールの力を使って、この子をサイヤ人にしましょう。
最初は何を言っているのか理解出来なかったピッコロだが、意味を理解すると倫理観から逸脱した内容の発言に断固として反発する。
とても神と呼ばれる者の発言には思えなかったからだ。
「自分が何を言っているのか分かっているのか?神であっても、悪戯に生命に干渉するものではない。それに、サイヤ人がどんな人種かお前も良く知っているだろう?孫悟空や、ベジータのように甘ったるいものじゃないぞ。」
「わかっています。ですが、倫理観の問題であるならば、僕達は遥か昔から死者を蘇らせたりしていたじゃありませんか。それも何億人もの人達を。」
しかし、それとこれではまるで話が違う。それに、人種を変える等という行為自体、神龍にも可能かどうかはわからない。
それもよりによってあの戦闘民族サイヤ人と来た。いくら馴染みのある種族とはいえ、気が短く粗暴、大食漢、闘いの事しか頭に無い、しまいには大猿に化けるというオプション付き。
ベジータのように改心すれば、強く頼もしい味方であるのは間違いないが、彼に至っては特例中の特例。
サイヤ人の王子という肩書きと、そのプライド、カカロットという最強の下級戦士との出会い。
話が通じる相手ならいいのだが…。などと思考を巡らせている合間に、辺りが突然暗くなった。
視線をずらすとそこには、7つの玉がまるで意志を持っているかのように共鳴し合い、鈍い光を放っているのがわかる。
瞬時にその光は天高く柱のように登り、龍の形を形成した。
『さぁ願いを…おっと、神様にピッコロ様、お久しぶりにございます。さぁ何なりと願いをお申し付け下さい。』
久しぶりの召喚に神龍もだいぶ気が緩んでいたようで、デンデとピッコロの姿を見て背筋を伸ばした。
-----お久しぶりです、神龍。早速ですが願いを言います。そこの赤「ちょっと待てッ!本当にやるのかデンデ」
「ええ、叶うかどうかわかりませんし、とりあえずやってみましょうよ。それにピッコロさんも最近運動不足でしょう?いい相手になるかもしれませんよ?」
何と浅はかな考えだ、300年以上も生きていてまだそんな思い付きで行動するような奴だったとは。いや、むしろ300年も生きているからこんな考えになったのか?と空いた口が塞がらないピッコロを尻目に、遮られた言葉の続きを話す。
-----そこの赤ん坊をサイヤ人にして下さい。出来る事なら孫悟空さんのような、穏やかなサイヤ人に。
『サイヤ人にする。という願いは可能ですが、その者の性格まで変えるというのは厳しい願いでしょう。』
ではそれでお願いします。簡単にそう言うと即座に願いは叶えられ、再び一年の眠りにつく為ドラゴンボールは散開して行った。
すると先程までぐっすりと眠っていた赤ん坊が、大きな声を上げて泣き出し、今までよりも大きな声だったのと、急に泣き出した事に驚いて2人は駆け寄った。
丁寧におくるみに包まれていた赤ん坊はジタバタと体を動かしたせいか、乱雑にはだけている。
ゆりかごを覗きこむと、先程まで痩せ細っていた赤ん坊の体は肉付きが良くなり、健康的な体へと変貌していた。そして、サイヤ人の代名詞とも言える特徴的な長い尾がゆりかごからはみ出す形で、ウネウネと動いている。
本当にサイヤ人を生み出してしまった。絶滅していたはずのサイヤ人が、また再びこの世に生まれてしまった。
「本当にやってしまったな、デンデ。今ならまだ…。」
それ以上は口に出せない。ピッコロの中にある神の断片が彼を止める。
「ピッコロさん、あなたの懸念は理解しています。僕もかつて仲間を失いました。確かにサイヤ人は脅威です、ですがそれは敵対関係にあれば。です。味方であればこんな頼もしい用心棒他にはいませんよ。」
グズリ、暴れるサイヤ人の赤ん坊をデンデは優しく拾い上げ、そっと腕の中に包み込む。
それでもまだ暴れようとする赤ん坊の額に優しく手を触れた。
触れた手からは光が放たれ、瞬く間に赤ん坊は寝息を立て始めた。
穏やかな表情をしてデンデは言う。
「確かに僕は非人道的な行いをしたかもしれませんね。この寝顔を見ていると、これから迫るかもしれない危機に立ち向かわせるなんて、自分を『人でなし』なんて思ったりもします。神のする事では無いと思います。…ですが、この地球に居る以上困難と隣り合わせなのはまた事実。何も出来ず、何も知らぬまま死んで行くよりかは多少マシだと思いませんか?」
故郷ナメック星で自身が体験した事を思い返すと、自分の無力さに怒りが込み上げてくる。
この星の神となった以上、この地球の人々を守るのが自身の役目だ。デンデの瞳からはその強い決意が伝わって来た。
「多少マシだと?それはお前にとっての価値観に過ぎん。孫や、ベジータのようになるとは限らんのだぞ!それこそこの地球にとっての脅威になり得る、そしてお前の言うように敵対関係になった場合どうするつもりだ!」
ピッコロは声を荒げたが、デンデの耳にはすでに届いていない。
まるで我が子を見るかのように、穏やかな目で赤ん坊を見ている。長い間神殿で2人きりだったせいもあってか、この短時間のうちにすでに情が湧いてしまっていたのだ。
「そういえば君には名前が無いね?僕が付けてあげるよ、そうだな…
-----君の名前は、『ロータス』
デンデです。
地球の皆さんこんにちは!
読み返してみると結構ひどいですね、僕!
本当は『種』を英語にして『seed』→シード→シド。
シドにしようと思っていたみたいなんですが、ドラゴンボールのキャラクターらしくない。という理由で辞めたみたいです。
それで何となく他に探していたら、『蓮根』が使われていないみたいで、『lotus root』→ロータスにしたみたいですよ!
ゆっくり投稿になると思うんで、気楽にお待ち下さい!
では!