今更ながら文章化するのが難しい…。
ネーミングセンスもないし…。ロータスて…。
-----そして、遡る事300年前。
ここは緑の星『ナメック星』
緑豊かなこの星の住人は特別な力を持っている。
あのドラゴンボールを生み出す力を。
-----おい、聞いたか?またあいつ妙な事してるらしいぜ?
-----また?いい加減やめてほしいぜ全く。気味が悪くて近寄りたくないな。
ナメック星人唯一の食物である、アジッサの苗を植えながら若者2人が噂話で語っているのは、最近村の外れで野球ボール程の丸い石と、変わった形の偶像を使って妙な呪文を唱えている、とあるナメック人の事だ。
彼の名前は『カルゴ』、地球の神であるデンデの実弟である。
初めて宇宙人と出会った時、わずか11歳という若さで殺されているがドラゴンボールの力で蘇っている。それから数十年という月日が流れ、今や立派な大人になっていた。
現最長老ムーリの後釜として大きな期待を寄せられていたが、兄のデンデと違い彼はお世辞にも優秀と呼べるものでない上に、こともあろうかナメック人最高権威である最長老の継承権を破棄してしまう。
確かに一般のナメック人からすれば彼も優秀な人物に変わりないが、それでも兄の力には足元にも及ばない。それどころか、周りの者に高圧的な態度を取り、蔑み、常に人々を見下すような物言い等で村の者からは嫌われ、孤立していた。
当然連む者はおらず、周りの者からは変わり者と呼ばれ、「あんな大人にはなるなよ」と冷やかしの対象にされる始末。
そしてその一方で彼には彼なりの理由もあった。
幼い頃から常に兄の比較対象とされ、自分自身もそんな兄に強い憧れと、羨ましさがあり、兄のようになりたい、兄を越えたい。と努力を惜しまなかった。
だが目前の壁は到底越えれるようなものでない上に、しまいには地球という星の神になると言うではないか。
もちろん心の底からそんな兄が誇らしかった。だが、それと同時に大きな劣等感も生まれた。
やがて劣等感は、嫉妬に変わり、嫉妬が憎しみに変わった彼はひとつの野望を目論む事になる。
-----許さない。あいつが居なければ絶対に俺が1番だったんだ。何が地球の神だ。
それからと言うもの、彼は一日中偶像と丸い石に何か妙な呪文を唱えている。
そう、ドラゴンボールの作成に着手したのだ。
ナメック星人の中でも『龍族』と呼ばれる種族だけが使える秘術、ドラゴンボールの創造。
秘術故に側から見れば石と、玩具で変な事をしている不審者。
それだけでなく最近の若い世代のナメック人はドラゴンボールを知らない。
そして、幸か不幸か彼は常に避けられた存在だった為に、村の住人は当初まさかドラゴンボールを作ろうとしているとは誰も予想していなかった。
しかし重要な事は全て兄のデンデに継承されている為、大まかな部分でしか知らないカルゴは、考えつく呪文を毎日のように唱え続ける事に長い年月をかけていた。
-----シマナンクオ テキテデ クヤハ ヨガガ!!
「あぁぁぁ!!…くそっ!!くそっ!!くそぉぉ!何故だ!何故上手く行かない!!」
一瞬だけだか、2つの神器は鈍い光を放つが、すぐに消える。
それでもまだ2つの神器に両手で紫色の光を浴びせ続けるが、それも無意味に終わった。
色々と試行錯誤し、色々な実験を行なってきたがどうやっても上手く行かない。
「後少しなのに、何故だ。何が足りないと言うんだ。クソったれのムーリめ、いい加減教えやがれ!!何年も時間を使わせやがって!!」
怒りに任せて目の前の岩を勢いよく殴るが、龍族でろくに鍛錬もしていないカルゴには岩を砕くどころか、拳から血が滲む始末。
しかし、ここでまさかの偶然の産物を生み出してしまう。
怒りが収まらないカルゴは、その血が滲んだ手で石を掴み投げようとした。偶然血の雫が石にかかった事で微かに石が光ったのだ。
そう、ドラゴンボールの創造には実は最後の隠し味があった。
まず神の象徴とする『龍』を作り魂を宿す、その魂の宿木になる『宿石』を用意する。
魂を『宿石』に移すには手順が必要なのだが、それを教えてもらっていないが故にカルゴはドラゴンボールを創造できないのだ。
『龍』に魂を宿すところまでは完成している。それ自体は治癒能力のある龍族には簡単な事。
しかし、ガラスケースの中に封印されている偶像、すなわち『龍』をどうすれば移せるのか、というところで行き詰まっている。
だが先程の偶然で新たな手掛かりを発見したカルゴは、ひとつの可能性が閃く。
「まさかな…。いや、あり得るぞ…。生贄、か?ふふ、ふはは…はぁーっはっはっはっはっ!!!見ていろ、兄よ!!」
そこからのカルゴの行動は早かった。まずは確実である事を実証する為に、自分の親指の先を軽く切り血をかけてみる。
するとやはり石は弱々しく微かに光を帯びたるが、ほんの一瞬の出来事。
しかし、カルゴにとっては大きな収穫になったのは言うまでもない。
ドラゴンボールの最後の隠し味、それはカルゴの予想通り『生贄』が必要である。かつて地球の神もドラゴンボールの創造を行う際に『生贄』を捧げている。しかし地球の神と違うところは、側近である『ミスターポポ』という存在がいた事だった。
『ミスターポポ』はお世話係のような存在と認識されがちだが、違う。彼は特殊な存在で、閻魔大王から地球の神に遣わされており、その正体は誰にも明かされていないが、実は閻魔大王の魂の欠片で閻魔大王が死なない限り不老不死なのであった。すなわち『生贄』には、彼が捧げられているが、不死故に神の側近として成り立っていた。
彼が現在地球に存在していないのは、閻魔大王が寿命を迎えた事にある。
カルゴにはそのような相手はいない、ならばする事は決まっている。
「平和に浮かれきった愚かな奴らめ。まずは手始めに2、3人、俺の実験の
餌にしてやる。」
不適な笑みを浮かべたカルゴは村に歩みを進めた。
デンデです!
まさかカルゴがこんな闇堕ちしてるなんて、この時はまだ知りませんでした。
ちなみに閻魔大王というのは世襲制みたいで、現在は息子さんがその跡を継いでるみたいです!
あと、この頃のナメック星の最長老様はムーリ様で、我々で言うところの神殿のような場所に住んでいます。
それとドラゴンボールは、フリーザ達の一件があってから全て最長老様が管理されている為、若い世代のナメック人は知らない人も多いみたいです。