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バタバタでなかなか更新できませんでした…。
急ピッチで仕上げたので急な展開と、誤字脱字のパレードかも…
「良く来たな。久しぶりに会ったが、雰囲気が少し変わったようだ。」
少しばかりやつれ老けたように見える18号と、白髪混じりの頭髪と顎ひげを蓄えた17号に、腕を組んだままのピッコロが言う。
デンデはバツが悪そうに下を向いたまま「お、お久しぶりです。」と軽めの挨拶をした。
ひと通り質問を受け、事のあらましを説明したピッコロは今度は双子に質問をした。
「人造人間とは言え、寿命が有るものだと思っていたが今まで一体どこで何をしていた。18号はクリリンの葬儀以来だったな。」
「まぁ、色々だな。こっちも色々あったのさ、『死ねない』ってのは案外ツラいものだ。今は世界中を旅して人助けだったり、お前達から見れば『らしくない』事をしていると言う訳さ。」
「アタシ達の事はどうだっていいじゃないか。ところでピッコロ、このおチビちゃんをアタシに渡しな。アタシが鍛え上げてやるよ。」
突飛な発言にピッコロ、デンデだけでなく17号までもが驚愕の表情を見せる。
彼女曰く孫悟飯は育てたとは言えず、慕ってくれた彼に感謝するべきであり、また彼も異質な両親、環境の元育ったせいで普通とはかけ離れた人格を持っているから、彼も彼でオカシイ。と、宇宙人が人造人間に『普通』を語られる謎な光景がそこに広がっていた。
「それにアンタのやり方は効率が悪い。サイヤ人の特性を活かしたトレーニングを積む方が、何倍もいいに決まってる。スケベジジィが言ってた『よく動き、よく学び、よく遊び、よく食べて、よく休む』ってのもあながち間違っちゃいないのさ。」
妙に説得力のある言葉と、亀仙流の教えを聞き孫悟空やクリリン達の事をふと思い出し口角を吊り上げたピッコロは「あぁ、確かにそんな奴らだったな。」と理解した。そしてデンデもまた、彼らの『らしくない』行動に感銘を受けると同時にロータスの人間性の成長も強く願った。
「それではよろしくお願いします。お二方がご一緒なら安心してお任せできます!今日はもう遅いんで泊まって行って下さい。」
豪勢な食事は用意出来ないが、その日彼らはこの300年の間の出来事を円卓を囲って語り、朝日が昇る頃にようやく双子は味気ない部屋のベッドで眠りについた。睡眠の必要が無いナメック人の二人は、神殿の縁で下界を眺め彼らが目覚めるの待った。
最初に目覚めたのはロータス。一晩振りの神殿の食事を取りながらピッコロにあの二人の事を細かく聞いた。Dr.ゲロと言う科学者に改造された事、かつては敵同士であった事、そして家庭を持ち全てを失った事、本名までは知らない、等の事で真剣に話を聞いていた時だった。
-----あのぉこんにちは、神様いらっしゃいますでしょうか?
突然の訪問者にピッコロ、デンデ、ロータスの三人は飛び上がり一斉に声の方を向く。それもそのはずでこの訪問者からは気が感じられない為、接近に一切気が付かなかったのだ。
「何者だ貴様!!どうやってここへ来た!!」
-----どうやってと申されましても…私はここへ送られて来ただけなので…。
何とも掴めない空気感のこの不審者に全員が気持ち悪さを覚えだした頃に『あの世』から連絡が届く。
-----あ、あ、あーーー…もしもーし?聞こえとるかのぉ?しかし慣れんのぉこりゃ。聞こえとんか?おーい地球の神よ聞こえとるかー?ワシじゃ、閻魔じゃ。
脳内に直接語りかけられた八代目閻魔大王の大声に全員がビクッとなり、眠ったばかりの17号達までも何事かと起きて来た。
「…あ、あぁ!すみません!ビックリしちゃって…。大王様お久しぶりです、就任式以来ですね。今日はいったいどうされましたのでしょうか?」
-----おっ!ちゃんと聞こえとったようじゃの。久しぶりじゃ!元気にしょーたか?まぁ死んどらん言う事は元気、言う事じゃの!ガハハハ!!そうじゃ、そうじゃ!長い事忘れとったんじゃが、さっきお前んとこに遣いのモン送ったけぇ守りしてもらやぁええけぇの!ガハハハ!
「遣いのモン?…あぁ!!もしかしてこの人が!」
-----ご挨拶が遅れました。初めまして、閻魔大王のカケラ。と言うのでしょうか、先代の『ポポ』に代わり私、『ダンデ』がデンデ様の付き人として参りました。身の回りのお世話等なぁーんでもお申し付けください!
白い肌に線の様に細い目、尖った耳、スラっとした体型のダンデは腰を90度に折り深々とお辞儀をし、この場にいる全員に律儀に自己紹介をした。
ミスターポポは表情の変化も無く、淡々と話をするような『人』だったのとは対照的に、彼は表情豊かで明るく、和かな雰囲気を持っている。
「こ、こんにちは僕はロータスって言います。よろしくお願いします」
そしてひと通り自己紹介も済んだ後、再び閻魔大王からの連絡で和やかだった雰囲気も一変する事になり、衝撃の事実が明らかとなる。
-----あー、お前ら界王様って知っとるな?その界王様からこないだチラッと聞いた話なんじゃが、お前らのとこの神の弟のカルゴっちゅーんが偉い悪さしとるみたいなんじゃと。ワシもあんまり詳しい事は聞いとらんけぇまた界王様に聞いてみるとええわ。
「カルゴが!?ですか!?嫌な予感がしたんです…、最長老様からの交信も途絶えるし…、でもまさかカルゴが…。」
「カルゴとは、ナメック星に居たお前にそっくりだった子供か。お前と同じ優秀な龍族なのだろう?」
「え、えぇ…。幼い頃の事しかわかりませんが、僕たちはずっと周りから期待をされていましたし、僕たちもそれに応えるよう頑張っていました…。ちょっと心の整理をしたいですけど、詳しい事は大王様もおっしゃられていた通り、界王様に伺ってみましょう。」
そう言うとデンデは人差し指と中指をこめかみに当て、目を瞑り界王様へコンタクトを取る。
-----おぉ〜い、久しぶりじゃの!ワシじゃ、そろそろ連絡が来る頃だと思っておったぞ。これからお前の故郷ナメック星での出来事を話すが、先に結論から言うとだな。お前の弟であるカルゴが最長老を殺した。
界王の説明によると、デンデの実弟カルゴは己の野心の為に新たなドラゴンボールの創造に着手した後、次々と同胞であるナメック人の殺害を実行。
最長老であるムーリを殺しナメック星のドラゴンボールを封印後、次の目的地を地球としている。そう説明を受けた。
最終的な目的は不明で、何故そのような行動に走ったのかもわからない。
深くショックを受けたデンデは言葉を失い落胆した。それもそのはずで、遥か昔の記憶しか無いとは言え、いつも自分の後を追いかけていた様な弟が同胞達を手に掛けるとは夢にも思わない。
長い間地球の神を務めているがこの時初めて、側に居てあげたら良かったと深く後悔をした。もちろん同胞達や、最長老様を手に掛けて許される訳が無い。怒りも当然にある。しかしデンデはその感情と同じくらい弟への深い悲しみに襲われた。
「アンタの悲しみを理解してやる事は出来ないが、今はそのカルゴって奴の襲撃に備えるべきなんじゃないか?」
17号が空気の読めない様な発言をしたが彼らにとっては他人の不幸でしかない、そして至極真っ当な事でもある為誰も17号を咎めたりはしない。
「17号の言う通りだ。界王様から通達を受けた通り地球へ来る。恐らく狙いはドラゴンボールだろう、ならばやるべき事はわかっている。」
「あのぉ。いきなりで申し訳ないのですが、私は先代と記憶の共有が出来ておりまして、ある程度の事は理解出来ております。なのでご提案なのですが『精神と時の部屋』をお使いになられてみてはいかがでしょうか?先代の記憶では『精神と時の部屋』の使用者は二人まで、そして生涯48時間に限定される。と言うものです。そしてもうひとつご提案なのですが、私が部屋を改良してもよろしいですか?』
突然の提案に「何をするつもりだ?」とピッコロが口を挟む。
ダンデの説明によると、改良版精神と時の部屋の使用者は三名になり、使用時間が12時間になる。12時間と言うのは部屋内での6ヶ月相当。そして現実世界で1年間使用停止になる代わり、永遠に使い続ける事が可能である。
「つまりそれをしたからと言って何になるってのさ、三人入れてもたったの半年間じゃ大した事ないじゃないか。」
「…僕が入れば良いんです。ロータスと。そう言う事ですよね?ダンデさん。僕とロータス、後は人造人間のお二方のどちらか、もしくはピッコロさん。怪我をしたロータスを癒す事で、戦闘力の向上と手練の戦士からの戦闘訓練による戦闘技術の向上。それが一番効率的です。」
デンデはダンデの思惑を理解し代弁した。
一同は納得した様子を見せるが、ピッコロだけはデンデを心配し「無理をする必要は無い。」と言ったが、既にデンデは覚悟を決めた様子で首を横に振った。
「なら部屋へはアタシが入るよ。鍛えると言ったのもアタシだし、ピッコロは作戦でも考えてるといい。少なくとも戦いにおいてアンタは頭がキレるしね。」
18号は何が何だかわかっていないロータスの腕を引き、デンデと三人で精神と時の部屋へと入って行くのであった。
界王じゃ!
ついにワシの登場じゃ!
久しぶりすぎて喋り方も忘れたぞ!