炭治郎と緑谷がゴンと三つ子でハンター試験 作:書けって言われたんだ
「不合格!!あんた、ほんとに寿司のなんたるか分かってる?!おいコラ。408番!あなた寿司作ってるのよね!?なに刺し身のっけてどんぶり作ってるのよ!試験受ける気ある!?」
「やべ、バレた」
勝己がこそこそ隠れて他の受験者と試食大会してたのがメンチに見つかってしまい。あまりに美味しそうにキルアが食べてるので叱責が飛んでくる。
「うまいよメンチさん、食べる?」
キルアに進められ、お腹が空いてたのもあり、一口食べるメンチ。
「美味しいけど、美味しいけど、違うのよ!くぅ、赤身の油がしっかりのってて美味しいわね!でも違うのよ!私が言ったのは寿司!寿司を持ってきなさい!というか、寿司を知ってるからこれが作れるんでしょ。寿司を作りなさいよ」
「だって難易度がちげーんだよ。あんた程の美食家にあう寿司が俺に作れるとは思わねぇ。試しに作ってみたけど、どうだ」
「確かに。イマイチね……。なんでこんなに差がでるのよ。残念だけど、不合格だわ。はやく406番が作った寿司を食べてみたいんだけど、どうなのよ」
「けっ」
不合格と言われ、分かってたとはいえ改めて言われると腹立つとなり、納得しない感じだがそのまま再チャレンジのため寿司作りを再開する勝己。メンチはそのまま、炭治郎を指名する。炭治郎はすごく試行錯誤して悩んでいた様子だった。
「すみません、俺も勝己さんと同じような感じになってしまうんですけど。どうですか」
「惜しいわね。これはこれでかなり美味しいんだけど、やっぱり一流かと言われると全然違うわ。あのギユウって人が作ったお寿司の方が美味しいわよ。うーん、残念だけど不合格ね」
「やっぱり不合格~~!これ、かなり難易度が高いぞ。というか、メンチさん義勇さんにあったことがあるんですか」
「なによ。知り合い?まぁ、同じ鬼殺隊の人なら知ってるわよね」
「古い知り合いです。義勇さんの意外なところが知れてよかったです」
さて、作り直しかと悩んでいるとハンゾーが等々キレだした。
「あのなぁ寿司ってなそんな一長一短でできるもんじゃねえんだよ。素人にできるのは精々手軽に作れる程度のもんで、俺等料理志望じゃないハンターにプロ並の仕事求めるのはなんかちげえと思うんだが!?」
周りがあまりに寿司を知っているので、それに驚きつつも思わず苦言を言うハンゾー。
「私が不合格って言ったら不合格なのよ。だって美味しくないのは事実だし!周りを見てそんな簡単に作れるものじゃないって理解したのは偉いとは思うけどね!」
「んじゃそんなもんテスト科目にすんなよ。全員不合格にする気か?!」
「っせーよ。私が出した試験に文句言うんじゃないよ。寿司が食べたかったのにどんぶり出してくるバカも居るし、腹立つたら」
「そりゃあんたが美食家だから色々作ってるうちにアレ食べたいってなって他の連中にせがまれて作っただけだろうよ。分かるぜこっちに刺し身ってほんとねえからな、作りたくなるよな?!」
「うるせえ俺を巻き込むんじゃねえよ」
それを見て、メンチの悪い癖が出たとブハラが困惑する。
一番寿司作りがうまいであろう面子まで不合格に仕出したら確かにハンゾーの言う通りこのままでは合格者がゼロになるだろう。
挑戦者が続いたが結局誰一人として合格者がいなかった。
「はい。お腹いっぱいになっちゃったから終了。二次試験後半の料理審査、合格者は0よ!!」
「……まじかよ」
「まさか本当にこれで試験が終わりかよ」
「冗談じゃねーぜ」
出久が、やっぱりと呆れてメンチを見ていた。
「(なんか、出久兄さん達観してるね。こうなることが分かってみたい。念能力?)」
ゴンが出久を見て正直に話す。
「(危機感知がよくわかんないけどこうなるよって教えてくれてて。四代目が転生してからすごく生き生きしてるんだよね。むしろ誰ってぐらいよく教えてくれる。どこかの誰かさんのせいでメンチさんすごく機嫌悪いから試験厳しくなってみんな落ちるぞーってうるさくてさ。そしたら本当にそうなったし)」
どこかの誰かさん=この試験が始まって以来ずっと機嫌が悪いヒソカに対しての嫌味である。
「(でも大丈夫。もうすぐ救済措置入るし。)」
「(そこまでわかるの?!それってもう、危機感知というより未来予知だね)」
「(ヒソカにも同じこと言われたよ。未来がわかるならもっと先まで教えてほしいんだけど元々そういう能力じゃないからね、わかる時と分からない時があるんだってさ)」
と、小声でゴンと話しながら出久はトードーの近くまで寄って行く。目の前で分かってて大怪我されても困るので助け船を出そうと思ったのだ。
「まって、ここで暴れても怪我するだけで損するよ」
「あ?納得行かないね。こんな理不尽な試験に落ちて帰るぐらいなら文句ぐらい言わないと。俺は賞金首ハンター志望なんだ。お前だって美食ハンターごときに合否決められたくねえだろ」
「その言い方、僕にもメンチさんたちにも失礼だからやめた方がいいと思うよ」
「じゃあこのまま黙って帰れってか。ふざけんな」
苛立ちが完全に出久の方に向けられ、殴られそうになるが、殴られることも理解していたので簡単に避けることができた。
「ごめん、手加減したから許して」
正当防衛と言わんばかりに殴られそうになるタイミングでトードーを殴り気絶させた。
「じゃないと君、かなりの大怪我負うところだったからさ。賞金首ハンター志望なんでしょ。怪我したら賞金首狙うどころじゃないじゃん。気絶してちょっと反省してて」
その様子を見て、メンチが初めて407番(出久)が255番(トードー)を庇ったことに気付く。255番を放っておいたら間違いなく407番ではなく自分に苦言を言いに行き、下手したら自分に殺害される危険を察知したのだと気付く。確かに255番に同じことを言われたらなぶり殺していたかも、と少し反省する。
「あんた、そいつ庇ったわね。友達でもないのになんでまた(鬼殺隊の少年の弟だったわね。ということはこいつが44番とやりあった念能力者?!末恐ろしいわね。度胸があるってレベルじゃないわよ)」
407番を見てあらためて出久の正体に気付く。こんなのだから、ヒソカを相手に戦いに挑みに行くのだとも。
「僕、目の前で助けられる命は絶対助けたい主義なので。」
「ヒーローにでもなりたいのかい。誰これ構わず助けてまわってたらすぐ死ぬよ、君」
「そのヒーローになりたいんです。僕。」
ブラハがそんな出久に対して注意する。すぐ死にそうだなと思われたのである。それでもヒーローになりたいと言われ面食らうブハラ。
「引き際も見極めてるつもり……です。どうしても助けられない命ってあるし。助けられるなら助けたいって思います。」
「おいコラ、大体いつもやりすぎてるんだよおめーは。この人の言うとおりだ。」
「かっちゃん」
勝己に言われ、出久は罰が悪そうにする。
「君がある意味彼のストッパー役だね。やりすぎてると思ったら止めるのも大事だよ」
ほっほと、いつの間にか老人がその場に来ていた。
「それにしても、合格者0はちとキビシすぎやせんか?」
上空に飛んである飛行船から飛び降りて来たのだ。
何者だこの爺さんと会場がざわついた。