嵐を呼ぶ!!ヒロアカイレギュラーズ!!!   作:サイセンサイ

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夏休み編
相澤消太


 

合理的な相澤は基本、朝と夜のこだわりはなく寝られる時に寝て食べられる時に食べる 故に、寝袋でどこでも寝て食事は飲料ゼリーやカロリーメイトで素早く済ませる しかし 流石に生徒にまでそれをするように教えることはない 

 

彼も学生だったのだから

 

友達と同じ時間帯を過ごし仲間と同じ生活リズムを過ごしていた 非合理な親友二人に連れられて買い食いに付き合った時もあったかもしれない

 

「、、、、、朝か」

 

そこは職員室のデスクだった

 

机に突っ伏して仕事の途中で寝てしまった 彼にしては珍しい凡ミスだった 最近こんな事が続いている

 

死者の蘇りが始まった日から何かが可笑しくなっている

 

「皮肉だな、、、凡ミスするたびに普通に戻っている気がする」

 

「前と同じ生活リズムってか?」

 

「!」

 

後ろにいたのは同僚のプレゼント・マイク そして、彼の目にはクマがあった

 

「俺はよ〜仕事で昼夜がリバースすることはあってもまぁまぁ普通に夜は寝る人間だぜ、、、だけど最近眠れねぇんだよ」

 

きっと似たような人間はたくさんいるんだろう それでもヒーローであり教員であり彼等の先輩として大人の姿を見せなければならない もうあの頃には戻れないのだから

 

「だからお前も休めよ、、、イレイザー」

 

彼は心配だった わかってしまうから 彼の気持ちが

 

「、、、、俺は仕事を続けてきた、やって来た」

 

そして話し始めるのは心の内

 

「それを理由に考えないようにしていた、、、白雲のことを、、、忙しさで頭の隅に追いやってたんだよ俺は、、、そんな事を続けて凡ミスしてりゃ世話ねぇ、、、結局非合理な行動になっちまった」

 

「イレイザー、、、、、」

 

相澤は立ち上がり今日の準備をはじめた

 

「夜まるまる寝ちまって身体が固まっちまった、、、」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

始業のベルが鳴って教壇に就いたホームルームを熟し授業をする昼に食事を取りまた授業をして生徒たちを見送って気づいたら夕方になっていた

 

「夏休み、、、、あいつ等はめを外し過ぎなきゃ良いけどな」

 

「なんか普通ですな〜」

 

「!?」

 

そこは職員が使う個室 身体に力が入らず休んでいたらしんのすけがやって来た

 

「いつものイモムシごっこはしないの?」

 

「寝袋だ」

 

 

 

相澤消太にとって野原しんのすけは【嵐】そのものだった

 

規格外とも言えるスペックに非合理の塊のような思考と言動の数々正直苦手と言える相手だった

しかし、その善性は認めている そうでなければ嫌いになっている

 

そして、死者の蘇りの元凶かもしれない相手

 

「で?何のようだ?」

 

「おっそうだそうだ、これこれ〜」

 

ピラっ

 

しんのすけが見せてきたのはとある資料

 

事実上のスケジュール表だった

 

「なんか色々お呼びがかかっちゃって〜モテ期かな〜」

 

アハアハと能天気に笑うしんのすけに更に力が抜ける

 

「、、、、俺だけじゃなくて校長にもみせろ俺はあくまでもA組の担任ってだけだ」

 

しんのすけは雄英で事実上の監視下にある 許可を取るとしたら校長だろうと相澤は思った

 

「ん~~なんかツッコミのキレが悪いですな〜」

 

「あ?」

 

「芦戸ちゃんから聞いたんだけど結婚相手がいるんでしょ!ジョーク先生っていうお姉さん教師!!美人なの!?」

 

「芦戸のやつ、、、」

 

「で!きれいなの!?」

 

どこまでもマイペースな野原しんのすけ 相澤は何も悩んでいない野原を羨ましいと思い始めている 普段なら死んでもそんな考えはしないがやはりいつもとは違う

 

それから少し話をして

 

「んじゃ帰るね〜」

 

しんのすけは立ち上がり帰ろうとした時

 

「、、、少し待て野原」

 

「お?」

 

相澤は一つ聞いておきたいことがあった

 

「、、、、不安はないのか、これから帰れるかもわからない現状に」

 

しんのすけがどういう存在か頭のまわる人間は薄々気づき始めている

 

野原しんのすけはそもそもこの世界の人間では無いのかもしれない

 

そんな現状にどうしても聞いておきたかった

 

「ん~~まっなんとかなるでしょ」

 

「能天気な、、、」

 

「今は、みんなが心配だし」

 

「みんな?」

 

「A組とかB組とか後先生たちとか?みんなオラと一緒に戦ってくれるんでしょ?」

 

「、、、、まぁなヒーロー関連として一応一般人であるお前を無視することはない」

 

ソレ以外でも理由はあるが

 

「じゃ、、、オラもみんなが傷つかないようにお助けしないと」

 

「お前は強いが守られてくれる方がこっちは楽なんだけどな」

 

「ん~~お姫様ですか〜」

 

「、、、、まぁ、、、実際そうだな」

 

「でもそれは嫌だ」

 

「何?」

 

するとしんのすけの顔に

 

 

 

 

 

 

曇りが見えた

 

 

「なんにも出来なくて助けられて、、、それで、、、誰かが死ぬのは『もう』嫌だから」

 

「!」

 

『もう』その言葉に相澤は反応した

 

前々から生徒の間で考察はされていた

 

野原しんのすけは誰かを喪っていると

 

しんのすけ本人も明確には思い出せてはいないが確かにそんな感じがすると

 

 

 

「、、、、、お前は」

 

相澤は口に出そうとする 理性がそれをやめろという

 

だがもう一つだけ聞きたいことがあった

 

それはヒーロー科では無いしんのすけには関係ない話 だが、どうしても聞いてみたくなった

 

「お前はどんなヒーローになりたい?」

 

「ヒーロー?」

 

相澤消太 白雲朧のような誰かを引っ張っていけるヒーローに生徒にもなってほしくてその生き方を貫いてきた

 

眼の前の少年はそのベクトルとは違う存在なのはわかっているしかし、聞いてみたかった 少年は何を答えるのかを

 

 

 

 

 

 

 

しんのすけはうつむき何かを考え始める

 

相澤の纏う雰囲気がしんのすけの何かを刺激する

 

 

そして頭に浮かぶのは

 

 

 

 

 

 

 

まだ形になっていないだけど頭にこびりついて離れない

 

 

 

 

 

 

        涙の記憶

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一人の男が愛する女の所に■■■とした

 

 

一人の存在が自分の意味を悟り■■無いことを知った

 

 

一匹の幼子が家族を助けたでも■■なかった

 

 

 

 

 

 

 

だから

 

しんのすけの望んだ願いは

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

月明かりの夜

 

まだ■■ちゃんは■ってこない

 

だから■■ちゃんと一緒に迎えに行った

 

そしたら■■ちゃんがいて

 

そして

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手を繋いで帰った

 

月明かりがふんわりと落ちてくる夜だった

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「帰りたい人を帰りを待ってる人の家に帰してあげる」

 

 

相澤は目を見開く

 

 

「それがヒーロー何じゃない?」

 

 

それが【野原しんのすけ】だった

 

 

 

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