「全然わからん」
そこは図書館だった 机に座り大量の本に埋もれるのは麗日お茶子だった
「大雑把やけど将来に具体性持たせたのに、、、やっぱり大変そうやわ『カウンセリング』」
トガヒミコのような悲劇を生まない働き
それが麗日が思い描いたビジョンだった
図書館でカウンセリングやセラピー関連の本を読み漁っているが道のりは長いとすぐに気づいた
緑谷も将来のために頑張っている自分も頑張らねばと粉骨砕身の心で望んいでいると
「あの、、、すいません」
「え?」
後ろから声を掛けられた 振り向くとそこには 自分よりいくぶんか年下と思われる少女がいた
「あの、、、雄英の、、障子くんのクラスメイトですよね!」
「障子くん?」
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「君が障子くんが助けた、、、」
それはかつて障子に直接聞いた話に出てきた少女だと麗日は知った
彼女はたまたま麗日を見かけテレビで障子のクラスメイトだと知っていたのでとっさに声をかけてしまったらしい
「いつかちゃんとまた会えたらもう一度お礼がいいたくて」
オール・フォー・ワンとの戦いをテレビで見ていた少女は胸に秘めていた熱があの時上がったらしい
「そっか、また会ってあげてよ!障子くん喜ぶよ!」
麗日は友が行った優しい行動を本人が覚えててくれたのが嬉しかった
「、、、、、、実は、、、それだけじゃないんです」
「え?」
「、、、本当は、、警察に届けるべきだった、、、でも、、ソレでいいのかなって」
少女はうつむき何かを話し始める ソレはまるで懺悔のようにも見えた
「待って!どういう事!?」
何事かと思い麗日は質問する
そして少女がカバンからあるものを取り出した
ソレは【2つの瓶】だった
「突然届いたんです、、家に、これが、、」
そしてメッセージカードらしきものも取り出した
麗日はソレを受け取り恐る恐る中身を見てみると
【これは人間動物化ドリンク飲むだけで動物になれる】
【もう一つは動物化を解きもとに戻すドリンク】
【異形に救われたあなたに贈ります】
【どんな使い方をしてもあなたの自由です】
「最近、、人間が動物化するドリンクがあちこちで見られてるって、、、しかも、迫害した人達が狙われてるって、、最初は警察に届けようとしたんですけど、、、私も動物になればあの時の罪が少しは償えるかなって」
少女は障子が傷ついた元凶であるのをずっと気にしていた
だから、いっそ動物になってしまおうかと思ってしまった
だが
「障子くんはそんなこと望んでない そんな事をしたら逆に悲しむよ だから障子くんの為にもそんなことはやめて」
麗日ははっきりと前を向いてその言葉をかけた
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「少しいいか」
障子・常闇・しんのすけが強盗を警察に引き渡した後にとある男が話しかけてきた
「?、、、!!?」
「障子くん 知り合い?」
「異形、、、まさか」
障子はその男に見覚えがあった ソレはかつて戦ったあの時の『異形の暴徒の一人』だった
「久しぶりだな、、、あの時はすまなかった、、だが!ソレ以上に聞いてほしいことがあるんだ!!」
その男は3人をある場所に連れて行った
そこはとある喫茶店で『数人の異形』が居た
「いきなりで悪い、、だけど、、、お前に渡したほうがいいって思ったんだ」
「? 何の話ですか?」
そして男たちがテーブルに並べたのは数本の2種類のドリンクだった
「まさかこれは!?」
ソレは動物化ドリンクともとに戻すドリンクだった
「俺達の所に贈られてきたんだ、、、これと一緒に」
ソレはメッセージカードだった、内容は
【このドリンクで何をしようと自由です】
というものだった
「このドリンクで迫害してきた連中がひどい目に合ってると聞いて正直ザマァみろと思ったが、、、お前の言葉を思い出してな」
「俺の、、、言葉、、、」
ソレは障子の魂を込めた言葉
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復讐者にならないでくれよ!!
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「復讐者にはならないことにした、、、このドリンクは信頼できるお前に渡したいってこいつ等もソレがいいって」
異形の男たちは他ならない障子にこのドリンクを託したかった
障子は胸が熱くなった
「これって、、、」
「何か知ってるのか野原?」
「どっかで見たことあるような?」
しんのすけはまだ記憶が曖昧だった
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「甲司、お帰り」
「ただいま、母さん」
口田甲司は実家に戻っていた 久々の家族との時間だった
「そういえばあんた宛に荷物が届いてたよ?」
「荷物?」
母から聞いた話ではそこそこ重いものだったらしい割れ物注意の札が貼ってあったので注意して部屋に運んでいた
口田はその荷物を開けると 首を傾げた
「栄養ドリンク?」
荷物には2種類のドリンクが詰め込まれていた
「ん?メッセージカード?」
そしてソレを読むとただ事では無いのでは、と思った
【捕まえてみろ 正義の味方】
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「まさかこんな形でまた会うとはな」
「いや~~俺もこんな事になるとは思わなかったもんで」
そこはエンデヴァーの自宅
エンデヴァーとホークスが畳の上で向かいあっていた
今、ホークスは鷹頭に背中に前とは違う羽が生えている
「流石に羽飛ばしたりは出来ないんすけど空は飛べますよ!何なら前より飛べるんじゃって思うくらい」
「鳥頭だから表情が分かりづらい」
そうしてしばらく話し合っていると
「お前のことだ ドリンクを利用すれば俺が復活出来るとでも考えたか?」
「、、、、、、まぁ、そうですね」
ソレは微々たる可能性だったが確かに考えた事だった
「余計なお世話だ、、、だが、感謝はしておこう」
「すっかり丸くなっちゃって」
「では、本題だ 一体誰がドリンクをバラ撒かれている ソレもこのような形で」
「異形差別の復讐ってのがセオリーだと思うんですけど ソレとはどうも違う気がするんすよ」
「根拠は?」
「恨みで動いてるにはどうも遠回りって言うか何処か楽しんでるって言うか」
「なるほどミッションタイプか」
「実は、、、ある書き置きを入手しまして」
「何?」
「ソレにはこう書かれていました」
【捕まえてみろ 正義の味方】
【それとも正義は我にあり、か?】
【確かな正義はこっちなのか?】
【救われたのは誰なのか?】
【確かめたいなら 見つけてみろ】
【by ブラックスター】
「正体はまだわかりませんが、、、このブラックスターってやつ どうにも『大物』な気がしてならないんすよ」