『B組一同指定の場所に集まりなさいbyオールマイト』
全員のスマホに一斉送信されたメールに全員が従った
鉄哲あたりが制御室に走ろうとしたが塩崎が止めた
そしてオールマイトを含めた全員が指定のホテルの部屋に集まった
「オールマイト!ブラド先生は!?」
この場にいないブラドキングを全員が探していた
「彼は他のヒーローのように制御室に向かった」
「だったら俺達も!」
「君たちを見てるように言われた!連絡をまとう!」
オールマイトは全員を落ち着かせ話を始める
「Iアイランドの制御室に問題が発生してヒーローが招集されたこと以外何もわからない、何かアレば島内の放送が入るはずだ」
「ここはタルタロス並のセキュリティなんだろ!ヴィランだとしたら只者じゃねぇ!」
「ハッキングの可能性は?」
「ハッキングだったらヒーローを招集するか?」
「島内には沢山のヒーローがいる、何か問題が起きても余りあるほどの数が」
「だがもしそれでも状況が停滞、もしくは悪化したのなら」
「間違いなく強力な何かがいる」
「やっぱり俺達も向かおうぜ!」
「連絡を待とうって言われたろ」
それぞれが話を始め意見を交わし合う そして何人かは時計を気にしはじめる
(アレから20分は立っている)
(だけど連絡は来ない)
(ヒーローの対応としては遅すぎる)
(戦闘が行われたらそれこそ誰かが連絡して島内放送が入るはずだ)
(だが来ない、、、つまり、、、)
ビーーービーーー
「「「「「!」」」」」
それは島内放送のアラームだった
『あ~もしもし、大事なお知らせがあります島内の人はテレビもしくはモニターを見てください』
全員が放送に耳を傾ける そしてその放送の異様さに気づく
オールマイトがホテルのテレビを点け
島内中の人間もテレビ、もしくはモニター前に集まる
そして心臓を鳴らしながら何が始まるのかを注視する
ブゥン
そしてテレビに映ったのは
顔・鼻・口が長く鼻にピアスを付けている非常に特徴のある顔だった
カメラで撮っているのかどことなく画質が荒いように見える
後ろにはカーテンが見えどこかの部屋なのだろう
『僕の名前はヒエール・ジョコマンどうぞよろしく』
声を聞いた瞬間物間と拳藤が反応する
「こいつまさか!」
「あの時の忍者か、、、」
『歴史トレンドクリエーター&文化人 世界四次元アートディレクター協会会員のヒエール・ジョコマンです』
「なんて!?」
意味不明な言葉だけでなく飄々とした振る舞いから不気味さを感じさせる
未知の存在に画面に齧り付く全員が注視する
『今から重大発表するね』
そして画面の右端に映ったのは
大量のヒーローが倒れている光景だった
多くの人間が息を呑み冷や汗が止まらない
一体何が起ころうとしているのか不安が募る
『僕らはこの世界でいうヴィランってやつだよ この島は僕らが中枢を乗っ取ったから』
そしてその瞬間
ガコォォォン!!!!!!!
「「「「!!?」」」」
Iアイランド全体が振動する
島全体が動き出したのだ
『今からIアイランドを全力疾走させて日本に向かう』
「はぁ!!?」
鉄哲が声を上げる
『陸に近づいても止めてあげない直径約14kmの移動物体が陸に激突したらどれだけの瓦礫の山ができるんだろうね〜』
多くの人間が最悪を想像する
そんな事が起これば港だけではない近くの街もそして島自体もとてつもない被害になる
近隣のエリアの壊滅は免れない
『ちなみに動かしているの僕ら自慢のロボットだよ』
画面の左に新しい映像が映される
そこには【パソコンを使う大量のロボット】が動いていた
『あのハッキングロボが遠隔で島を動かしているよ 島のあちこちにいるから探してみてね人に変装させてるから もし島を止めたいのなら全部のロボットを破壊するしかないね ちなみに100体以上いるからヒーローはロボット破壊に向かったほうがいいよ 避難なんて後回しにしてさぁ〜』
口元をニヤけさせながらヒエールは説明する
そんな事できるわけがない
ヒーローは人命優先
しかしこれだけの規模では避難に時間がかかりロボットの破壊に人手を割けない
ヒエールはそれをわかったうえで挑発していると誰もが思った
ヴィランの意地の悪いやり方に拳を強く握る者たち
『だから君たちにチャンスをあげちゃう』
「「「「!!?」」」」
『僕ここにいるよ』
シャッという音ともにカーテンが開けられる
カーテンの奥の窓から見えるのは高層の光景
島の中央のセントラルタワーからの光景だった
『警備ルームには何台かのロボットとそれを操る僕もいる』
つまりヴィランの本陣はセントラルタワーにいる
『ここに来ればどうにかできちゃうかもね』
ヒエールは画面に向かってそういった
「こいつ舐めてるな」
「だけどはっきりしたぞ」
「セントラルタワー」
「行こうぜ!」
B組がやる気を出す中
「待て」
物間がみなを制止させる
「大量のヒーローがやられてるんだぞ、実力者がいる」
「ロボットの破壊それに島にいる人達の誘導をする係が必要だ」
拳藤も冷静に意見する
「じゃあ避難誘導を手伝うのか!?」
鉄哲が質問すると
「全部やる 対敵と破壊と避難に分かれるぞ!」
決断したのは役割分担
セントラルタワーでヴィランと戦うもの
ロボットを破壊するもの
島の住民を避難させるもの
(迅速で冷静な判断!彼等も凄い!)
オールマイトは彼等の成長に驚きと喜びを感じる
『あぁそれと最後に、、、オールマイト』
「「「「!?」」」」
自分の名前を呼ばれB組の生徒も画面を見る
『最後に特大のサプライズだよ』
それはオールマイトだけに向けられたメッセージ
そして【最悪の報告】
それ聞いた瞬間オールマイトがどうなるのか想像しながら
ヒエール・ジョコマンはぶちまけた
『志村菜奈が蘇っている』
その瞬間オールマイトは思考を飛ばした
『じゃあね』
音を立てて画面が消えた
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「何故だ!何故解除番号を知っている!」
それは拘束された警備員の声だった
島のシステムには解除番号が必要なのだが何故かヴィランはそれを知っていた それが妙だった
しかし答えはシンプル
ヘクソンが知ってる人間の頭をよんだからだ
「さて、、、直に何人かのヒーローがここに来るだろう」
「放送終わったよ〜」
ヒエールが放送を終えヘクソンと合流した
二人はシステムを動かすためにタワー内にいた
つまり その場にいたヒーローを殲滅したのは
「オール・フォー・ワンは弱いといっていたが」
「弱いわけがないよね〜こんなストレートな女傑」
彼等が見上げるのは窓の外で【浮遊】している女
志村菜奈だった
何故彼女がそこにいるのか
それはひとえに
彼女の過去が襲いかかったからだ
志村菜奈は洗脳に屈するような弱い意地の持ち主ではない
しかし彼女は人間
故に弱点は必ずある
彼女の場合決定的とも言える弱点が存在していた
それは【後悔】
自らの決断で最悪の形となってしまった事実
ただ子供を思って里子に出した
ただそれだけだった
本人にも辛い決断だった
彼女は早死してしまいどうにも出来なくなった
子供は間違いを突き進んでしまった
死んだ後にそれを知った
考えなかったはずがない
戻りたいと
彼女も人間なのだから
それがきっかけとなってしまった
『懐かしい匂い』に取り込まれてしまった