拳藤・小森・角取・円場・鉄哲・凡戸・物間・鱗
「もう最高☆」
ヒエールが巨大な腕を振り回し床をえぐる威力で攻撃する
全員が躱し策を練る
「アイヤー!」
鱗がヘクソンに拳や鱗を打ち込むが
全ていなされる
それの繰り返しだった
(ヒエールってやつはバリバリ攻撃してくるけどヘクソンってやつはいなしてばっかだな?なにか狙ってる?)
拳藤が冷静に状況を把握する中
「えーーい!」
ドボドボドボドボドボドボ!
凡戸がセメダインをヒエールの足元に撒く
そしてすぐにかたまり身動きが取れなくなるが
ボシュ!
足部分パーツだけを外される
「予備はたくさんあるからね」
パーツの分離
ヒエールは部屋の床や壁から突き抜けてきた予備パーツをつなぎ合わせ新しい足のアームをつくる
(天空の棺と同じ仕組みか!分厚い装甲の中を叩かないとジリ貧になる)
物間はみんなの個性でどうするかを考える
拳藤一佳の大拳はシンプルなパワーで有効だろう
小森希乃子のキノコは対策されてるからあまり使えない
鉄哲徹鐵のスティールは自分のフィジカルでは防御に使ったほうがいい
角取ポニーのホーン砲は使い勝手がいい
鱗飛竜の鱗は遠距離もできる
円場や凡戸はサポートに最適
一つ一つ組み合わせその場でどうするかをとっさに考える
(全て使いこなして勝ってやるよ!)
物間は眼光を強めた
「ヘクソンってやつも殺菌処理してるノコ!」
小森が胞子を出すがヘクソンにも効かなかった
「あいにく俺は人外ではないのでな対策させてもらった」
ヘクソンは近接戦を仕掛けてくる鉄哲と拳藤の攻撃を避け続ける
「当たらねぇし!流すのもうめぇ!」
「格闘スキルが高いんだ!場数も私達より上!」
だが拳藤は違和感を覚える
(だが動きが先読みされすぎてる!)
あまりにも当たらないからだ
「ここだ!」
鱗飛竜が腕のアイテムから鱗を飛ばしヘクソンを狙うが
全てかわされた
「遠距離にも対応してきやがる!」
鱗が焦ると
(動きを読む、、いや、もっとなにか)
拳藤がヘクソンの能力を解析しはじめた
ヒエールの方では浮遊する機械とホーン砲が火花を散らす
お互いの武器がホークスの剛翼のように空を舞い打つかり合う
ヒエールは浮遊するアイテムで角取は浮遊するホーン砲で
壁や床から出てきたアイテムを撃ち落とし相手の角を砕き続ける
円場も空気凝固の箱でアイテムを閉じ込め使えないようにしている
「ショウモウセンですか!」
「全部閉じ込められれば!」
「やる〜けど僕も負けないよ」
ジャキン!
ヒエールは腕部分の機械を槍の形状に変える
「刺しちゃうよ!」
そして串刺しにしようと動くと
ガキン!
「残念こっちのほうが硬い」
スティールをコピーした物間が防ぐ
それぞれがそれぞれの個性で連携して立ち向かう
そして膠着状態がしばらく続いた後
状況が変わる
(全力で近づいて肺攻め!)
小森が気配を消して後ろからヘクソンに近づく
すると
ガシッ!
「おわ!!?」
鉄哲をホールドして小森の方に向けた
「これじゃ!」
肺攻めが使えない小森は一歩引いた
「コンニャロが!」
鉄哲が暴れヘクソンはすぐに離した
それが気づかせるきっかけとなった
「アイツの能力!ちょっと理解できたぞ!」
「「「!?」」」
拳藤が叫んだ
「いくつかに絞り込めた!感知!先読み!予知!読心!アイツの能力はそれのうちのどれかだ!」
今までの戦い方を見ての判断だった
断定はできないがこれである程度の方針が決められる
拳藤一佳のヒーロー志望として積み上げてきた経験と直感だった
(ここまでとは、、コレがヒーロー科)
想像以上の頭のキレにヘクソンは驚く
そして拳藤が下した指示は
「余計なことは考えなくていい!ただ真っ直ぐ全力で突っ込め!鉄哲!」
正面突破だった
「よっしゃあ!(ガキィン!)」
身体をスティールに変えて鉄哲は拳を叩き込んでいく
ヘクソンは持ち前の格闘技術でそれをいなし躱していくが勢いと硬い身体に少し気圧される
純粋な突撃は頭を読んでも脅威だった
「奴は鉄哲に任せてこっちを先に片付けるぞ!」
ヴィランは二人 一人ずつ確実に潰す作戦にでた拳藤 相性もある鉄哲のスティールは防御力抜群でちょっとやそっとでは揺るがない
そして鉄哲なら任せられるという信頼からだった
(頭を読めば避けられるがコイツ)
「ただ真っ直ぐ全力でぇーーーーー!!!」
鉄哲は拳藤の指示通りただ拳を全力で繰り出していく
その場その場の拳が大量に降り注ぐ
ヘクソンはたとえ目の前の少年と同等の実力があるものが複数いたとしても対処できるがそれは頭を読む事が前提だった
「やる〜一人でヘクソンくんの相手してるよ」
ヒエールはその後ろで感心していた
「よそ見すんじゃねぇ!」
「!」
円場がヒエールの四方を空気凝固の壁で囲み
「即座に生えろ!」
ポコポコという音を立ててその壁がキノコまみれになる
これで透明な壁が視覚を遮る壁になる
「姑息じゃない?」
ヒエールが突っ込むが
「お前に言われたくはない!」
壁の後ろから拳藤が手を大きくして飛び出す
ヒエールが串刺しにしようとしたその時
後ろから同じく手を大きくした物間と鱗を纏った鱗が飛びかかる
「おっと二段構え」
正面からでてきたのでなにか狙ってるのではとヒエールは読んでいた
気付いたヒエールが回避に移り3人を躱すが
ガシャ!!!
「え!?」
金属音を聞き左を見ると左腕のパーツが角により挟まれて固定されていた
「正解はFOURです」
FOUR 4 つまり
「グルースコール!!!」
バシャバシャという音ともに凡戸が大量の接着剤をばらまく
ヒエールの全身が包まれる
全身が包まれればパーツの分離もできない
「ダメ押しだ!!!グルースコール!!!」
凡戸の個性をコピーしていた物間が接着剤を重ね掛けした
個性を組み合わせ視覚を遮り
囮を使い油断を誘い
最速で固定
そして本命の決定打を確実に当て
更に重ね掛け
B組の高速連携それは数秒で行われたプロにも届く早業だった
(一人片付けた!鉄哲の援護を!)
鉄哲の方をふり向こうとしたその時
ガアアン!!!!!
空気を揺らすほどの轟音が響いた
全員が音の発生源を見た瞬間、目を見開いた
誰よりも頑強で誰よりも不屈の男が
鉄哲が膝を折る瞬間を
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「成功じゃ!!!!!!」
薄暗い場所で誰かが叫んだ
乱雑に設置されたモニターの光だけがそこにあった
そこは部屋と言うには大きくまるで倉庫のようだった
あちこちにガチャついた機械が散らばって動いていた
そして中央には巨大な試験管
その中身は
オール・フォー・ワンの培養心臓
「何の騒ぎ〜寝てたのに〜」
部屋の隅で昼寝をしていたのはブラックスターことニセしんのすけ
見た目は人間だが正真正銘別世界の人外(怪獣)だった
「力の片鱗が蘇った!!」
喜びに打ち震えるのはかつてオール・フォー・ワンの部下だったドクター
彼は自らの技術により【魔王の片鱗】を呼び起こした
そしてその近くに人形のように感情を感じさせない女
志村菜奈がいた
「なに〜心臓がおしゃべりでもしたの〜」
「個性の譲渡」
「!」
「まだオリジナルには程遠い、、、あらゆる個性を自在に明け渡しできるのがオール・フォー・ワン だがまだそれはできない」
「え?どういう事?」
「しかし!オール・フォー・ワンと密接な関係のある個性、、、ワン・フォー・オールは違った!」
それは因縁が結んだ悪夢
誰もが望まなかった再臨
「志村菜奈の中にあるワン・フォー・オールの力の一部を引き出すことに成功したんじゃ!」
「力の一部?」
「ワン・フォー・オールは受け継がれた力、、、つまり、、、あるんじゃよ、、、、譲渡できる中身が!」
「面白そうな話をしてるじゃねぇか」
「「!」」
「その力、、俺達がもらうぜ」
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「どれだけ肉体が頑強になっても人体の構造自体が変わっているわけではない つまり、顎を強打すれば脳が揺れる」
たとえそうだとしても鉄哲のスティール越しでは滅多に脳は揺れない
しかし、ヘクソンはスティールを突破できるほどの一撃を鉄哲の顎に叩き込み鉄哲に膝をつかせた
それは一定の動作を繰り返す事で運動エネルギーを一時的に身体に蓄積する
溜めが必要なため隙が生まれやすいが
頭を読む能力に格闘スキルをもつヘクソンにあまりにもマッチする力
本来なら消えているはずの【個性】
発勁
「奴らは勝手に俺に異名を付けた【発勁のヘクソン】とな、、、、だからお前も早く起きろ」
【変速のヒエール・ジョコマン】