嵐を呼ぶ!!ヒロアカイレギュラーズ!!!   作:サイセンサイ

121 / 213
有言を最速で実行せよ

 

ひどい話だと思うだろう?

ワン・フォー・オールは正義のため、弱者のため、未来のために受け継がれてきた力なのにさ〜

それが今巡り巡って何周もしてイレギュラーに巻き込まれた結果

悪のため、自分のため、目先の欲のためにヴィランに使われてる

普通受け継がれてきた力が続いてたら喜ぶものなのにこれじゃ誰が喜ぶんだろうね〜

キレイにハッピーエンドでゲームクリアしたのにアレで終わりでいいのに余計な続編が出来ちゃうなんて

まぁ誰にでも受け継げせる事が出来るならヴィランが受け継いでも仕方ないよね〜プロテクトかけとかないほうが悪い

 

でもブラックスターは泣いてたなぁ〜アレでも一応人外(怪獣)だから個性が譲渡されなくて

 

ヤダヤダヤダ〜〜って地団駄踏んでた面白かった

 

ネズミが個性もってるから僕もてっきり行けるものかと

 

自慢するの楽しかったなぁ〜

 

 

 

僕の個性【変速】を

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

バキバキバキバキバキバキバキ!!!

 

固まった接着剤が砕ける

 

アーマードのロケットエンジンが吹き出す

 

推進力を無視する【急加速】

 

ブーストに【急加速】が追加され凄まじい力を一瞬で発揮する

 

一速 二速 三速

 

ヒエールはその場でスピード任せの回転だけで拘束から抜け出した

 

「そう僕こそが『ろくぼす』の一人【変速のヒエール・ジョコマン】」

 

目を見開くのは対人チームまだ鉄哲が膝をついたショックを受けている最中だった

 

「個性複数持ちなのか!?」

 

拳藤が疑問を叫びに変える彼女のミスはヘクソンの能力を個性だと断定してしまっていたことそのせいで別の能力を想定していなかった

 

ヘクソンの頭を読む能力は彼自身が訓練により身につけたもの個性ではない

 

「爪が甘いな、、、やはりまだガキか」

 

「オラァ!!!」

 

「!」

 

突然飛び出した拳はヘクソンの頬をかすめた

それは意識を取り戻した瞬間に出された拳のためヘクソンも対応が遅れた

 

鉄哲がフラフラの頭で片膝の状態でヘクソンを睨みつけていた

 

「ぜんぜん!たいしたことない!!」

 

「鉄哲!!」

 

そして全員が集まり一塊になる

前方にヘクソン後方にヒエール

どちらもまだ本気ではなかったそれを理解してしまった

 

「いいねぇ〜!思ったよりも楽しいよ強いね君たち!!」

 

ヒエールはテンションを上げて笑みを浮かべる

 

 

「きもい笑みを浮かべるなよヴィランが」

 

物間がいつもの調子でヴィランを煽るがその顔は険しかった

 

物間は気づき始めていたヘクソンが思考を読んでいることに

 

(つまり今考えていることもバレてるってことになるわけで作戦を考えても読まれて詰む)

 

ヘクソンの前では作戦を立てようがない

 

(有言実行が常に求められる、、行動力がなければ倒せない)

 

そしてヴィランはもうひとり

 

 

 

「さてさてどうするのかな?大人二人だからね子供が何人いても勝てないよ?」

 

ヒエールが挑発する

彼等は強かった想像以上にだが現状に不満を抱いてもここにはいる人間しかいない他の者も自分の役割を全うしている頑張っている皆がそれをわかっている

 

 

「大人とか子供とか関係ないんだよ」

 

故に折れない

 

「ピンチなら更に一歩超えるだけだ!!!」

 

拳藤が叫ぶ

そして全員が再び構える

 

 

 

だが

 

 

 

ドオォォォォォォォォォォォォォン!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現状もまた一歩ひどくなる

 

 

 

 

 

 

 

       プルス・ケイオス

 

 

 

 

 

         更に混沌

 

 

 

(なんだ、、誰だ?、、、)

 

物間が目を見張るそれが何なのかを

 

 

 

壁が壊され外が見えた

いつの間にか時間は夕暮れ赤い夕焼けが目に入る

だがそれ以上に彼等の目を引いたのは

 

 

「あっ、、、あぁ!!!」

 

 

小森の顔が青ざめていく

 

赤い人間 赤い身体 赤い恩師

 

 

夕焼けのせいじゃない

 

「そんな!」

 

「嘘だろ、、、、」

 

 

ひとりの女が入ってきた

足元が浮遊しており浮かんだままこっちに来る

 

片手に人を抱えていた

 

ポタポタと赤い血が滴り落ちて道のようにそれが続いていく

彼等が見間違えるはずもない

だってそれは尊敬する

 

 

 

「先生ーーーーーー!!!!!!!!!」

 

 

 

 

彼等の担任・ブラドキングだったから

 

 

(あの出血量はまずい!!)

 

比較的に冷静に拳藤は現状を見据えていた

ブラドキングは大量出血しており本人の個性ではない

早く医療処置を施さないと大変なことになる

 

(撤退だ!先生を!取り戻して逃げる!!これしか、、、、しまった!アイツに思考を!)

 

拳藤がヘクソンの方を振り向くと

 

 

「終わったか」

 

 

ヘクソンがつぶやいた

 

「任務完了だ」

 

それは撤退の言葉

あらかじめ決めていた予定

 

ヒーローをある程度殲滅したら戻ってくるように志村菜奈に命じていた

ブラドキングを連れてくるようにいったのはヒエールだった

それは何の意味もない気まぐれだった

 

 

「ありゃありゃいい所で、、、まぁお楽しみを取っとくのもいいかな」

 

呆然とする生徒たちをよそに二人は会話を続けていく

 

「でも最後に盛り上がった分のテンションを沈めなきゃ」

 

ヒエールは構えそして命じた

 

「迎えが来るギリギリまで遊んであげよう志村菜奈」

 

 

彼女はブラドキングを床に落とし

 

そしてヒエールと共に突っ込んでいった

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「まずいぞ!陸が見え始めた!」

 

Iアイランドの端の部分でその声は響いた

後もう少しで陸に激突

想定できない被害が出るそう思ったその時

 

 

 

誰にも気づかれない速度で島が減速し始めた

 

 

 

誰かが止めたわけではない誰かが頑張ったからではない

 

ただ島の駆動部分が破壊されていたからだ

 

 

ヴィランの狙いはデータ

島を半壊させる気など毛頭なかった

 

島には利用価値があるからだ

 

日本に向かわせたのはその利用価値の一つ

 

混乱を招くためもあるがこれは【彼等】の計画の内だった

島の壊された駆動部分は修理に数ヶ月を有するほどの被害

Iアイランドは日本近海でしばらく静止した状態になるだろう

 

 

それに一体何の意味があるのか

それはまだ【彼等】にしかわからない

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「かっ、、、ぁ、、、」

 

それが誰の声だったかわからない

 

打たれ 弾けて 沈められ 全員が地に伏している

 

アーマードの【急加速】による薙ぎ払いは受け止めることは出来ても避けられはしなかった

 

志村菜奈は元々歴戦のヒーロー洗脳により人への気遣いが消えている拳は凄まじい威力だった

 

ヘクソンの発勁は生徒たちの顎、首、みぞおちに正確に打ち込まれた

 

考えても思いついても頭を読まれ先手を取られた

 

揺れるだけで身体が痛い

 

うまく腕が曲がらない

 

まぶたが重い

 

立っているのはほぼ無傷の三人だけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでも彼等が見据えるのは

 

血眼になった目で見続けているのは

 

血まみれの恩師だった

 

人命優先

 

彼等の培われたヒーロー志望としての経験がそれを実行しようとする

 

しかし相手は強大 逃げるにも作戦が必要 しかし作戦は読まれる

 

そして一人

 

袋小路に追い込まれた彼は決断した

 

自らの弱さで取らなければならない選択を

 

一歩間違えれば嫌われ役になる判断を

 

「!」

 

ヘクソンが頭を読んで気付いた

 

 

 

その前に物間は立ち上がった

 

 

 

 

 

「角取にブラド先生を運ばせる!!残りは殿だ!!」

 

 

「「「「「「「!」」」」」」」

 

 

 

身体がまともに動かない状態で大柄のブラドキングを運び出せるのは角取の個性だけ

 

しかしヴィランはそんな隙を与えない

 

誰かがやるしかない

 

誰かがやるしかなかった

 

人命を優先するためには

 

 

 

重大な役をになった事を理解した角取は青ざめる

 

 

 

 

 

自分だけ逃げる?

 

 

 

そんな言葉が頭をよぎったからだ

 

 

A組との対抗戦彼女は引き分けの選択をした

 

しかしこれは状況が違いすぎる

 

先生を助けるためには最善だとわかっていても

 

 

 

角取と物間の目が合う

 

そして角取は感じた

 

 

 

これしか思いつかない すまない

 

 

物間の心情を

 

 

 

ヘクソンが飛びかかる

 

「おおおおおおおお!!!!」

 

 

鉄哲がゆれる頭で壁となる

 

 

「いってくれ!ポニー!!」

 

「っ!!!」

 

委員長拳藤の言葉が響き渡った

 

そこからは早かった

 

全員が角取を援護殴られ払われても後ろを向いている暇はない 地面に落とされたブラドキングを拾い上げる 角を出しそれに乗り浮遊する

 

セントラルタワーから飛び降りた

 

 

 

これで先生を助けられる命を救える

 

 

友達を置いて

 

 

「っーっーっ!!!!!!!!!!!」

 

涙があふれるだが声は上げないそんな暇はないそう自分に言い聞かせる

 

「絶対戻りますから」

 

かすれるような声で小さくそういった

 

 

 

 

 

 

だが

 

 

 

そんな覚悟をあざ笑うようにヒエールは命じた

 

 

 

「追って志村菜奈」

 

 

浮遊する志村菜奈が追いかけてきた

 

 

円場の壁が凡戸のセメダインが小森のキノコが防ごうとしても遅かった

 

 

「逃げろーーーーー!!!!!!!」

 

拳藤がビルから叫ぶ

 

不屈の心が揺れそうになる

 

どうか逃げ切ってくれと心から思う

 

 

 

 

「ゲームオーバー」

 

ヒエールが終わりを告げる言葉を乗せてアーマードの薙ぎ払いを繰り出した

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

(追ってくる!)

 

角取ポニーは全力で逃げていた

 

しかし大柄な成人男性を抱えたままではどうしても減速してしまう

 

戦っても勝てない逃げるしかないしかし追いつかれる

 

(みんなが残ってくれたのに!みんなが頑張ってくれたのに!)

 

心が不安で蝕まれていく

 

それは芦戸三奈がギガントマキアとの戦いで心が中学に戻ってしまった時と似ていた

 

(怖い!みんなの頑張りが無駄になるのが!無駄になってしまうのが怖い!)

 

徐々に距離が詰められる 

 

(私のせいで)

 

詰められる程に涙があふれる

 

(私が弱いせいで)

 

詰められる程に心が音を立てる

 

(ごめんなさい)

 

心が音を立てて崩れ、、、、、、

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

ヒエールが薙ぎ払いを食らわせようとしたその時

 

 

 

ドボン!!

 

 

「おわっ!」

 

足元が沈んだ

 

「新手か」

 

ヘクソンが頭を読み地面に潜んでいる骨抜を見つけた

 

「! まずい!」

 

そして知ってしまった何が起こるかを知っても完全な対処が出来ないと

 

 

ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン!!!!

 

 

大量の何かが部屋に飛び込んできた

 

それは瓦礫の石やネジ

 

かつてA組との対抗戦で使われた

 

 

 

 

ポルターガイスト・サイズ・ツインインパクトのコンボ

 

「ファイア」

 

 

ドドドドドドドドドドドドドド!!!!!

 

 

 

部屋中に巨大化した物体が飛び交うヒエールもヘクソンも防御態勢を取る

 

一瞬の隙が生まれた

 

負傷した全員が茨に包まれる

 

そして

 

「バリバリバリバリ!!!」

 

 

巨大なオノマトペが部屋に現れ電撃が広がった

 

 

 

「あいたたたたたた!!!!!」

 

ヒエールが痺れながら目を凝らすそして見ていた

 

全員が逃げる所を

 

想定外の襲撃

 

しかし

 

 

 

【イレギュラー】はまだ終わらない

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギチィ!!

 

 

「え?」

 

心が折れるその瞬間

 

音が響いた

 

志村菜奈から聞こえたその音にとっさに振り向いてしまう

 

そして目にしたのは志村菜奈が止まっている光景

 

彼女の腕には糸のようなものが巻き付けてありそれが彼女を止めたのだとわかった

 

それが一体何なのか彼女は知っていた

 

何度も見ていたから

 

「、、、、、嘘」

 

信じられなかった何故ここにいるのか

 

糸をたどり地面見る

 

そこにいたのは

 

 

 

 

 

「ポニーちゃん!!」

 

 

【イレギュラー】野原しんのすけ

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は少し遡り

 

 

 

 

 

 

とある浜辺にその男・ホークスがいた

 

 

「ここから来るのか」

 

そこはIアイランドの激突予定地点だった

 

情報をいち早く手に入れていたホークスはその場に来ていた

 

近隣住民の避難は済んでいる

 

ホークスは事態を知ってとっさにその場に来てしまっていた

 

話をしていたしんのすけを車に乗せたまま

 

しんのすけはスマホでニュースを見ていた

 

「いきなりでごめんねもう戻るから」

 

ホークスが車に乗ろうとすると

 

「ここから真っ直ぐ来るの?」

 

「ん、、、まぁそうみたいだけど」

 

「じゃあいって来るこれナビ機能もあるから」

 

「え?」

 

 

そしてしんのすけは持ってきていたケースを開けて車を飛び出した

 

ケースに入っていたのは発目が作った新コスチューム

 

しんのすけにデータ取るように頼んでおいた水難特化の発明

 

 

 

【カエルジャンプスーツ】

 

 

しんのすけは得意の早着替えでそれを装着して海に飛び込んだ

 

備え付けのゴーグルを着け機能の一つのモーターボート式のエンジンをかける

 

 

スーツに付けられたモーターが起動し凄まじい速さで海を横断していく

 

 

あっという間に見えなくなった

 

 

 

「有言実行、、俺が速さで驚くとはな」

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。