それは世界中で突然起こった
あらゆる電波がジャックされ同じ映像が映し出された
それは中継の文字が出ておりこれから何かが始まると見ていた全員が息を呑んだ
『見えていますか皆さん!!』
最初に出てきたのは死んだはずのヴィラン・キュリオス
『今日この日!世界が変革する瞬間に立ち会えて私は幸運の至りです!!あぁ!待ち切れない!!』
明らかにハイになっていた
彼女はマイクを持っており後ろには垂れ幕のような物が見える
『それでは登場していただきましょう!この世界を変える!中心人物達の登場です!!』
バサリと音を立てて垂れ幕が落ちる
そこにいたのは四人
ブラックスター(ニセしんのすけ)
ヘクソン
ヒエール・ジョコマン
パラダイスキング
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「あの二人は!!」
「クソが!」
病院のテレビで自分たちを打ちのめした二人を確認した
拳藤は驚愕を 物間は憤怒を内に宿して
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『それではインタビューしていきましょう!先ずはブラックスターさん!今のお気持ちは!?』
『ほほ〜い☆最高で〜す♡みんな〜見てる〜最強になる存在!ブラックスターだよ〜!!!』
最初に喋ったのはブラックスター
顔を体も隠れているためしんのすけと関係を見出すことはない
ただし一部を除けば
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「ブラックスター!」
A組寮のテレビでその名前を聞いた瞬間 障子はあの隠れている顔が友と同じ顔だということに気付いた
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『続いてはパラダイスキングさん!』
『見てるか!世界中の人間たち〜ヒーローよりも強くていかす男!パラダイスキングだ!ヒーローなんてくだらない奴らのファンなんてやめて俺のファンになれよ!』
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「ヒーローがくだらない?」
緑谷は怒りの顔を見せる
緑谷とパラダイスキングの相性は最悪に近かった
「デ、、デクくん?」
後ろでお茶子がその圧に気圧される
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『続いては3人目はヒエール・ジョコマンさん!』
『足りないよキュリオスくん、【親愛なるジェントルマン ヒエール・ジョコマン皇帝陛下】だよ』
『素晴らしい自尊心!』
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「コイツ!あん時の!どこだここ!」
「この方が皆さんと先生を!」
鉄哲は場所突き止め突撃しようと考える
塩崎も珍しく感情的だった
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『最後の一人!ヘクソンさん!』
『茶番はいいさっさと計画を説明するぞ』
『盛り上げは大事ですよ』
キュリオスはすねた顔でそういった
(割とおばさんのすねた顔、、、)
ブラックスターはちょっとヒクついた
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「こいつノコ!思考を読む奴!」
「思考を読む、、、なんて嫌な能力」
松葉杖をつくハメになった小森が隣の黒色を呼ぶ
黒色は小森を傷つけた者に怒りを覚える
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「お前たちの悪ノリに付き合うのはもういいだろう」
ヘクソンはため息を吐きながら椅子に座る
「少し長くなるぞ座れ」
残りの3人も用意してあった椅子に座る
「ではこれより我々の目的と計画、そして宣戦布告を始めるぞ」
本来、彼らが説明する必要はなかったが説明をめんどくさがったくせに雰囲気は出したいというワガママから他のろくぼすから説明役を押し付けられ大分不機嫌なヘクソンだった まぁ他のやつがやったら変な失敗をして舐められる事を考えればヘクソンは納得の人選だった
「我々の標的は世界、、例外なく国家を攻撃する」
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さらりと喋った規模に現実感はなく鼻で笑うものもいたが世界最高峰の刑務所が襲撃され大量のヴィランが脱獄した以上冗談ではないとわかっているものはわかっている
「世界か〜外国まで飛んでくのは大変だな」
こぁ〜〜〜!
「お!そうか!アラ子に乗ってけばいいのか!海渡ってきたんだし!」
名付けをしてすっかり仲良しになったミルコと巨大コアラは他の者とは違う反応をする
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「僕たちは気づいたんだよ誰よりも早く」
口を開いたのはヒエール・ジョコマンそして説明を続ける
「先ずはオール・フォー・ワンの話をしよう」
オール・フォー・ワン
世界を支配しようとしたヴィラン
まだ記憶に新しい者もいる 特に日本は
その話をされ配信を見ている者たちは顔つきを変える
「オール・フォー・ワンは個性を使って世界を相手取った、、、だけど圧倒的力を持っていたにも関わらず失敗した、、ソレは何故か」
多くのものがヒーローの存在だろうと思った
しかしヒエールの見解は違った
「彼は利用するものを間違えたんだよ、奪って使うべきは個性ではなかった」
そしてヘクソンが口を開く
「この世でもっとも利用するべきものは、、、【科学技術】だ」
ヘクソンが振り返るように話を続ける
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オール・フォー・ワンを苦しめたのはたしかにヒーローだが根本的には科学技術がそれを可能にした
天空の棺を筆頭に
雄英バリアで人質を取れなかった
サポートアイテムが相手を強化した
アーマードで力を削られた
映像配信のせいで多くの援軍が集まった
「オール・フォー・ワンに科学技術がもっとアレばあんなことにはならなかった」
「科学技術はイコールで数の力だ 所詮一人と全世界では全世界が勝つに決まっている」
「オール・フォー・ワンは個性に頼り過ぎなんだよまぁそれがアイデンティティだったのかもしれないけど」
「所詮やつも一人の人間、自分でやるという無駄な自尊心がなければ負けなかった」
「安全なところから戦うことも出来ただろうに」
「そもそもオールマイトに一回やられて生きていられたのも医療という名の科学技術のおかげ」
もしオール・フォー・ワンがもっと科学技術に関心を持っていればドクターに任せず自分で学習していれば勝っていたのはヴィラン側かもしれない
「コイツら、、、結局何がいいたいんだ?」
相澤が無駄としか思えない会話に眉をひそめる
「まぁとどのつまり個性ではなく【科学を独占したやつが本当の独裁者】になれるってことさ」
ヒエール・ジョコマンが結論を述べた
「だから僕たちが行うのは【地球規模での科学技術の退行】だよ☆」
「「「「「!!?」」」」」
「簡単に言うと地球上の科学者みんな潰して僕たちだけで科学技術を独占するっていう事だよ」
ソレはあまりにも荒唐無稽で現実感のない話だった
しかし彼等はそれを本気でそれを行おうとしていた
「そもそも君たちはスマホがどんな風に作られてどんな技術が使われているかも知らないでしょ」
「つまり科学技術が無くても生きていける物がほとんど、決して不可能ではない」
「僕たちはこれから地球上のあらゆる科学施設を殲滅する」
「技術者が消えれば経済は停滞する」
「目標は【1999年以下の科学レベルまで落とすこと】君たちは想像できる?スマホがない世界なんて」
「そして我々だけが科学技術を持ち神のように人類の上に君臨する」
あまりにも横暴で子供じみた計画
しかし彼らの力は世界を傷つけることを可能にする
「我々はこれを【20世紀計画】と名付けた」
「進んだ技術がヴィランを邪魔するなら退行させちゃえばいいんだよ」
時代の逆行
ソレはオール・フォー・ワンでも出来なかった所業
「邪魔するものは容赦しない」
「僕らが地球の一番上に座るんだよ」
そして彼等は言葉にすら出さずにソレを行おうとするのだ
世界征服を
『これで放送は終わります!皆さんまたいつか!!』
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「20世紀ってどれくらいのやつがないんだっけ!?」
「スマホはないよな、、、折りたたみの携帯は、、、あるのかないのか」
「え!ドローンは!?タピオカは!!?」
「心配すべきは医療ですよ!今の技術だから生きていられる人もいます!」
それぞれが反応を見せる中
事情を知る者たちは考える
奴らのボスはオール・フォー・ワンの培養心臓
これはやつも望んでいることなのかと
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望んでなどいなかった
培養心臓の目的は身体を手に入れることのみ
つまり【20世紀計画】はろくぼす達の完全なるアドリブ
元々が人の下になどつかないワン・フォー・ワンの集まり
自らの野望と理想の為に巨悪の道を平然と歩くヴィラン達
そしてここには恨みも怒りも欲も持つ者たちがいる
「ハイ注も〜〜く!今から言う人は来てください!」
モグラロボットの中でブラックスターは声を上げた
「今から一人につき一匹怪獣をあげます☆マスターとしてしっかり悪いことをするように!」
異なる悪意が混じり合い世界を脅かす
強者はいつもゲーム感覚で世界を壊してしまう
何故なら本当に遊んでいるのだから