「私がエリちゃんとカラオケ!!?」
リビングで突然そう言われ動揺の声を上げる耳郎は目の前の人物、マンダレイを見つめる
「エリちゃんがどうしても耳郎さんの歌を聴きたいって、、今度の休みどうかしら?」
つまるところエリちゃんとカラオケにいってほしいとお願いされているのだ
「私もいい!?しばらく留守にするし耳郎の歌聴きたい!」
「私も!」
話に入ってきたのは芦戸と葉隠、二人はしばらくインターンで大阪に行くのでせっかくだから遊びたいと思ったのだ
「その、、、ウチでいいなら、、、」
「「やった〜!!!」」
「ありがとね」
芦戸と葉隠は飛び上がりマンダレイは優しい笑みを浮かべた
(選曲どうしよう、私の趣味でいいの?それともエリちゃんの年齢にあわせた)
耳郎は色々頭を悩ませている
「それとギターも聴きたいって」
「んん!」
ーーーーーーーーーーーーーーー
そして休日
エリちゃんは小さなギターを持ってマンダレイとともに待っててくれていた
「今日はよろしくお願いします」
「じゃあよろしくね」
「「「はい!」」」
マンダレイは別件で離れた
小さい子を託された以上しっかりしなければと身構える
耳郎は持ってきた自前のギターを握りしめた
そして入店 エリちゃんはキョロキョロしながらパネル操作を教わっている
カッコ悪いところなど見せられない
耳郎はとにかく全力で演奏した
芦戸も葉隠も盛り上げ上手なのでとても助かった
エリちゃんは目を輝かせている
そしてしばらくした頃
「ドリンク持って来る」
耳郎がドリンクバーのおかわりを頼みに行くと言うと
「「いってら〜」」
「いってらっしゃい」
エリちゃん挨拶にほっこりしながら部屋を出た
エリちゃんの褒め言葉、笑顔、リアクションその全てが耳郎をほわほわさせる まるでテスト勉強で頼られてプリプリしているヤオモモを見ている気分だった
なんて幸せなんだろう
なんて平和なんだろう
コップにコーラを入れながらニヤけていると
「耳郎ちゃん?」
「耳郎サン?」
「ん~~」
ほわほわ状態で振り向いたその瞬間
「ーーーぁ」
ほわほわを失った見事に消し飛んだ
「耳郎ちゃんもカラオケ来てたんだ」
「ロッキングガールですね!」
何故なら野原しんのすけと角取ポニーがいたから
角取ポニーはしんのすけの腕に抱きついている状態だった
視覚の情報を認識した瞬間に頭がスパーク何時もの耳郎なら知り合いの女の子が男の子の腕に抱きついていることに赤面するが今は違う血の気が引いてドンドン顔が青くなっていく
「コーラこぼれてるぞ?」
「おぉあ!!?」
ドリンクバーのボタンを押したままにしていた事を忘れていた耳郎はソレを指摘され変な声が出てしまった
そして変な声を恥ずかしがる余裕などない
耳郎は反射的に個性で周辺を索敵
索敵!索敵!!索敵ぃーーーーーー!!!
友達のカエル少女がいないことを確認した
そして店内にはいないことにホッとした
「野原も来てたんだ、、、角取と一緒に」
「ハイ!一緒にアニソンフィーバーです!!」
どうやら角取の方から誘ったらしい
だがまってくれ何故腕を組んでいる!?抱きついている!?そして野原はソレに全く意に介していないどういうことだ!?そんなものなんともないというのかこのトラブルメーカー少年は!?
「ホイ、ポニーちゃん」
「センキューしんちゃんサン!」
しんのすけはいつの間にか角取の分もジュースを入れていた
そして二人はいってしまった
ジャカ♪ジャカ♪ジャカ♪ジャカ♪ジャカ♪!!!!!!!!!!
「凄い迫力!」
「耳郎ちゃん本気だね!!」
「わぁ☆」
耳郎は部屋に戻り無我夢中でギターを引いたとにかく集中したかった考えないようにしたかった邪な思考を邪魔したかったそして歌った魂を込めて歌った
その結果のどが乾いた
「ドリンクお代わりしてくる」
「「いってら〜☆」」
「いってらっしゃい☆」
3人は耳郎の演奏にテンションを上げてた状態で挨拶した
(あいませんように二人とすれ違いませんように)
心のなかで両手を合わせながらさっさとドリンクを入れようとしたその時
「耳郎ちゃん?」
ザク!!!!!!!!!
後ろから刃物で刺されたような幻聴を聞いた
そしてゆっくり後ろを振り返ると
案の定 蛙吹梅雨がいた
(何故!!?!!?!!?!!?)
前の授業の恐怖が蘇るもっともこの店にいてほしくなかった存在が今目の前にいることに泣きそうになる手が震える足が震える魂が震えるもうどうしょうもない
「あっ梅雨ちゃん」
「しんちゃん」
ギャーーーーーーーーーーーーーー
「遅くなってごめんなさい 角取さん待ってる?」
「全然大丈夫!」
「そう、よかったわ、じゃあね耳郎ちゃん」
そして二人は同じ方角に進んだ
は?
ーーーーーーーーーー
「ここからテンション上げるぞーーーーー!!!!」
「「うおおおおおおお!!!!!」」
「う、うぉぉ」
部屋から帰ってきた耳郎はハイテンションに拍車をかけ歌った
「盛り上がってるじゃん耳郎!」
「見て!勢いのあまりは泣いてる!」
「耳郎さん?」
「大丈夫!大丈夫な涙だから!!」
(考えるなーーー!忘れろーーーー!両手に花が実在したら戦慄するなんて思うなーーーー!!!)
ーーーーーーーーーーーー
「ゲホゲホ!!!!」
「大丈夫?耳郎ちゃん?」
「あっ電話」
カラオケに終わりのコールがかかる
延長しようとしたその時
「お兄ちゃんがいた!」
「「え?」」
「こっーーー!」
ーーーーーーーーーーー
「まさかエリちゃんまでいるなんて」
「オールスターです!」
「あっすいませんポテト追加で」
(((なぜこのメンツが一部屋に!!?)))
「でゅえっと?」
「しよ☆」
「うん!」
その後みんなはカラオケを楽しんだが彼らがどんな心境なのかどういう状況でこうなったのか怖くて聞けない3人だった
ちなみに耳郎は無理がたたり声ががさがさになった
(どこまでの存在なんだ野原〜〜〜〜!)