野原しんのすけ
切島鋭児郎
芦戸三奈
ファットガム vs マスキュラー【DX】
鉄哲徹鐵
葉隠透
天喰環
「なんであいつキングコングになってんだよ!?」
「最近出回っとる動物になる薬や!でも流石に大きすぎやろ!!?」
【DX】の動物化ドリンクを飲んだマスキュラーはマウントレディ並に巨大になっていた
更には筋肉の個性もそのままで身体中から飛び出た筋肉の束がヘビのようにしなり生えた巨大な尻尾と共に周りの建物を破壊していく
「オオオオオオオオオ!!!!!」
キングコングの毛むくじゃらの腕が振り回され暴風が巻き起こりそれだけで窓ガラスが霧散する
「なにか変だぞ!?」
サンイーターが異変に気づく
キングコングになったマスキュラーは白目をむいており当たり構わず動き回っている
こちらを認識していないようにも見える
「さっきのしんちゃんの拳骨が効いてるんじゃ」
「錯乱してるってこと!?」
「イヤ〜それほどでも〜」
「褒めてない!」
「良く言えば思考して無い分やりやすいって感じやな」
「ホントに怪獣退治見てぇだな!」
「しんちゃんこれ【ストーン】!」
「あっ!ありがと葉隠ちゃん!!」
全員がマスキュラーを囲み包囲する
しんのすけはストーンを取り戻したが
「おっとっトンコツ〜」
「しんちゃん!?」
流石に血を流しすぎたのか千鳥足でフラフラしだした
「応急処置するからしんちゃん!」
葉隠が救急セットをだしてやるのは簡易的な治療
ヒーロー科の授業で習った事をできるだけ早く友達に行う
「休んどいてしんちゃん!」
「お前の漢気!!確かに見届けたぜ!!」
しんのすけの戦いで胸が熱くなっている二人が前に出る
「行くぞ芦戸!!」
「行こうぜ切島!!」
二人がマスキュラーに向かって走り出す
「アンブレイカブル!」
「アシッドマン!」
戦闘態勢でマスキュラーの正面に立つ
振り下ろされた腕がアスファルトを叩き割る
二人はその破片が当たりながらも撒き散らされる土煙に紛れて足元にたどり着く
左右の足に到達した二人が個性を使って足を崩す
切島が爪を使って足を削る
芦戸が酸で足を溶かす
激痛で立っていられないマスキュラーは膝をつく
「顔が近くなった!今や!!」
そして全員が走り出す
「混成大夥キメラ・クラーケン!!!」
サンイーターが建物をかけて頭部の前に行く
「いくぜ!!!サンイーター!!!」
鉄哲がスティールになりサンイーターの背中に乗っている
クラーケンの足が鉄哲を包みマスキュラーの頬に飛ばす
「先輩ブースト俺拳ーーーーー!!!」
ゴワン!!という音がなりマスキュラーの首が横に曲がる
脳が揺れ筋肉の触手が鈍くなる
「もう一発お願いします先輩ーー!!」
「声がでかい怖い」
そしてもう一度喰らわせようとするが
オオオオオオオオ!!!!!
「ドわぁ!」
「叫び声で!」
咆哮の息吹で鉄哲はクラーケンの足ごと吹き飛ばされる
それはまるでギガントマキアが息だけで麻酔を飛ばした時のようだった
「次どうするの!?」
「あんなのが暴れたらそれこそギガントマキアの二の舞いや!攻めて攻めて攻めまくるんや!!」
「「「「了解!!!」」」」
そして全員が観察を行う
より早くより被害を抑える為のプランを即席で話し合う
「芦戸が人型の時に右腕にダメージ与えたから右から攻めようぜ!」
「右腕の動きだけ鈍いもんね!」
「思考があったら筋肉でくるまれて対応されてた!」
「やっぱぶん殴って気絶だな!」
「気絶させるなら俺か環が適任やで!」
「俺は!?」
「大きすぎて先輩のサポートがないと拳が当たらねぇよ!」
「じゃあ私はサポートね!」
全員が早期の決着のために繰り返さないために過去の傷を胸に前へ突き進む
「そんじゃ作戦は決まった!いくで!」
「「「おう!」」」
動きが鈍い右側から切島と鉄哲が突っ込む暴れまわる筋肉が当たろうとも突き進み
その後ろには芦戸が付いてきていた
二人が筋肉から芦戸を守りマスキュラーの近くまで導く
そしてアシッドマン・ALMAを展開
狙いは足 膝立ちでなく完全なうつ伏せのための作戦
もちろん芦戸が狙われるが二人が拳を使い個性をフル活用して役目を真っ当する
芦戸も持ち前の運動神経で跳ね回りながら足を攻撃していく
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!
その更に後ろで繰り広げられるのは奇怪な光景
サンイーターが牛の腕でファットガムをインファイトしていた
「もっとやれや環!!」
「気が引ける」
ファットガム特有の衝撃の吸着
それを貯めまくり決定打にするためだった
そうしている内にマスキュラーが音を立ててうつ伏せになる
「頼んだぜファットガム!!」
「オッシャア!!」
地面についた顔面に目掛けて走り出す
サンイーターがクラーケンを使いマスキュラーの顔を固定する
「いけぇーーーー!!!」
芦戸がそう叫ぶが
「あぶねえ芦戸!」
「!」
芦戸はマスキュラーの足元にいた
筋肉の触手にばかり気を取られて【尻尾】を注視していなかった
振りまわる尻尾が芦戸に迫るその時
「オオオラァァ!!!!!!」
ドゴォン!!!
「切島!」
芦戸に迫った尻尾を切島が身体を張って止めた
ギガントマキア戦の再現だった
「俺もいるぞぉぉ!!!」
鉄哲が止められた尻尾を身体で押さえる
しかし巨大すぎるゆえに鉄哲ごと空中に浮いてしまう
その瞬間
「第七沈々丸!!!」
しんのすけが治療を中途半端に飛び出した跳躍し狙うは尻尾
空中でストーンを大刀に変えて思い出した記憶から技を繰り出す
それは剣のライバルを倒すために編み出した剣技
「秘境・落下傘!!!!!」
大刀により超重量が乗った振り下ろしの斬撃は尻尾を切り裂いた
マスキュラーが起き上がろうとするが
「集光屈折・ハイチーズ!」
目の前での閃光に身体が止まる
全員が全力で前に出たことにより準備は整った
「皆が紡いだ漢気を〜!受け取れやァァァ!!!!!」
凄まじい衝撃と爆風が巻き起こった
頭を固定された状態での強化アッパーカットがマスキュラーの顎に炸裂した
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プルルルルルルルルル ガチャ
「こちらバレルどうした【ろくぼす】様よ〜」
場所は外国
電話の相手はブラックスターからだった
『えっとねぇ〜割と大事な件がありまして』
「大事な件?」
『簡単に言うと〜』
オール・フォー・ワンの培養心臓がある本拠地
あそこがバレて使えなくなっちゃうから〜
「ハァァァァ!?!?!?」
そう大阪にあった施設こそ彼らの本拠地だった
「ちょっと待て!なんでそうなる!!?守るためにアンタは日本に残ったんだろうが!!てか心臓は!!?まさかアンタ!!」
『大丈夫大丈夫☆』
ブラックスターは大阪の建物の上からマスキュラーがヤラれるところを見ていた
「心臓はカプセルに入れて回収済みだから」
その背中にはリュックが背負われており その中には培養液入りのカプセル
つまりオール・フォー・ワンの培養心臓が入っていた
『てかなんでバレたんだよ!?説明しろ!!?』
ブツッ
ブラックスターは電話を切った
「だってそれくらいじゃないと【野原しんのすけを覚醒】させられないし」
ブラックスターは血まみれのしんのすけが記憶を取り戻している事に気づいていた
何故ならそのためにマスキュラーをぶつけたのだから
これは誰もしらないことだがブラックスターはしんのすけの覚醒のためだけにこの【ドッペルゲンガー事件】を引き起こしていた
全ては【最強】の【野原しんのすけ】と戦うために
しかし彼はろくぼすという組織の枷がある以上多少の無理をするしか無かった
それが本拠地を使ってしんのすけを押し留めること
ブラックスターの独断により彼らの本拠地はもう使えなくなった
「マスキュラーに預けてたサバシオも回収したし、、、、後はサバシオで海をわたってとりあえず海外に」
その時
刀が見えた
ブラックスターはとっさに避けて襲撃者の顔を見た
その顔は黄色と黒のまだら模様の体毛が生えていた
人の手足をもちながらその口元には牙が見えた
「動物化ドリンク、、、豹ってとこかな?」
「やはり貴様は重要人物か」
そこには刀を持った人型の豹
動物化ドリンクを飲んだステインがいた
「どんなものでも利用するまでだ」
イレギュラーは更に前へと進む