嵐を呼ぶ!!ヒロアカイレギュラーズ!!!   作:サイセンサイ

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夢を

 

今でもたまに夢に見るんだあの時の悪夢を

 

「ALMA!!!」

 

岩の訓練室で溶解液の訓練をする芦戸三奈

 

訓練のため自分の肌が溶けないように細心の注意を払うがやはり痛みは出てしまう

 

「あの時は無我夢中の実戦だったから出来たけど、、、まだまだ」

 

「芦戸か?」

 

「! 切島、、、」

 

ーーーーーーーーーーー

 

「ミッドナイト先生にまた会えて嬉しいけど、、いつかはまた、、、」

 

「あぁ感覚でわかるらしいな」

 

蘇りの死者はいずれ自分が消えることが感覚でわかる

 

「だから心配かけないようにって、、頑張ってるんだけど、、まぁそれはみんなも同じ何だけど、、、」

 

芦戸三奈はお別れの悲しみを乗り越えて戦ったがミッドナイト本人に再び出会ってしまったことで心の何かが揺れてしまっている

 

心の強さが少しだけ削れてしまっている

 

「、、、アイツがさ、、まだたまに夢に出てくんだよね」

 

「ギガントマキアか、、、」

 

切島も後から知って驚いた

 

自分と芦戸の中学時代のあの時の巨大な男がギガントマキアだと

 

「声を聞いた瞬間、私、力が抜けて」

 

「あぁ」

 

「こんなんじゃ駄目だってわかってるのに、、、」

 

「あぁ」

 

「後悔したくないって、、、わかってるのに、、」

 

目に涙が溜まる

彼女は元から涙脆いところがあると中学時代は気づかなかった

 

雄英に入ってから多くの時間を過ごす中で芦戸のイメージは切島の中で変わっていった

 

だがそれは決して悪い変化ではなかった

 

「お前は俺のヒーローだって前言ったよな?」

 

「え、、、うん」

 

「ヒーローであることに変わりはねぇ、、だけど中学時代とは少し違うんだよ」

 

「?」

 

「天才みたいに見えたお前も俺達とそう変わらないって気付いた」

 

「!」

 

 

 

 

 

「だから芦戸!仮とか寄り添い合うとか色々なもの全部含めて『助け合おうぜ』!!!」

 

 

 

 

 

それはいつもの変わらない笑顔だった

 

それが何故かとても嬉しかった

 

 

 

「、、、、そろそろ言う?」

 

「ん?」

 

「高校デビューだって!」

 

「あ!イヤ!それは!」

 

「アハハ!さっきまであんなに堂々としてたのに!」

 

 

 

二人は知らない

 

二人の因縁の相手が復活したことに

 

やがてその災害は世界を巻き込んでまた彼らを傷つけようとするだろう

 

だが二人はヒーロー志望として前を向いて立ち向かう

 

その先にみんなと寄り添い合う未来を信じて

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「あの時から少しは成長出来たかな?」

 

少しだけ爛れた両手を見て芦戸は思った

 

「俺はまだまだだわ」

 

砕けた皮膚が音を立てて床に落ちる

 

だが切島はふらつくことなく立っていた

 

 

「肩、貸すぜ芦戸」

 

「大丈夫!あんなのみたら情けないトコなんて見せられないから!」

 

「! あぁそうだな!」

 

二人が見たのは野原しんのすけの勇姿

 

オールマイトにすら重なる彼の輝きに今もなお胸が熱い

 

「そう言えばしんちゃんは、、」

 

二人は周りを見渡す

 

サンイーターがマスキュラーを植物のツルで拘束していた

 

ファットガムはふらふらで鉄哲に肩を貸してもらっていた

 

葉隠は確かしんのすけの応急処置をしていたはず

 

 

 

 

 

 

 

コロン

 

 

「ん?」

 

何かが転がってきた

 

「これ【ストーン】」

 

それはしんのすけのストーン

 

転がってきた先にしんのすけが立っていた

 

「しんちゃん大丈夫か?ストーン落ちてるぞ」

 

切島が声をかけるが

 

「しんちゃん?」

 

反応がなく 顔を見ると

 

「嘘だろ!」

 

「! どうしたの切島!!?」

 

「立ったまま気絶してる」

 

「えぇ~!!!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

それまるで忍者のようだった

 

建物を蹴り素早くパルクールを決め喉元に刃物を当てに来る

 

 

動物化ドリンクで【豹】の身体を手に入れたステインは何倍もの素早さと前とは比べられないほどの身軽さでブラックスターを殺そうとする

 

だが

 

ズズズズズズズズズズズズズズズズズズ!!!

 

 

「! ワープゲート!」

 

それは前に見たことがあった

 

それはインゲニウムを倒し初めてヴィラン連合が接触してきた時に見た、、、

 

「確か黒霧だったか」

 

「正かーーい☆ほんじゃまたね♡」

 

 

 

ブラックスターはあっさりとその場を立ち去ってしまった

 

 

「、、、あの施設はもうバレるだろう、、次に移るか」

 

ステインは一瞬だけ立ったまま気絶しているしんのすけに目を向けた後 すぐに立ち去った

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

こうしてドッペルゲンガー事件は幕を閉じた

 

 

建物の被害は大きかったが誰も死ななかった

 

 

大阪の地下にある施設はすぐに立ち入りが制限され綿密な捜査が入った

 

 

また、最も重症だった野原しんのすけは血液不足に一時期危なかったがソレも乗り越え命に別状はなかった

 

 

 

ただ

 

これはしばらく経ったあとの話だが

 

 

 

 

 

警察で拘束されていたマスキュラーが何者かに殺された

 

 

【動物の爪】による失血死だったそうだ

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「本当に緑谷みたいだな〜野原」

 

そこは雄英の保健室

 

しんのすけは病院から雄英に引き取られ今も眠ったままでいる

 

それを知ったA組B組はお見舞いに来ていた

 

「マスキュラーと戦って大怪我ってまんま合宿の緑谷じゃねぇか」

 

峰田が頬を突付きながら思ったことを口にする

 

「あの時はお騒がせしました」

 

「だが凄かったんだろ?」

 

「おう!今ままでで一番凄かったぜ!!」

 

「本当にオールマイトみたいだった!!」

 

しんのすけの活躍を近くで目にした二人は興奮をぶり返すようにその時の事を説明する

 

(ストーンが無い無個性の状態での戦闘でマスキュラーを追い詰めるなんて、僕の何倍もスゴイじゃないか)

 

緑谷はマスキュラーと戦ったことがある者として誇らしかった

 

そうこう言ってる内に時間が経ち

 

リカバリーガールが帰省するようにいった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「また無理をしたのねしんちゃん」

 

「本当にHEROデスね」

 

雄英の食堂で向き合うのは蛙吹と角取

 

しんのすけに思いを寄せる二人

 

「オキタラたくさんハナシマショウ!」

 

「そうね、私もそうしたいわ」

 

二人に険悪な空気などなくむしろ対等な関係に見えた

 

「両手に花とか戦慄通り越して火刑案件だろぉぉぉ」

 

峰田はいつもどおりだった

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

時刻は夜

 

皆が静まり返り眠りにつく

 

明日に備えて

 

明日は目を覚ますといいなと思って

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

 

 

 

一部が目覚めない事件が起こった

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

どこ

 

 

 

 

どこ

 

 

 

 

 

 

どこなの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこにいるの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どこにいるの!しんちゃん!!

 

 

 

 

それは少女の切なる願い

 

その少女は会いたいという想いだけで世界の理すら越えようとしている

 

そしてそれは蜘蛛の糸のように一筋の道をその手に掴んだ

 

世界を越えずにその想いだけが世界を越える

 

巨悪達にはどうしようもできない

 

【夢の中】を利用してきたツケが回ってきたのだ

 

だがしかしそううまくはいかない

 

所詮一人の少女だけでは大きな流れは越えられない

 

 

 

そう、、一人では、、、

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「ん?」

 

目を開けたら空が見えた、、、灰色の空が

 

 

「え?」

 

ムクリと起き上がり周りを見渡す

 

そこには何もなくただ灰色の空が広がっているだけ

 

強烈な既視感

 

そう

 

しんのすけはそれを知っていた

 

 

「ユメミーワールド?」

 

 

そして理解したのだここは【夢の中】だと

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「どこだよここは!?」

 

爆豪はなにもない世界に佇んでいた

 

「かっちゃん!?」

 

「どこだここは!?」

 

「幻覚!?」

 

「何だよこれ」

 

そこには見知った顔もいた

 

緑谷、飯田、切島、八百万そして轟

 

「、、、ムカつくメンツだなぁ!」

 

「えぇ~!!」

 

「おい!流石に酷いだろ!」

 

「、、、、神野の時と同じメンツだ」

 

「「「!!?」」」

 

そうそこにいたのは神野のメンバーだった

 

「偶然、、、イヤ」

 

「恐らく精神世界の類でしょうね」

 

「わかるのか八百万」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私、、、何もいってません」

 

「「「「え?」」」」

 

「当然です私であり私ではありませんから」

 

 

 

そこには合計7人がいた

 

緑谷、飯田、切島、八百万、轟、爆豪そして

 

 

 

 

「そんな!どうして!!」

 

「現実にありえないということはここは現実ではないという可能性を思い浮かべなさい、、、私」

 

 

それはかつてイレギュラーの力によりこの世界に生まれてしまった具現化した歪み

 

 

 

「クリエティ・ネオ、、なのか」

 

もう一人の八百万だった

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「お!?」

 

しんのすけはしばらく歩いていると

 

戦闘の音が聴こえた

 

急いでそこに駆けつけると誰かが戦っていた

 

周りには明らかに敵のような怪物

 

そして人が一人

 

「お助けするぞ!」

 

記憶が全て戻り今のしんのすけは絶好調

 

少しハイになっている状態でそこに飛び込む

 

「大丈夫!!?」

 

戦っていた一人を見る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

            男

 

          20代くらい

 

           白い髪

 

         青緑の目の色

 

 

 

 

そして両手から出している【青い炎】に【傷一つない顔】

 

 

 

「お名前は!」

 

しんのすけが警察っぽく質問した

 

 

その男は少し言い淀んだあと

 

 

 

「、、、、氷叢、、、」

 

とっさに母の旧姓を名乗ってしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ユメミーワールド編・開幕
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