何度も試みた
ユメミーワールドは既に存在しないはずなのにその気配を感じた
もしかしたら行方不明のしんのすけに関係があるかもしれないと思いサキは何度もその世界に入ろうとした
そして成功したが力技ゆえにバグが起こってしまった
巨大な穴に吸い込まれる感覚を感じて目を覚ましたらユメミーワールドに居た
前みたいに赤いドレス
サキは探したのだしんのすけを
だが人型の炎に囲まれてしまった
そして助けられた
蛙吹梅雨と角取ポニーに
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「、、、しんちゃんと、、、どういう関係?」
そしてそれは混ぜるな危険を遥かに超えた核分裂もかくやのゲキヤバエネルギーを生んだ
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「おぉ~!ホントにでた!!」
スピナーが驚いていた
しんのすけの助言通りのようにイメージしたらトラックが現れたからだ
それは連合の為に運転を身につけた思い出のトラックだった
「【夢の中・ユメミーワールド】か、、、つまり俺達はまきこまれたってことか?、、、氷叢」
「そういうことみたいだなMr.」
コンプレスと氷叢は情報を擦り合わせる
「今さら積極的に戻る理由は俺にはねぇが、、そっちはどうだ?」
「戻る」
コンプレスははっきりと宣言した
「現実に戻りたい理由がついさっき出来ちまってな」
スピナーを見ながらコンプレスは笑った
「、、、そうかよ」
「所でお前にしちゃ随分と仲良しっぽいじゃんあのガキと」
コンプレスは野原しんのすけを指さした
スピナーに色々教えているようだ
「幸いヴィランだってことはバレてないみたいだしどうすんだよ」
「どうもこうもねぇよ戻りたいなら勝手をいくらか知ってるアイツの協力が必要だろ」
「嫉妬するな〜そんなに気に入ってるのか?」
「バカすぎて毒気が抜かれるだけだ」
野原しんのすけ 焦凍の友達
色々正体不明だが間違いなく一般よりの価値観
すっげぇバカ
それが氷叢が下した評価だった
(正直俺もわかんねぇよ何なんだアイツ)
何も考えていない生きる理由のないバカ、散々燃やしてきた人種のはずなのに
何故か嫌悪感が出てこない
(調子が狂う)
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地面にちょこんと座り込み3人が向き合っている
サキと蛙吹は冷や汗を滲ませて
角取はジャパニーズコイバナ!ってちょっと喜んでいた
「えっと、、、サキちゃんは、つまり、そういう」
「イヤ!あの!えっと!別にそう言うんじゃ!ただしんちゃんには恩があって助けてくれて他の子よりもだいぶん距離が近い自覚はあるけど別にそう言うんじゃ!」
赤面して早口で手をわちゃわちゃさせながら説明するサキ
(確定じゃない、、、)
蛙吹は天を仰いだ
「ワタシも助けられました!」
今度は角取が喋り始めた
「サッソウト駆け付けて助けてくれただけじゃなくてワタシを信じてくれたんです!これがムネノタカナリなんですね!」
角取はテンションを上げて喋る
「ツユちゃんも同じですよね!」
「えぇ私はしんちゃんが好きよ」
「好っ!!!」
どストレートに言われるのは想定外だったのかサキはビクリと背筋を震わせた
「恩があるっていってたけどサキちゃんも助けられたの?」
蛙吹は気になることを聞いた
二人ともしんのすけの優しさと強さに救われたならばこの子もそうなのではと思ったのだ
「、、、うん、助けてくれたんだ」
胸の前で両手を握りしめその時を振り返る
自分のせいで悲劇が起きた
父は私のために人を傷つけても助けようとしてくれた
だから何も言わなかった
罪悪感から人に近寄れなくなった
他でもない自分のせいで周りの人達が苦しんでいるんだから
ずっと辛かった
その中で友達が出来てもどうせ最後は嫌われた
いつも通りと思っていたのに
あの子は現れた
ひとりじゃない事が嬉しくて
自分のせいなのに申し訳なくて
泣いてしまった
そして私の為に戦ってくれた
私のバクになってくれた
最後はあの子のお母さんが助けてくれたけど
しんちゃんがいなかったらその言葉も届かなかったと思う
だから前に進めた
悪夢を消すのではなく乗り越えるって
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ユメミーワールドの始まりは貫庭玉サキの悪夢からだった
原点である悪夢は今のユメミーワールドでも大きな力を発揮する
だが
ここはバグが起きた世界そして夢の中
何が起きても不思議ではなかった
今 悪夢はサキから離れていた
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ドクン!!!!!!!!!
「がっ!!!」
「! どうした!」
「「!?」」
「何だ!何かが!!?」
氷叢の身体の内側から何かが突き破ろうとしている
それはこの世界の核にも等しい存在
ズズズズズズズズズズズズズズズ!!!!!!
氷叢の身体から突き破るように【悪夢】が姿を現した
それはまるで【髪の毛】のようにうねり
そして当たり一面を覆うほどに伸びて巨大化していく
「俺の中にいんのは誰だ!!?」
叫んだ瞬間
「! 何だ!?これ!」
氷叢の頭の中に浮かんだのは
貫庭玉サキの記憶
それを見た氷叢は意識を飛ばしそうになる
(愛があったから苦しんだ女、、愛がなかったから苦しんだ俺)
それは真逆のようで少し似ていた
親を死に追いやるなど自分でも出来なかった
どちらも歪んだ者に苦しめられた
だが彼女は助けられた
彼女はヒーローと出会えたから
俺は出会えなかった 拒絶した
父のことしか頭になかったから
そして氷叢は、、、
「俺の悪夢は俺のもんだ!!」
ボオオオオオオオオオオ!!!!!
最大火力で髪の毛を燃やそうとする
すると
「誰も彼も本当にめんどくさい」
「「「!!?」」」
氷叢から突き出た髪の毛から声がした
そして髪の毛の塊から足音がした
「またあったわね」
そして塊から出てきたのは一人の少女
それは貫庭玉サキと全く同じ容姿
しかしその目は暗く最初のサキを思い浮かべる
しんのすけはその正体に気付いた
「サキちゃんの、、、悪夢?」
「そうよ」
それはあの時消されなかった貫庭玉サキの悪夢の残滓だった
「お前!何しやがった!!!」
スピナーが武器を構えるが
「正確には私じゃないわ」
「は!!?」
「私はたまたま出てきただけ」
ボオオオオオオオオオオオ!!!!
「熱!」
「炎が!」
「あれは、氷叢って人の悪夢がそうさせてるの」
髪の毛は確かに燃えている
しかし焼け落ちない
まるで髪の毛が炎をまとっているようだった
髪の毛全体に青い炎が回り更に巨大化していく
まるで悪魔や死神でも現れたような光景だった
「私の悪夢の一部が【薪】になってあの人の悪夢を大きくしてるの」
「つまり!あの髪の毛はアイツの悪夢と合体してるってことかぁ!!?」
「止められねぇのかよ!」
スピナーがそう呼ぶそして
「しんちゃん」
「ホイ」
「何をするかもうわかってるんでしょ?」
「ホホイ!」
しんのすけは氷叢に向かって叫んだ
「ヒマなお兄さ〜〜ん!!!オラが助けるからまってて〜!!!」
カッ!!!!
「デカくねぇ!?」
「姿が!」
その瞬間しんのすけの身体が光りだした
そして形が変わり大きさも変わっていく
それは一見するとぬいぐるみのように見える
それはこの世界で唯一の、、、
「私も食べた、、、バク、、、」
サキの悪夢はそういった
「クソが!!!!!」
そして燃える髪の毛に氷叢は飲み込まれた
立ち向かうのは悪夢を食べるバク
「ヒマなお兄さんの悪夢も!全部吸ってやるぞ!!」
これから始まるのは交わることのなかった嵐と炎の戦い
交わりに囚われ交わりを拒絶したその男は
悪夢とすら交わる野原しんのすけと何を刻むのか
それは当人の二人しかわからない
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ひっく、、、ぐすっ、、、
その子どもは泣きながら個性を振るっていた
自分を肯定するために
お父さん 俺も超えられるよ
ほら、、、こんなに強い炎が出せるようになったんだ
俺のこと見てよ
ジョロロロロロロロロロ
え?
なにか水を掛ける音が響いた
それはすぐ隣からだった
ふぅ〜消火完了!
うわ汚ね!!!!
いつのまにか隣りにいた子どもが火を消していた
もう〜だめじゃない火を使う時は大人を呼ばなきゃ
は!?
父ちゃんに怒られちゃうぞ
それは誰かが望んだかもしれない出会い