嵐を呼ぶ!!ヒロアカイレギュラーズ!!!   作:サイセンサイ

155 / 213
おんなじだ

 

少し前

 

「悪夢を食べるバク」

 

「そっオラはここならそれになれるの」

 

自分が気絶する前に見た巨大なぬいぐるみはなんなのかと氷叢は聞いていた

 

(、、、夢の中で更に夢を見ていた気がする)

 

朧げではっきりしない何かを彼は感じ取っていた

あまりにも都合が良くてあまりにもめちゃくちゃで絶対にありえない光景

夢は覚めて消えるそんなものだとわかっているのに

でも

たしかにあの時

それが夢だとわかった時

何かを感じたんだ 何も感じなくなったはずなのに

もしもの過去なんて存在しないのに

思い焦がれる未来ももう訪れないのに

 

 

交わるよ 無理にでも

 

 

「あいつのせいか、、、」

 

「お?」

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「少し付き合ってくれるか?」

 

 

それは初めての頼み事 それは久しぶりの頼み事

 

「訳わかんねぇと思うけど、、、あの悪夢は俺が止めたい、、、俺のプライドの問題だ」

 

だから付き合う義理はないと遠回しにいっている気がした

頭をポリポリかいて少し気まずそうにするその姿は今までの雰囲気とまるで違う

心のどこかでそういうのを望んでいたのかもしれない

 

「頼み事、、、いいか?」

 

轟燈矢のそんなところを

 

 

「燈矢ぁぁぁぁぁ!!」

 

「「おっ(ギョッ!!)」」

 

轟は一回病院で見たことがあるので衝撃は少なかったが彼は初見なのでビックリした

今までエンデヴァーを泣かす事に固執してたのに今は極々ふつうに気持ち悪いと思うのはなんでだろう

 

「なに、、泣いてんだよ、、」

 

「夏雄にも同じトーンで同じ言葉をいわれたァァァ」

 

「夏くん、、、」

 

「どうするんだよ、燈矢兄」

 

「焦凍、、、やることは簡単だ」

 

「あむあむあむあむアチアチあむアチムチムチ!!!」

 

燈矢は悪夢の髪の毛に憑かれたことである程度の勝手を理解した

あの魚はこの世界の悪夢 青い炎は自分の悪夢

魚は髪の毛と一緒でしんのすけが食べてくれるだろう

 

そして

 

「まずはあのバクごとやらない程度にあの悪質な混ぜ物を弱らせる」

 

ボォォォォォォォ!!!

 

「「!!?」」

 

二人は目を見開く

その後ろにいた冷も口を押さえて目を見開く

 

 

「青いままの熱量じゃあいつごと殺っちまうからな、だからこれでいい」

 

 

なぜならそれは【赤い炎】だったから

 

 

「変な話だけどよ、夢の世界で夢を見たんだよ、、そしたらいつのまにか【調整】が出来てた」

 

焦凍や父と同じ赤い炎

 

 

 

「【おんなじだ】、、、な、、、」

 

 

 

 

目に涙が溜まる 今にも零れそうになる 望んだ未来の一欠片が確かにそこにあった

でも望んだ未来はもう訪れない

彼らが歩めるのは、隣にいれるのは、この世界のこの時、この瞬間だけ、、、

 

 

「一緒に踊ってくれるか?」

 

「あぁ!!!!!」

 

「グスッ、、、、わかった、、、」

 

そして3人は駆け出した

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「うぅ!!!!うぅ〜〜!!!!!!」

 

「しっかり、、、」

 

蛙吹が泣き崩れた冷の背中を撫でる

もう限界だった立つことすらままならない

複雑な感情が胸に来る熱さに薪を焚べる

 

「轟さん、、、、グスッ」

 

「しっかりしなさい私、やれることやるべきことはまだ残っていますわ」

 

胸の前で両手を握りしめ込み上げる涙をこらえる八百万をネオが窘める

 

 

 

 

「「「うううううううううううう!!!!!!!!」」」

 

「ユニゾンで泣くな気味わりぃ!!!!人型まだいんだぞ!!?」

 

緑谷、切島、飯田も泣いていた

 

魚骨から撒き散らされる人型はまだ沢山いる

 

「泣くヒマあったら戦え!邪魔させんな!!!」

 

「「「おぉ~!!!!!!」」」

 

 

 

「荼毘、、あんな顔できんのな〜」

 

「コンプレス!」

 

「おっ来たかスピナー」

 

「ぶちかますぞ!」

 

夢の世界であるためにゲームでの想像力がスピナーの手にロケットランチャーを作り出す

 

「仕方ねぇな〜おじさんも頑張るか!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ガンバッテくださいサキさん!しんちゃんサンもガンバってます!」

 

「うん頑張る!!!もういろいろな物失ったしぃ!!!」

 

自棄状態で祈りつづける奇妙な状況を作るのはサキとポニーそこだけ空気が違った 

 

(しんちゃん!!!)

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「お、、お腹が、、、」

 

しんのすけは今だいぶん巨大だが魚骨は更に大きく腹がパンパンになり始めるしかも身がついても黒焦げで苦いのもキツイ

ペースが落ち始めた頃

 

 

「お!?」

 

目の前から三つの光が灯る

それは同じ色で同じ大きさの輝き

 

 

「「「赫灼熱拳!!!」」」

 

同じ炎

 

「「「ジェット・バーン!!!!!」」」

 

重なる拳が魚骨に叩きつけられる

 

それだけでは終わらない

 

イグナイテッド・アロー

バニシングフィスト

バニシングジェットバーン

 

エンデヴァーから連なる悪夢がエンデヴァーの技により削られていく

 

因縁のヘルフレイムが三重奏で踊り狂う

 

しかし

 

「熱い!熱い!轟くん氷!氷ぃ〜!!」

 

 

部外者ではそれに耐えられない

 

「ダメだ!調整しても野原が耐えられねぇ!」

 

「点の攻撃より面の攻撃が効いてる感じがするなぁ」

 

「ヘルスパイダーはダメだ!野原に直接当たる!」

 

今までしんのすけを避けていたがヘルスパイダーは広範囲の攻撃 故に直接当たってしまう

 

その時

 

ボン!!ボン!!ボン!!ボン!!ボン!!ボン!!ボン!!ボン!!

 

断続的な爆破音が二重になってやって来る

 

「爆豪!?いや違う!」

 

「八百万!?」

 

「「私におまかせを!!」」

 

 

個性により爆豪の動きを再現した二人は一気にしんのすけに近づく

そしてしんのすけを中心に爆破でグルグルと回り始めた

 

「ワプッ!なになに!?」

 

そしてバクが【ミイラの巨大ぬいぐるみ】になっていく

 

「個性で作った防火布ですわ!」

 

「これで野原さんは耐えられます!」

 

「「だから全力を!!!」」

 

八百万とネオが作ったのはしんのすけを覆う防火布

ミイラのように何度もグルグル巻にされしんのすけを保護する

 

え?これ結局オラが一番体張らない?

 

という顔すら防火布に包まれる

 

 

 

「構えろ燈矢!焦凍!」

 

エンデヴァーの声を皮切りに二人も同じ体勢になる

それは三つ重なって全包囲を焼き切る業火

 

 

「「「赫灼熱拳!!ヘルスパイダー!!!」」」

 

 

青く燃える魚骨はそれに飲み込まれた

 

 

ズウゥゥゥゥン!!!!!!

 

魚骨は吹き飛ばされ焼き尽くされ動かなくなる

 

 

 

しばらく静寂の後

 

「やったか!?」

 

しんのすけがいっちゃいけないことをいった

 

「バカヤローーーーー!!!!」

 

スピナーが叫んだ

 

 

オオオオォォォォォ!!!!!!!

 

ボォォォォォォォォ!!!!!

 

 

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

そして青く燃える魚骨は【分断】された

 

 

片方は元の魚に もう片方は青い炎

 

 

「あれは、、、」

 

そして青い炎は【巨大な人型】になっていく

顔はわからない だがそれは兄にも父にも見えた

 

「なるほど、、俺だけの悪夢じゃなかったわけか、、」

 

「ならば!!!」(ボォォォォォォォ!!!)

 

「!?」

 

エンデヴァーが火力を上げる

 

そして

 

 

 

 

 

 

「おんなじだ、、、、」

 

 

 

上がった炎は【赤】から【青】に

 

 

「俺が何故若い姿なのか、、やっとわかった」

 

「、、、、ハハッ!!そりゃ都合よく考えすぎだろ!!まぁいいぜ!!!バクのあいつは」

 

燈矢がしんのすけの方を見る

 

 

「うおおおおおここまで来たらやけ食い〜〜!!!!」

 

しんのすけは片方の魚に齧り付いた

 

「轟さん!」

 

「八百万!!」

 

「魚は私達が仕留めます!だから轟さんは、、、いや!轟さん達は!!!」

 

「こっちは任せて轟くん!!!」

 

「勝ってこいや」

 

「頼んだ!!」

 

「心配すんな轟!!」

 

八百万達がしんのすけの援護に向かった

 

 

 

「向こうは心配ねぇ枷がないならもういいな」

 

ボォォォォォォォ!!!!!!

 

燈矢が炎を青に戻す

 

 

「焦凍そいつを冷やしてやれ」

 

「!、、あぁ」

 

「すまない焦凍」

 

「ラストダンスは二人でか、、、」

 

青になった事による熱のこもりを氷結で中和する

それは始まりの発想そして

 

 

ピキピキピキピキピキピキピキピキピキ!!!

 

「「「!?」」」

 

氷結の音が響く

エンデヴァーではないそれは燈矢の方からだった

 

「、、、お母さん」

 

冷がいつのまにか燈矢の後ろに立っていた

蛙吹が連れてきたのだ

 

「どうしてもここにって」

 

「ごめんなさいわがまま行って、、、でも燈矢、、せめて冷やさせて」

 

 

きっとこれが私にできる最後の、、、、

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

オオオオオオオオオオオ!!!!!!!

 

 

 

 

人型の炎が【炎の巨人】となって襲ってくる

そして二人は飛んでいった

焦凍は既視感を感じる

飛んでいった二人が似ていたからだ

 

 

 

 

Iアイランドで共闘した緑谷とオールマイトに

 

 

 

 

巨人からイグナイテッド・アローの雨が降り注ぐ

エンデヴァーはそれをバニシング・フィストで粉々にする

燈矢はヘルスパイダーで振り払う

似て非なる二人が巨人に突っ込んでいく

 

「たとえ俺達を上回る炎でも!!!」

 

「全力で凌駕してやるよ!!!」

 

 

炎の巨人が熱を貯める

二人はそれが一極集中の大技だと確信

ならばと二人も青い炎を貯める

周辺一帯を焼き尽くす熱量が正面から衝突する

 

 

 

 

 

オオオオオオオオオオオオ!!!!

 

 

炎の光線が放たれた

 

そして二人は拳を構えていた

 

 

 

 

「「赫灼双熱拳・ダブルジェット・バーン!!!!!」」

 

 

 

 

 

 

二人の拳が炎の光線を力尽くでねじ伏せる

 

 

そして二人はそのまま巨人へと飛んでいく

 

 

 

「「「エンデヴァー!!!!!!」」」

 

「「荼毘!!!!!」」

 

「「「「「ぶちかませ!!!!!!!」」」」」

 

 

二人以外の声援が背中を押す

 

 

 

そうそれは、力をくれるその言葉は、、、

 

 

 

        

「「PULSULTRA!!!!!!」」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

、、、、、、、、、、あ!

 

 

ん?どうしたのお兄さん?肉まんのおかわり?

 

 

お前、、、いくつだったっけ?

 

 

オラ?5歳だけど?

 

 

、、、、、そうか

 

 

お兄さん?

 

 

焦凍もおんなじくらいの年だった

 

 

校長?

 

 

焦凍!、、、俺の、、、弟だ

 

 

ふ~~ん

 

 

お前、家来るか?

 

 

え?いいの!?

 

 

気まぐれだ、、、こいよ、俺の家に、、、

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。