※作者の独断と偏見が多く入っています
「何故お前を欲しがらない?」
「お?」
それは晩餐会の夜のことだった
大量の同士が集まるその日ドクターがブラックスターに対して疑問を抱いた
「オール・フォー・ワンの培養心臓は【野原しんのすけの肉体】を欲しがっておるのじゃろう?」
「うん、そうだけど?」
「なら、【野原しんのすけのコピー】であるお前を欲しがるのは必定だと思うのじゃが」
培養心臓は理想の肉体が欲しい
ブラックスターの肉体でもいいのでは?という問いに
「あぁ~それは根本的に違うからね」
「何?」
「そうだね〜説明するとめんどくさいんだけど〜」
しんのすけのコピーであるブラックスターは話し始めた
「ちょっと長くなるから座るね〜」
「長い?」
「、、、、この物語の始まりに関わるからね」
「!」
この物語
つまり彼らに連なるなにかということ
思っていたよりも大きな話になるかもしれない
「そうだね〜まずは一番古いところから」
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オール・フォー・ワンは弟とコミックを読んでいた
それはヒーロー物のコミックで魔王をやっつける物語
弟はヒーローに憧れて
オール・フォー・ワンは魔王に憧れた
だが頭が周り現実と歴史を加味すればすぐに気づく
善悪は表裏一体だと
一歩違えばヒーローに一歩違えばヴィランに
ヒーローの闇落ち ヴィランの光落ち
2つには切ってもキレない縁がある
そう
2つは似て非なるもの
最も遠くて最も近くにいるもの
良いことをしても誰かにとっては邪魔者扱いされるヒーローそれは日本での無法状態がそれを証明している
悪いことをすれば褒められる
下世話な男が不倫をした男をヒーローと呼ぶ事がある
悪いことをしている人間は
【悪いことができる自分はカッコいい 英雄だ】
と常識を無視して多かれ少なかれそう思っている
とどのつまり
オール・フォー・ワンもまた誰かににとってはヒーローになってしまう その内面に関係なく
彼を慕うもの
ドクター
狂信者
もしかしたら弟も自分を生かしてくれる兄にそういう目を向けていたかもしれない
ヒーローになどなりたくないがこれはどうしょうもないこと
仕方ないと事と彼も諦めた
頭の隅にそれが残ったまま
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「面白そうな話をしてるじゃねぇか」
「!」
そこに現れたのは【ろくぼす】のメンバー
「「オール・フォー・ワンは所詮は人間、そして私達がここにいるのも奴の【人間らしさ】がそもそもの原因」」
「人間らしさ?」
そんな言葉オール・フォー・ワンには似合わないかすりもしないとドクターが内心思うが
「培養心臓が動き出したのもそれが原因だ」
「なに!?」
ヘクソンが心臓が動き出した原因を口にする
それこそが彼らが今、この世界に召喚された源
「それは死ぬ直前の【断末魔の一欠片】」
それはオール・フォー・ワンが最後の最後の最後に願ってしまったこと
怖いと思ったのなら誰もが取り乱してしまうように
オール・フォー・ワンも一人の人間だった
「何じゃ!何をいっている!?オール・フォー・ワンは死の直前に何をしたのじゃ!?」
どうしても話の内容が自分の魔王のイメージの合わず一体なにが起こったのかを知りたがるドクター
「簡単に言えば強すぎる想いが培養心臓に伝わってそして心臓が動き出した」
「それくらいは予想がついておる!その強すぎる想いとは何なのじゃ!?そもそもわかるのか!?」
何故死んだ後にこの世界召喚された彼らがオール・フォー・ワンの断末魔を知っているのか
それは
フラッシュバックのように当時の感覚流れ込む
ろくぼす達にはそういう事が定期的にあった
「俺達は特別だからな、心臓の意思を感じることがあるんだよ」
「「そして知ったのは断末魔の内容そしてその【一欠片】」」
「それは本来あり得ないかもしれない オール・フォー・ワンを知っている人間からすれば解釈違いもいいとこかもしれない」
「だけどね、この世界のオール・フォー・ワンは死ぬ前に願っちゃったんだ、、、それは、、、」
助けて ヒーロー
ドクターが目を見開く 理解が追いつかない
あの魔王が?誰よりもヒーローを憎んできた魔王が最後の最後の最後にヒーローに縋った?
ヴィランであるのならヒーローを見て見ぬふりは出来ない
ヴィランだからこそそこらの一般人よりヒーローの事が頭の隅にある
たとえ敗北を経験した魔王でも死ぬのは初めて
ならば狼狽して錯乱してもおかしくない
支配していたとしても彼もたくさん助けられてきた
彼も人間なのだから
「【助けてヒーロー】この断末魔が心臓を動かした」
「あ、、、ありえん」
「人間が救いを求めるのは仕方ないことだよ」
「そして真実【ヒーロー】が現れた」
「! まさか!」
「そう、そういう事だよ」
「野原しんのすけはオール・フォー・ワンが望んだヒーローなんだ」
「もちろん二人に面識はない野原しんのすけもたまたま選ばれただけ」
「「だが理想だった」」
「そして欲しいって思ったんだ」
「! 心臓がコピーであるお前さんを欲しがらない理由とは、、、」
「そう、【理想の肉体】そして【望んだヒーロー】」
「野原しんのすけではないと駄目らしい」
「ヒーローのおもちゃ欲しがってる子どもにヴィランのおもちゃ渡すわけにはいかないでしょ?」
それがこの物語の始まり
これは心臓が動き出し理想の肉体を目指す物語
召喚されたヴィラン達も脇役に過ぎない
中心にいるのは【望まれたヒーロー】
野原しんのすけが主役の物語
ふざけるな
お前が主役?
受け入れるものか
俺の物語の主役は俺だ
お前ではない
何故俺の世界でお前は強い
強い人間などいらない
俺のためにただあればよかったのに
俺が正義なのに
お前は悪だ 最悪だ
俺は正義の名のもとに取り戻すんだ
俺が主役でヒーロー何だ
これは正義の戦いだ
世界をあるべき形へ戻すんだ
俺は世界のために悪役をやってるんだ
俺が主役だからだ
なのに何故お前たちは
【ろくぼす】のお前たちですら
野原しんのすけを主役と認めている?
俺が【ろくぼす】になってやったというのに
天上の俺が下賤なお前らと肩を並べてやったのに
もういい
どいつもこいつもバカばかりだ
正しいのは俺だけだ
賢いのも俺だけだ
まともなのも俺だけだ
だから
「お前は消えろ!!野原しんのすけ!!」
巨大なドリルが雄英の防壁を削り始めた