やってやる!やってやる!ぶちかましてやる!
彼はただの一般人だった
そして無個性の一人だった
胸の中に確かな不満を抱きながらそれを隠して生きてきた
だがその現実に変革が訪れる
彼は今日、命すらかける覚悟で大勢の同志たちとここにいる
ーーーーーーーーーーーーー
それは突然起こった
静岡県・雄英高校付近
町中の人は『今日は人が多いな?』『外国人が多いな?』と多くの人が思っていた
そして『即席の軍隊はメールを受け取り一斉に動物化ドリンクを服用』
静岡県の駅を中心とした交通機関が一斉に襲撃を受けた
そして雄英高校を包囲するように約三十万人の動物人間達が陣取り
円を狭めるように町中を壊し始めた
最終目標は緑谷出久
世界に名を知らしめた英雄をこの手で倒し動物化ドリンクの合法化を世界に訴える
多くの味方がいるという状況から熱狂は燃え広がり
今まで個性を羨む者たちが動物の力を手に入れた事により憧れの異能が使えるという歓喜から更に熱は燃え上がる
目を血走らせながらハイになっていた
ーーーーーーーーーーーーー
雄英高校はこの事態を受け【包囲網の円にいる一般人たちに雄英に避難するように指示】生徒も先生も全力で避難指示にあたっていた
緑谷出久が狙いだということはすぐに分かった
彼らが大声で叫んでいたからだ
自分が狙いで周辺に迷惑がかかっていると知った緑谷は飛び出しそうになったが、雄英にいたほうが時間が稼げるという理由で止められた
本人は唇を噛む形相だったが、その後すぐに折衷案を出され全力で飛び出していった
ーーーーーーーーーーーーー
俺はやれる!戦える!強くなれる!
同志たちと一緒に前に進んでいく大勢の一人である彼は
「コンソメ玉!グレープジュース!」
ガチャガチャ!!!
え!?
彼は身体に巻き付けられたメイデンのようなものに拘束され動けなくなった
周りの同志たちも全く同じ状態で床に倒れてジタバタしていた
アーマードオールマイトの機能の一つにしてその簡易版
量産された拘束弾グレープジュース
無力化に適したサポートアイテムだった
「コンソメ玉じゃなくて拘束弾よしんちゃん」
「ナイスボールです!」
「ホイホイ!」
しんのすけが発目から渡された試作品の拘束弾を使って動物人間達を拘束していく
お目付け役として蛙吹と角取がそばに付いていた
3人がいるのは雄英高校付近の商店街
「あ~あコンビニのガラス割れてるじゃん、、、しばらくお休みするのかな〜」
「仕方ないわ、私達ができるのはこれ以上の被害を食い止めることよ」
「ヤッテヤリマス!!」
周辺の動物人間を制圧して警察に引き渡していく
だがすぐに次の軍勢が来る
だからこそ
ウキキーーーーーー!
「おわっ!何だ!?」
「猿!?」
「おっきたきた」
「ありがとうお猿ちゃん達」
「イイコイイコです!」
事情を知らない警察が戸惑いの声を上げる
それはしんのすけの世界から来た猿たちだった
猿たちには拘束弾グレープジュースの運搬を任せていた
工房で作られた物から現場に運ばれスムーズに拘束が進んでいく
「これがアレばらくらく〜そして峰田くんはダクダク〜」
「ダクダク?」
「汗ダクダクって意味よポニーちゃん、、、ようは峰田ちゃん本人も頑張ってるってことよ」
「前アニメで見たバチャバチャに働けだぞ、ポニーちゃん」
「Oh!ハタらけ!デスね!」
「バチャバチャ?、、、、、、、あっ馬車馬ね」
なんだコイツら!?こんなふざけた奴らに!!?
人生最大の覚悟を決めてここに来たのにモブのごとく対処され悔し涙を流す彼だった
そして今、峰田は過労死上等(本人は上等ではない)で頑張っていた
ーーーーーーーーーーーーー
「キラーサボテンの時と同じじゃねぇか〜〜!!!」
「巻き込んでごめん!峰田くん!!!」
「ちくしょォォォォォ(涙)!!!!!!!」
「「「「「「「「「追えー!!!!」」」」」」」」」
「ぎゃあああ!いっぱい来たぁァァァ!!!」
「守れ!ダークシャドウ!!」
ヴィランの狙いが緑谷出久であることから拘束に適した峰田と守りに適してなおかつ飛べる常闇がお目付け役としてそばにいた
今、緑谷はアーマードの一部のブーストを付けて空中を飛んでいたそして大量のヴィラン達に峰田は緑谷に抱えられたままモギモギを投げまくり封じていく
このまま行けばMVPも夢じゃない成果だが本人はひたすらきつかった
「絶対に後でミッドナイトに膝枕してもらうからなーー!!!」
「欲に忠実」
「ほんとにごめん!!、、、、あ」
遠くの空で【大量に浮かび上がる動物人間達】
「麗日さん、、、、」
「おいこんな時に何考えてるごめんって言う言葉に責任持てや死ね」
「涙が引っ込む嫉妬」
ーーーーーーーーーーーーー
「何だこれは!!?」
「浮いてる!?」
「重力!!?」
大勢の動物人間達が空を舞う
その隙に拘束していく
麗日お茶子のゼロ・グラビティ
大量のトゥワイス(トガヒミコ)を連鎖的に浮かせたのと同じ要領で大勢の者たちを宙に浮かせていた
「助かるよウラビティ!」
身動きが取れない彼らを大量のセメントが覆った
教師の一人セメントス
麗日が浮かせてセメントスが拘束する
大勢相手に最善のコンビだった
「無事でいてね デクくん」
そしてそれを見る者がいる
それは他の者たちとは違う熱を持たない者
ーーーーーーーーーーーーー
「あの時を思い出す」
障子目蔵は暴徒化した異形たちとの戦いを思いだしていた
「障子くん、、、」
口田甲司がそれを心配そうに見つめる
「彼らも似た存在なら俺が止める、、止めて見せる、だから力を貸してくれ口田」
「うん!」
「本当に青いわ!!!最高!!!」
「「!?」」
後ろからの声に二人が振り返るとそこには
「「ミッドナイト先生!!?」」
「事態が事態だから出てきちゃった♡」
いつも通りのヒーローコスチュームを身に纏い彼女もヒーローとしてそして先生としての責務を果たすべく動き出す
彼女の個性【眠り香】はこういう時に頼りになる
「さぁ行くわよ!!」
「「はい!」」
ーーーーーーーーーーーーー
「俺が前線に出るのは正直非合理だぞ」
「お前は個性を抹消するだけで動物化ドリンクの奴らには効かねぇからな」
相澤の個性【抹消】は個性因子に影響を与える個性
個性因子と何の関係もなく動物化ドリンクは一体何なんだ?一体誰がこんなスゴイもの作ったんだよ?というツッコミが界隈で冴え渡っている
相澤とマイクは生徒たちの後方支援
こんな時でも彼らの成長のための疑似授業に見立てる彼らもプルスウルトラの持ち主だった
「マイク」
「あぁ~わかってるよ」
そして二人は気づいていた
直に【本命】がでてくると
ーーーーーーーーーーーーー
三十万人は確かに驚異的な人数だが雄英高校に居るのは極々地獄を乗り越えた彼らはそれを圧倒していく
何より彼らは力を手に入れたばかりの素人 動物の力に振り回されるばかりで単純な殴る蹴るしかしてこない
ようは子どもがゲームキャラでゴリ押しするような感覚に似ていた
彼らは確かに覚悟と命をかけてこの戦いに参戦しているが経験も知識も戦地においては戦地の常識ですら知らない
無個性の緑谷がワン・フォー・オールに振り回されていた事があるように彼らも動物の力を完全には扱えない
【プロ】でなければ
「オオオオオオオオオオオオ!!!!!!」
「「「!?」」」
商店街に響く牛の雄叫びが空気を揺らす
そしてドゴリと床にひび割れが起こったと思ったら
その隙間から水流が流れ込んできた
ドバババババと大量の水がしんのすけ、蛙吹、角取を飲み込む
「しんちゃん!」
「しんちゃんサン!」
そしてしんのすけだけが水流に流されていってしまった
(水の個性!?一体誰が!!?水流がしんちゃんを地面に運んだ!?つまり下になにかいる!)
「あんたら雄英の生徒だな?」
(ミノタウロス!!?)
蛙吹と角取の前に立つのは他の動物人間とは比較にならないほどのデカさの牛人間にしてさっきの雄叫びの張本人
「私と遊んでもらおうか」
動物化ドリンクDXを飲んだ【ママ】だった
「ツユちゃん!」
「えぇ!すぐにしんちゃんのもとに行くわよ!ポニーちゃん!」
蛙吹梅雨
VS ママ(ミノタウロス)
角取ポニー
素の人間状態でも尋常じゃないタフネスと強靭な身体を誇る彼女をどう倒すのかそれはまだわからない
ーーーーーーーーーーーーー
ヒュンという音を立てて首筋に痛みが走る
相澤が捕縛布を使って自分を後ろに引っ張ってくれたから助かったとマイクは首筋の傷をなでながら理解した
「こいつ、、動きが只者じゃない」
「明らかに別物だな!!」
マイクの首筋を引っ掻いた爪を立てながら人狼は口元をニヤつかせた
イレイザーヘッド
VS ブレード(人狼)
プレゼント・マイク
相澤は舌打ちをする
何故なら相手は個性なしで強いタイプ
自分の得意が活かせない相手だとわかってしまったから
ーーーーーーーーーーーーー
「なんだコイツ等は!!?」
動きがプロの者たちがいた
しかし彼らの目は焦点があっておらず明らかにキマっていた
「薬で判断力をなくして操れば気絶する心配なし私の個性は気絶したら解除されてしまうからな」
その男はアルマジロになっているヴィランだった
ダツゴク・ディクテイター
個性・独裁
三十万人の包囲網の中にあるこの状況では操れるものなどいくらでも補充出来てしまう
独裁で体つきの良い動物人間達を盾として更に自分は手に入れたアルマジロの力で防御する
前は爆破のAPショットでピンポイントで狙われたがアルマジロの防御力でそれをカバーする
「外道め!」
「捕まえる!」
「注意して!ふたりとも!」
ミッドナイト
障子目蔵 VS ディクテイター(アルマジロ)
口田甲司
たとえ操られている者たちを倒してもすぐに補充される
そして本人は防御体勢
ミッドナイトの眠り香が頼りだった
ーーーーーーーーーーーーー
「ブハッ!死ぬかと思った!!」
しんのすけは水流から抜け出し周りを見渡す
そこは地下空間だった
暗く広くそして人の気配がない
自分を運んだ一人を除けば
「あんた誰?」
「オオオオオオオオオオオオ!!!!!!」
「えぇ~その反応は初めて」
ヒューマライズ・レヴィアタン
個性・ヘリカルサイズ
指先と角から水流を作り出す
そして彼は今【肉体が鱗に覆われていて下半身が蛇だった】
まさしくレヴィアタンの名前のように蛇の怪物とかしてしんのすけに襲いかかる
野原しんのすけ VS レヴィアタン(蛇)
マスキュラーに似た純粋に強くて硬いタイプ
更に遠距離も持っている相手
ダメ押しに動物の力
すぐに【ストーン】を金の矛に変えた