障子目蔵 VS ディクテイター(アルマジロ)
動物人間達
口田甲司
それはとある日の事 口田の自室
「シロ?」
「そうシロ、オラのペットの犬だぞ」
前にいっていた犬飼っていたんじゃないかという話
記憶を取り戻したことで【シロ】の事も思いだしていた
口田の自室でウサギをなでながらシロの話をした
捨て犬だったのを拾ったこと
最初は親に反対されたこと
賢いこと メスに目がないこと
わたあめの事
荒唐無稽な地球破壊爆弾がなんたらかんたらという意味のわからない話もあったがしんのすけは楽しそうだった
そして唐突にしんのすけは
「口田くんの個性がほしいな」
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「ライオンに虎にカバにサイにゴリラにキリンまで!最強の肉壁動物パークだ!!!」
ディクテイターは個性・独裁で身体の大きな動物人間達を操り盾にし突き進んでいく
ミッドナイトが眠り香で片っ端から眠らせ続けているが周りにいる暴徒達が多すぎてすぐに肉壁は補充されてしまう
ディクテイターに一切近づけない歯がゆい現状に舌打ちしながらミッドナイトは個性とムチを振るう
障子はそれを守る守護者のようにミッドナイトに近づく者たちをオクトブローではじき飛ばす
複製腕の目玉が周囲を索敵していち早く援護に入れるが肝心のディクテイターには触手を伸ばしても距離があり届かない
「ヒッチコックバーズ!!」
口田甲司が個性・生き物ボイスで大量の鳥をディクテイターにぶつけるが
「丸まれば良い!」
ディクテイターが動物化ドリンクで【アルマジロ】に変身したせいで効果的な攻撃が通らない
「だったら!バグズ・パニック!!」
今度は大量の虫を使ってディクテイターを襲うが
ブチブチブチ!!!!
周りにいる動物人間達がそれを踏み潰す
ディクテイターに届く頃には意味の無い少数のみ
(僕の個性じゃ決定打にならない!!)
「口田!後ろだ!」
「!?」
障子の切羽詰まった叫びにとっさに後ろを振り返ろうとしたが
ガツン!!!!!
「口田!!!」
「口田君!!」
振り返る前に後ろに潜んでいたライオンの動物人間に頭を殴られた
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「僕の個性?」
「うん」
「、、、でもみんなの個性のほうが、、、!」
口田は口を閉じた
時折しんのすけが見せる陰のある顔になっていたからだ
悩んだ口田は決断した
「なにか、、、あったの、、、」
「、、、、うん」
しんのすけの口から出たのは【2つの出来事】
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「鳥さん達!!!」
口田は鳥たちを集め自分を殴った者を遠ざける
頭から出血しており押さえてもドクドクと流れ出ている
「口田!!!」
障子が口田の援護に向かおうとすると
「離れちゃダメだ!障子君!」
「!」
流れ出る血を手のひらで押さえながら その判断はダメだ と強い眼差しでこちらに向かって来ようとする障子を止める
呼吸するたびにズキズキと痛む頭で口田はヒーローとして最善を尽くそうとする
「ミッドナイト先生の個性が必要なんだ!障子君はそのまま護衛を!!」
「! すまない!!」
感情のままに行動しようとした
だが口田はヒーローとしての行動を痛む頭で行おうとしている
ならば自分もそれに応えなければと目玉を広げた
ミッドナイトは生徒に気を使われて不甲斐なさを感じながら障子と同じことを考える
((戦いながらアニマのサポートを考えろ!!))
そして口田甲司も考える
自分の個性で何ができるかを
そして【あの時】自覚してしまった
自分が背負うかもしれない責務を
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2つの出来事の一つは
【怪我をしたスズメを拾ってしばらく世話をしたこと】
弱っているスズメを家に持ち帰り両親も何とかしようと色々手は尽くした
そしてあの日の朝
元気に飛び回るスズメに喜んだがその後すぐに死んでしまったこと
父はスズメが最後にお礼をいいたかったといってくれたこと
そして二つ目は
【ナナという子がいた事】
とても元気な子で楽しい夏休みを過ごしていた
だが悪い大人に利用されそうになり
沢山の事が起こった
それでも何とか取り返せた
だがとある不注意で死んでしまったこと
ナナが最後に笑顔を向けていたこと
「お話したかった」
それがしんのすけが口田の個性を欲しいといった理由
誰もが一度は考える理由だったが、しんのすけのソレはある意味、覚悟を有する願い
最後の言葉を聞きたかった
口田はこの時自覚する
自分の個性なら死にゆく動物達の気持ちも意思疎通できる
だがソレはつまり自分の口でそれを伝えなければならないこと
死にゆくものの遺言を伝えるに等しい行為
しんのすけは知りたかった 最後に何を思っていたのか
自分の望んだ答えじゃなかったら?
自分を傷つける答えだったら?
一生忘れることが出来ない答えだったら?
そう思ったら怖くてたまらない
もしその動物が【家族に等しい存在だったら】ソレはもはや家族の最後を伝えることと同じだから
思わぬ所で自分の個性の使い方と責務を自覚してしまい口田は身体を震わせる
「ちゃんとお話したいんだぞ、、、家族と思ったら家族なんだから」
そして口田は見た
命と向き合い大切にできる強くて優しい目を
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ミッドナイトが眠らせる
テンタコルが殴り飛ばす
ディクテイターが補充する
現場は今、膠着状態
同じことに繰り返しになり両者ともに摩耗していく
だが人に戦わせてる分ディクテイターが有利
(30万人は伊達ではない!このままジリジリ追い詰めて!)
だがその時彼が動いた
彼は待っていたヴィランが油断するのを
勝負は一瞬 一斉に
「ミッドナイト先生!!障子君!!走って!ヴィランに向かって出来だけ近くに!!」
「「!」」
「!?」
口田が叫んだ ディクテイターも一瞬目を向ける
そして二人はその瞬間に防御を手放して駆け出した
障子は同じヒーロー志望として ミッドナイトは先生として彼を信じているから
(やけになったか!)
ディクテイターはそのまま向かってくる二人を肉壁で押しつぶそうとした瞬間
「お猿さん達!!!」
「何!?」
ウキキーーーーーー!!!!!!!!!!!
周囲から一斉に【猿】達が現れた
拘束弾グレープジュース運搬係の猿だった
現れた場所はちょうどディクテイターの真後ろ
そして
ガチャガチャガチャガチャガチャガチャ!!!!!!
「なぁ!!?!!?」
ディクテイターが目を見開く
周りの肉壁達が一斉に拘束されたからだ
人ではなく猿たちが一斉に拘束弾を投げたのだ
口田は個性のテレパシーで運搬の猿たちに意思疎通で一斉攻撃をするので集まるように命じた
猿たちがある程度の数に集まるまで耐え忍んだ
1.先ず運搬の猿たちを集めて数を貯める
2.そしてディクテイターが操る肉壁達の配置と人数を把握
3.二人とは距離が離れているため声で作戦を伝えたらディクテイターに知られるため簡潔に指示を出す
4.ディクテイターが走ってくる二人を注視した瞬間、その後ろから猿たちを動かして一斉に意思疎通で伝えた指定の場所に拘束弾を投げる指示を出す
5.二人がディクテイターに弊害無くたどり着くために周りの護衛を一斉に拘束
シンプルながらも血が流れる頭で口田が精一杯考えた作戦だった
操り人形を失い今はディクテイターただ一人
ディクテイターはすぐに周りの動物人間達を操れば良かったがその前に二人がやって来る
補充の隙など与えない
「ボ!防御体勢!!!」
ディクテイターがアルマジロの力で丸まり身体を守るが
「こじ開ける!!」
障子が大量の腕で力尽くで隙間を作る
「ミッドナイト!!」
「ふたりとも!!ありがとう!!」
そしてその隙間から眠り香が入り込んだ
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「口田くんにはいつかシロに会わせたい」
「!」
「シロ、絶対喜ぶぞ!口田くん優しいから!」
「野原くん、、、うん、いつか僕も会いたいな」
ウキキー
猿たちが口田に駆け寄る
目線は血が出ている頭に向けられていた
個性を使わなくても自分を心配してくれてる事がわかる
「君たちも、、、野原くんの優しいところが好きなんだね」
だからお猿さん達も野原くんを尊敬するんだ
ウキキーーーーーー☆
ディクテイター
ミッドナイトの眠り香によって確保