さぁ始まりだ
新しい■■の始まりだ
これから始まるのは予想も想像も許さない混沌
2つの世界が交わったそれ故の『嵐』はこの世界に多くの恩恵と価値あるものを与えた
だが『嵐』は災害だ
壊して奪うのが『嵐』の本懐だ
与えるものより失うものが多いのが『嵐』なのだから
かき乱される現実が不幸を増やす
巨悪は前に進む
そして生まれる可能性
そして壊される可能性
さぁ始まりだ
ようこそ■■■■■■な世界へ
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あちこちで悲鳴と絶叫が上がる
突然の大勢力にヒーローもヴィランも困惑が隠しきれずその焦りを言葉に乗せる
空から降ってきた巨悪達は動物人間達ごとあらゆる物を破壊する もとより使い捨て その命と生い立ちに全くの興味もない かつてオール・フォー・ワンが話した百円ライターと同じだった
怪獣達が暴徒達をアリのように踏み潰す ヒーローは全てを守らなければならず走り出す
そしてこの世界の英雄が緑谷出久が今この瞬間に
【終わりのカウントダウン】に入った
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攻撃する反射される攻撃する反射される
攻撃反射攻撃反射攻撃反射攻撃反射攻撃反射攻撃反射
「SMASH!!!」
もはや何度目かわからない攻撃がまた跳ね返される
入らない!入らない!力が足りない!!!
苦悶の表情を浮かべながら歯をギシりと鳴らす緑谷出久は死闘を経験してきたその頭であらゆる対処法を考えるがフレクト・ターンのリフレクトはシンプル故に対処法もシンプルなゴリ押ししかない
爆豪達の援護がアレば他にも手はあるがソレは今できない
何故なら向こうのほうが危険かもしれないヴィランと戦っているからだ
「お前を倒しまたやり直す、ここで終われ」
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炎が撒き散らされる
「ヒャう!!」
「ダークシャドウ!クソ!明かりが!!」
その炎は目の前の【怪物】が口から放った炎だった
「何だよこれ!怪獣なのかよ!!?」
峰田が目の前の【2頭の怪物】に指を指す
そしてその2頭の怪物は身体から刃のついた鞭【蛇腹剣】が飛び出している
その数【100本以上】
切り裂きの凶器が頭・顔・腹・腕・足・背中・翼など法則性がなく身体のあちこちに生えている
爆豪はかつて二人合わせても20本にも満たない蛇腹剣に苦戦を強いられた しかし今度はその数倍の量の斬撃が当たり一面を切り裂いていく
少し油断すればバラバラになる地獄絵図がそこにあった
「何なんだあいつ等!前とは全然ちげぇ!!」
爆豪が前の戦いを思い出す
サーペンターズ 個性『ソード・キル』
身体から最大6本の蛇腹剣を生やし操る個性
しかし今回現れたサーペンターズは明らかに別物だった
二人は戦いが始まった直後 何かを唱えた
その瞬間二人の身体は大きくなり黒くなりそして背中に翼が生えた
姿形は【2頭の黒いドラゴン】だった
口から炎を吐き翼で空を飛び空中から100を超える蛇腹剣を振り回してくる
何故そんな姿になったのか それは『融合』したからだ
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メンバー表を見た時にこれだと思ったよ
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【ろくぼす】人外
アセ・ダク・ダーク
ヘンジルという未知の力によってダークはサーペンターズを取り込み融合した
かつて野原しんのすけがヘンジルで野原一家と融合して『野原メンX』などというふざけたものにやられたのでソレを真似て自分を強化した
ダークは自らを黒いドラゴンに変えることが出来る更にはサーペンターズと融合しての個性ソード・キルの力も使えるようになった
ソード・キル・ドラゴンズ
それが爆豪達の前にいるヴィランだった
((邪魔をするな))
「クソ!近づけねぇ!!!」
爆豪が空を飛んで近づこうとするが大量の蛇腹剣がソレを邪魔する
(数が増えた分精密さは無くなってる!だが数が多すぎる!おまけに炎のブレスだと!詰め込みすぎだクソが!!)
ドラゴンズ徹底的に邪魔してくる
他の者を緑谷出久とフレクト・ターンの戦いに参戦させないように攻撃を繰り出してくる
そうこうしている間に緑谷の力はどんどん削れていく
爆豪は嫌な予感がしていた
ヴィランの正確な目的はわからないが悪寒がする
何か取り返しのつかない事が起こってしまうような
「どけぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
クラスターを使い高速で移動すればなんとかなるかもしれない
だが枷がある
「うわぁぁぁぁ!」
ソレは峰田の悲鳴だった
自分は対処出来ても下の同級生がまだ対処出来ていない
「! あぁ~クソが!!」
味方の援護のため地上からあまり離れられない
「デクくん!!」
麗日は苦悩する
フレクト・ターンにもドラゴンズにも自分の個性が役に立たない その状況に自分を情けなく感じる
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「アクションビーム!!」
「集光屈折・アクションビーム!!」
しんのすけ達も怪獣やヴィランと戦い続けている
「何なのいきなりーー!!!!」
「クソ!一人一人強い!!」
「肺攻めするから離れてノコ!!」
既に時刻は夕方
夕日が見え始める時間
「はぁ!!はぁ!!」
「しんちゃんサン!!!?」
最初に疲れが見え始めたのはフィジカルが一番恵まれているはずのしんのすけだった
懐かしい匂いに体力を持っていかれ身体的にも精神的にもにぶり始めている
「ぬぅぅぅぅ!根性〜〜〜!!」
それでもしんのすけは前を向く
この世界の友達と今の居場所を守るために
そして同じ理由で緑谷も戦っている
しかし緑谷には『カウントダウン』がある
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「抹消した!やれマイク!!!」
「ラウドヴォイス!!!!!!」
相澤とプレゼント・マイクも前線で戦い続ける
その時
ブブブブブブブブブブブブ!!!
「!」
それは相澤の端末からの緊急コールだった
「何だこんな時に!、、、マンダレイ?」
何故こんな時に?そう思ってコールに出ると
「マンダレイ今は」
「イレイザー、、、」
「!? どうした!!?」
端末から聞こえたのはまるで弱っているかのような声が聴こえた
何かが向こうで起こったのだと察した
「壊理ちゃんが」
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それは数分前
一人の男がプッシーキャッツの前に現れた
正確にはワープゲートで現れた
男は言った『壊理という少女はどこか』と
何も答えなかったが男は言った
『そうか事務所にいるのか』
男の名はヘクソン【ろくぼす】の一人にして人の頭の中を読むヴィラン
プッシーキャッツは止めようと戦ったが動きを読まれ倒された
そして男は壊理の元へ向かっていった
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「「はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!」」
緑谷出久とフレクト・ターンはふたりとも息が上がり血走った眼光を相手に向ける
決着は近いとお互いに分かる
(この戦いが終わる頃には、、、、)
緑谷出久は自分の中の残り火が消えていくのを感じていた
個性を強化したリフレクト相手に手加減など出来なかった
なにより緑谷は恐れはしない何も感じないわけではないがそれでもヒーローとしての責務として目の前のヴィランを捕まえなければならない
(ここで終わることになってもお前は倒す!!!)
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襲来したヴィランと怪獣
【ろくぼす】の妨害
しんのすけの弱体化
緑谷の『カウントダウン』
そして壊理の誘拐
全てがいきなりのことで全てがめちゃくちゃに進んでいく
そしてそれを嘲笑うのは
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ズズズズズズズズズズズズズズズズズズ!!!!!!
「「「「「「!?」」」」」」
緑谷達の戦場に新たなワープゲートが開かれた
コツコツと足音を立てて誰かがこちらへやって来る
そしてその男を目にした時 正確には男の腕に抱えられた女の子を見た時 緑谷は叫んでいた
「壊理ちゃん!!!!!」
表れたのはヘクソン そして気絶している壊理が腕の中にいた
ヘクソンがこの場に表れたのは計算しての事
確実に緑谷に力を使わせるための最後のダメ押し
ヘクソンは緑谷に向かってその言葉を紡いだ
「この子どもはもらっていくぞ」
それを聞いた瞬間 緑谷の覚悟は決まった
「っ!!!!!あああ!!!」
身体中の力を振り絞る フレクト・ターンが壊理への道を塞ぐ ならばまとめて突き崩すと拳を握る
「もう迷う時間もない!」
そこが区切りだった
ただ目の前の少女を助けるために本当に最後の力を拳に乗せてしまった
緑谷出久はどこまでも他人のために尽くしてしまう
「デクくん!」
ソレを見た麗日は緑谷の所に行こうとするが降り注ぐ蛇腹剣がその道を塞ぐ
小さな火種が燃え上がり彼の身体に力を与える
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「終わりだよ」
ブラックスターが遠くを見て呟いた
そしてその瞬間
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!
果てし無い爆風が雄英高校付近に広がった
全員が風で目を庇いながらそれを目にする
ある場所から上昇気流の渦が上がり上の雲が吹き飛んだ
そして
ガシャン!!!!
「「!!」」
相澤とマイクの近くに何かが落ちてきた それはよく知っている脱獄したヴィランの一人だった
「、、、フレクト・ターン、、、、、」
空から落ちてきたのはフレクト・ターン
最後の一撃に吹き飛ばされてここに落ちてきた
拳の跡が身体にあり気絶している
「、、、、、、緑谷、、、」
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「デク、、、くん?、、、、」
爆風で巻き上がった土煙が晴れていく
ドラゴンズとヘクソンはいつのまにか姿を消していた
そこにいたのは地面に座り込む緑谷だけだった
真後ろのため顔が見えない
しかしその背中からはどこか抜け殻のようなものを感じた
「、、、、、壊理ちゃんを、、 助け、、」
そしてドサリと地面に倒れた
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「ミッションコンプリート♪」
ヒエールが作戦の成功を確信した
「後は君の好きにやりなよ【心臓】くん」
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「終わった見てぇだな、、、撤収だお前ら!!」
パラダイスキングが部下を引き連れてワープゲートに引いていく
「あばよ世界に勇気を与えた『にんきもの』これからは俺がそのポジションで尊敬されてやるよ」
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「!!?」
「どうした俊典」
オールマイトが雄英高校の方角に首を向ける
「まさか、、、ワン・フォー・オールが、、、」
「! 何か感じたのか!?」
元ワン・フォー・オールの継承者だからこそその感覚に気づいた
ワン・フォー・オールがこの世から完全に消えたことに
心臓のバクバクが止まらない
彼のことが心配でたまらない
「緑谷少年に何かが!!?」
その時
ギュルギュルギュルギュルギュルギュルギュル!!!!!
「「!!?」」
それは突然巻き起こった
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さぁ始まりだ
物語の始まりだ
この世界とここではない世界
2つの世界の混沌が形をなす
既に材料は揃っている
『時間』『概念』『世界』『可能性』『未来』
『過去』『想い』『繋がり』『後悔』『中心』
『暗黒』『勇者』『花嫁』『夜』『嵐』『召喚』
ようこそ■■■■■■な世界へ
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オールマイトの周りに『渦』のようなものが表れた
「これは!この感覚は!」
オールマイトはその感覚を知っていた
それはオール・フォー・ワンの『泥ワープ』に似た感覚だった
「俊典!!!」
グラントリノのヒーローとしての本質が身体を動かす
そしてオールマイトの身体を掴んだ直後
何者かの声を聞いた
【イレギュラー個性・『召喚』起動】
カランと杖の倒れる音が部屋に響いた
その部屋にはもう誰もいなかった
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ギュルギュルギュルギュルギュルギュルギュル!!!!
「なになになに!!!?」
「しんちゃんサン!!?」
「何だ!!?」
しんのすけの身体の周りにもオールマイトと同じ渦がで始めた
そして周りにいた5人がしんのすけに近づく
そして声を聞いた
【イレギュラー個性・『召喚』起動】
そしてしんのすけを入れた6人は姿を消した
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ギュルギュルギュルギュルギュルギュルギュル!!!!!
「何だ!!?」
緑谷の周りに『渦』が巻き起こった
周りにいた全員が気絶した緑谷に向かって駆け出す
そして声を聞いた
【イレギュラー個性・『召喚』起動】
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さぁ始まりだ
新しい世界の始まりだ
動き回る役者は決まった
緑谷出久
オールマイト
野原しんのすけ
麗日お茶子
蛙吹梅雨
角取ポニー
爆豪勝己
峰田実
常闇踏陰
尾白猿夫
葉隠透
小森希乃子
黒色支配
グラントリノ
ようこそグチャグチャな世界へ
Plus Chaos
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雄英を襲撃したヴィラン達は姿を消した
そして緑谷出久、野原しんのすけ、オールマイトを含めた何名かも姿を消した
彼らはどこにいるのか それは
彼らを『召喚』した
オール・フォー・ワンの培養心臓だけが知っている
緑谷出久編・開幕